最近キーボードを新しく買い替えて、現在『Keychron K1 SE 特別版』を使っているのですが、それとは別に妻用のキーボードも『Logicool MX Mechanical Mini』というキーボードに新調しました。
このキーボードは、テンキーが無く、矢印キー周りがコンパクトにまとまった「75%キーボード」と呼ばれる部類に属します。
本記事では、実際に『Logicool MX Mechanical Mini』を使って感じた「打鍵感」や「打鍵音」「メリット・デメリット」などを詳しくレビューしていきます。
ロジクールのメカニカルキーボードが気になる方は、是非本記事を参考にしてください。
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Logicool MX Mechanical Miniとは?
キーボードやマウスなどの周辺機器で最も有名で定評がある「Logicool(ロジクール)」から販売されている、メカニカルキーボードが『Logicool MX Mechanical Mini』。
メカニカルキーボードの特徴である、気持ち良い打鍵感や、3種類の中から好みで軸を選べるといった利点はそのままに、ロジクール独自の接続方法「Logi Bolt」に対応している点や、専用ソフト「Logi Options+」による柔軟なカスタマイズなどを可能にしています。
スペック
Logicool MX Mechanical Mini | |
---|---|
型番 | KX850FL |
キー数 | 88 |
キー配列 | JIS |
軸 | 赤軸/青軸/茶軸 |
バックライト | White LED |
対応システム | Windows/Mac/Chrome/Android |
接続方法 | Logi Bolt Bluetooth |
動作時間 | 最長15日 バックライトオフ時:最長10ヶ月 |
充電ポート | USB-C |
カラー | グラファイト |
サイズ | 312.6×131.55×26.1mm |
重量 | 約612g |
価格 | 21,120円 |
スペックを踏まえた『Logicool MX Mechanical Mini』の主な特徴は以下の通り。
「Mini」と名前がついているだけあって、フルサイズキーボードの約75%というサイズ感に加え、高さが低いロープロファイルキースイッチを採用しているため、全体的なサイズ感がコンパクトなのが特徴です。
また、メカニカルキーボードらしい確かな打鍵感や、好みにより3種類の軸から選べる点など、『KeyChron K3』と類似する点も多く、キーボードに拘る方や、良いキーボードが欲しいといった方に向けられた製品と言えます。
パッケージの内容
『Logicool MX Mechanical Mini』を開封し、パッケージ内容や本体外観を見ていきます。
パッケージは、黒を基調としたシックなデザイン。
その中で、製品名の部分には鮮やかな「ロジクールカラー」とも言える青緑が使われており目を引きます。
本製品は「赤軸/青軸/茶軸」の3種類から軸を選択できますが、今回購入したのは「赤軸」。
静音性が高く、軽いタッチで文字入力ができるのが特徴の軸です。
パッケージ内容は上記の通り。
付属してくるロジクール専用のUSBレシーバー「Logi Bolt」。
これ一つで、Logi Boltに対応しているデバイスを最大6台まで繋げることが出来るので、ロジクール製品で統一している場合、使い勝手が良いのが特徴。
付属してくる充電用のUSB-A to Cケーブル。
なお、本製品は有線接続には対応していないので、このケーブルはあくまでも充電用です。
本体外観・サイズ感
『Logicool MX Mechanical Mini』本体の外観やサイズ感を見ていきます。
キーボード本体外観。
なお、本製品のキー配列はJIS(日本語)配列のみですが、Mac向けとして販売されている『Logicool MX Mechanical Mini for MAC』の場合、US配列が用意されています。
サイズは「312.6×131.55×26.1mm」となっており、キーボードとしてはコンパクトに収まっています。
本体上部に見えるロジクールのロゴ。
本製品は「赤軸/青軸/茶軸」の3種類から選択できますが、今回は赤軸を購入。
なお、メカニカルキーボードの中には、後からキースイッチを簡単に交換できる「ホットスワップ」に対応しているものも存在しますが、本製品は「ホットスワップ」には非対応です。
後から軸の変更が出来ないので、購入する前に一度家電量販店やパソコンショップなどで試し打ちをすることを強くオススメします。
ロープロファイルキーボードなので、一般的なキーボートと比べて高さが低いのが特徴。
キーボードの高さが低いと、通常のキーボードよりも素早く文字入力が行え、アームレストを用意しなくても疲れにくいというメリットがあります。
キーボード裏面。
背面も黒でまとめられてシックな印象。キーボードの下側、および脚に滑り止めのゴムが付いています。
キーボードの脚は、「0°/8°」で角度調整が可能。
実際に傾斜を付けて比較した様子。
個人的には8°と傾斜を付けた方が打ちやすい印象でした。
キーボード上部には、電源スイッチと充電用のUSB-Cポートがあります。
なお、前述の通り、このUSBポートはあくまで充電用として使います。
Logicool MX Mechanical Miniの使用レビュー
『Logicool MX Mechanical Mini』を実際に使い、打鍵感などを確認していきます。
打鍵感
今回購入したのが「赤軸(リニア)」という事もあって、打鍵感はかなり柔らかくソフトです。
柔らかく自然に文字入力が出来るので、タイピング自体はやりやすいです。流れるように文字が入力でき、変に力も必要とせず軽いタッチで入力が出来るので、疲れにくい印象。
慣れてしまえば、長文の入力も難なくこなせそうに思いました。
反面、赤軸ならではの欠点として、クリック感が全くありません。文字を打った時のしっかりした感触や気持ちよさという点では、かなり物足りなさを感じるのも事実です。
しっかりとしたクリック感が欲しい場合、「茶軸」か「青軸」を選んでおいた方が良いと思います。
打鍵音
打鍵音も「軸」によって大きく変わります。
今回の「赤軸(リニア)」は、打鍵音が静かなのが特徴。
実際にタイピングをしても「カタカタカタ…」といった音で、かなり音が抑えられている印象。
このくらいの音であれば、夜中の作業や、静かな空間で使っても問題は無いと思います。
打っている様子を動画で紹介
打鍵音がより分かるように、タイピングの様子を動画に収めました。
音声はカメラ本体(SIGMA fp L)のマイクから録音しており、キーボードからカメラまでの距離は50〜60cm程度です。
やはり赤軸(リニア)なだけあって、打鍵音はかなり静かなのではないかと思います。
静音性を重視するなら赤軸は良い選択肢ですね。
バックライトを搭載
『Logicool MX Mechanical Mini』は、白色のバックライトを搭載しています。
キーキャップも文字部分が透過しており、見た目が良いですね。
「文字入力をしようとキーボードに手を近づけた時に点灯する」というユニークな機能も搭載しており、実用性もありそうなのですが、バックライトをオンにするとバッテリーの持ちが極端に悪くなります。
オフの時は「最長10ヶ月」なのに対し、オンの時は「最長15日」と、かなり短くなってしまうのが難点。
必要ない場合、オフにして使った方が良さそうです。
一番右の列にあるキーを間違えて押してしまう
75%キーボードの宿命とも言えることですが、一番右の列にあるキーを間違えて押すことがあります。
特にbackキー右の「homeキー」、エンターキー右の「endキー」や「pageupキー」は、触れてしまうことが多く、タイプミスが多くなりました…
こればかりは「慣れる」か、後述する「Logi Options+」で無効化するしかないかなと思います。
右Shiftキーが小さい
個人的にはあまり右のShiftキーは使わないのですが、Amazonなんかのレビューで指摘されていたので紹介。
右側のShiftキーが小さく、他のキーと全く同じ大きさになっています。
これは確かにこのキーを多用する人にとっては使いづらいんじゃないかな…と思いました。
Logi Options+で各種カスタマイズ可能
ロジクール製品は、ソフトをインストールすることで各種カスタマイズが可能ですが、本製品も専用ソフト「Logi Options+」が使用可能です。
なお、注意点として似たようなソフトに「Logi Options」というものがありますが、そちらではなく「Logi Options+」(プラスが付いている方)をダウンロード、インストールします。
Logi Options+では、キー設定やバックライト効果の設定、ファームウェアアップデートなどが行なえますが、やはりメインとなるのは「キー設定」でしょうか。
カスタマイズ出来るのは、一番上段にあるキーと、一番右列にあるキーの一部。
一番右にあるキーを「何もしない」にすることで、押し間違えによる誤作動は防げます。
……が、なんかもったいないような感じもします。慣れるのが一番良いのでしょうね。
なお、キーにはアプリ起動など様々な機能を割り当てられるので、自分好みにカスタマイズしていけば作業効率の向上には繋がりそうです。
Logicool MX Mechanical Miniのレビューまとめ
『Logicool MX Mechanical Mini』は、ロジクールから販売されている、ロープロファイルメカニカルキーボードです。
「赤軸/青軸/茶軸」の3種類から軸を選べ、打鍵感も良好。またサイズもコンパクトに収まっており、「コンパクトで質の高いキーボード」が欲しいといった場合、有力な選択肢となります。
ただ、75%キーボードの宿命として、慣れないとミスタイプをしてしまう点は注意が必要。
また、キー配列がJIS配列しか無い点や、カラーバリエーションが無いは残念です。白い『Logicool MX Mechanical Mini for MAC』はありますが、あちらはUS配列限定ですからね…。
キー配列やカラーバリエーションの自由度でいうと、KeyChronとかの方が良いとは思うのですが、ロジクールという圧倒的な知名度と信頼感を重視する方や、既にロジクール製品を使用しており、「Logi Bolt」が使える場合『Logicool MX Mechanical Mini』は良いのではないかと思います。
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