『MacBook』を購入すると付属してくる充電器ですが、大きくて重くないでしょうか?

『MacBook』に付属する充電器最大の問題点は、出力ワット数の割にサイズが大きく、USBポート数も少ないという点。特に持ち運んで使う際には邪魔になります。
『MacBook』を充電するために必ずしもApple純正充電器を使う必要はありませんので、本記事では持ち運びにも役立つサードパーティ製の代用充電器を紹介します。
『MacBook』のモデル毎におすすめの充電器を紹介していくので、使い勝手の良い代用充電器、予備充電器を探している方は、本記事を参考にしてください。
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MacBookの充電に必要なW(ワット)数
『MacBook』の充電に必要なW(ワット)数は、モデルによって異なります。
参考までに、各MacBookのモデルと付属してくるUSB充電器の出力をまとめたのが下記の表。なお、カスタマイズ内容によって付属するUSB充電器のワット数は異なります。
MacBookのモデル | 付属するUSB充電器の出力 |
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MacBook Air(GPU8コア) | 30W 35W(オプション) 70W(オプション) |
MacBook Air(GPU10コア以上) | 35W 70W(オプション) |
14インチ MacBook Pro(GPU20コア未満) | 70W 96W(オプション) |
14インチ MacBook Pro(GPU20コア以上) | 96W |
16インチ MacBook Pro | 140W |
『MacBook』に付属してくる充電器は、画面サイズやGPUのコア数などで変わってきますが、概ね『MacBook Air』であれば30W以上、『MacBook Pro』であれば、65Wか100Wくらいの出力が出来る充電器が欲しいところです。
なお、この出力を”上回る”充電器を使う場合、それほど問題はありませんが、逆に”下回る”場合は注意が必要です。
例えば、『14インチ MacBook Pro』の様に、電力を多く使うモデルの場合、30WクラスのUSB充電器でも充電自体は出来ますが、充電時間が遅かったり、極端な場合は充電そのものが出来ない場合もあります。
そのため、購入する際にはMacBookに付属してくる充電器と同等以上の出力ができるものを選ぶというのが失敗しないためのポイントです。
MacBook Airにおすすめの代用充電器【30W〜45W】
『MacBook Air』の場合、最低でも30W、できれば45Wくらいの出力ができる充電器が欲しいですね。
Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)

USB1ポートでよければ、『Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 』がオススメ。
こちらは30Wの出力ができるUSB充電器で、約3cmほどのコンパクトサイズながら、電源プラグも折り畳めるので、自宅のコンセントで使う場合も、持ち運んで使う場合も邪魔にならないのが特徴。
重量も約40gしかなく気軽に持ち運べるのに加え、価格も2,790円と比較的安価。Anker製なので保証期間が最大24ヶ月と長く、安心感も高いのが特徴です。
Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) | |
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ポート数 | USB-C×1 |
出力 | 30W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック / パープル / ブルー / グリーン |
サイズ | 約36×29×29mm |
重量 | 約40g |
価格 | 2,790円(税込) |
CIO NovaPort DUOⅡ45W

USB-Cが2ポートくらい欲しい場合、オススメなのが『CIO NovaPort DUO Ⅱ 45W』。
単ポートで使った場合、最大45Wの出力が出来るので、GPU10コア以上の『MacBook Air』でも素早く充電が可能です。
2ポート同時に使った場合、30W+15Wといった出力ができるので、「MacBook Air」+「タブレットやスマホ」といったデバイスを同時に素早く充電できます。
本体サイズは2ポート備えたUSB充電器としては世界最小クラスの「約45×33×29 mm」で、重量も約69gと非常に軽量。
プラグの折りたたみにも対応し、日本のメーカーなので安心感も高いと、スキがない完成度の高いUSB充電器です。
CIO NovaPort DUOⅡ45W | |
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ポート数 | USB-C×2 |
出力 | 1ポート使用時:45W 2ポート使用時:30W+15W or 20W+20W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック |
サイズ | 約45×33×29mm |
重量 | 約69g |
価格 | 4,380円(税込) |
14インチ MacBook Proにおすすめの代用充電器【65W】
『14インチ MacBook Pro』におすすめの代用充電器を紹介します。
『14インチ MacBook Pro』の場合、搭載するGPUコア数なんかによって求められる電力は異なりますが、65W以上の出力があればひとまずは問題ないと思います。
Anker Nano Ⅱ 65W

USBポートは1つのみとシンプルな設計ですが、65WクラスのUSB充電器としては定番と言えるのが『Anker Nano Ⅱ 65W』。
最大65Wの出力が出来るので、『MacBook Pro』『MacBook Air』など、様々なデバイスを高速に充電することが可能。

本体サイズも「約36×42×44 mm」と小型で、Apple純正のUSB充電器と比較すると明らかに本製品の方が小さいことが分かります。
プラグの折りたたみにも対応しており、持ち運び用としても優れているのもメリットです。
Anker Nano Ⅱ 65W | |
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ポート数 | USB-C×1 |
出力 | 65W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック |
サイズ | 約36×42×44mm |
重量 | 約112g |
価格 | 4,490円(税込) |
CIO NovaPort SLIM DUO 67W

個人的にかなりオススメなのがこの『CIO NovaPort SLIM DUO 67W』。
USB充電器といえばキューブ型の形状が多い中、本製品は平べったい形をしており、薄さが14mmしかありません。そのため自宅の壁コンセントで使う場合、充電器を挿しても出っ張らずスリムに見せることが出来ます。
USB-Cが2ポートあるので、「MacBook Pro」+「タブレットやスマホ」といった2台のデバイスを同時に素早く充電できるのもメリット。
プラグ折りたたみにも対応しており、シボ加工された本体デザインの良さも魅力的。『MacBook Pro』やその他タブレットなどのデバイスを持っている方は要チェックのUSB充電器となっています。
CIO NovaPort SLIM DUO 67W | |
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ポート数 | USB-C×2 |
出力 | 単ポート使用時:67W 2ポート使用時:自動振り分け 合計最大65W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック |
サイズ | 約85×47×14mm |
重量 | 約95g |
価格 | 5,980円(税込) |
14インチ MacBook Proにおすすめの代用充電器【100W】
「M4 Pro」や「M4 Max」を搭載するような高スペックな『14インチ MacBook Pro』を使っている場合、より多くの電力が求められます。
これらのモデルを使っている場合は、100Wクラスの出力ができるUSB充電器を選びましょう。
Anker 317 Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル

USB充電器は出力のワット数が高くなれば、それに伴って価格も高くなるのが一般的です。
特に100Wクラスの出力ができるUSB充電器は1万円前後することも多いのですが、その中でも非常に価格が安いのが『Anker 317 Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル』。
こちらはUSB-C 1ポートのみとシンプルな設計ですが、5,290円という非常に安価な価格を実現している上に、USB-Cケーブルもセットになってくるというコスパ最強のUSB充電器。
USB PD対応のUSBケーブルを単体で買おうとすると、1,000〜2,000円ほどはするので、それを考えると驚異的なコスパと言えます。
多くの機能を必要とせず、シンプルに100Wの出力ができるものが欲しいという場合、本製品が最適です。
Anker 317 Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル | |
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ポート数 | USB-C×1 |
出力 | 100W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック |
サイズ | 約70×60×34mm |
重量 | 約216g |
価格 | 5,290円(税込) |
CIO NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A

100Wクラスで多ポートあるUSB充電器が欲しいという方は『NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A』がオススメ。
「約60×54×32 mm」という非常に小さなサイズながら、USB-C×3、USB-A×1の計4ポートを備える驚異的なUSB充電器です。
USB-C 単ポートで使った場合、しっかりと100Wの出力ができるのでハイスペックな『14インチ MacBook Pro』を使っている方も安心。
後はなにげにUSB-Aが1ポートある点もポイントですね。USB-Cを採用する製品が増えてきたとはいえ、USB-Aしかないデバイスもまだまだ多いので、それらも一緒に充電できるのは大きなメリット。
CIOの製品らしく、本体はシボ加工された洗練されたデザイン。使い勝手の良い高性能なUSB充電器が欲しい場合『NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A』は要チェックです。
NovaPort QUADⅡ 100W 3C1A | |
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ポート数 | USB-C×3 USB-A×1 |
出力 | 単ポート使用時:100W 複数組み合わせ時:最大合計100W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト / ブラック |
サイズ | 約60×54×32mm |
重量 | 約190g |
価格 | 9,990円(税込) |
16インチ MacBook Proにおすすめの代用充電器【140W】
『16インチ MacBook Pro』をフルスピードで充電したい場合、「USB PD 3.1」という最新の充電規格に対応したUSB充電器が必要です。
「USB PD 3.1」は、従来まで最大100Wの電力供給だったのに対し、最大240Wまでの電力供給を可能にするもの。より早くデバイスを充電できるようになりましたが、まだあまり対応製品は多くありません。
その中でも最近いくつか「USB PD 3.1」に対応したUSB充電器が出てきているので、おすすめの製品を紹介します。
Apple 140W USB-C電源アダプタ

今までApple純正のUSB充電器を批判してきましたが、140W出力できるUSB充電器自体まだ数が多くないので、Apple純正の『140W USB-C電源アダプタ』も有力な選択肢だったりします。
USB-C 1ポートしかなく、スペック的にはシンプルですが、他のApple純正USB充電器と異なり、半導体に窒化ガリウム(GaN)を採用しているので、比較的コンパクトになっているのも特徴です。
価格は高く重量もありますが、貴重な「USB PD 3.1」に対応したUSB充電器です。
Apple 140W USB-C電源アダプタ | |
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ポート数 | USB-C×1 |
出力 | 140W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ホワイト |
サイズ | 約90×75×28mm |
重量 | 約277g |
価格 | 13,800円(税込) |
VOLTME Revo 140W
貴重な「USB PD 3.1」に対応する充電器が『VOLTME Revo 140W』。
USB-C×2、USB-A×1という使いやすいポート構成に加え、単ポートで使った場合140Wの出力が出来るので、『16インチ MacBook Pro』でも素早く充電が出来ます。

複数同時ポートを使った場合でも、USB-C 1の方は65W出力をキープできるので、複数のデバイスを高速に充電したいという方にもオススメなUSB充電器となっています。
VOLTME Revo 140W | |
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ポート数 | USB-C×2 USB-A×1 |
出力 | 単ポート使用時:140W 複数ポート使用時:合計最大140W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ブラック / ホワイト |
サイズ | 31.5×54×31mm |
重量 | 270g |
保証期間 | 18ヶ月+6ヶ月(要会員登録) |
価格 | 11,980円(税込) |
CIO NovaPort TRIOⅡ 140W

CIOからも「USB PD 3.1」に対応した『CIO NovaPort TRIOⅡ 140W』というUSB充電器が販売されています。
こちらの製品は「約65×58×32mm」と、140W出力できるUSB充電器としては驚くほど小型なサイズ感を実現したのが特徴。Apple純正の140W USB-C充電アダプタと比較すると、体積比で約45.7%も小さくなっています。
USBポート数もUSB-Cが3つと非常に使いやすく、高性能なUSB-C充電器が欲しい方にオススメです。
CIO NovaPort TRIOⅡ 140W | |
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ポート数 | USB-C×3 |
出力 | 単ポート使用時:140W 複数ポート使用時:合計最大140W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ブラック / ホワイト |
サイズ | 約65×58×32mm |
重量 | 235g |
価格 | 12,980円(税込) |
MacBookおすすめ代用充電器のまとめ
本記事では『MacBook』向けにオススメのUSB充電器を紹介しました。
Apple純正の充電器はサイズも大きく、あまり使い勝手も良くないので本記事で紹介したような優れたUSB充電器を持っておくと、より快適に『MacBook』を使うことが出来ます。
本記事で紹介した製品はどれも性能が高く、コンパクトで持ち運びにも便利なものばかりなので、気になったものがあればチェックしてみてください。
USB-Cケーブルも忘れずに
MacBookの充電に必要なのが、USB PDに対応し、両方ともUSB-Cになっている「USB-C to USB-Cケーブル」。
『MATECH Sonicharge 100W Pro』の様に、ケーブルが付属してくる製品もありますが、基本的にUSB充電器を買ってもケーブルは付属してこないので、自分で用意する必要があります。
ここで注意したいのが、USB PD対応USB-Cケーブルでも「3A出力」と「5A出力」の2種類あるという事。
- 3A出力ケーブル:20V/3Aの最大60W出力対応
- 5A出力ケーブル:20V/5Aの最大100W出力対応
このように「3A出力ケーブル」の場合、最大60W出力までしか対応しておらず、USB充電器の能力を最大限引き出せないので、基本的には5A出力に対応したケーブルを買っておくのが良いかなと思います。
個人的にUSB-Cケーブルで今一番オススメなのが『Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル』。

こちらのケーブルは、表面皮膜にシリコン素材を採用することによって、ふにゃふにゃとした感触を実現したケーブル。
めっちゃ柔らかく曲げ癖が付かないので、ケーブルの取り回しが非常に良いです。

触った感触もサラサラとしており、ケーブルが絡まる心配も無いという、非常に優れたUSB-Cケーブルなので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
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