先日、白くてデザインが凄く良いキーボード『Keychron K3』を購入しました。
ですが、いざ使ってみると「タイプミスが増える」「そもそも技適が通ってるか非常に怪しい」など、様々な問題が発覚。デザインや打鍵感は最高に好きなのに「失敗」と言わざるを得ない結果になってしまいました……。
どうしようかと悩んでいた所、Twitterで『Keychron K1 SE 特別版』が発売されるという事を知り、もうこれしかない!という思いで、購入。
この記事では『Keychron K1 SE 特別版』を実際に使い、使い勝手や打鍵感、打鍵音などを詳しくレビューしていきます。
Keychronのキーボードが気になる方や、白いキーボードを探している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
タップできる目次
Keychron K1 SE 特別版とは?
『Keychron K1 SE 特別版』とは、通常版の「Keychron K1 SE」に、予め「ダブルショットPBTキーキャップ」が搭載された特別使用のモデル。
通常版の「Keychron K1 SE」は、キーボード本体色が「黒」しか選べませんが、本製品はキーボード本体自体も「白」になっており、キーキャップも含めて”オールホワイト”なデザインとなっているのが最大の特徴です。
Keychronの人気モデルK1 SEにダブルショットPBTキーキャップ搭載した特別仕様のワイヤレス・メカニカルキーボードが登場!耐久性を向上させるだけでなく、オールホワイトの見た目がとてもGoodです!https://t.co/J6CqbAHTji pic.twitter.com/P4TCLJFNL4
— KOPEK JAPAN (@KOPEK_JP) March 8, 2023
スペック
Keychron K1 SE 特別版 | |
---|---|
Bluetooth | 5.1 |
キー数 | 87 |
キー配列 | US |
スイッチ | Gateronロープロファイル・メカニカルスイッチ |
軸 | 赤軸/青軸/茶軸 |
キーキャップ素材 | ダブルショットPBT |
バックライト | White LED |
対応システム | Windows/Android/Mac/iOS |
バッテリー | 2,000mAh |
Bluetooth作動時間 | 最大190時間(LED OFF) 最大36時間(LED ON) |
充電ポート | USB-C |
サイズ | 355×120×17〜22mm |
重量 | 約550g |
価格 | 16,930円 |
『Keychron K1 SE 特別版』のスペックは上記の通り。
Keychron K1 SE通常版との違い
この「特別版」と「通常版」の違いは以下の通り。
特別版 | 通常版 | |
---|---|---|
本体色 | 白 | 黒 |
バックライト | ホワイト | ホワイト / RGBバックライト |
キー配列 | US配列 | JIS配列/US配列 |
スイッチ | Gateronロープロファイル・メカニカルスイッチ | |
軸 | 赤軸/青軸/茶軸 | |
ホットスワップ対応 | − | 対応モデルあり |
通常版の方が、バックライトやキー配列、ホットスワップ対応モデルが選べるなど、選択肢の幅が広いのがメリット。
ただ、本体色が白の製品はこの「特別版」しか存在しないので、白いK1 SEが欲しい場合、特別版一択となります。
特別版とかではなく、通常版も「黒/白」が選べれば良いのにな……なんて思ってしまいます。
パッケージ内容
パッケージはKeychronお馴染みの黒でシックなデザイン。
今回は「特別仕様」ですが、パッケージ自体は通常の「Keychron K1 SE」と同じものが使われているようです。
背面にあるキーボードの写真が黒だったので、最初間違えて購入したのかと思い焦りました。
シールでも何でも良いので、一言注意書きがあると良いのになと思います。
パッケージを開封すると、クイックスタートガイドがあり、その下にキーボード本体が収められています。
パッケージ内容は上記の通り。
今回は、日本のKeychron正規代理店である、株式会社コペックジャパンのECサイトから購入したので、しっかりとユーザーマニュアルも日本語でした。
英語でも内容はある程度分かるのですが、日本語があると安心感が違いますね。
キーキャップを交換する時につかう、キーキャッププーラーも付属。
初期状態ではMac用のキーキャップが付けられていますが、Windowsで使いたい場合、付属のWindows用キーキャップに付け替えると良さそう。
有線接続時、あるいは本体充電時に使うUSB-A to Cケーブル。
長さは1mほどです。
本体外観・サイズ感
『Keychron K1 SE 特別版』の本体外観やサイズ感を見ていきます。
キーボード本体、キーキャップも含めて真っ白なデザイン。
無駄が削ぎ落とされたミニマルなデザインで、非常に好みです。
サイズは横幅355×奥行120mm。テンキー部分が無い「テンキーレス(TKL)」キーボードと呼ばれるもので、フルサイズキーボードよりも横幅が短いのが特徴。
側面から見た様子。
若干傾斜が付けられており、フロント側の高さは17mm、リア側の高さは22mmとなっています。
ロープロファイルキースイッチが採用されているので、キーボード本体の高さが低く、アームレストが無くてもタイピングしやすいのも特徴の一つ。
キーボード本体上部には、「有線 / Bluetooth切り替え」と「OS切り替え」スイッチが付いているので、使う環境によってスイッチを切り替えて使用します。
本体上部中央には、USB-Cポートが。
こちらは有線接続して使う場合と、キーボード本体を充電する時に使用します。
キーボード背面は中央のシール部分を除き、全て真っ白と”白好き”にはたまらない一品。
正規代理店コペックジャパンより購入したものなので、しっかりと「技適マーク」が付いているのが確認できます。
これで堂々とBluetooth接続ができます。
背面の四隅にはゴム足があり、滑りにくい加工がなされています。
また、傾斜が調整できる脚も付いており、「0° / 6° / 9°」で調整が可能。
元々やや傾斜は付いているのですが、更に角度を変更する事ができるので、好みに合わせて調節が可能。
Keychron K1 SE 特別版の使用レビュー
実際に『Keychron K1 SE 特別版』を使って文字入力などを行い、打鍵感や打鍵音などを見ていきます。
打鍵感
打鍵感はかなり良好です。
元々『Keychron K3』の時から、打鍵感はかなり良かったので特に心配はしていなかったのですが、改めて使っても、やはり感覚は良いですね。気持ちよくタイピングが出来ます。
また、キーキャップが『ダブルショットPBTキーキャップ』になっている点も、打鍵感の向上に繋がっていると感じます。
このキーキャップは、通常の「Keychronキーキャップ」よりも大きく、キー間に隙間が無いので、指を運びやすい様に思います。
『Keychron K1 SE 特別版』は、テンキーレスキーボードという事もあり、『Keychron K3』と比較すると横幅はちょっと長め。
その代わり、矢印キーが独立している事と「バックスペースキー」「エンターキー」の横に多少隙間が設けられている為、タイプミスが少ないのが大きなメリット。
サイズ感自体は『Keychron K3』の様な75%キーボードの方が好みですが、使い勝手など総合的に考えると、僕個人はテンキーレスキーボードが一番合っているのかなと感じています。
軸と打鍵音
今回、購入したのはコペックジャパンのサイトですが、購入前に展示してある店舗で、しっかりとそれぞれの軸を試し打ちしてきました。
『Keychron K1 SE』で採用されている「Gateronロープロファイル・メカニカルスイッチ」は以下のような特徴があります。
本当言えば「青軸」が一番クリック感があって、タイピングが気持ち良いのですが、流石に音がうるさくて夜間には使えないな…と思い、今回は「茶軸」を購入。
「赤軸」と比較して、文字入力の瞬間に一瞬だけ「押した感」がある軸となっています。
実際の打鍵音は、僕の主観ですが「赤軸」とそこまで変わらないように感じます。
「赤軸」も静音性が高いと言われていますが、それなりの音はしますからね。
「赤軸」と「茶軸」に関しては、もう「打った感じどっちが好きか」という視点で選んでも良いんじゃないかなと思いました。
タイピングの様子を動画で紹介
タイピングの様子を動画に収めました。
音声はカメラ本体(SIGMA fp L)のマイクから録音しており、キーボードからカメラまでの距離は50〜60cm程度です。
今回軸は「茶軸」を選びましたが、思ったよりタイピング音は静かなように聞こえます。
『Keychron K3』の時に選んだ「赤軸」と、それほど差は無く、よほど強くタイピングしない限り、どのような環境でも使えるのでは無いかと思いました。
3台までBluetooth接続でき、ボタンで切り替えが可能
Keychronではお馴染みですが、本機も3台までBluetooth接続ができ、組み合わせキーによって接続するデバイスを切り替えることが可能。
「Fn+1 / Fn+2 / Fn+3」を押すと、それぞれのデバイスに切り替わり、Bluetoothランプと、キーのバックライトによって何番目のデバイスに接続しているかを教えてくれます。
僕は今デスクにMacとWindows両方がありますが、このキーボード1台で両方とも使えるので、デスクがスッキリします。
ただ、切り替え自体は上手くいくのですが、切り替わりには少しタイムラグがあり、1〜2秒程度待たされます。Bluetoothの仕様上仕方ないのかもしれませんが、瞬時に切り替わってくれたらもっと良いのにな…と感じました。
ホワイトバックライトを搭載
『Keychron K1 SE 特別版』は、キーにホワイトバックライトを搭載。
通常版と異なりRGBカラーを選択することは出来ませんが、キーボード自体が白いという事もあってホワイトバックライトは相性が良く、綺麗に光ります。
光のパターンも豊富で眺めているだけで楽しい。
ただ、キーキャップが透過しているわけではないので、純粋なゲーミングキーボードなんかと比べてしまうと、光り方は微妙だなと思ったりもします。
また、バックライトを付けるとバッテリーの持ちが非常に悪くなるのも難点。OFFの場合、最大190時間使えるのに対し、ONの場合、最大36時間しか持たなくなるので、使い勝手が悪くなりますね。
そのような事もあり、普段はバックライトをオフにして使っています。
キーキャップのフォントはちょっと野暮ったい
『Keychron K1 SE 特別版』は、キーキャップに「ダブルショットPBTキーキャップ」を搭載した特別モデル。
ただ、この「ダブルショットPBTキーキャップ」自体のフォントや色が正直微妙だと感じます。
写真の通り、フォントが大きく色が黒いという事もあり、分かりやすくはあるのですが洗練されているとは言いづらいデザイン。
その点『Keychron K3』は、フォント自体が小さく色もグレーなので、あまり文字が目立たず、こちらの方がミニマルな印象。
人それぞれ好みはあるかもしれませんが、キーキャップのデザインは圧倒的に『Keychron K3』の方が好み。
『Keychron K1 SE』向けに『Keychron K3』と同じキーキャップを別売りしてくれないかなぁ…と妄想しています。
コペックジャパンさん、(需要あるかは分かりませんが)何卒…何卒…
Keychron K1 SE 特別版のレビューまとめ
『Keychron K1 SE 特別版』は、「Keychron K1 SE」に「ダブルショットPBTキーキャップ」を搭載した特別仕様のモデルです。
本体・キーボード共に白で統一されているために、美しくクリーンなデザインが特徴的。
キー配列がUS配列しか選べない点や、キー軸を交換できる「ホットスワップ」には非対応など、通常版と比較して制限がきつい部分もありますが、白いキーボードが好きな方に、この『Keychron K1 SE 特別版』は、かなりオススメです。
執筆時点(2023年3月31日)では、まだ在庫があるようですが、『Keychron K3』の様にすぐに売り切れてしまい、全然在庫が復活しないという事も起こりうると思うので、欲しい方は早めに入手しておくのが良いと思います。
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