移動先でも音楽を楽しみたい時、どんなタイプのデバイスを使いますでしょうか?
完全ワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンなどを始め、骨伝導イヤホンやイヤーカフタイプのイヤホンなども最近流行りです。
一方で最近あまり新製品を見かけないのが、首掛け(ネックバンド)タイプのワイヤレスイヤホン。このタイプのイヤホンは「イヤホンを落とさない」「再生時間が長い」といった明確なメリットもあり、一定の支持があります。

本記事で紹介する『EDIFIER W280NB Pro』は、そんな首掛けタイプの新作ワイヤレスイヤホン。首掛けタイプのメリットである再生時間の長さなどは維持しつつ、LDACによるハイレゾワイヤレス対応、最大-45dBの強力なノイキャン性能、マルチポイント接続対応など、今時のトレンドをしっかりと抑えたイヤホンとなっています。
実際に『EDIFIER W280NB Pro』を使い、使い勝手や音質、ノイズキャンセリング性能などを詳しく紹介していきます。首掛けタイプのワイヤレスイヤホンが欲しいという方は、是非本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
タップできる目次
EDIFIER W280NB Proとは?
EDIFIER(エディファイア)から2025年に新しく発売された首掛け(ネックバンド)タイプのワイヤレスイヤホン。
前モデルである『EDIFIER W210BT』と比較して、Bluetoothのバージョンが最新の5.4を採用、強力なノイズキャンセリングを搭載、連続再生時間が更に延長、マルチポイント接続に対応など、様々な点でブラッシュアップされています。
スペックと主な特徴
EDIFIER W280NB Pro | |
---|---|
Bluetooth | 5.4 |
対応コーデック | SBC、LDAC |
ドライバーサイズ | 11mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz |
連続再生時間 | ANC OFF:23時間 ANC ON:14時間 |
充電時間 | フル充電:1.5時間 急速充電:15分充電で5時間再生 |
充電端子 | USB-C |
ノイズキャンセリング性能 | -45dB |
マルチポイント接続 | ◯(2台まで) |
防水性能 | IP55 |
ゲームモード遅延 | 約60ms(0.06秒、ゲームモード時) |
専用アプリ | EDIFIER ConneX対応 |
カラー | ブラック/ホワイト |
重量 | 31g |
価格 | 5,980円(税込) |
『EDIFIER W280NB Pro』のスペックは上記の通り。
- LDACに対応しており、ハイレゾワイヤレスオーディオを楽しめる
- 最大23時間の長時間再生が可能
- -45dBの強力なノイズキャンセリングを搭載
- マルチポイント接続に対応
- 専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応
- 約6,000円という手に取りやすい価格
スペックを踏まえた主な特徴は以下の通り。
特筆すべき点としては、LDACに対応しているのでハイレゾワイヤレスオーディオに対応している点や、最大23時間という長時間再生が可能な点、更に-45dBと強力なノイズキャンセリングを搭載している点など。
特に、連続再生時間に関しては完全ワイヤレスイヤホンは6〜8時間くらいの製品が多い中、『EDIFIER W280NB Pro』であればANC ONの状態でも14時間再生と長時間使える点は大きなメリットと言えます。
また、この首掛けタイプのワイヤレスイヤホンって全般的に価格が抑えられているのも特徴の一つ。本製品『EDIFIER W280NB Pro』も約6,000円とワイヤレスイヤホンとしてはエントリークラスの価格帯ながら、機能面で劣る部分は無く、今時これくらい欲しいよねといった機能は一通り備わっています。
パッケージと付属品


パッケージはシンプルながらも洗練されたデザイン。
背面にはスペックなどが記載されています。

- W280NB Pro本体 ×1
- USB-A to Cケーブル×1
- イヤーピース(S/M/L)×各1セット
- イヤーウィング×4サイズ
- 取扱説明書類
付属品は上記の通り。

イヤーピースは予め装着されている「M」サイズに加え、「S/L」サイズも付属してくるので、耳の大きさに合わせて変更可能。
また、耳に引っ掛けて落ちなくするためのイヤーウィングも付属してきます。
本体デザイン
『EDIFIER W280NB Pro』イヤホン本体のデザインを見ていきます。

イヤホン本体はカナル型イヤホンと同じ形状をしているので、違和感なく使えます。

本体背面にはロゴが見えます。写真では反射して真っ白に見えますが、実際にはもう少しはっきりとロゴが見えます。
とはいえ、そこまで悪目立ちはしていない印象。

イヤホン同士はマグネットによりくっつきます。

首掛け部分の右側には各種操作ボタンやポートがまとまっています。
表面にある操作ボタンは、中央が電源ボタン。左右が音量の±ボタンとなっています。

内側には「L/R」の表記があるので分かりやすいですね。

本体右側にある充電用USB-Cポート。

本体右側上にはマルチファンクションボタンがあり、ノイズキャンセリングのON/OFFやマルチポイント接続時のペアリングに使用します。

ネックバンド部分はしなやかで柔らかく、ギュッと握っても問題ないくらいに弾力性があります。
EDIFIER W280NB Proの使用レビュー
実際に『EDIFIER W280NB Pro』を使い、使い勝手や音質などを見ていきます。
装着した様子・装着感

装着した様子はこんな感じ。
着ている服などにもよりますが、流石に完全ワイヤレスイヤホンと比較すると、ネックバンド部分やケーブルがやや目立ちます。

また、横を向いた時にケーブルが顔に触れる事があるなど、ネックバンド型ならではの煩わしさも確かにあります。
この様に、仕組み上やや使いづらい点もあるのですが、本体自体は31gと非常に軽量なため、付けていても重さを感じる事はほぼありません。
また、ケーブルもネックバンドの位置を上手く調整できれば、大きく顔に触れたりしないので、実用上はそれほど問題は無さそう。

逆に、ネックバンドやケーブルがあることによって、イヤホンを落とさないという安心感はありますね。
なお、イヤホン同士はマグネットでくっつく様になっていますので、耳から外した時にバラバラにならないのも良い点です。
操作方法
『EDIFIER W280NB Pro』はネックバンド右側部分にボタン類がまとまっており、各種操作が可能です。

ボタンは「物理ボタン」なので、誤作動しにくいのがメリット。
バンド上部にある「MFB(Multi-Function Button)」は、初期状態では「ノイキャンON/外音取り込み/ノイキャンOFF」が切り替えられる様になっていますが、後述する専用アプリ「EDIFIER ConneX」で、動作カスタマイズが可能です。
音質

気になる『EDIFIER W280NB Pro』の音質について。
全体的な音の傾向としては低音強めなサウンド。迫力のある音を楽しむことが出来ますが、中高音域に関してはクリアではあるものの、やや埋もれがちな印象も受けました。
この辺りの音のバランスは、専用アプリ「EDIFIER ConneX」でイコライザ調整する事で調整が可能。実際に僕もアプリで音を調整し、中高音を持ち上げてあげると、低音の質量を残したまま中高音域の明瞭感がアップし、かなり自分好みの音になりました。
価格が約6,000円と、ワイヤレスイヤホンとしてはエントリークラスに近い価格帯ながら、音質面では優秀ですね。音の好みは人それぞれあると思いますが、『EDIFIER W280NB Pro』で音が悪いと思うことは無いと思います。
ノイズキャンセリング性能
『EDIFIER W280NB Pro』は-45dBの強力なノイズキャンセリング性能を誇ります。
実際に使ってみた所、ONにするとエアコンやファンなどの低音ノイズを始め、人の声なども結構消え、全音域に渡りかなり強力にノイズをカットしてくれる印象。
イヤホンの形状がカナル型という事で、耳栓の様な形で遮音する効果もあるためか、数値以上にノイキャン性能は強力に感じますね。
外音取り込み性能
『EDIFIER W280NB Pro』には外音取り込み機能もあります。
本機の外音取り込み機能は優秀で、かなり自然な聞こえ方をします。
付けていない時と同等…というのは流石に言い過ぎですが、周囲の音や人の声などデジタルっぽさが少なく自然で、実用的に使える外音取り込み機能といった感じです。
マルチポイント接続に対応
『EDIFIER W280NB Pro』はマルチポイント接続に対応しており、最大2台までのデバイスと同時に接続が可能です。
「スマホとタブレット」「スマホとPC」といった感じで使え、外出先と自宅でわざわざ接続を切り替えなくても音楽を楽しめます。
最近ではマルチポイント接続が付いているイヤホンも多くありますが、『EDIFIER W280NB Pro』でもしっかりと対応しているのは評価できるポイントです。
専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること
『EDIFIER W280NB Pro』は専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しています。
アプリのダウンロードは以下から。


アプリホーム画面はこんな感じ。
ノイズキャンセリング設定、イコライザ設定、ゲームモード設定と項目はシンプルです。
ノイズキャンセリング設定からは、効果の強さに加え、風切り音軽減、外音取り込みなども選択できます。


イコライザー設定は、デフォルトの「EDIFIER」に加え、「ダイナミック」と「カスタマイズ」から選択できます。
同社の他のイヤホンやヘッドホンと比較しても用意されているプリセットは少なめ。多すぎても迷ってしまいますが、2、3個くらいは欲しいなといった所。
カスタマイズからは、各音域で強弱を付けることができますが、「Qファクター」や「周波数」に関してはちょっと説明を見てもよく分からず、基本的には「ゲイン」の調整だけで大丈夫そう。


その他、デバイスの設定画面からはタッチコントロール設定などが行えます。
タッチコントロール設定は、マルチファンクションボタンを押した時に、どの様に動作が切り替わるかのカスタマイズが可能。
表示されている動作のうち、最大3つまで選択可能で、不要な動作はOFFに出来るので、使い勝手は非常に良いですね。
EDIFIER W280NB Proのレビューまとめ
『EDIFIER W280NB Pro』は、今時めずらしい首掛け(ネックバンド)タイプのワイヤレスイヤホン。
多少ケーブルの煩わしさは感じるものの、良好な音質、強力なノイズキャンセリング、自然な外音取り込み、マルチポイント対応など、数多くの特徴を備えています。
また、首掛けタイプならではの「イヤホンを無くさない」「長時間再生が可能」といった大きなメリットがあり、普段使いはもちろん、ジムなどのスポーツ時にも活躍してくれます。
完全ワイヤレスイヤホンと比較して価格が安価なのもメリットで、約6千円と手に取りやすい価格帯ながら、音質面・機能面共に満足できる仕上がりとなっており、非常にコスパが良いイヤホンです。
「イヤホンをすぐ無くしてしまう」「価格を抑えながら音質・機能が優れているイヤホンが欲しい」といった方は、完全ワイヤレスイヤホンだけじゃなく、この『EDIFIER W280NB Pro』もチェックしてみることをオススメします。
COMMENT