キャンプやアウトドアだけじゃなく、非常時の電源としても活躍するのが「ポータブル電源」
近年のキャンプブームの影響か、最近では家電量販店などでも専用コーナーが設けられ、市民権を得てきているような実感があります。
ポータブル電源は様々なメーカーから販売されていますが、その中でも非常にスタイリッシュなデザインと、世界初という収納式パネルを採用したのが『VOLTME Hako 600』。
今回メーカー様から『VOLTME Hako 600』をお借りしましたので、デザインや実際の給電性能などを詳しくレビューしていきます。
ポータブル電源が気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をお借りし、作成しております。
なお、記事内容について指示等は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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VOLTME Hako 600とは?
充電分野で20年以上の実績を持つVoltnex Innovations Technologyが立ち上げたブランド「VOLTME(ボルトミー)」から販売されているポータブル電源が『VOLTME Hako 600』。
ポータブル電源としては他ではあまり見かけないシルバーでスタイリッシュなデザインが特徴。実際に『VOLTME Hako 600』は世界三大デザイン賞の一つRed Dot Design賞にて2023 Red Dot Awardを受賞するなど、そのデザインは世界から高い評価を得ています。
また、世界初と言われる収納式パネルを搭載し、電源を入れた時のギミックはガジェット好きの心をくすぐります。
スペック
VOLTME Hako 600 | |
---|---|
バッテリー容量 | 577.2Wh(22,2V/26Ah) |
入力 | DC7909端子:12-30V⎓8.5A(最大150W、MPPTに対応) USB-C2端子:5-20V⎓5A(最大100W) DC7909端子+USB-C2端子:最大250W |
AC出力 | AC端子x2:100V~50/60Hz、合計定格出力600W、瞬間最大出力 1200W 純正弦波 |
USB出力 | USB-C1端子: 5V⎓3A、9V⎓3A、12V⎓3A、15V⎓3A、20V⎓3A(PD60W) USB-C2端子: 5V⎓3A、9V⎓3A、12V⎓3A、15V⎓3A、20V⎓5A(PD100W) USB-A端子x2:5V⎓3A、9V⎓2A、12V⎓1.5A (18W Quick Charge 3.0、合計5V⎓4.8A 最大24W) |
DC出力 | DC5521端子x2:13.6V⎓10A(合計) シガーソケット出力:13.6V⎓10A(DC5521端子シガーソケット合計出力120W) |
最大出力(合計) | 700W |
LED照明 | 2W |
本体充電時間 | 約3〜7時間 |
本体サイズ | 293×173×224cm 293×173×272cm(ハンドル含む) |
重量 | 約7.2kg |
価格 | 69,990円(税込) |
パッケージの内容
『VOLTME Hako 600』を開封し、パッケージ内容や本体デザインを見ていきます。
パッケージはこの様に黒を基調としたシックなデザインとなっています。
開封すると、ポーチにまとめられた付属品類や、説明書などが見えてきます。
パッケージの内容は上記の通り。
取扱説明書は多言語対応されているものですが、しっかりと日本語の表記もあります。
イラストを交え、しっかりと使用方法や充電方法などが書いてあり分かりやすい印象を受けました。
使い始める前に、まずは充電して下さいと書かれたアクティベーションガイド。
Hako 600本体を充電する際に使うACアダプター。窒化ガリウム(GaN)が採用された150W出力ができるものです。
Hako 600本体への充電は「ソーラーパネルを使う」「シガーソケットから充電する」といった方法も用意されており、それらで充電するために使うケーブル類も付属。
ケーブルなどこれらのアクセサリ類は、全てこのロゴ付きのアクセサリー袋に収納しておけます。
そこまで分厚いわけではないのですが、若干のクッション性があり、中に入れるものを保護してくれます。
付属の防塵袋。
しばらく使わない時なんかには、この防塵袋にHako 600本体を収納しておくことで、ホコリなどから本体を保護することができます。
本体デザイン
『VOLTME Hako 600』の本体デザインを見ていきます。
シルバーの筐体が美しいデザイン。
ポータブル電源といえば、なんか黒くてゴツゴツしたデザインが多い中『VOLTME Hako 600』はシンプルで非常にスタイリッシュな印象です。
本体側面。
本体背面は、排熱用のフィンとその下には本体充電用のポートがあります。
本体上部には電源ボタン類。
電源ボタンを押すと…
自動的にパネルが開き、USBポート類やコンセント差し込み口などが現れます。
このギミックはワクワクしますね〜!無駄に開けたくなります。
ただ、自動で開くのは開く時だけで閉める時は手で普通を使うのがちょっと残念。せっかくだから閉める時も自動でやってほしかったなと思う所。
この世界初となる開閉式パネルはギミックが面白いだけじゃなくて、使っていない時にポート類にゴミやホコリが入るのを防いでくれるという役割もあるため、実用性も高いです。
ポート類は、左から
- シガーソケット
- DC出力
- USB-C×2
- USB-A×2
- AC出力(コンセント)×2
となっており、最大で合計出力700W、9台まで同時に充電することができます。
本体前面には液晶パネルがあり、バッテリー残量やどのくらい出力しているか、残り時間などが表示されます。
文字の視認性が高く分かりやすいのがいいですね。UIもスッキリとしており好印象です。
本体サイズは「幅293×奥行173×高さ224cm」となっており、特別小さいわけではありませんが600Wh前後のポータブル電源としては及第点といった所でしょうか。
VOLTME Hako 600の使用レビュー
『VOLTME Hako 600』を実際に試してみました。
とりあえずデスクにあった『MacBook Pro』『iPhone 12 mini』に加え、『象印 空気清浄機 PU-SA35』を繋いでみました。
iPhoneが満充電近かった事もあり、3つ合わせても130Wほどにしかなりませんでしたが、どれにも問題なく給電が出来ている事がわかります。
このペースだと、あと5時間も使えるそうです。
キャンプなど屋外や車中でも十分に使えそうですね。
『MacBook Pro』の方でも確認してみましたが、ちゃんと100Wと認識されており、かなり高速に充電できているのが確認できました。
なお、『VOLTME Hako 600』にはUSB-Cが2ポートありますが、上のUSB-Cは最大60Wまでの出力となっているので注意が必要です。
200W前後くらいで使ってみた様子
もっと負荷かけてみたいと思い、自作デスクトップPC『Dan Cases A4-SFX V4』の電源を『VOLTME Hako 600』に繋いでみました。
負荷のかかりそうなゲームとかプレイしてみたんですが、大体200W付近をウロウロとしていました。
数十分くらいゲームプレイしてたんですが、その間『VOLTME Hako 600』本体を触ってみても、ほとんど熱を感じることがありませんでした。
最大合計出力が700Wとかなりの高出力ができるのに加え、VOLTME独自の「Voltnado冷却技術」により放熱性が33%アップされているらしいので、で200Wくらいじゃ余裕なのかもしれません。
また、動作音も全くと言っていいほど聞こえず静かですね。特にノイズやコイル鳴きなんかも無かったので、静かな空間で使っても問題は無さそうです。
LEDライト搭載で、補助照明としても使える
『VOLTME Hako 600』の本体上部には、LEDライトが搭載されています。
丸くて白い部分をグッと押し込むと、
LEDライトがニョキっと現れ、周囲を照らします。
白色だけではなく、紫や青、緑など様々な色に変えることが出来るので、シーンによって使い分けができます。
部屋の電気を消し『VOLTME Hako 600』本体のLEDライトのみで照らした様子。
光はそこまで強いというわけではありませんが、周囲の様子がわかるくらいには明るくなるので、補助照明としては必要十分かなという印象。
また、タッチする回数によってはライトを点滅させることもできるので、屋外で使う際の緊急時に活用できそうです。
電源本体への充電はUSBを併用することで高速に行える
『VOLTME Hako 600』本体への充電は、ACアダプターによる充電の他、USB-C、シガーソケット、ソーラーパネルと様々な方法が用意されていますが、最も一般的なのはACアダプターによる充電だと思います。
電源本体に充電するには、本体背面にあるキャップをとり、
付属のACアダプターで充電します。
付属のACアダプターの場合、150Wで充電することができ約4時間くらいで充電が完了します。
ユニークなのは、それに加えさらにUSB-Cを併用することによって、最大250Wの充電が可能という点。この場合、約3時間で充電が完了するので急いでいる場合に有効です。
また、本製品はパススルー充電にも対応しています。
パススルー充電とは『VOLTME Hako 600』を充電中に他のデバイスを繋いだ場合、繋いだデバイスを優先的に充電するという機能。
デバイスを充電するためにわざわざコンセントを繋ぎ替える必要が無いので、使い勝手の良い機能の一つです。
持ち運びやすさは微妙
『VOLTME Hako 600』には持ち運び用にハンドルが付いていますが、本体重量が7.2kgあるので片手で持ち運ぶのはかなりしんどいです。
反対側に取っ手があるので、必ず両手で持つ必要があります。
ポータブル電源の中にはハンドルが大きく、片手でも持ち運びやすいように設計されている製品もありますが『VOLTME Hako 600』に関してはスタイリッシュなデザインの弊害がこの辺りに出ているかなといった印象です。
VOLTME Hako 600のレビューまとめ
『VOLTME Hako 600』は、他ではあまり見かけないスタイリッシュなデザインを採用したポータブル電源。そのデザイン性の高さは世界3大デザイン賞である、Red Dot Desing賞を受賞するだけあります。
デザインだけではなく実用面でも優れており、世界初と言われる収納式パネルは電源を入れた時に自動で開くギミックが面白いのに加え、使っていない時にはポート類をゴミやホコリから守るという役割も果たします。
デバイスへの給電性能も申し分無く、『MacBook Pro』なども100Wの高速充電ができました。
また使用中も本体が熱くなる事がなく、動作音も静かなので、あらゆる空間で使うことができそう。
キャンプやアウトドアのお供としてだけでなく、デスク周りに置く充電ステーションとしても活用できそうなポータブル電源に仕上がっていると感じました。
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