オシャレなデザインで人気のノートパソコンがAppleの「MacBook」シリーズ。デザイン性の高さはもちろんのこと、iPhoneやiPadとの親和性も高く、使い勝手が良いのも特徴です。
ただ、いざMacBookを買おうとすると「MacBook Air」や「MacBook Pro」など複数のモデルがあり、更に「M2チップ」や「M3チップ」なども選べるため、どれが良いのか分かりづらい点もあります。

そこで、本記事ではすでにMacを使い始めて10年以上の筆者が、どのMacBookを選べばよいのかを解説していきます。
各モデルの違いやおすすめモデルも紹介していきますので、MacBookに興味ある方はぜひ最後までご覧ください。
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2025年現在のMacBookおすすめモデル
まず最初に2025年現在のおすすめMacBookモデルを紹介します。
13インチ MacBook Air (M4)
2025年3月12日に新型の「MacBook Air (M4)」が発売され、現行モデルとしては「M4チップ」搭載のMacBook Airのみのラインナップとなりました。
そのため、Appleストアで購入する場合、選択肢としては「MacBook Air(M4)」しかありません。
AppleストアだとCPUコア数やGPUコア数など様々なカスタマイズが行えますが、「M4チップ」の性能は非常に高いので、基本的には一番安いモデルでも一般的な作業はストレス無くこなすことが出来ます。
ただ、ストレージ量だけは256GBとかなり少ないので、カスタマイズで増やすか、別途外付けのSSDやHDDを用意するべきですね。
13インチ MacBook Air (M2)
Appleストアでは購入できなくなりましたが、Amazonなどではまだ購入できるのが『13インチ MacBook Air(M2)』です。
こちらは価格が安く、定価が148,000円となっています。
「M2チップ」の様な前世代のCPUだと性能が低くて使えないのでは?と思われるかもしれませんが、Appleが独自に開発した「M1〜M4チップ」は、元々性能が高くMacOSに最適化されているため、日常よく使うWebブラウジング(ネット閲覧)や、Word、Excelといった一般的な作業に加え、写真編集や軽めの動画編集などもサクサクこなしてくれるだけの性能を持っています。
メモリも16GB搭載されており、普段の作業でスペック不足を感じることは無いでしょう。
ただ、こちらも最安モデルだとストレージ量が256GBとかなり少ないので、カスタマイズで容量を増やすか、外付けのSSDやHDDを用意することをオススメします。
また、以下の記事では「MacBook Airで何が出来るのか?」を解説していますので、合わせてご覧ください。
MacBook AirとMacBook Proの違いとは?
MacBookシリーズは「MacBook Air」と「MacBook Pro」の2つに分かれていますが、その違いは「MacBook Air」は一般向けエントリーモデルであり、「MacBook Pro」はプロ向けのハイスペックモデルという事になります(名前の通り)。
もう少し詳しく見ていくと、大きな違いは「CPU」「メモリ量」「外部ポートの数」辺りに集約されます。
CPU
MacBookに搭載されているCPUはAppleが独自で開発した「M1〜4チップ」。独自開発なだけあって、MacOSに最適化されており、以前まで採用されていたIntel製CPUと比較して飛躍的に性能や省電力性能が向上しました。
2025年3月現在、最新のチップは「M4チップ」。前世代である「M3」と比較して20〜30%ほど性能が向上していると言われています。
また、「M4チップ」には、ラインナップとしてより上位の「M4 Pro」「M4 Max」といったものも存在していますが、それらは「MacBook Pro」しか選べません。
メモリ量
メモリはよく「机の広さ」と例えられる様に、メモリ量が多ければそれだけ作業の効率があがり、一度に沢山のアプリケーションを動かしても重くなりづらいというメリットがあります。
「MacBook Air」の場合、16GB/24GB/32GBから選択できるのに対し、「MacBook Pro」の場合、最大128GBまで増やすことができます。
ただ、一般的な作業であれば16GBあれば十分です。動画編集で4K素材を扱うなど、負荷の高い作業をする予定がある場合、メモリを増量する事も検討しましょう。
外部ポートの数

USBやSDカードスロットなど、外部ポートの数が多ければそれだけ周辺機器が繋げやすくなり利便性が高まります。
「MacBook Air」の場合、外部ポートは「充電用 MagSafe 3ポート」と「USB4 ✕2」のみなのに対し、「MacBook Pro」の方は「充電用 MagSafe 3ポート」「USB ✕3(もしくは4)」に加え「HDMIポート」「SDXCカードスロット」と充実しています。
もちろんポートが多ければ使い勝手は良くなるのですが、別途USBハブを用意すればポート数の少なさは解消できるので、”何の周辺機器を使う予定があるのか”という点を考えましょう。
それぞれの違いを踏まえて、誰がMacBook Proを選ぶべきなのか
今まで見てきた様にスペック上は結構違いがある「MacBook Air」と「MacBook Pro」ですが、最初におすすめモデルを紹介した様に、ほとんどの人は「MacBook Air」でスペック的には必要十分です。
「MacBook Pro」は、Proと名が付く通り、写真編集や動画編集、3Dレンダリングや生成AIの活用など、それを職業としている人が使うためのハイスペックマシンです。
プロが扱う素材はデータが重かったり、データ量が多かったりと何かと作業時間がかかる事が多く、それらの処理時間を少しでも短縮したいというニーズのためにあるマシンが「MacBook Pro」で、一般的な作業はもちろん、趣味レベルでたまに動画編集する…という程度であれば、「MacBook Pro」はオーバースペックと言えます。
価格差もかなり大きい事から、「MacBook Pro」は、写真編集や動画編集、3Dレンダリングなどのクリエイティブ作業をメインに使うプロ、もしくはプロを目指している人が選ぶべきモデルだと思います。
MacBook Air モデルの比較(2025年3月現在)
13インチMacBook Air M4チップ | 15インチMacBook Air M4チップ | 13インチMacBook Air M2チップ | 13インチMacBook Air M3チップ | 15インチMacBook Air M3チップ | |
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イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
画面サイズ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ | 13.6インチ Liquid Retinaディスプレイ | 15.6インチ Liquid Retinaディスプレイ |
画面解像度 | 2,560 x 1,664ピクセル | 2,880 x 1,864ピクセル | 2,560 x 1,664ピクセル | 2,560 x 1,664ピクセル | 2,880 x 1,864ピクセル |
CPU | Apple M4 | Apple M4 | Apple M2 | Apple M3 | Apple M3 |
メモリ | 16GB 24GB 32GB | 16GB 24GB 32GB | 16GB 24GB | 16GB 24GB | 16GB 24GB |
ストレージ | 256GB 512GB 1TB 2TB | 256GB 512GB 1TB 2TB | 256GB 512GB 1TB 2TB | 256GB 512GB 1TB 2TB | 256GB 512GB 1TB 2TB |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
カメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
オーディオ | 4スピーカー | 4スピーカー | 4スピーカー | 4スピーカー | 6スピーカー |
外部ポート | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 | Thunderbolt / USB 4ポート x 2 |
外部モニター出力 | 2台まで | 2台まで | 1台まで | 2台まで | 2台まで |
本体サイズ | W:30.41 ✕ H:1.13 ✕ D:21.5cm | W:34.04 ✕ H:1.15 ✕ D:23.76cm | W:30.41 ✕ H:1.13 ✕ D:21.5cm | W:30.41 ✕ H:1.13 ✕ D:21.5cm | W:34.04 ✕ H:1.15 ✕ D:23.76cm |
カラー | スカイブルー シルバー スターライト ミッドナイト | スカイブルー シルバー スターライト ミッドナイト | ミッドナイト スターライト スペースグレイ シルバー | ミッドナイト スターライト スペースグレイ シルバー | ミッドナイト スターライト スペースグレイ シルバー |
重量 | 1.24kg | 1.51kg | 1.24kg | 1.24kg | 1.51kg |
価格 | 164,800円〜(税込) | 198,800円〜(税込) | 148,800円(税込) | 164,800円〜(税込) | 198,800円〜(税込) |
ストア | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon | Amazon |
2025年3月12日に新型「MacBook Air (M4)」が発売されたため、Appleストアから購入できる現行MacBook Airは「M4チップ」搭載モデルのみとなりました。
そのため、Appleストアから買う場合「MacBook Air (M4)」しか選択肢がありませんが、Amazonなど他のストアであれば、「M2」や「M3」のモデルを購入する事ができます。
「M3」と「M4」のMacBook Airは価格が変わらないので、この2つを比較するなら「M4」の方を選ぶと良いでしょう。
ただ、正直「M2」でも一般的な作業において性能不足を感じることは無いため、安く売ってるのであれば「M2」モデルでも良いと思います。
また「MacBook Air」全般に言える事ですが、ストレージ量が最低256GBとかなり少ないので増やしたい所。1TBくらいあれば安心して使えますが、価格がかなりあがってしまうので、外付けのSSDやHDDなども検討した方が良いと思います。
MacBook Pro 現行モデルの比較(2025年3月現在)
14インチMacBook Pro M4チップ | 14インチMacBook Pro M4 ProまたはM4 Max | 16インチMacBook Pro M4 ProまたはM4 Max | |
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イメージ | ![]() | ![]() | ![]() |
画面サイズ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ | 16.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ |
画面解像度 | 3,024 x 1,964ピクセル | 3,024 x 1,964ピクセル | 3,456 x 2,234ピクセル |
CPU | Apple M4 | Apple M4 Pro Apple M4 Max | Apple M4 Pro Apple M4 Max |
メモリ | 16GB 24GB 32GB | 24GB 36GB 48GB 64GB 128GB | 24GB 36GB 48GB 64GB 128GB |
ストレージ | 512GB 1TB 2TB | 512GB 1TB 2TB 4TB 8TB | 512GB 1TB 2TB 4TB 8TB |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 最大24時間 | 最大22時間 | 最大24時間 |
カメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
オーディオ | 6スピーカー | 6スピーカー | 6スピーカー |
外部ポート | Thunderbolt 4 x 3 HDMIポート SDXCカードスロット | Thunderbolt 5 x 3 HDMIポート SDXCカードスロット | Thunderbolt 5 x 3 HDMIポート SDXCカードスロット |
外部モニター出力 | 2台まで | 2台まで(M4 Pro) 4台まで(M4 Max) | 2台まで(M4 Pro) 4台まで(M4 Max) |
本体サイズ | W:31.26 ✕ H:1.55 ✕ D:22.12cm | W:31.26 ✕ H:1.55 ✕ D:22.12cm | W:35.57 ✕ H:1.68 ✕ D:24.81cm |
重量 | 1.55kg | 1.60kg(M4 Pro) 1.62kg(M4 Max) | 2.14kg(M4 Pro) 2.15kg(M4 Max) |
価格 | 248,800円〜(税込) | 328,800円〜(税込) | 398,800円〜(税込) |
ストア | Amazon | Amazon | Amazon |
「MacBook Pro」の場合、「CPU」は全てM4シリーズですが、「M4/M4 Pro/M4 Max」の3種類あります。基本となるM4の時点で性能は高く、一般的な動画編集などクリエイティブ作業でも難なくこなしてくれます。
では「M4 Pro」や「M4 Max」は「M4」と比べて何が優れているのかと言うと、「CPUコア数やGPUコア数の多さ」や「メモリ帯域幅の広さ」「外部ポートの世代」辺りが異なります。
「CPU・GPUコア数」の数は、単純に多いほうが性能が高くなるのに加え、「メモリ帯域幅の広さ」はM4が120GB/sに対し、M4 Proが273GB/s、M4 Maxが546GB/sと大きく異なっています。
動画編集や3Dレンダリング、生成AIの処理など、メモリに頻繁に読み書きするような作業の場合、メモリ帯域幅の広さが処理時間に大きく影響してきますので、「M4 Pro」以上のモデルが有利になります。
また、「M4 Pro」以上のモデルは外部ポートとして、最新世代の「Thunderbolt 5」が採用されている所もポイント。「Thunderbolt 5」は転送速度が高速なので、8Kディスプレイ2台に同時出力なんて事も可能です。
この様に、プロレベルのクリエイティブ作業をする場合、「M4 Pro」以上の「Macbook Pro」が選択肢に入ってきます。
中古のMacBookってどう?
これまで現行モデルのMacBookを紹介してきましたが、新品にこだわらないという方であれば中古のMacBookも選択肢に入ってきます。
ただ、中古のMacBookを購入する際は幾つか注意するポイントがあるので、それらをご紹介。
M1チップ以前のMacBookは買わないようにする
現在MacBookのCPUは全てAppleが独自設計された「M1〜4チップ」が搭載されていますが、それ以前まではIntel製のCPUを搭載していました。
中古市場にはこのIntel製CPUを搭載したMacBookがありますが、こちらは安くても選ばないようにしましょう。
性能もそこまで高くなく、電力効率が良くないのでバッテリー持ちが悪いなど「Mチップ」に劣る点が多く見られます。
今あえて選ぶモデルではありませんので注意が必要です。
メルカリやヤフオクはなるべく避ける

中古のPCというと、中古ショップはもちろんですが、メルカリやヤフオクなどでも買うことが出来ます。
ただ、メルカリやヤフオクなどの個人間取引の場合、当然保証はありません。
また、中には説明文と実際の製品のスペックが異なるものや、バッテリーが劣化しているもの、偽物などのリスクもあり、あまりオススメは出来ないのが実情です。
信頼できる中古ショップか、保証付き整備品を狙う

中古品を買う時は、信頼できる中古ショップでショップ独自の保証が付いているものを選ぶのがオススメ。
中古ショップだと「イオシス」などが有名。イオシスはスマホも多く扱っていますが、MacBookも取り扱っており、3ヶ月や6ヶ月の保証期間があります。
イオシスの場合、実店舗があるので店舗に在庫があれば実物を確認できるという点もメリットと言えます。
その他、保証付きの整備品もオススメ。
Apple公式では「認定整備済製品」として1年間の保証が付いた整備品を販売しています。Apple公式なので安心感は高く、新品と変わらないくらいの美品が届くとの事です。
Appleの整備品は競争率が高く、すぐに売れてしまうので欲しいモデルが売られていたら、早めに決断しましょう。
また、Amazonでも「Amazon整備済み品」として180日間の返品保証付き製品を取り扱っています。こちらもAmazonの保証が付いており、中古品としては安心感が高いものです。
MacBookのおすすめアプリ
Macはそのまま使っても使いやすいですが、作業効率を上げてくれる優秀なアプリが沢山あります。
無料で使えるアプリも多く、使いこなせれば生産性が爆あがりすること間違いなし。下記ではMac歴10年以上の僕がオススメするアプリを紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。
おすすめのMacBookはどれ?のまとめ

本記事では現行モデルの「MacBook」について、それぞれの違いやオススメのモデルを解説しました。
MacBookがあれば、一通りの作業は快適にこなすことができるため、プライベートな作業から、クリエイティブ作業、オフィス作業まで幅広くこれ1台で賄うことが出来ます。
また、Macならではのスタイリッシュなデザインはどの角度から見ても美しいので、カフェに持って行ってドヤる事も可能ですw
本記事を参考に、自分にあったMacBookを選んでいただければ幸いです。
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