僕は普段からずっと椅子に座って作業をしている関係で、運動不足気味なのが悩みの一つ。
健康診断でも肥満気味と言われ、ジムでも通おうかと思っていた所、電動昇降デスクなどで有名なFlexiSpot(フレキシスポット)さんから、「フィットネスバイクとオフィスチェアが融合」した、全く新しい製品『FlexiSpot V6』を試してみませんか?とお声がけいただいました。
これは運動不足解消になるのでは…?と思い、是非お願いしますという事で、サンプル品を送っていただきました。
数日間ではありますが、実際に使ってみましたので、「使用感」や「オフィスチェアとしてはどうか?」「フィットネスバイクとしてはどうか?」「メリット・デメリットは?」など、詳しくレビューしていきます。
全く新しいカテゴリである「フィットネスチェア」に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容について指示等は無く、率直な意見・感想を記載しています。
タップできる目次
FlexiSpot V6とは?
電動昇降スタンディングデスクなど、高性能なオフィス製品を手掛けるブランドが「FlexiSpot(フレキシスポット)」。僕も『FlexiSpot E7』を愛用しています。
同社の製品は、オフィス製品として優れているだけでなく「健康」など付加価値が付いている事も特徴の一つで、代表的な製品である「電動昇降スタンディングデスク」は、座りっぱなしの弊害を軽減してくれるとして、長時間机に向かうデスクワーカーから高い人気を誇っています。
そんなFlexiSpotから新しく販売されたのが、「フィットネスバイク」と「オフィスチェア」を融合させた「フィットネスチェア」という全く新しいジャンルの製品『FlexiSpot V6』。
オンの時はオフィスチェアとして使いながら、オフの時はフィットネスバイクとして運動が出来るという、デスクワーカーのニーズを汲み取った画期的なチェアとなっています。
スペック
FlexiSpot V6 | |
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型番 | V6W-JA / V6G-JA |
カラー | グレー / ホワイト |
最大耐荷重 | 130 kg |
本体重量 | 40 kg |
サイズ | 72.5✕66.5✕51cm |
価格 | 69,800円 |
スペックを踏まえた『FlexiSpot V6』の主な特徴は以下の通り。
それでは『FlexiSpot V6』を詳しく見ていきます。
FlexiSpot V6の開封と組み立て
『FlexiSpot V6』を開封し、組み立てていきます。
なお、組立工程が長いので、早く使用感を見たいという方はこちらからどうぞ。
製品はこの様なパッケージに入って届きました。
椅子なだけあって、かなり巨大。
重量も40kg以上あるので、2階以上に運ぶ際は必ず複数名で持った方が良いでしょう。
開封していくと、説明書やネジなどのパーツ類が入っており、その下に本体が収納されていました。
梱包はかなり丁寧で、製品に傷が付かないようにしっかりと梱包されている他、脚部分はFlexiSpotのロゴ入り不織布で丁寧に包まれておりました。
不織布を取ると、脚部分があらわになります。また、別箱の「アクセサリーボックス」内には、シートクッションやアームレストなど、チェア部分のパーツが全て収められています。
パッケージ内容
パッケージ内容は上記の通り。
付属する取扱説明書。
組み立て手順は全て日本語で、丁寧に解説されています。
組み立て自体は大変ですが、説明書を見ながら行えば、それほど難しいものではありません。
本体にバックレストなどを取り付ける際に使うネジなどが入ったアクセサリーキット。
ネジ止め用の六角レンチも付属しているので、別途工具は必要ありません。
本体の組み立て
『FlexiSpot V6』を組み立てていきます。取扱説明書に沿って組み立てているだけなので、簡潔に説明し、注意が必要な点のみ詳しく補足していきます。
まずは、折りたたまれている「レッグフレーム」を「カチッ」と音が鳴るまで開いてきます。
続いて開封直後は折りたたまれているペダル部分を下向きに開きます。
椅子の高さを調整できる「調節ハンドル」を引き上げ、椅子の位置を一番上まであげます。
ハンドルを使うとシートの位置調整ができますが、今は座席を取り付けなければいけないので、しっかりと固定させている事を確認します。
続いてシートクッションに、「アームレスト」を取り付けます。
付属のネジを六角レンチで止めていきますが、手前側の2本はネジ穴がやや斜めに傾いています。
最初間違ってるのかと思い、何回か閉め直しましたが、どうやらこれで正しいみたいです。
アームレストを取り付けた様子。
ここからは、シートクッションと本体をネジで繋げて固定します。
シートクッションの次は、背もたれにあたる「バックレスト」をシートクッションの後ろ側から差し込み、ネジで固定。
その後は、「ヘッドレスト」を上から差し込んで固定。
最後に、フィットネスバイクのディスプレイ用として、単三電池2本を差し込みます。
なお、電池は付属していないので、別途自分で用意する必要がある点は注意。
以上の工程で組み立ては完了。
本体自体は非常に重いのですが、シートクッションやバックレストなど、取り付けるパーツはそれほど重くないので、一人でも組み立てる事は可能です。
僕も30分もかからずに組み立て終わりました。
FlexiSpot V6の本体外観・サイズ感
『FlexiSpot V6』の本体外観やサイズ感を見ていきます。
椅子の座面は、中央が少し飛び出るような形状になっています。フィットネスバイクとして使う際に、邪魔にならないように工夫されているようです。
シートは4層構造のクッションになっており、柔らかい座り心地ながらも、しっかりと体重を支えてくれます。
アームレストは、高さの調整に加え、左右の角度や前後の位置調整にも対応しています。
背中を預けるバックレストはメッシュ素材になっており通気性が高いのが特徴。夏の様な蒸れる時期でも快適に使うことができます。
バックレスト背面には、腰回りを支えるための「ランバーサポート」が付いており、腰の位置に合わせて高さの上下が可能。
座りっぱなしな事が多く、腰に負担のかかりがちなデスクワーカーにとって、「ランバーサポート」は是非欲しい機能の一つ。
一般的には高価格帯のオフィスチェアにしか付いていませんが、『FlexiSpot V6』では標準で装備しています。
細かい便利機能として、ジャケットや帽子などが掛けられる「コートラック」も付いています。
ジャケットって椅子に椅子に掛けることも多いですが、掛けたまま座るとシワになったりするので、「コートラック」が付いているのは嬉しいですね。
ヘッドレストが付いている事で、ちょっと一息付きたい時や、考え事をしたい時に、後ろにもたれかかる事が出来るのは良いですね。
こうしてみると、「オフィスチェア」としての機能はかなりのもの。
普通にこれだけの機能を持っているオフィスチェアを買おうとした場合、数万〜10万くらいの価格になるんじゃないですかね……
続いて、フィットネスバイクとしての機能を見ていきます。
普通のオフィスチェアではまず見ることが無い「ペダル」が付いています。
中央にあるダイヤルは、負荷の調整。ダイヤルを回すことにより、1〜8までの段階で負荷を強くすることができます。
ダイヤル下にはLEDが搭載されています。
ボタンを押すことで「運動時間・速度・距離・カロリー・合計距離・回転速度」などのパラメーターを切り替えて表示することが可能。
なお、ボタンを長押しすることで各数値がリセットされるようです。
本体のキャスターはロック機構が付いています。レバーを下げるとキャスターが動かなくなるので、フィットネスバイクとして使う際に安全。
気になるのは、後ろに2本飛び出した「レッグフレーム」。
安定性を高めるために、仕方ないのかもしれませんが、結構後方に場所を取るなぁという印象。
前の脚から後ろのレッグフレームまでの長さが93cmほどあり、約1m近い空間を確保する必要があります。
これは置き場所を選びますね…。
ハーマンミラーのオフィスチェア「ミラ2チェア」と比較
僕が普段使っている椅子は、ハーマンミラーの『ミラ2チェア』。
せっかくなのでサイズ感を比較してみます。
横から見た様子。
やはり一般的なオフィスチェアと比較すると「レッグフレーム」部分が大きく飛び出している事が分かります。
正面から見た様子。
こちらはどちらとも、座面を一番低い位置にしています。
見て頂ければ分かると思いますが、『FlexiSpot V6』の方がそもそもの座面の位置が高いです。
そのため、既存のチェアから『FlexiSpot V6』に買い換えると、デスクとの高さが合わなくなる可能性があります。
電動昇降デスク『FlexiSpot E7』とかの場合問題ありませんが、そうではない場合、購入前にデスクの高さは確認しておいた方が良さそうです。
背面から見た様子。どちらとも白という事もあり、見た目は似ています。
ただ、付加機能という点では「ヘッドレスト」や「コートラック」が付いている『FlexiSpot V6』の方が機能が豊富と言えます。
しかし、『FlexiSpot V6』はデザイン良いですね。白とグレーのバランスが取れていて、白いデスクなんかと上手く調和しそう。
FlexiSpot V6の使用レビュー
ここからは、実際に『FlexiSpot V6』を使ってみて感じた「使用感」などをレビューしていきます。
丸一日くらい座って仕事をしてみたのですが、思ってたよりもずっと「オフィスチェア」でした。
座面のクッションはしっかりと体重支えてくれ、長時間座っていても疲れにくいように感じました。
また、背中の「ランバーサポート」が良い感じですね。しっかりと背骨のS字曲線に沿ってフィットしてくれるので、腰への負担が軽減しそうです。
また、使ってみて気づいたのですが、足元のキャスター部分が意外とちょうどよい足置きになります。
椅子に座っていると、足の置き場って結構困りますよね。それこそ「フットレスト」や「オットマン」みたいなものを使っている方も多いと思いますが、『FlexiSpot V6』は、キャスター部分に足を置けるので、簡易的なフットレストとして使えそうでした。
また、作業に疲れた時には「ヘッドレスト」に頭をあずけて休めるのが良いですね。
座面は回転しない
ここで一つ、一般的なオフィスチェアとの違いに気づきました。
『FlexiSpot V6』は、座面が回転しません。
構造を見る限り仕方ないようにも思いますが、席を離れる時など、座面が回転したほうが立ち上がりやすいので、ここは少し残念なポイント。
流石に高級なオフィスチェアには、座り心地は敵わない
『FlexiSpot V6』は、思ってたよりも、ちゃんと”オフィスチェア”としての実力があることが分かりましたが、流石に10万を超えるような高級なオフィスチェアと比較すると、座り心地や各パーツの動きのスームズさには差があります。
僕が使っている『ミラ2チェア』も、約15万円くらいのいわゆる高級オフィスチェアに分類されますが、それと比較すると、座った時のフィット感だったり、椅子の高さやアームレストを動かした時のスムーズさみたいなものは、一歩劣るかなという印象。
フィットネスバイクとしての使用感
続いて、目玉機能である「フィットネスバイク」としての使用感を見ていきます。
フィットネスバイクとして使うには、キャスターをロックし、座面下にあるハンドルを持ち上げ、座面自体を後ろにスライドさせます。
すると、あっという間にフィットネスバイクとして使うことができます。
実際に使ってみましたが、まず動作音がめちゃくちゃ静かなのに驚きました。
フィットネスバイク自体は以前ジムで使ったことありますが、それなりにうるさかった様な記憶があります。
しかし『FlexiSpot V6』は、かなり頑張って動かしても、「シャー」という音が少しするくらい。これであれば夜中に動かしても問題ないレベルだと感じました。
バイクを漕いでいる様子を動画で紹介
実際にどのくらいの音がするのかを分かりやすくするために、動画に収めましたのでよろしければご覧ください。
この動画は、カメラに内蔵されているマイクで音を収録しており、椅子からカメラまでの距離は1m20〜30cmといった所です。
かなり静かじゃないかと思いますが、どうですかね?
本体に備わっているLEDパネルは、運動時間やスピード、消費カロリーなどが分かるというもの。
それ以外の機能は特になく、ジムにあるようなバイクと違い、心拍数なんかを測るような機能もありません。
バイク部分の「質」自体は高いのですが、「機能」としてはシンプルだなという印象です。
ちょっとした合間に有酸素運動を取り入れられる
このように、オフィスチェアとして使いつつ、ちょっと気分転換をしたい時や、休憩時にすぐにフィットネスバイクとして使えるので、運動不足になりがちなデスクワーカーの方にピッタリです。
ジムに行かなくても、デスクの前ですぐに有酸素運動を始める事ができ、自分の好きな映画やYoutubeなどを見ながら気軽に運動ができます。
ゲームなんかも、複雑な操作が必要ないものであれば、運動しながら出来そう。(ちなみに、運動ながらスプラやってみましたが、まぁ無理でしたw)
FlexiSpot V6のレビューまとめ
『FlexiSpot V6』は、「オフィスチェア」と「フィットネスバイク」を融合させた「フィットネスチェア」という製品。
使ってみる前までは、正直「キワモノ(失礼…w)」の部類かと思っていたのですが、実際に使ってみると、「オフィスチェア」としても「フィットネスバイク」としても、一定以上の水準を満たす、十分に実用的な製品だという事が分かりました。
本体重量が40kgと非常に重い点や、後方に場所を取る点、座面が回転しない点など、気になる点もあるのですが、今までに無い使い方ができる、意欲的な製品と言えます。
運動不足がちだな…と思うデスクワーカーの方は、ぜひ公式サイトで製品をチェックしてみてください。
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