モニターの位置を自由に変更でき、デスクの上もスッキリとすることで人気な「モニターアーム」。
様々なメーカーから販売されており、価格や機能もまちまちですが、モニターアームとして重要なのは「動きの滑らかさ」や「耐荷重」「可動範囲」など。
今回紹介する『COFO 無重力モニターアーム Pro』は、これら重要なポイントを高いレベルで実現したガチなモニターアーム。

更にCOFOらしいミニマムでスッキリとしたデザインも注目すべきポイントです。実際に本製品を使ってみましたので、使用感を詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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COFO 無重力モニターアーム Proとは?
高機能ワークチェア『COFO Chair』や、電動昇降デスク『COFO Desk』を始めとし、デスク周りを快適にする製品を数多く手掛けているCOFO(コフォ)より、新しく登場したモニターアームが本製品『COFO 無重力モニターアーム Pro』です。
スペックと主な特徴
COFO 無重力モニターアーム Pro | |
---|---|
耐荷重 | 2.5〜14kg |
対応モニターサイズ | 17〜40インチ |
チルト(縦) | +80° / −80° |
パン(横) | +90° / −90° |
回転 | 360° |
構造タイプ | ダブルメカニカルスプリング式 |
VESA規格 | 75×75mm 100×100mm |
クランプ式の対応天板 | 10〜50mm |
グロメット式の対応天板 | 10〜55mm |
カラー | マットブラック/マットホワイト |
本体重量 | 3.4kg |
価格 | 21,999円(税込) |
- 耐荷重が最大14kgまでと大型のモニターにも対応している
- 業界初(!)となる、ダブルメカニカルスプリング式を採用し、細やかな操作性を実現
- 可変領域が広く、様々な角度での調整が可能
- 繋ぎ目の無い、ミニマルで洗練されたデザイン
- 質感が非常に良く、剛性も高い
『COFO 無重力モニターアーム Pro』は、「Pro」と名が付くだけあって、数あるモニターアームの中でもかなりハイスペックなガチ仕様となっていました。
特筆すべき点は、最大14kgまでとかなり大型のモニターでも耐えられる耐荷重。最近では動画編集などが一般的になってきた影響で、40インチクラスの大型モニターを使っている方も増えてきています。
そういった大型モニターは重量が10kgを超えるものも多く、モニターアームを使う場合も相応に丈夫なものを使わなければいけませんが、『COFO 無重力モニターアーム Pro』であれば、余裕を持って使うことが可能です。
製品パッケージの内容と組み立て

『COFO 無重力モニターアーム Pro』のパッケージ。
開封してみると、それぞれのパーツが個包装されている上、しっかりとクッション材で保護されているなど、かなり丁寧な作りとなっています。

- モニターアーム本体(ベース、アーム上部・下部)× 各1
- VESAアダプター ×1
- 取付工具・金具 ×1セット
- ケーブル固定用テープ ×1
- 取扱説明書類
付属品は上記の通り。
デスクに取り付ける際の金具や工具など一式付属しているので、別途何か用意する必要はありません。
組み立てと取り付け
それでは組み立ててデスクに取り付けていきます。
取り付け方法は一般的なモニターアーム同様、クランプでデスク天板に挟み込んで固定する「クランプ式」、デスク天板に穴を空けて固定する「グロメット式」の両方に対応しています。

今回は「クランプ式」でデスクに挟み込んで固定します。

ここで特筆すべきポイント。一般的にこういったクランプ式のベースを取り付ける際は、クランプの下部にレンチ穴があり、デスクの下から締めなければいけませんが、『COFO 無重力モニターアーム Pro』の場合、上からレンチで締めることが出来ます。
この利点は、わざわざデスクの下に潜り込む必要がない事。これ、地味なんですけど実際にやってみると手間かからなくてかなり便利に感じました。


ベースを取り付けた後は、アーム本体をそれぞれ取り付け、レンチで固定します。

アーム本体の取り付けが完了。デスク下に潜り込んで作業する必要が無いので、他のモニターアームよりも取り付けに時間がかからず、サッとここまで組み立てることが出来ます。

モニターに付属のVESAアダプターを取り付け。このアダプターは「75×75mm」「100×100mm」両方に対応しており、幅広い種類のモニターが設置可能です。

VESAアダプターを取り付けたモニターを、上から差し込むような形でセットします。この辺りは『Flo モニターアーム』と同じ様な形式。
モニターアームの中には、この様にアームとアダプターが分離しておらず、モニターに直接アームをネジ止めするようなタイプもありますが、正直かなり付けづらいので、本製品の様にアーム部分とアダプター部分が分離しているものの方が取り付けやすいですね。
また、『Flo モニターアーム』は、本体色が白のモデルを選んでもVESAアダプターが黒しかなく、統一感に欠けるデザインだったのに対し、本製品はVESAアダプターも本体と同じ白というのはポイントが高いです。

アームにVESAアダプターを差し込んだ後は、スライドボタンでロックします。

無事デスクに取り付けが出来ました。
今まで見てきたように取り付け自体は非常に簡単で、5〜10分程度で終わってしまいます。
今までのモニターアーム設置の際に「面倒くさい」と思っていた部分がしっかりと解消されており、この辺りは後発の強みと言いますか、今市場にあるモニターアームをしっかりと研究して設計されているんだなと感心しました。
COFO 無重力モニターアーム Proの使用レビュー
実際に『COFO 無重力モニターアーム Pro』を使って感じた特徴や使用感を詳しくレビューしていきます。
ノイズの少ない洗練されたデザイン
元々COFOの製品ってかなりデザイン良い印象あったのですが、『COFO 無重力モニターアーム Pro』も例に漏れず、洗練されたデザインに仕上がっています。

全体的なフォルムは”世界一美しいモニターアーム”と呼ばれる『Flo モニターアーム』の様に、円柱形の滑らかな形状が特徴的です。

特にその美しさを際立たせるのが、ネジやパーツなどの「繋ぎ目」が見えないように一体型になっている点。

どの角度からみても「繋ぎ目」などの”ノイズ”が最小になるように設計されており、非常に洗練されたデザインといった印象。
ただ、耐荷重が14kgと大型のモニターにも対応しているだけあって、アーム自体が結構太いです。『Flo モニターアーム』はアームの部分が細くスタイリッシュな印象なので、この太さは少し気になりますね。


アーム内側にはケーブル収納が出来るようになっていますので、ケーブル類をこちらに通すとよりスッキリとした見た目に。
余談ですが、個人的にケーブルをまとめるのに「ケーブルスリーブ」というものを愛用しています。ケーブルスリーブを使うと黒いケーブル類も白く隠すことが出来るのでオススメ。
ベース部分が最小級でスペースを取らない

モニターアームをデスクに設置する際に気になるのが「ベース部分の大きさ」。ベース部分はどうしてもデスクの上に出てしまうので、小さければ小さいほど良いと思っています。
今まで使ってきたモニターアームの中で、ベース部分が最も小さいのが『Flo モニターアーム』で約10cm程度だったのですが、本製品『COFO 無重力モニターアーム Pro』もほぼ同じくらいの大きさを実現している上、「Floモニターアーム」の様に繋ぎ目が無い一体形成なので、デザインの洗練さでは本製品の方が優れていますね。


幅広い角度調整
『COFO 無重力モニターアーム Pro』の大きな特徴の一つに、角度調整の幅が広いという点が挙げられます。
「±80°のチルト(上下)調整」「180°のパン(左右)調整」「±180°の回転」など、スペック上は他のハイエンドモニターアーム同等かそれ以上に自由自在に位置調整が可能。
実際に試してみた様子が以下の通り。
チルト(上下)


パン(左右)


回転

角度調整に関してはかなり自由度が高いように感じました。上下左右自由自在に動かせるのはもちろん、360°の回転もでき、思い通りの位置にモニターを持ってくることが可能です。
”無重力”を謳う滑らかな動きで、思い通りの位置に調節可能
”無重力”という名前が付く通り、本製品の動きの滑らかさはかなり優秀だと思いました。比較的軽い力でモニターの位置調整が可能で、スームズにモニター動かすことができます。
安価なモニタースタンドの場合、位置調整する際に「ギギギ…」といったきしむような音がして、動かしにくいですが、『COFO 無重力モニターアーム Pro』は滑らかにスルッと動いてくれるのが気持ち良いです。
実際にどのくらい滑らかに動くか、動画にしてみましたので参考までにご覧ください。
いかがでしょうか?どの角度に動かしても引っかかること無くスムーズに動いているのが分かります。
ちなみに、動画の中でギチギチ…という音がしていますが、これはモニターアームの音ではなく、ケーブルスリーブの音です。アーム自体は動かしても全く音がしませんのでご安心を。
別売りのマウントを使えばノートPCにも使える

『COFO 無重力モニターアーム Pro』には、別売りで「ノートPCホルダーマウント」が用意されています。
これを使うことにより、ノートPC用のスタンドとしても使用可能。実際にいつも使っている『14インチ MacBook Pro』を載せてみましたが、問題なくセットが出来ました。


ノートPCホルダーマウントは、伸縮するサイドスプリングストッパーと、下部にあるボトムストッパーでしっかりとノートPCを支えるのでズレ落ちるという事はありません。
対応可能ノートPCも、サイズは11.6〜17.3インチ、重量は最大9kgまでと幅広く、大型のゲーミングノートPCでも問題なく使用可能。

動きの滑らかさや位置調整のしやすさなどは、今まで見てきた通り申し分無いので、こういう使い方もアリですね。
Flo モニターアーム、エルゴトロン LXとの比較
モニターアームが欲しいと思った時、「機能性」を重視する場合『エルゴトロン LX』、「デザイン」を重視する場合『Flo モニターアーム』が真っ先に候補にあがると思います。
それらの有名なモニターアームと比較して『COFO 無重力モニターアーム Pro』がどうなのかを見ていきます。
スペックの比較
COFO 無重力モニターアーム Pro | エルゴトロン XL | Flo モニターアーム | |
---|---|---|---|
耐荷重 | 2.5〜14kg | 3.2〜11.3kg | 3〜9kg |
対応モニターサイズ | 17〜40インチ | 〜34インチ | 9kgまでのモニター |
チルト(縦) | +80° / −80° | +5° / -70° | ±48.5° |
パン(横) | +90° / −90° | +90° / −90° | +90° / −90° |
回転 | 360° | 360° | 360° |
構造タイプ | ダブルメカニカルスプリング式 | メカニカルスプリング式 | フロースプリング方式 |
VESA規格 | 75×75mm 100×100mm | 75×75mm 100×100mm | 75×75mm 100×100mm |
クランプ式の対応天板 | 10〜50mm | 10〜60mm | 13〜65mm |
グロメット式の対応天板 | 10〜55mm | 8〜51mm | 10〜35mm |
カラー | マットブラック/マットホワイト | アルミニウム/マットブラック/ホワイト | ブラック/シルバー/ホワイト |
本体重量 | 3.4kg | 3.6kg | 1.8kg |
価格 | 21,999円(税込) | 19,500円(税込) | 48,400円(税込) |
スペックで比較したものが上記の表。
モニターアームとして重要な「耐荷重」「対応モニターサイズ」「可動範囲」という点では、『COFO 無重力モニターアーム Pro』が最も優れています。
価格も『エルゴトロン XL』と比較して2,000円程度しか変わらないため、スペックで選ぶ場合『COFO 無重力モニターアーム Pro』が最も有力な選択肢と言えそうです。
デザイン


デザインに関しては、「好み」もあるので、一概にどちらが良いとかは言いづらいですが、全体的な雰囲気は良く似ています。
『Flo モニターアーム』は、流石と呼べるデザインの美しさですが、VESAアダプターが黒だったりアーム本体の繋ぎ目が見えていたりと、今改めて見ると改善して欲しい点もあります。
その点『COFO 無重力モニターアーム Pro』は、よりスッキリと白で統一されたデザインとなっており、ノイズの少なさという点では本製品の方が好みですね。
ただ、『COFO 無重力モニターアーム Pro』は前述した通り、アーム部分が若干太く、ロゴも少し目立つ位置にあるのが気になる所。スタイリッシュさでは『Flo モニターアーム』に軍配があがるでしょうか。
COFO 無重力モニターアーム Proのレビューまとめ

『COFO 無重力モニターアーム Pro』は、ワークチェアや電動昇降デスクなどで有名なCOFOより発売された同社初のモニターアーム。
モニターアームとしては後発なだけあって、今までのモニターアームにあった使いにくい点の多くが解消されており、まさに「Pro」という名に恥じない完成度に仕上がっています。
『Flo モニターアーム』や『エルゴトロン LX』といった、ハイエンドなモニターアームと比較してもスペックは同等以上で、大型のモニターにも対応。
また、デザイン面でもCOFOらしいシンプルで美しいデザインに仕上がっており、世界一美しいモニターアームと言われた『Flo モニターアーム』と比較しても遜色ないクオリティ。
デザイン・機能・価格など総合的に考えた場合、今最もおすすめできるモニターアームが『COFO 無重力モニターアーム Pro』だと思いました。
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