ドラム式洗濯乾燥機の中でも、「デザインが良い」と評判が高かったのが、パナソニックから出ている「Cuble(キューブル)」シリーズ。
僕も『NA-VG2200』を7年以上使っていました。

2024年10月に発売された最新モデル『NA-VG2900L』の内容を見た時に、「もうCubleシリーズはダメかもしれない…」と感じてこの記事を書いたのですが、その予想は当たってしまいました。
2026年9月現在、パナソニック公式サイトの『NA-VG2900L』の製品ページには「生産終了」と表示されており、ドラム式洗濯乾燥機のラインナップからもCubleは消えています。
当時どこに不安を感じたのか、なぜこうなったのか、そしてキューブルの代わりに何を選べばよいのかまで、まとめて書いていきます。
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キューブルは生産終了しました【2026年9月時点】
先に、現在どうなっているのかから書きます。
パナソニック公式サイトの『NA-VG2900L』の製品ページを開くと、型番の横に「生産終了」の表記。

ドラム式洗濯乾燥機のラインナップも、以前は「全3シリーズ」という表記だったのが、今は「全2シリーズ」に変わっています。

その2つは「LXシリーズ」と「SDシリーズ」。
Cubleはありません。
初代『NA-VG1000』の登場から、ちょうど10年ほど。デザイン性の高さから常に話題となったキューブルでしたが、終わり方としてはリリースなども無く、ひっそりとした終わり方になってしまいました。
現在、キューブルを使っている方は不安になると思いますが、パナソニックはパナソニックはドラム式洗濯乾燥機の補修用性能部品を「製造打ち切り後6年」保有すると公表しているので、とりあえずしばらく修理はできそうです。
キューブル最終モデルNA-VG2900Lと前モデルNA-VG2800L/Rの比較
最後のモデルとなった『NA-VG2900L』と、その前の『NA-VG2800L/R』のスペックを比較してみます。
| NA-VG2900L | NA-VG2800L/R | |
|---|---|---|
| 洗濯・脱水容量 | 10kg | 10kg |
| 乾燥容量 | 5kg | 5kg |
| 標準使用水量 | 78L | 78L |
| 消費電力 | 1190W | 1190W |
| 消費電力量 | 1980Wh | 1980Wh |
| 洗濯時間 | 30分 | 30分 |
| 乾燥時間 | 195分 | 195分 |
| 動作音 | 洗濯:32dB 脱水:42dB 乾燥:46dB | 洗濯:32dB 脱水:42dB 乾燥:46dB |
| 乾燥機能 | ヒーター式(低温風パワフル乾燥) | ヒーター式(低温風パワフル乾燥) |
| スゴ落ち泡洗浄 | ◯ | ◯ |
| 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 | ◯ | ◯ |
| ナノイーX | ◯ | ◯ |
| AIエコナビ | ◯ | ◯ |
| スマホで洗濯 | ◯ | ◯ |
| 本体サイズ | 639×1050×665mm | 639×1050×665mm |
| 本体重量 | 74kg | 74kg |
| カラー | スモーキーブラック | スモーキーブラック フロストステンレス |
変わったのは、カラーバリエーションが2色から1色に減った点だけ。型番が2800から2900に上がって、中身は一切変わっていません。
新モデルなのに機能が1つも増えず、色が減っただけ。
これを見た時に「あ、これはもう続ける気がないんだな」と感じました。
なぜキューブルは生産終了になったのか
理由はシンプルで、パナソニックの中でCubleの役割が無くなったからだと思っています。
きっかけは「NA-LX」シリーズ。形状こそ違うものの、フロントパネルまわりのデザインがCubleにかなり近づきました。
似たようなデザインで、機能では明確に上。こうなると、ヒーター乾燥のCubleを選ぶ理由が「スモーキーブラックという色」しか残りません。実際、最後のモデルではフロストステンレスが消えて、その1色だけになりました。
2024年にこの記事を書いた時点では、この先どうなるか3つのシナリオを考えていました。
- スモーキーブラックを残し、型番だけを毎年更新して細々と続く
- そのまま終売
- 2000番台から3000番台に変わるタイミングでデザインを刷新し、フルリニューアル
一番望ましかったのは3だったのですが、現実に起きたのは2でした。
『NA-VG2900L』の次に『NA-VG3000L』が出ることはなく、そのまま生産終了。
初代『NA-VG1000』からデザインをほとんど変えずに10年継続してきて「デザインが良いドラム式洗濯機=キューブル」という定評があったために、こんな形で静かに終わっていったのはちょっと勿体ない気がします。
キューブルが終売になってしまった今、他の選択肢は何があるのか?
キューブルが終売となってしまった今、何を選べばよいのでしょうか?
キューブルを選ぶ理由って、突き詰めると「デザイン」と「小さいこと」の2つだったと思います。
なので、その2つを軸に候補を並べてみました。
キューブルの代わりになる3機種のスペック比較
| Cuble NA-VG2900L (生産終了) | パナソニック NA-SD10UBL | AQUA AQW-DMS10A | ハイセンス HWF-D120XL-W | |
|---|---|---|---|---|
| 洗濯/乾燥容量 | 10kg/5kg | 10kg/5kg | 10kg/5kg | 12kg/6kg |
| 乾燥方式 | ヒーター式 (低温風パワフル乾燥・排気式) | ヒーター式 (低温風パワフル乾燥・排気式) | ヒートポンプ式 (無排気) | ヒートポンプ式 |
| 洗濯〜乾燥の目安時間 | 195分 | 195分 | 149分 | 124分 |
| 洗濯〜乾燥の消費電力量 | 1,980Wh | 1,980Wh | 1,065Wh | 1,085Wh |
| 温水洗浄 | ◯(温水スゴ落ち泡洗浄) | ー | ◯(お湯洗いモード) | ◯(最大60℃) |
| 液体洗剤・柔軟剤の自動投入 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| ナノイーX | ◯ | ー | ー | ー |
| 本体サイズ (幅×奥行×高さ・ホース含む) | 639×665×1,050mm | 639×650×1,010mm | 595×598×943mm | 635×630×1,007mm |
| 設置可能防水パン(奥行内寸) | 540mm以上 | 540mm以上 | 540mm以上 | 500mm以上 |
| 本体質量 | 74kg | 74kg | 約89kg | 約87kg |
| カラー | スモーキーブラック | マットホワイト | ホワイト/サファイアブラック | ホワイト |
この表を眺めて最も差がある点とすれば、やはり乾燥方式の違いです。
キューブル、そして事実上の後継機種である「SDシリーズ」共にヒーター式を採用しているのに対し、AQUA、ハイセンスはヒートポンプ式乾燥を採用しているため、特に乾燥時間や消費電力に大きな差が付いています。
キューブルのデザインが好きな方
まず、キューブルのデザインが好きな場合、同じくパナソニックから販売されている「SDシリーズ」が候補になります。
凹凸の少ないフラットな見た目はキューブルに近く、本体高さも960mmとキューブルより低いので、水栓が当たりにくいのは良きポイント。
ただ、この「SDシリーズ」も結構問題があって、キューブルに搭載されていた「ナノイーX」は非搭載な上、型番によって温水洗浄と洗剤の自動投入に差があります。
- NA-SD10UBL:温水機能なし。液体洗剤+柔軟剤の自動投入とスマホ連携あり
- NA-SD10HBL:温水スゴ落ち泡洗浄あり。ただし自動投入は液体洗剤のみでスマホ連携なし
これ正直分ける意味が良く分からなくて、温水洗浄も洗剤・柔軟剤2タンク自動投入も今の時代必須レベルだと思うんですよね…
また、乾燥方式もキューブルと同じ「低温風パワフル乾燥(ヒーター/排気式)」のままで、195分・1,980Whという数字も変わっていません。
つまりSDシリーズは、キューブルの見た目を引き継いだ代わりに、弱点もそのまま引き継いでいます。
小型なドラム式洗濯乾燥機が欲しい方
キューブルのメリットの一つが「本体サイズが小型」という点でした。他のドラム式では入らない小さい防水パンでもキューブルなら置ける、というケースが多かったんですよね。
そして今は、他メーカーからも縦型洗濯機と同等程度の大きさでヒートポンプ乾燥を採用したドラム式が出ています。
サイズだけで言うと、いちばん小さいのは「AQUA(アクア)」です。
AQUAは元々、日本の三洋電機が展開していた家電ブランドですが、現在は中国のハイアール・グループに買収されました。
そのAQUAの「まっ直ぐドラム」シリーズは、コインランドリー用機器と同じ水平ドラム構造を家庭用に持ってきたのが特徴。
2025年11月発売の『AQW-DMS10A』は、幅595×奥行598×高さ943mmと、今回並べた4機種の中で一番小さいです。
また、カラーバリエーションもあって、サファイアブラックが追加されました。
キューブルのスモーキーブラックが好きだった方には、現状これが一番近いんじゃないかと思います。
乾燥をよく使う方
AQUAより本体はひと回り大きくなりますが、乾燥をよく回すなら「Hisense(ハイセンス)」の『HWF-D120XL-W』が候補になります。
洗濯12kg・乾燥6kgと容量が一段上で、洗濯〜乾燥の目安時間は124分。
防水パンの奥行内寸も500mm以上と、今回の4機種の中では一番浅くて済みます。
そして実際、僕はこのハイセンスの『HWF-D120XL-W』に買い替えました。
サイズ感はほぼ同じながら、ヒートポンプ式乾燥になったことで、乾燥機能が劇的に変化しました。容量が増えたので一度に多く乾燥できるようなり、乾燥時間も短くなり、乾燥時の音も静かになり…と正直メリットしかないと言い切れるくらいです。
デザインに関してはキューブルの方がスタイリッシュで好きなのですが、デザイン以外の機能面でのメリットが大きく、総合的には買い替えてよかったと思っています。
キューブルの生産終了に関するよくある質問
キューブルの生産終了に関するよくある質問をまとめました。
- キューブルはいつ生産終了しましたか?
パナソニックから終了時期の正式なアナウンスは出ていませんが、最終モデルとなった『NA-VG2900L』の発売が2024年10月で、その後2026年時点で公式サイトの製品ページに「生産終了」の表記が入りました。
公式の比較表・商品一覧からもCubleシリーズは削除されており、現在のドラム式洗濯乾燥機は「LXシリーズ」と「SDシリーズ」の2つだけです。
- キューブルの後継機はありますか?
Cubleという名前を引き継いだモデルは出ていません。
デザインの方向性を引き継いでいるのは「SDシリーズ」(NA-SD10UBL / NA-SD10HBL)ですが、カラーはマットホワイトのみで、ナノイーXも非搭載です。
- キューブルはまだ新品で買えますか?
- Amazonや楽天などを眺めていても、ほぼ在庫は無いようです。一部アウトレットなんかを扱っているショップで在庫があるみたいなので、どうしても欲しい場合そちらを確認してみてください。
- 生産終了後、修理や部品はいつまで対応してもらえますか?
パナソニックはドラム式洗濯乾燥機の補修用性能部品を「製造打ち切り後6年」保有すると公表しています。なので、まだしばらくは修理を受けられる見込みです。
ただし在庫状況によっては早期に対応が終わる部品もあるため、確実な話はパナソニックのサポート窓口で確認するのが早いです。
- SDシリーズはキューブルと何が違いますか?
- 本体サイズはSDシリーズの方がやや小さく、高さは960mmとキューブルより38mm低くなっています。 一方で、カラーはマットホワイトのみ、ナノイーXは非搭載、温水洗浄と柔軟剤の自動投入は型番によってどちらかしか選べません。 乾燥方式はキューブルと同じヒーター式(低温風パワフル乾燥)で、洗濯〜乾燥195分・1,980Whという数字も同じです。
- キューブルの乾燥はヒートポンプ式ですか?
- いいえ、キューブルはヒーター式(低温風パワフル乾燥)です。 パナソニックでヒートポンプ式を採用しているのは「LXシリーズ」で、SDシリーズもヒーター式になります。 コンパクトなサイズのままヒートポンプ式が欲しい場合は、AQUAの『AQW-DMS10A』かハイセンスの『HWF-D120XL-W』が候補になります。
キューブル生産終了についてのまとめ
パナソニックのCuble(キューブル)シリーズは、2026年時点で生産終了しています。
2024年に『NA-VG2900L』が出た時点で「これはもうダメかもしれない」と書いたのですが、残念ながらその通りになりました。
10年間、機能ではなくデザインで選ばれ続けたドラム式洗濯乾燥機って、他に無かったと思います。
後継として名前が挙がるSDシリーズは、見た目こそ近いものの、色は白のみでナノイーXも無く、乾燥はヒーター式のまま。
「キューブルの代わり」を探すなら、パナソニックの中には正直無いと思います。
デザインで選ぶならAQUA『AQW-DMS10A』のサファイアブラック、乾燥性能とサイズのバランスならハイセンス『HWF-D120XL-W』。
僕はハイセンスを選びましたが、今のところは買い替えて良かったと思っています。
キューブルを長く使ってきた方は、次の1台を選ぶ時の参考にしてもらえればと思います。



Cuble の終焉を感じていたので、本当に求めていた言語化された文章がここにあってとても良かったです
ありがとうございます。
キューブルにそっくりなSDシリーズというのも登場するみたいで、パナソニックのキューブルに対する姿勢が更に分からなくなってきました…
終焉する方向で間違いなさそうですけどね…