ノートパソコンやタブレット、スマートフォンを充電する際に欠かせないのがUSB充電器。
USB充電器はコンセントに挿して使うので部屋の中で意外に目に留まるもの。インテリアの邪魔をしない、デザイン性に優れたUSB充電器を探している方にオススメなのが、今回紹介する『Innergie 45H』。
この製品は、
- USB-C×1、USB-A×2の計2ポート構成
- 最大45W出力が可能
- 白を基調とした無駄が省かれたミニマルデザイン
- プラグ部分が回転し、コンセント周りの空間を有効に使える
といった、ユニークな機能をもつUSB充電器です。実際に使ってみて感じた感想や、メリット、デメリット、USBチェッカーによる給電能力のチェックなどを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Innergie 45Hとは?
『Innergie 45H』は、USB-C×1、USB-A×1の計2ポートを備えたUSB充電器です。
最大の特徴は、「プラグ部分が回転し、コンセント周りの空間を有効に活用できる」という点。これはあまり他の製品では見られない面白い機構です。
また、こういったUSB充電器では珍しいグッドデザイン賞を受賞するなど、デザイン面でも高い評価を受けています。
↑製品名は違いますが、多分これです。
Innergie(イナジー)について
Innergie(イナジー)とは、台湾に本社がある「デルタ電子(Delta Electronics )」のブランド。デルタ電子は設立50年以上の歴史を持つ、世界No.1電源メーカーで、一般向け製品から、産業用電子部品など様々な分野で多くの実績を積み上げています。
スペック
Innergie 45H | |
---|---|
入力 | 100-240V / 1.3A 50-60Hz |
USBポート数 | USB-C×1 USB-A×1 |
USB-C出力 | 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A、PPS:5V-16V/3A 最大出力45W |
USB-A出力 | 5V/2.4A 最大出力12W |
USB複数同時出力 | USB-C:30W USB-A:12W |
サイズ | 56×56×28mm |
重量 | 96g |
価格 | 2,990円(税込) |
『Innergie 45H』のスペックは上記の通り。単ポートで使えば最大45Wまで出力。2ポート同時に使ってもUSB-Cからは30Wの出力ができるので『MacBook Air』の様なノートパソコンに対しても十分に急速充電できます。
また、PPSにも対応しているので、Galaxyシリーズなど対応機種を持っている場合、より効率良く充電することが可能です。
パッケージ内容
『Innergie 45H』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を確認していきます。
パッケージは「One For All」シリーズで採用されているブルーが映えるデザイン。「GOOD DESIGN」のマークが目を引きますね。
パッケージ側面には、各種仕様が書かれています。
パッケージ内容は上記のとおり。
取扱説明書は、ちゃんと日本語での記載となっています。
本体外観・サイズ感
『Innergie 45H』の本体デザインやサイズ感を見ていきます。
『Innergie 45H』本体の形状は、角丸になった四角。本体は艶がありツルツルした質感。Apple製品に近い高級感があり洗練されたデザインです。
本体中央には、うっすらと「Innergie」というロゴが見えます。
普通なら中央にロゴが目立つように入っているのに、Innergieの製品ってどれもロゴが控えめでデザインがスッキリしてるんですよね…。
ミニマルデザインが好きな人には”刺さる”製品だと思います。
一方で、サイズは56×56×28mmと45WクラスのUSB充電器としては少し大きめですね。
USBポート部分。USB-C×1、USB-A×1という構成になっているので、ノートパソコンとスマホを同時に充電したいといった場合に便利です。
本体背面には各種認証マークと仕様が記載されています。
そして背面でひときわ目立つのがこのグレーの部分。
キャップを外すとプラグが表れます。
ここで登場するのが、付属してきたプラグパーツ。
これを取り付けていくと、、、
この様になり、コンセントに挿して使うことが出来ます。
プラグパーツを取り付けた状態での重量は、実測で123g。
45Wという出力やUSB2ポートという点を考えると、最軽量クラスではありません。
特徴的な機構を採用しているので、仕方ないのかもしれません。
特徴的なプラグ回転機構
『Innergie 45H』の最大の特徴といえば、プラグが回転できるという点。
取り付けたプラグパーツをクルッと回すと、
プラグの向きが横向きに変えられました。
コンセントに挿した場合、プラグ向きを変えることによって、下向きだったものが、、
横向きに出来ます。
一見何の意味があるんだろう…と思うかもしれませんが、向きを変えられる事によって、別の充電器との干渉を防いだり、ケーブルのねじれを防ぐといった事が出来ます。
通常のUSB充電器ってコンセントに直接挿すと前面にUSBポートがあるものがほとんどだと思います。そこから左右にケーブルを伸ばそうとすると、付け根部分がねじれて負担がかかるので、場合によっては断線の恐れもあります。
その点『Innergie 45H』は、プラグを回転させることによって、USBポートの方向を変えられるので、ねじれる事無く素直にケーブルを伸ばせます。負担が少なく断線しづらいという点は明確なメリットと言えますね。
Innergie 45HとApple純正 30W電源アダプタとの比較
『Innergie 45H』と『MacBook Air』に付属してくる『Apple純正 30W電源アダプタ』を比較してみます。
『Innergie 45H』って出力の割に比較的サイズは大きい方なのですが、実は『Apple純正 30W電源アダプタ』と、サイズはほぼ一緒です。
ただ、本体の”厚み”で言うと『Apple純正 30W電源アダプタ』の方がスリム。また、プラグ回転機構は搭載していますが、プラグの折りたたみには非対応なので、持ち運び用としてはあまり適さないかもしれません。
プラグの分だけ『Innergie 45H』の方が大きいですが、USBポート数と最大出力に関しては勝っています。
Innergie 45Hの給電能力をチェック
『Innergie 45H』の給電能力をUSBチェッカーを使って確認していきます。
『Innergie 45H』を使って『MacBook Pro(14インチ,M1 Pro)』を充電し、給電能力をチェック。
なお、本製品にUSB-Cケーブルは付属していないので、別途用意する必要があります。
個人的には『Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル』がオススメ。このケーブルめっちゃ柔らかくて取り回しが非常に楽なので、USB-Cケーブルを購入する際には、まず検討したいオススメのケーブルです。
USB-Cを単独で使った場合、20.27V×2.202A=44.654Wとなり、最大出力である45Wに近い数字になりました。
45Wの出力があれば、『MacBook Air』であればフルスピードで充電できます。
『MacBook Pro』の様なもう少し大きいノートパソコンだと、ブラウジングやオフィス作業程度であれば『Innergie 45H』でも問題ありませんが、動画編集など負荷が高い作業をする場合は60W〜クラスの充電器が欲しい所です。
続いて2ポート同時に充電した場合を見ていきます。『MacBook Pro(14インチ,M1 Pro)』と『iPhone 12 mini』を同時に充電してみます。
2ポート同時に充電した場合、USB-C側は最大30W、USB-A側は最大12Wとなります。
実際に計測してみましたが、20.28V×1.435A=29.113Wと、ほぼ仕様通りの出力が出来ています。
30Wあれば『MacBook Air』に付属する『Apple純正 30W電源アダプタ』と同等の性能で充電出来るので、
『MacBook Air』+もう1台のデバイス(スマホ、タブレット、イヤホンなど)
といった組み合わせで使う場合、速度を犠牲にせず充電できるので使い勝手が良さそうです。
Innergie 45Hのまとめ
『Innergie 45H』は、プラグを回転させるという機構を備えた、最大45W出力のUSB充電器です。
プラグを回転させる事で、ケーブルのねじれを防ぎ、コンセント周りのレイアウトを柔軟にしてくれるという唯一無二の製品となっています。
性能面でもUSB-C単ポートで使った場合は45Wの出力が可能な上、2ポート同時に使っても30Wの出力をキープしているので、『MacBook Air』の様なモバイルノートパソコンであれば十分に高速充電できる性能を備えています。
欠点としては、プラグ回転機構を搭載したが故に、45Wクラスとしてはサイズが大きく、重量も重め。プラグが折り畳めないという事もあり、持ち運んで使うというよりは、家の中の色んな場所で柔軟に使うといった用途の方が向いています。
Innergieシリーズならではの、控えめなロゴとスッキリしたミニマルデザインはインテリアの邪魔をせず、どんな空間にもマッチしてくれるというデザイン性はグッドデザイン賞を受賞するなど各方面から高い評価を得ています。
「ノートパソコン+もう一つ何か」という構成でデバイスを所持している場合、『Innergie 45H』は有力な選択肢となる充電器だと思いました。
Programmable Power Supplyの略で、電流と電圧を段階的に変化させることで、効率よく充電できる機能の事。これにより発熱を抑え、バッテリーの寿命も伸ばせるという機能ですが、対応しているデバイスがSamsung Galaxyシリーズの一部と少ないのが欠点。