耐荷重125kgで動作音が静かな電動昇降デスク/FlexiSpot E7 レビュー
耐荷重125kgで動作音が静かな電動昇降デスク/FlexiSpot E7 レビュー
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僕は普段から自宅で仕事をしている関係上、デスクに向かっている時間がかなり長いです。

長時間デスクに向かっていると、体がガチガチに凝り固まり、集中力が続かない上に、首や肩、腰も痛くなってくるのが悩みでした。

体のためには適度に姿勢を変えてあげる必要がありますが、これがなかなか難しい……。そこで検討していたのが、デスクの高さを変えられる昇降デスク

中でもボタンを押すだけで簡単に高さを変えられる「電動昇降デスク」が良いなと思っていた所、電動昇降デスクで人気のメーカー「FlexiSpot」様よりお声がけを頂き、電動昇降デスク『FlexiSpot E7』を試す機会を頂きました。

本記事では、『FlexiSpot E7』を組み立てる様子や、実際に使ってみて感じたメリット・デメリットなどを詳しくレビューしていきますので、電動昇降デスクを検討している方は参考にしてみてください。

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。

FlexiSpot E7とは?

FlexiSpot E7とは

FlexiSpot E7』は、電動昇降スタンディングデスクと呼ばれるもの。”電動昇降”という名の通り、ボタンを押すだけで、高さを調整できるデスクの事です。

一般的なデスクは高さが決まっており、変えることは出来ませんが、この『FlexiSpot E7』なら、0.1cm単位で高さを調整できるほか「メモリー機能」により、最大4つまで高さの設定を記録できます。

これにより、ちょっと気分を変えたい時に、高さを高くしてスタンディングで使ったり、何か動画を見たい時に目の高さまでディスプレイを上げるなど、気分や用途に合わせて柔軟にデスクの高さを変えることができます。

スペック

FlexiSpot E7
対応天板幅:120〜200cm
奥行:60〜80cm
厚み:2cm以上
脚幅調節範囲110〜190cm
昇降範囲58〜123cm
耐荷重125kg
脚段階三段階(ピラミッド)
機能高さメモリ記憶
操作ロック
障害物検知
パネルタイプタッチパネル
カラーバリエーションブラック/ホワイト/スペースグレイ
重量約32.1kg

FlexiSpot E7』のスペックは上記の通り。

特筆すべき点は、昇降範囲が「58〜123cm」とかなり調整範囲が広いこと。

一番低い58cmだと子供でも使えるくらいにまで低くできますし、逆に123cmまであげると、大人でも高すぎるくらい。

子供から背の高い大人まで問題なく使える調節範囲の広さは魅力的ですね。

また、耐荷重が125kgというのもポイント。

大きめのパソコン、デスクトップ、スピーカーなど重量があるものを置いても、流石に125kgにはならないと思うので、相当余裕があります。

E7とE7 Proの違い

『FlexiSpot E7』には「E7」と「E7 Pro」がありますが、その違いは以下の通り。

E7E7 Pro
対応天板幅:120〜200cm
奥行:60〜80cm
厚み:2cm以上
幅:120〜200cm
奥行:60〜80cm
厚み:2cm以上
脚幅調節範囲110〜190cm110〜190cm
昇降範囲58〜123cm60〜125cm
耐荷重125kg100kg
脚段階三段階(ピラミッド)三段階(ピラミッド)
脚形状T字型コの字型
機能高さメモリ記憶
操作ロック
障害物検知
USBポート搭載
高さメモリ記憶
操作ロック
障害物検知
パネルタイプタッチパネルタッチパネル
カラーブラック/ホワイト/スペースグレイブラック/ホワイト
重量約32.1kg約33.6kg
価格57,200円61,600円

優れている点については色を付けておきました。

「E7」と「E7 Pro」の最も大きな違いは、脚フレームの形状です。

E7が「T字型」を採用しているのに対し、E7 Proは「コの字型」の脚を採用しています。

見た目的には「コの字型」の方がスッキリしていますね。

反面、「コの字型」は昇降ユニットが後ろにあるため、デスク後方に設置するタイプのケーブルトレーなどと干渉してしまう可能性もあります。

耐荷重もE7の125kgに比べ、E7 Proは100kgと少し劣っています(とはいえ100kgでも十分すぎるほど)。

価格も多少差があるものの、それほど変わらないので、好みで選んで良いかと思います。

FlexiSpot E7の開封と組み立て

FlexiSpot E7』を開封して、組み立てていきます。

FlexiSpot E7の箱

今回届いたのが『FlexiSpot E7』と、天板(140×70cm)の2点。

脚と天板をセットでご提供頂きましたが、基本的には別売りとなっているので、天板だけ別の所で購入するという事も出来ます。

しかし、噂には聞いていましたが『FlexiSpot E7』は本当にめっちゃ重いです。脚だけで34kgほどあり、配達員の人から「1人で持たないでくださいね」と言われるくらい。

その分、頑丈で安定性が高いのですが、まず女性1人で運ぶのは無理だと思ったほうが良いです。出来れば男性も含めた2人以上で持ち運んで組み立てる事を推奨します。

FlexiSpot E7の箱を開けた様子

開封して脚のパーツを取り出していきます。

FlexiSpot E7のパーツ一覧

脚のパーツ一覧。

全体的な部品数はそれほど多くありませんが、どれもそれなりの重量があるので、持ち運ぶ際には気をつける必要があります。

ピラミッド形状になっている脚の昇降支柱パーツは特に重いので注意。

付属のネジは小分けされている

ネジはそれぞれアルファベット別に小分けされており、分かりやすくなっています。

なお、それぞれのネジは必要数よりも数個多く入っているようなので、余っても問題ありません。

付属のマニュアル

付属のマニュアル。

組み立て自体、それほど難しいものではないので、このマニュアル見ながらやれば間違う事は無いと思います。

脚部分の組み立て

それでは『FlexiSpot E7』を組み立てていきます。

まずは脚部分から。

脚部分を組み立て

黒いコントロールユニットがはまっている”ビーム”というパーツに、サポートプレートを付けていきます。

ビームと呼ばれるパーツに、サポートプレートを取り付け

パーツ同士は付属している六角レンシを使って取り付けていきます。

ビームに昇降支柱を取り付け

続いて、ビームに昇降支柱を取り付け。昇降支柱はかなり重いので、慎重に取り付けていきます。

脚部分を取り付け

最後に脚を付け、脚部分の組み立ては終わり。

一つ一つのパーツは重いものの、組み立ては自体は簡単で、マニュアルを見ながらやれば間違うことは無いと思います。

天板に脚部分を取り付け

脚部分が出来たので、続いて天板に脚を取り付けていきます。

Flexispot オフィスデスク用天板 140×70cm

一緒にお送りいただいた天板。サイズは140×70cmのものです。

色は白で、メラミン素材なので傷や汚れにも強く丈夫なのが特徴。

なお、ネット上のレビューでは、「公式天板はあまりクオリティが高くない」という記事を目にしたことがありますが、少なくともこの白色に関してはそうは思わず、しっかりと頑丈に作られており、品質は悪くないと感じました。

FlexiSpot公式サイトからは様々な種類の天板が選べる

FlexiSpot公式サイトでは、この白の他にも天板の種類が豊富に用意されているので、自分好みの天板を選ぶことが出来ます。

もちろん気に入った天板があるなら、脚だけ購入し、お気に入りの天板を付けても良さそうですね。

天板に脚部分を取り付け

さて、実際に脚を取り付けていきますが、脚部分が重いので天板に乗せる際には注意が必要です。

Flexispot オフィスデスク用天板には、予め下穴が空いている

『Flexispot オフィスデスク用天板 140×70cm』の場合、予め天板に穴が空いているので、それを目安に位置決めをしていきます。

ネジで天板と脚を固定

位置が決まったら、付属のネジでしっかりと締めていきます。

天板に下穴が空いているとは言え、かなりの力で締める必要があるので、電動ドライバーは必須レベルだと感じました。

僕は手元に無かったので、手でネジ締めをしたのですが、これがめっちゃ大変でした。

電動ドライバーを持っていない方は、誰かに借りるなどしてでも用意したほうが良いでしょう。

天板中央には下穴が空いていないので、ネジ止めが本当に大変

特に大変なのがこの中央部分。

天板に下穴が空いていないため、より強い力で締める必要があります。

途中諦めようかと思ったくらいでしたが、フルパワーで何とか締めることが出来ました。

電動ドライバー、やはり必須です。

FlexiSpot E7のリモコン

脚部分を無事取り付けた後は、リモコンを天板に取り付けていきます。

リモコンを天板に取り付け

こちらもネジで天板に固定する方式。

幸い『Flexispot オフィスデスク用天板 140×70cm』の場合、リモコンの設置箇所には予め下穴が空いていたので、何とかこちらも手で締めることが出来ました。

どこかで見たことあると思ったらLAN端子

リモコンから出ているケーブルの先端。

どこかで見たことがあると思ったらLAN端子でした。

昇降支柱、リモコンのケーブルをコントロールユニットに接続

リモコン、昇降支柱から伸びるケーブルを全て中央のコントロールユニットに繋げた様子。

このままだとケーブルがダランとなってしまうので、付属しているケーブルカバーを取り付けます。

ケーブルカバーは、ネジの隙間に挟み込んで固定する方式。

片側のネジをゆるやかに取り付け、ケーブルカバーをはめ込んだ後に、全てのネジを取り付け、しっかりと締めて固定します。

ケーブルカバーを取り付けるとかなりスッキリと

ケーブルカバーを取り付けると、かなりスッキリとしました。

完成

無事、天板と脚が付いたので、あとはデスクをひっくり返して配置していきますが、言わずもがな、このひっくり返す作業が一番重いです。

脚が重いのに加え、天板もかなり重く、両方合わせて40〜50kgほどあると思うので1人でひっくり返すのは無謀ですね…。

天板と脚を取り付け完成

設置した様子。脚も天板も白にしたので、かなりクリーンな印象です。

リモコンはタッチパネル方式

操作ボタンはタッチパネル方式。「↑」「↓」で高さの調整が出来るほか、「1・2・立つ姿勢・座る姿勢」の4つの高さを記憶できます。

タッチパネルのアイコンは立つ姿勢、座る姿勢になっていますが、別にこれに従う必要は無いので、好きな位置で記憶して問題ありません。

FlexiSpot E7の使用レビュー

ここからは『FlexiSpot E7』を実際に使ってみた様子を紹介。

FlexiSpot E7の使用レビュー

デスクはこの様にセットアップしてみました。

なるべくシンプルなデスクにしましたが、ケーブル類の処理が出来ておらず、ちょっと背面がゴチャゴチャしちゃってます。

座った状態

座った状態で使用している様子

まずは座った状態。高さは65.6cmに設定しています。

座った状態で使用している様子:背面

もちろん椅子でも高さの調整は出来るのですが、『FlexiSpot E7』だと0.1cm単位で”微調整”が出来るのが良いですね。

椅子ではなかなか微調整って難しいので、正確に動かせる電動昇降デスクの明確なメリットを感じますね。

座った状態で使用している様子:何か書いている時

あと、使ってみて意外に良かったのが、何か書く時などの前傾姿勢の状態

高さの”微調整”が出来るのが良い

僕の場合、普通の作業時よりも少し低めが書きやすいと感じました。

この様に、同じ”座る”という姿勢でも、それぞれの作業に合った高さに調整出来るのは本当に便利だなと実感しました。

立った状態

立った状態で使用している様子

続いて立った状態。高さは103cmに設定しています。

座った状態で使用している様子:側面

今まであまり立って作業をしたことが無かったので、新鮮な感覚。

座った状態で使用している様子:斜め後方から

姿勢や気分を変えたい時にスタンディングにすると、なかなか良いですね。

流石に長時間立っているのは疲れますが、定期的に立つ時間を挟むと腰への負担も少なくなりそうです。

昇降時の動作音

モーターを使った”電動”で昇降するので、昇降時には「ウィーン」といった動作音がします。

ただ、個人的な感覚だと、動作音はかなり控えめだと感じました。

このくらいの音であれば、夜間に使っても問題は無さそう。

別の部屋で使った場合、動作音は聞こえないくらいのレベルだと思います。

障害物検知機能

『FlexiSpot E7』には、障害物検知機能があり、昇降時に何かにぶつかると自動的に少し戻り、そこで止まるという機能。

試してみた所、ぶつかる”前”に検知するわけではなく、ぶつかった時に検知する為、少し押し込んじゃってますが、付いているのと付いていないのでは安心感が違います。

逆に障害物検知機能が付いていない場合、どうなるんでしょうか…

安定性は高い

FlexiSpot E7』は耐荷重が125kgと、FlexiSpotの中でも最も耐荷重が多いモデルなだけあって、安定性は高いです。

デスクを高い位置にセットして、手で揺らしてみましたが、かなり安定しているのが分かります。

普通の座り姿勢の場合、ほぼ動かないんじゃないかと思うほどにズッシリとしています。

FlexiSpot E7のイマイチな点

FlexiSpot E7』は、非常に優れた電動昇降デスクだとは思うのですが、気になる点も幾つかあります。

重い

組立時の時にも散々”重い”と書いてきましたが、重量は通常のデスクと比較すると、重いのは間違いないです。

1人だと組み立てるのも運ぶのもかなり辛いので2人は欲しい所。

組み立てた後も、デスクの場所を移動したいとなった場合、気軽に運べる重さではないので2人以上は必要となる点は注意が必要です。

ケーブルの配線を工夫する必要がある

電源タップがデスクの上にある状態

組み立てた当初、電源タップを机の上に置いていましたが、

ケーブル類がダラ~ンと垂れ下がる

この様にケーブルがダラ~ンと垂れ下がって、見た目が酷いことになっていました。

『FlexiSpot E7』に限らず、昇降デスクの場合、何らかの工夫をしてケーブルを上手く配線する必要があります。

FlexiSpot公式からも、『FLEXISPOT ケーブルダクト』という名前で、ケーブルトレーが販売されております。

が、こちらはデスクに直接ネジ止めするタイプだったので今回は見送り、別途クランプ式の『Garage ケーブルトレー』を購入しました。

ケーブルトレーを使うと、キレイにまとめる

Garage ケーブルトレー』を取り付けた様子。

トレーの上がゴチャゴチャしているので、別途ケーブルチューブなんかで更にまとめたほうが良さそうですが、何もしないよりはキレイになりました。

この様に、ケーブル配線問題は必ず出てくるので、ケーブルトレーなどを使い上手く配線する工夫は必要です。

FlexiSpot E7のレビューまとめ

FlexiSpot E7

総合評価

(4)
FlexiSpot E7 のメリット
  • ボタン1つで0.1cm単位の高さ調整ができる
  • メモリ機能により4つまで高さの記録が可能
  • 抜群の安定性
  • 昇降音が静かで夜でも使える
  • 耐荷重が125kgとシリーズ最大
FlexiSpot E7 のデメリット
  • 本体重量が非常に重い
  • ケーブルの配線を工夫する必要がある

FlexiSpot E7』は、FlexiSpotシリーズ最大の125kgという耐荷重を実現した、電動昇降スタンディングデスクです。

0.1cm単位で高さの調整ができ、気分や用途によって高さを変えることで、作業効率の向上や集中力の継続に繋がりそうなこのデスクは、在宅ワークをする人にとって、作業環境の改善に非常に良い選択肢と言えそうです。

僕も初めてスタンディングデスクを使ってみましたが、長時間座りっぱなしでダレてきた時にちょっと立って作業してみると気分転換になり、もうひと踏ん張りできるような感じがしました。

本体が非常に重い、ケーブルの配線は工夫が必要といった点もありますが、一度この『FlexiSpot E7』を使うと、他のデスクには戻れないくらいの満足感があります。

在宅ワークが多い方、デスク環境を改善したい方、座りっぱなしだと腰が痛くなる方などに是非とも試してもらいたいと思えるデスクでした。

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ぶっち

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白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

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