ノートパソコンやタブレット、スマートフォンを充電する際に必要なのがUSB充電器。
最近では持ち歩くデバイスの数も増えているので、ノートパソコン+タブレットやスマホを持ち運び、外出先で同時に充電したいというケースも増えてきていると思います。
持ち運ぶという事を考えると、サイズは出来るだけ小さくしたいけど、1ポートじゃ物足りない…。と考えると2ポートくらい使える充電器がほしい所です。
そこで今回紹介したいのが、『Innergie C6 Duo』。こちらは、USB-C2ポートを搭載し、最大出力が63W。更に接続するデバイスに合わせて自動的に出力を配分してくれるといった非常に”スマート”なUSB充電器です。
実際に使ってみて感じた感想や、メリット、デメリット、USBチャッカーによる給電能力のチェックなどを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Innergie C6 Duo とは?
『Innergie C6 Duo』は、USB-C×2ポートを備えたUSB充電器。
2ポートで最大63Wまで出力が可能な上に、折りたたみプラグを採用し、持ち運びにも便利です。
…と、ここまで聞けば、一見他のUSB充電器とそこまで変わらないのでは?と感じますが、この製品最大の特徴が、
電圧のコントロールを自動的に行い、デバイスに合わせて出力を自動的にコントロールしてくれるという点。
一般的に、USBポートを複数搭載している充電器の場合、複数ポートを同時に使うと、挿すポートによって出力が違うという製品がほとんどです。
そのため、ノートパソコンの様な高い出力を必要とする機器を充電する場合に、間違えて出力の低いポートの方に挿すと全然充電できないという事がありますが、『Innergie C6 Duo』はその様な心配が無く、どのポートに挿しても自動的に最適な出力をしてくれるという、まさに”スマート”な充電器となっています。
Innergie(イナジー)について
Innergie(イナジー)とは、台湾に本社がある「デルタ電子(Delta Electronics )」のブランド。デルタ電子は設立50年以上の歴史を持つ、世界No.1電源メーカーで、一般向け製品から、産業用電子部品など様々な分野で多くの実績を積み上げています。
スペック
Innergie C6 Duo | |
---|---|
入力 | AC 100-240V / 1.6A 50-60 Hz |
USBポート数 | USB-C×2 |
USB-C 出力 | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A、PPS:5V-11V/3A 最大出力63W |
USB-C 単ポート出力 | 最大60W |
USB複数同時出力 | 30W+30W 45W+18W (自動的に出力を配分) |
サイズ | 56×47×30.4mm |
重量 | 140g |
価格 | 5,990円(税込) |
『Innergie C6 Duo』のスペックは上記の通り。単ポートで使った場合は最大60Wの出力が出来るので、『MacBook Pro』の様なノートパソコンにも十分に急速充電が可能です。
また、複数ポートを使った際には、前述の通り自動的にデバイス毎に最適な出力に配分され、「30W+30W」、もしくは「45W+18W」といった配分になります。
また、PPSにも対応しているので、GalaxyシリーズなどのPPS対応スマホを持っている場合、より効率良く充電することが可能です。
パッケージの内容
『Innergie C6 Duo』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を確認していきます。
パッケージは「One For All」シリーズで採用されているブルーが映えるデザイン。
パッケージ側面には製品仕様などが書かれています。
パッケージ内容は上記の通り。
取り扱い説明書は、多言語対応されており、ちゃんと日本語での表記もありました。
本体外観・サイズ感
『Innergie C6 Duo』本体の外観やサイズ感を見ていきます。
『Innergie C6 Duo』本体は、長方形の形状をしています。本体の表面はツルツルとした光沢のある質感。
Apple製品と並べても遜色ないくらいの美しい仕上がりで質感は非常に良いですね。
また、この手のUSB充電器としては珍しく、ロゴが非常に控えめで目立たないのもポイント。他にも目立った装飾が無く、非常にシンプルでクリーンなデザインとなっています。
ミニマルデザインが好きな人には、かなり”刺さる”デザインだと思います。
USBポートは、USB-Cが2ポート。こちらから見ても「PD」という文字が薄っすら見えるだけのシンプルなデザイン。
USBポートの上に「30W」とか「QC3.0」とか表記があってゴチャゴチャしたデザインが多い中、これだけシンプルな製品は珍しいです。
本体底面には各種仕様や認証マークがあります。PSEマークもありますので、日本国内でも安心して使えます。
プラグは折りたたみ式になっているので、持ち運ぶ際にも便利ですね。
本体重量は実測で137.6g。
サイズの割には少し重さを感じるかなと思いました。
Innergie C6 DuoとApple純正 30W電源アダプタとの比較
『Innergie C6 Duo』と、『MacBook Air』に付属してくる『Apple純正 30W電源アダプタ』を比較して、サイズ感などを見ていきます。
『Innergie C6 Duo』のサイズは56×47×30.4mmで、『Apple純正 30W電源アダプタ』と比較しても大差ありません。
出力は「30W」と「63W」なので、倍近い出力性能を持ちながら、サイズが変わらないって凄いですね…。
本体の厚みもほぼ変わらず、両者ともプラグの折りたたみに対応しているので、持ち運びの際にもApple純正電源アダプタと変わらない使い勝手を実現しています。
更にUSBポート数は倍の2ポートあり、2台までのデバイスを同時に充電可能。
これ、完全にApple純正電源アダプタの”上位互換”と言っても良いくらいに、機能や性能がまとまっていますね…
Innergie C6 Duoの給電能力をチェック
USBチェッカーを使って『Innergie C6 Duo』の給電能力をチェックしていきます。
単ポートで充電した場合
まずは、USB単ポート(1ポート)のみで充電した場合をチェック。『MacBook Pro(14インチ,M1 Pro)』を充電し、USBチェッカーにて計測します。
なお、本品にUSB-Cケーブルは付属していないので、別途用意する必要がある点は注意。個人的にオススメしたいのは『Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル』。このケーブルめっちゃ柔らかくて取り回しが非常に楽です。
単ポートの場合、19.88V×2.977A=59.188Wと、仕様上の上限60Wに近い値が出ています。
これだけの出力があれば『MacBook Pro』でも十分に高速充電可能。『MacBook Air』だとフルスピード充電が出来ますね。もちろんタブレットやスマートフォンを充電する場合も余裕を持って高速に充電ができます。
また、『Innergie C6 Duo』の場合、ポートによって出力が異なるという事が無く、どのポートに挿しても適切な出力をしてくれる為、挿すポートを気にしなくて良いという点も優秀です。
2ポート同時に充電した場合
続いて、『MacBook Pro(14インチ,M1 Pro)』に加え、『iPhone 12 mini』も同時に充電した場合を見ていきます。
MacBook側の出力が、19.89V×2.199A=43.74Wとなりました。
恐らくこれは、
- MacBook Pro:45W
- iPhone12 mini:18W
という風に、自動的に出力が配分されたものと思われます。
ちゃんと電力が必要なMacBookの方に高い出力が配分されているのが確認出来ました。ポートの指す位置を気にする必要も無いので、使い勝手は非常に良いなと感じました。
Innergie C6 Duoのレビューまとめ
『Innergie C6 Duo』は、最大63Wの出力ができる、USB-Cを2ポート備えたUSB充電器です。
最大の特徴は、充電器の方が接続するデバイスに合わせて自動的に出力を配分してくれるという点。挿すポートを選ぶ必要が無く、非常に使い勝手が良いと思いました。
ちょっとだけ重量が重いかなとも思いますが、プラグ折りたたみにも対応し、持ち運びにも便利なので『MacBook Pro/Air』と、タブレットやスマホを同時に高速に充電したいという場合、非常にオススメの充電器と言えます。
また、デザインがとてもシンプルなのも好印象。余計な装飾が省かれたミニマルデザインなので、シンプルな充電器を探しているという方にも非常にオススメできる充電器だと思いました。
Programmable Power Supplyの略で、電流と電圧を段階的に変化させることで、効率よく充電できる機能の事。これにより発熱を抑え、バッテリーの寿命も伸ばせるという機能ですが、対応しているデバイスがSamsung Galaxyシリーズの一部と少ないのが欠点。