今までずっとiPhoneを使い続けていますが、現在まで使ってたiPhone8はスペック的に見劣りしてきた事や、落としてしまい背面ガラスが割れてしまっている事から、新型のiPhone発売を待っていました。
そしてついにiPhone 12 miniが発売されたので、これは買い換えるのに良いタイミングと思い、予約開始直後に注文し、発売日当日に無事『iPhone 12 mini 64GB』の白を手に入れることができました。
『iPhone 12 mini』は、
- 片手で操作できる丁度よいサイズ感
- 他のiPhone 12シリーズと同様、SoCに「A14 Bionic」を積んでおり性能が高い
- 最近のスマホでは珍しい軽さ
などの特徴がありますので、iPhone8と比較してどうなのか、など詳細にレビューしていきます。
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iPhone 12 miniとは?
2020年に販売されたiPhoneシリーズで、一番サイズがコンパクトなモデルです。
サイズ以外は、他モデルと同様のスペックを備えているので、性能面では劣る面がありません。そのため、今まで「iPhone SE」や「iPhone 8」の様な小さめのiPhoneを使っている方の乗り換え先としては最適なモデルと言えます。
スペック
iPhone 12 mini | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
SoC | A14 Bionic | A14 Bionic | A14 Bionic | A14 Bionic |
ディスプレイサイズ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
解像度 | 2340×1080 476ppi | 2532×1170 460ppi | 2532×1170 460ppi | 2778×1284 458ppi |
ストレージ容量 | 64GB 128GB 256GB | 64GB 128GB 256GB | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB |
カメラ性能 | デュアル12MPカメラシステム 広角/超広角 | デュアル12MPカメラシステム 広角/超広角 | Pro デュアル12MPカメラシステム 望遠/広角/超広角 | Pro デュアル12MPカメラシステム 望遠/広角/超広角 |
LiDARスキャナ | − | − | ○ | ○ |
本体サイズ | 高さ:131.5mm 幅:64.2mm 厚さ:7.4mm | 高さ:146.7mm 幅:71.5mm 厚さ:7.4mm | 高さ:146.7mm 幅:71.5mm 厚さ:7.4mm | 高さ:160.8mm 幅:78.1mm 厚さ:7.4mm |
重量 | 133g | 162g | 187g | 226g |
バッテリー容量 | 最大15時間のビデオ再生 | 最大17時間のビデオ再生 | 最大17時間のビデオ再生 | 最大20時間のビデオ再生 |
カラー | パープル ブルー グリーン (PRODUCT)RED ホワイト ブラック | パープル ブルー グリーン (PRODUCT)RED ホワイト ブラック | パシフィックブルー ゴールド グラファイト シルバー | パシフィックブルー ゴールド グラファイト シルバー |
iPhone 12シリーズのスペックは上記の通り。iPhone 12 miniは、肝心の端末性能(SoC)自体は他モデルと同じですが、サイズが小さく、軽いのが特徴。
反面、サイズが小さい分バッテリー容量は少なめになっており、他モデルと比較してビデオ再生時間などは他モデルよりも劣るという結果になっています。
パッケージ内容
『iPhone 12 mini』のパッケージを開封して、内容を確認していきます。なお今回購入したのは、iPhone 12 miniの色は白、容量は64GB、SIMフリー版です。
パッケージはいつものiPhoneらしい、シンプルなもの。
パッケージ内容は、上記の通り。
iPhone 12から付属品類が大幅に見直され、従来まで付属していた「USB充電器」や「イヤホン(EarPods)」は付属しなくなりました。それに伴ってパッケージの厚さが今までの半分ほどとコンパクトになっています。
付属品は少なくなっているものの、しっかりとAppleのリンゴマークステッカーは付属しています。
付属している「USB-C to Lightningケーブル」です。ようやく片方がUSB-Cになったのに、iPhone側がLightning端子のままのため、こういったケーブルが必要になるのは残念です。
また、最近のiPadなどを始めとしたデジタルガジェットを持っているかたは、USB-C対応の電源アダプタくらいは持っていると思うので、問題なくこのケーブルを使えますが、従来の製品を使い続けている方は、USB-A端子の電源アダプタしか持っていない事も考えられます。
もちろん従来のUSB-A端子を持つ電源アダプタでも普通に充電は出来るのですが、当然高速充電には対応していないので、高速充電したい場合、別途USB-C電源アダプタが必要となります。
もちろんApple純正でもUSB-C電源アダプタは販売されていますが、AnkerやAukeyなど他のメーカーからも優れた小型の充電器が販売されているので、そちらもオススメです。
本体デザイン
iPhone 12 miniの本体外観やサイズ感を見ていきます。
まず、今までのiPhoneは本体の角が丸くなっていましたが、昔販売されていたiPhone 4のように角がある平面なデザインに変更されました。
個人的に、このデザインは好きなので、プラスポイントです。
iPhone 12 miniは5.4インチのディスプレイを採用しながらも、コンパクトに仕上がっています。僕はあまり手が大きくない方ですが、手の中にちょうど良く収まっており、片手操作でもストレスを感じることはありません。
ここ最近のiPhoneはiPhone SEを除けば、本体サイズが大きくなる傾向が続いていたため、久しぶりにこのようなサイズ感の最新機種が出たことは歓迎できます。
ちょっと気になった事としては、色があまり白っぽくないという点。僕は白を購入したのですが、iPhone 8などと比較すると、全体的に「やや赤みがかった白」となっています。本体側面のフレーム部分もシルバーというよりは、ピンクゴールドに見えます。
今回のiPhone、色味については「ブルーが写真と実物が違いすぎる」などと話題になりましたが、白もちょっとイメージと違うなと思いました。色味はiPhone 8の方が好みです。
背面のカメラは、「通常レンズ」と「広角レンズ」が付いた2眼カメラとなっています。広角レンズは写真を取る際に役立つ事が多く、嬉しいポイントではありますが、相変わらずカメラ部分の出っ張りは解消されませんね・・・。
iPhone 4などはカメラ部分が出っ張って無く、背面全体がフラットな形でとても好きだったのですが、いつの間にやら出っ張ってるのが当たり前になってしまいました。
カメラが出っ張っていると、見た目的に良くないという事もありますが、置いた時にガタガタして安定しないなど使い勝手の面でもあまり良くありません。もちろんケースを付ければ良いのかもしれませんが、僕はケースに入れていないので、本体でこの問題を解消して欲しい所です。
iPhone 12 mini本体の重量は、実測で133.8g。これはここ最近のiPhoneの中でも一番軽いのではないでしょうか。毎日持ち歩くものなので、軽さはとても重要です。
iPhone 12 miniとiPhone 8を比較
今まで使っていた『iPhone 8』と『iPhone 12 mini』の本体を比較していきます。
パッと見たサイズ感としてはほぼ同等。若干iPhone 12 miniの方が長さが短いのが分かります。
重ねて見るとこんな感じ。一回りサイズが小さくなっているのが分かります。
厚みは、iPhone 8が7.3mm、iPhone 12 miniが7.4mmなので、0.1mmだけiPhone 12 miniの方が厚くなっています。
iPhone 8の重量は、実測で148.8g。iPhone 12 miniは、実測で133.8gだったので、15gくらい軽くなっています。
”たかが15g”と思うかもしれませんが、実際に手にとって見るとiPhone 12 miniの方が明らかに軽いと感じます。
画面サイズの比較
iPhone 8は4.7インチの液晶を搭載しているのに対し、iPhone 12 miniは、ほぼ同じ本体サイズながら、5.4インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
ホームボタンが無くなった分、液晶が大きくなっており、実際に使ってみると想像以上に画面が大きいなと感じます。
また、サイドのベゼルもiPhone 8と比較しても狭くなっているので、より表示領域が広がって良いですね。
生体認証は顔認証のみで指紋認証無し
ホームボタンが無いので、生体認証は顔認証のみとなっています。先日発売されたiPad AirはトップボタンにTouch IDが内蔵されており、指紋認証を使えましたが、iPhone 12 miniはFace IDによる顔認証のみとなっています。
顔認証は認証速度は速くて良いのですが、最近はマスクをして出かけることが当たり前になってきており、マスクをしていると顔認証が上手く認証してくれません。
ここはiPad Airと同様に、ボタンにTouch IDを内蔵して欲しかった所です。
ベンチマーク比較
iPhone 8とiPhone 12 miniの性能をベンチマークソフトを使って比較していきます。なお、iPhone 8に搭載されているチップ(SoC)は「A11 Bionic」、iPhone 12 miniに搭載されているチップ(SoC)は「A14 Bionic」となっています。
GeekBench5
iPhone 8 | iPhone 12 mini | 差 | |
---|---|---|---|
Single-Core Score | 925 | 1587 | 約1.7倍 |
Multi-Core Score | 2130 | 4023 | 約1.9倍 |
Geekbench5のスコアは、シングルコアのスコアが約1.7倍。マルチコアのスコアが約1.9倍と大きく向上しています。
AnTuTuベンチマーク
iPhone 8 | iPhone 12 mini | 差 | |
---|---|---|---|
CPU | 99163 | 176891 | 約1.8倍 |
GPU | 45641 | 236886 | 約5.2倍 |
MEM | 40770 | 82084 | 約2倍 |
UX | 48421 | 91813 | 約1.9倍 |
総合 | 233995 | 587674 | 約2.5倍 |
AnTuTuベンチマークの結果としては、総合で約2.5倍ものスコア向上が見られます。特にスコアの向上が顕著なのがGPUで、5倍以上も高いスコアが出ているのは驚愕です。
iPhone 8を使っていてもあまり速度に不満はありませんでしたが、ここまで差が出てくると、もはや別物の様な感じですね。
iPhone 8からiPhone 12 miniへデータ移行
一通り比較した後は、iPhone 12 miniへデータの移行をしていきます。iOS12.4以降であれば、端末同士で直接データが転送できる「クイックスタート」が使えるので、それを使いデータを転送していきます。
データ転送しようと進めていくと、途中でiPhone 12 mini側のiOSアップデートを促されたりと少し手間取る場面もありましたが、無事データは転送できました。
使ってる容量的には40GBほどあったと思いますが、15分程度でデータ転送は終わりました。
SIMカードの差し替え
付属のSIMカードピンを使い、iPhone 8からiPhone 12 miniにSIMカードを移します。
iPhone8ではSIMカードスロットが本体右側にあったのに対し、iPhone 12では本体左側にSIMカードスロットがあります。
UQモバイルはプロファイルの再インストールが必要だった
SIMカードを差し替えると、普通に電話番号を認識し、通話もできる状態でしたが、僕の場合モバイル通信(4G)が出来ませんでした。
家のWi-Fiでセットアップしていたので、いざ外に持ち出した際にネットが繋がらなくて焦りましたが、再度UQモバイルよりプロファイルをインストールする事によって無事モバイル通信も出来るようになりました。
「クイックスタート」によるデータ転送は非常に簡単ですが、全てが上手く引き継がれるわけでもなさそうなので、注意が必要です。
iPhone 12 miniのレビューまとめ
iPhoneは新型が出るたびに注目される製品ですが、今回のiPhone 12はデザインも刷新され、完成度の高い端末となっています。
その中でもiPhone 12 miniは小さい端末を待っていた人にはうってつけの製品で、他のモデルと比べても性能が劣ることの無い、優れた端末となっています。
未だに充電端子がLightning端子だったり、指紋認証が無かったり、カメラが出っ張っているなどの不満点は残るものの、今あるスマートフォンの中ではトップクラスの性能を誇るiPhone 12は万人にオススメ出来るモデルと言えそうです。
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