ノートパソコンからスマホ、タブレットなどUSBで充電する機器が増えており、多ポート搭載するUSB充電器の重要性がますます増しています。
USB充電器は様々な製品が出ていますが、「USB-C×2、USB-A×1」の3ポートを搭載し、最大で65Wまでの出力が可能という使いやすいUSB充電器が、今回紹介する『VOLTME Revo 65W』。
USB PDに対応しており高速充電が出来る、コンパクトなので持ち運びやすい、価格も比較的安価と、トータル的にバランスが良いUSB充電器となっています。
本記事では『VOLTME Revo 65W』を使ってみて、その使い勝手や使用感、充電性能などを詳しくレビューしていきます。
自宅でも外出先でも使える、使い勝手のよいUSB充電器を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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VOLTME Revo 65Wとは?
USB-C×2、USB-A×1、計3つのUSBポートを備え、最大65Wまでの出力が可能なUSB充電器が『VOLTME Revo 65W』。
次世代半導体素材である窒化ガリウム(GaN)を採用し、本体サイズをコンパクトに仕上げているのが特徴です。
VOLTME(ボルトミー)とは
「VOLTME(ボルトミー)」って、聞いたことが無い名前だったのですが調べてみると、どうやら充電分野で20年以上の実績を持つVoltnex Innovations Technologyという会社が立ち上げた、独自ブランドが「VOLTME」という事のようです。
製造などは中国で行われていますが、日本で発売されるものは”日本仕様”となっており、「PSEマーク」もしっかり取得されているため、安心して使うことが出来ます。
スペック
VOLTME Revo 65W | |
---|---|
入力 | AC 100-240V、50/60Hz、1.5A(最大) |
USB-A出力 | 4.5V⎓5A / 5V⎓4.5A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 20V⎓1.8A(最大36W) |
USB-C出力 | 5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓3.25A(最大65W) PPS出力:3.3V-21.0V⎓3A |
組み合わせ出力 | C1+C2:45W+18W C1+A:45W+18W C2+A:20W(2ポートあわせて) 3ポート全て:45W+15W |
プラグ折りたたみ | ◯ |
カラー | ブラック / ホワイト |
メーカー保証 | 18ヶ月 |
サイズ | 59×54×31mm |
重量 | 128g |
価格 | 5,580円(税込) |
スペックは上記の通り。
USB-C単体の場合65Wの出力が可能ですが、複数ポート同時に使った場合でも、USB-C 1の方は45Wをキープ出来るので、MacBook Airくらいの消費電力が少なめノートPCであれば、フルスピード充電が可能です。
また、本製品はPPSにも対応しているので、Galaxyなど対応機種を持っている方は、より高速な充電ができるという点も抑えておきたいポイントです。
パッケージの内容
『VOLTME Revo 65W』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。
パッケージは全体的にはグレーが使われた落ち着いた色合いながら、底面にはオレンジが使われているオシャレな配色です。
背面には仕様などが書かれたシールが貼ってあり、そこには「日本仕様」という文字が見えますが、それを裏付けるかの如く、PSEマークが確認できます。
個人的にグレー×オレンジってオシャレなブランドが使う配色ってイメージw
パッケージ上部に貼ってあるシールは、スクラッチになっており、削るとシリアル番号が出てきます。製品登録する際に必要となるので確認しておきましょう。
パッケージ内容は上記の通り。
本製品にUSBケーブルは付属していないので、別途用意する必要があります。個人的なオススメは、ケーブルが絡まりにくく、非常に手触りも良い『Anker PowerLine III Flow』です。
取扱説明書は多言語対応されており、日本語での記載もあります。
THANK YOUカード。オレンジ色が鮮やかな色あい。「オレンジ」っていう色は「VOLTME」のブランドカラーなんでしょうね。
本体外観・サイズ感
『VOLTME Revo 65W』の本体外観・サイズ感を見ていきます。
本体は手のひらに収まる大きさ。
最小という訳ではありませんが、サイズは「59×54×31mm」と65W出力が出来る充電器としてはコンパクトに収まっています。
500円玉と比較した様子。
本体表面には「VOLTME」のロゴと、ドットパターンのようなデザインが施されています。
表面はマットな質感で、手触りはサラッとした感触。一定水準以上のビルドクオリティはある印象です。
USBポート部分。USB-C×2、USB-A×1という構成。
USB-Cに対応しているノートパソコンやタブレットに加え、まだまだ現役であるUSB-Aのデバイスも同時に充電できるので、現在の充電環境に合った使いやすい構成と言えます。
充電プラグは折りたたみ式になっているので、持ち運びにも便利。
外出先で使うことを考えた場合、プラグは折り畳めるのがマストだと思いますので、本製品もその点では問題ありません。
本体底面には、各種仕様や認証マーク等があります。日本仕様という事もあり、ちゃんとPSEマークが付いているのは安心です。
本体重量は実測で131.1g。
65W出力に加えUSB3ポート備えている製品としては、軽量な部類に入ると思います。
VOLTME Revo 65Wの使用レビュー
『VOLTME Revo 65W』を実際に使い、使い勝手や充電性能などを見ていきます。
本体をコンセントに繋ぐと、「VOLTME」のマークである三菱っぽいマークが白く光ります。
『VOLTME Revo 65W』は、組み合わせによって出力が異なり、具体的には下記の図の様になっています。
これらを踏まえて、実際にどのような出力になるのかUSBチェッカーを使って測定してみます。
まずはUSB-C単ポートで使った場合。『14インチ MacBook Pro』を充電し、その性能をチェック。
64.998Wと、スペック上の最大値である65Wとほぼ同じ数字になりました。
このくらいの数値であれば、大型のゲーミングノートパソコンでもない限り、充電性能が不足するという事は無いと思います。
続いて、USB-Cの1番目と、USB-Aの2ポート同時充電した場合をチェック。
『14インチ MacBook Pro』に加え、『iPhone 12 mini』の同時充電をして、それぞれの数値を確認していきます。
複数同時に使った場合でもUSB-C1は45Wをキープできます。実際の計測結果も44.414Wと、ほぼ仕様通りの数値が出ています。
45Wくらいであれば『M1/M2 MacBook Air』であればフルスピード充電できますし、『MacBook Pro』でも、動画書き出しなど負荷のかかる重い処理をさせなければ、特に電力不足になる事は無いと思います。
一方、USB-Aの方は7.497Wといった所。
『VOLTME Revo 65W』はQuick Chargeなど各種高速充電規格に対応しているので、対応端末を持っている場合は複数同時充電でも最大18Wまでの充電が可能です。
ポートの組み合わせによっては低速になる事に注意
気をつけていればあまり無いとは思うのですが、USB-C2とUSB-Aの組み合わせは注意が必要。
この組み合わせで使うと、2ポート合計で最大20Wまでの出力に抑えられます。
実際に計測してもUSB-C2の方は9.680Wと、かなり物足りない数字になりました。
とはいえ、特に難しく考える必要は無く「USB-C使う時は上のポートに挿す」という点だけ覚えておけば問題ないと思います。
VOLTME Revo 65Wのレビューまとめ
『VOLTME Revo 65W』は、最大65Wの出力が可能でUSB-C×2、USB-A×1の計3ポート備えたUSB充電器。
ノートパソコン、スマホ、タブレットを同時に充電できるので、複数デバイスを持ち歩いている人はこういったUSB充電器を1台持っておくと何かと役立ちます。
日本国内では知名度が無いので、怪しい製品…と思われがちですが、しっかりPSEマークも取得済みなので普通に使う分には全く問題ないと思います。
65W出力でUSB3ポートという構成にしては価格が比較的安価なのも嬉しいポイント。
自宅でも外出先でも使える、小型の多ポートUSB充電器が欲しいという方は、ぜひチェックしてみてください。
Programmable Power Supplyの略で、電力供給時の電圧や電流を小刻みにコントロールすることによって、よりエネルギー変換ロスを抑えられ、発熱が少なくかつ高速に充電できるという規格の事。現在は主にGalaxy端末の一部がこのPPSに対応しています。