通勤時など移動のお供として欠かせないのがイヤホン・ヘッドホンなどのオーディオ機器ですよね。電車でもワイヤレスイヤホンをしている人をよく見かけます。
ただ、イヤホンって性質上「長時間付けていると耳が痛くなることがある」「バッテリーの持ちがあまり良くない」といった点もあることから、【ワイヤレスヘッドホン】を好んで使っている方も多く居ます。
ワイヤレスヘッドホンも数多くの種類がありますが、本記事で紹介する『Edifier W800BT Pro』は「Bluetooth5.4対応」「最大-44dBのノイズキャンセリング」「マルチポイント接続対応」「専用アプリによる各種カスタマイズ対応」と、ワイヤレスヘッドホンに欲しい機能をモリモリに搭載したモデル。
機能面もさる事ながら、シンプルなデザインと折り畳み可能で持ち運びやすく、価格も約8,000円と手に取りやすいのが特徴的です。
実際に『Edifier W800BT Pro』を使ってみましたので、使い勝手や音質などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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Edifier W800BT Proとは?
Edifier(エディファイア)は、1996年に創られた中国発のオーディオブランド。圧倒的なコスパの高さを武器に、世界中で人気を集めています。
Edifierのヘッドホンは、5,000円ほどのお手頃モデルから数万円ほどのハイエンドモデルまでいくつかのラインナップがありますが、『Edifier W800BT Pro』は「中間グレード」に位置するモデル。
「中間グレード」と聞くとあまり良い印象は無いかもしれませんが、スペックとしてはかなりのものを備えています。詳しいスペックと主な特徴を見ていきます。
スペックと主な特徴
Edifier W800BT Pro | |
---|---|
タイプ | オーバーイヤー型 |
Bluetooth | 5.4 |
対応コーデック | SBC、AAC |
ドライバーサイズ | 40mm |
再生周波数帯域 | 20Hz-20kHz(Bluetooth接続時) 20Hz-40kHz(有線時) |
連続再生時間 | 45時間(ANC ON:26時間) |
有線接続 | USB-C |
ノイズキャンセリング | ハイブリットANC(-44dB) |
外音取り込み | ◯ |
マルチポイント接続 | ◯(2台まで) |
カラー | ブラック/グレー/ホワイト ホワイト(ギフトバージョン) |
サイズ | 197×173×83mm |
重量 | 253g |
価格 | 7,980円(税込) |
約8,000円という比較的手に取りやすい価格ながらも「Bluetooth5.4対応」「最大-44dBのノイズキャンセリング」「マルチポイント接続対応」「専用アプリによるカスタマイズ」など、今ワイヤレスヘッドホン買うならこのくらいは必要だよね…といった機能は、ほぼ搭載されていると言えます。
ギフトバージョン版のパッケージデザインをチェック
『Edifier W800BT Pro』のパッケージを開封して付属品類を確認していきます。
なお、今回紹介するのは【ギフトバージョン】という特別仕様のデザインを採用したモデル。このギフトバージョンの他にも、通常仕様の製品も併売されています。
90年代っぽいイラストが目を引くパッケージデザイン。
これは凄いですね……。オーディオ製品に限らず、こういったイラストのパッケージデザインを採用する製品って珍しいので、とても新鮮に感じます。
背面もポップなイラスト調で仕上げられています。
「ギフトバージョン」という名の通り、プレゼント用として誰かに贈ったら凄く印象に残りそう。
入学や入社など、移動用のワイヤレスイヤホンが欲しくなるタイミングでこういうの贈ったら喜ばれるかもしれませんね。
付属品は上記の通り。
「ギフトバージョン」に付属するステッカー。
90年代を意識したようなデザインが目を引きます。パソコンにステッカー貼ってる方も多いと思いますが、こういうポップな世界観も悪くないかもしれませんね(好みは分かれると思いますがw)
本体デザイン
『Edifier W800BT Pro』の本体デザインを見ていきます。
ボタン類を始め、全てホワイトカラーで統一されているシンプルなデザイン。
なお、本体色は「白」ですが、若干赤みがかったアイボリーの様な感じの色合いです。
また、この【ギフトバージョン】の場合、「白」しかありませんが、通常版の場合は「ホワイト/グレー/ブラック」というカラーバリエーションで展開されています。
イヤーパッド内側は何も表記が無くシンプル。個人的にはここに「L/R」の表記が欲しいなと思う所。
本体はこの様にコンパクトに折り畳む事ができるので、持ち運びやすいのは良いですね。
ただ、持ち運び用のポーチなどは付属していないので別途用意が必要です。
ヘッドバンド外側にはゴールドのロゴマーク。これが唯一目立つ装飾ですかね。
ロゴマーク自体が比較的シンプルな形なので、そこまで悪目立ちはしていないと思います。
アーム内側には「L/R 」の表記と各種仕様・認証マークがあります。もちろん技適も取得済みなので安心して使えますね。
新設計の「多方向適応構造」を採用しており、イヤーパッド部分が独立して動きます。これにより圧迫感の少ない装着感を実現しているとの事。
イヤーパッドはかなりモチモチで柔らかく、耳に当てても痛くなりにくそう。長時間リスニング時でも快適に使えそうです。
ヘッドバンド部分もイヤーパッド同様にモチモチと柔らかい感触。
ヘッドバンドは大きさの調整も可能。
操作ボタンやUSB-C端子などは全て右側にまとまっています。
なお、操作は全てここにある「物理ボタン」を押すタイプで、タッチ式ではありません。こういった「ボタン式」はボタンがある分デザイン的には若干野暮ったく見えますが、誤動作しにくく、使い勝手で言えば「ボタン式」の方に軍配があがります。
Edifier W800BT Proの使用レビュー
実際に『Edifier W800BT Pro』を使い、装着感や音質などについて詳しく見ていきます。
装着した様子、装着感
装着した様子がこんな感じ。
ヘッドホン本体のデザインがシンプルなので、スッキリとした見た目といった印象。
また、装着感に関してはかなり良いですね。「多方向適応構造」のおかげで顔の形状に合わせてイヤーバッドの角度が調整されるので、必要以上の側圧をかけなくてもしっかりとフィットしてくれます。
それに加えイヤーパッドがモチモチと柔らかいので、痛みや側圧をあまり感じることが無い軽い付け心地。長時間付けっぱなしでも耳や頭が痛くなりにくそうです。
操作方法
動作・状態 | R側(右) |
---|---|
再生/停止 | 電源ボタンを1回押し |
曲送り | +ボタンを長押し |
曲戻し | −ボタンを長押し |
音量+ | +ボタンを1回押し |
音量− | −ボタンを1回押し |
通話開始/通話終了 | 電源ボタンを1回押し |
着信拒否 | 電源ボタンを2回押し |
音声コントロール | 電源ボタンを3回押し |
ノイズキャンセリング切り替え | Bluetoothボタンを1回押し |
サウンドモード切り替え | Bluetoothボタンを1回押し |
本体のボタンで上記の操作が行えます。
「物理ボタン」なので誤動作を起こしにくいのはメリットと言えそう。
また、「Bluetoothボタン」を押した時の動作は、アプリから入れ替えることができます。
音質
肝心の音質について。
一言で言うと、バランスの取れた聴きやすい音質といった所でしょうか。
安価なヘッドホンにあるような籠もった感じは無くクリアな音で、どこかの音域だけが突出しているという事もなく、フラットで聴きやすい音といった印象。
普通に音楽を楽しむ分には必要十分といった感じですが、音の明瞭感やきめ細かさ、低音の豊かさは少し物足りなさを感じる部分もあります。この点はあくまでも価格相応かなという感じ。
ただ、後述する専用アプリ「EDIFIER ConneX」を使えば「自分好みの音」に調整することは可能。そういった点も踏まえると十分な音質はあると言えそう。
ノイズキャンセリング性能
本製品は「最大-44dB」という高いノイズキャンセリング性能を誇りますが、実際に使ってみても思った以上に強力なノイキャン性能で驚きました。
この価格帯のヘッドホンもノイキャンを搭載している製品は多くありますが、性能的には正直それほど強くなかったりします。
しかし、『Edifier W800BT Pro』は、エアコンやファンなどの生活ノイズに関しては大部分が消え、その他の音も全音域に渡ってスーッと騒音レベルを落としてくれる印象。
もちろん、もっと上位価格帯の製品だと更に強力なんでしょうが、この価格帯で言うとトップクラスのノイズキャンセリング性能あるんじゃないでしょうか。
専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること
『Edifier W800BT Pro』は、専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しており、音質調整など各種カスタマイズが可能です。
アプリのダウンロードは以下から。
Edifier ConneX
BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.無料posted withアプリーチ
「EDIFIER ConneX」は、カスタマイズ出来る項目としてはそれほど多くありませんが、変な挙動も無く普通によく出来ているアプリです。
ホーム画面からは、ノイズキャンセリングコントロール、イコライザー、サウンドモードの切り替え設定が可能。
ノイズキャンセリングコントロールは、強弱の切り替えに加え、風切り音の軽減とシーンに合わせたモードが用意されています。
イコライザーは「標準」「ダイナミック」の他にカスタマイズで自分好みの設定を作ることも可能。
ただ、調整できる音域が4段階しか無く少し少ないかなという印象。反面、項目は少ないほうが迷わず分かりやすいというメリットもあるので、好みが分かれる点かもしれません。
サウンドモード設定は「音楽」「ゲーム」「立体音響」の3種類から設定可能。
基本的に「音楽」で問題はありませんが、「ゲーム」モードにすると遅延が少なくなるので、ゲームに集中したい時は「ゲーム」モードを推奨。
実際の遅延具合はどうかというと、主観で申し訳ないのですが確かに「ゲーム」モードにした方が若干遅延は少なくなったかな…?といった感じでした。
「立体音響」モードは、音が立体的に聞こえる…みたいですが、実際に使ってみると妙にリバーブかかったような音になり、個人的には違和感の方が強く感じました。
アプリ右上の「歯車」ボタンからは、本体設定のカスタマイズが可能。
この中で最も使いそうなのは「タッチコントロールの設定」でしょうか。
本体にあるBluetoothマークを押した時の挙動をカスタマイズできます。好みによって不要なモードはOFFに出来るなど、柔軟にカスタマイズ出来るのが良いですね。
Edifier W800BT Proのレビューまとめ
『Edifier W800BT Pro』は、シンプルなデザインと豊富な機能が特徴のワイヤレスヘッドホン。
約8,000円という価格ながら、必要十分な音質と強力なノイズキャンセリング性能、軽い付け心地で良好な装着感など「ワイヤレスヘッドホン買うなら、このくらいの機能は欲しいよね」と思う部分は一通りおさえられています。
それに加え「ハイレゾ対応」や「マルチポイント接続対応」など、”付加価値”と呼べる部分も搭載されるなど、価格に対しての総合的な完成度が高く、まずはこれ買っておけば良いんじゃないの?と思わせてくれるくらいに隙のない製品に仕上がっています。
絶対的な音質自体は価格相応の部分もありますが、アプリによって自分好みの音に近づける事は可能。
「1万円以内で機能豊富なヘッドホンが欲しい」「コスパの良いヘッドホンを探している」といった方に、『Edifier W800BT Pro』はかなり良い選択肢なのではないかと思いました。
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