最近は小型のノートパソコンでも高性能なSoC(CPU)を搭載し、サイズの割に性能が高い製品が多くあります。
ただ、小さいサイズを実現するために省略されがちなのが、USBポートやSDカードスロット、HDMIポートなどのインターフェース類。
少ないポートを補うための「ハブ」や「ドック」などは数多く売られていますが、USB-Cケーブル1本接続するだけで「HDMI」や「DisplayPort」に加え、「VGA出力」にも出力できるという、まさに”全部入り”を実現したのがBelkin(ベルキン)から販売されている『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』です。
実際に使ってみましたので、使い勝手などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様からサンプル品を頂戴し、作成しています。
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Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドックとは?
ベルキンはiPod時代からずっとiPhoneなどの周辺機器を販売しているアメリカのメーカーで、品質が高くデザインも優れているのが特徴。Appleの公式ストアでも販売されていることからAppleが認めたメーカーと言えます。
ベルキンからはUSBハブやドックなども沢山製品がありますが、今回新しくリリースされた『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』は、ケーブル1本で、11個の機能を利用できるまさに【最強】のドックと呼ぶに相応しい製品になっています。
スペック
Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック | |
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型番 | INC004btSGY |
ポート類 | 3.5mmオーディオ入出力 VGAポート SD/MicroSDカードリーダー ギガビットイーサネットポート USB-A 3.0×2 USB-A 2.0 DisplayPort(1.2) HDMI(1.4) USB-C 最大100W PD充電 |
本体サイズ | 幅26cm×奥行9cm×高さ2.3cm |
ケーブル長 | 16.2cm |
重量 | 348.8g |
製品保証 | 2年間 |
ポート類の充実具合は凄まじいですね。現在一般的に必要とされるポート類は一通り搭載していると思います。また、最大100Wのパススルー充電に対応しているので、接続するパソコンを充電しながら各種ポート類を使うことができます。
パッケージの内容
『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』を開封し、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。
パッケージはベルキンではお馴染みの緑色がアクセントになったパッケージデザイン。サンプル品の為か、パッケージに日本語表記はありませんでしたが、実用上問題は無いと思います。
パッケージ内容は上記の通り。
本体外観・サイズ感
ダンボール類で保護と固定がされているので、本体を取り出していきます。
まず初めに、本体表と裏のゴム部分に付いている保護シートを外していきます。
表面・裏面にある保護シートを剥がしていきます。
本体全体のデザインとしてはこのような感じ。本体素材はアルミですが、質感が非常に良くMacBookなどApple製品と馴染みそうです。
サイズは「幅26cm×奥行9cm×高さ2.3cm」となっており、一般的なUSBハブよりはサイズが大きめ。
ですが、ポートの充実具合を考えるとコンパクトにまとまっている方だと思います。
本体左下にはロゴがあります。そこまで目立ったものではありませんし、上にノートパソコンを置けば見えなくなるので、デザイン的に特に問題は無いように思います。
『Belkin USB-C 11-in-1マルチポートドック』最大の特徴と言えるこのポート類。各ポート類は以下の通りになっています。
- オーディオジャック(イン/アウト)
- VGAポート
- SD/MicroSDカードリーダー
- ギガイーサネットポート
- USB 3.0×2
- USB 2.0
- DisplayPort 1.2
- HDMI 1.4
- USB-C PD対応 最大100W
これだけのポートを搭載していれば、まずポートに困ることは無いでしょう。
一部VGAポートなど懐かしいものもあり、本当に必要なのかな?と思ったりもしますが、古いプロジェクターなどでたまにまだ見かける場合もあるので、あって困ることは無い・・・のかもしれません。
本体には傾斜が付いており、ノートパソコンスタンドとしても使えます。表面と底面にあるゴムのおかげで、ドック自体が動くこともありませんし、ノートパソコンを載せてもズレないので、スタンドとしても優れています。
重量は実測で350.4g。これだけのポート類と機能を備えていてこの重量はなかなか優秀なのでは無いかと思います。軽いわけではありませんが、持ち運びも十分に可能で、外出先でもいつも通りの作業環境を構築できます。
Belkin USB-C 11-in-1マルチポートドックの使用レビュー
『Belkin USB-C 11-in-1マルチポートドック』を実際に『12インチMacBook(Early 2016)』と繋げてみました。
このMacは非常に軽く外出先のマシンとして重宝しているのですが、ポートがUSB-C 1ポートしかなく致命的に拡張性が悪いので、何か繋げたい場合は拡張アダプタが必須。この『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』は、そんな『12インチMacBook』の乏しい拡張性を大幅に広げてくれる救世主です。
また、スタンドとしても『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』は優秀。表面にあるゴムのおかげで、MacBookを置いて作業をしてもズレることはありません。
『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』には傾斜が付いているので、MacBookを乗せると適度な具合に傾いてくれて、キーボードのタイピングがしやすくなります。
また、底面が浮き上がることによって排熱性能も向上。重い処理をした時はMacBookの底が熱くなりますが、その熱を効率的に逃してくれるようになるので、処理性能自体にも良い影響がありそうです。
後ろから見た様子。並んだポート類は圧巻の一言。これだけポートがあれば、通常の作業においてポートが足りないという事はまず無いと思います。
本体の色合いがMacBookに近いため、違和感が少なくよく馴染んでいます。デザイン的にも相性は良いと思います。
外部ディスプレイに出力
HDMIケーブルを使って、外部ディスプレイに出力をしてみました。
問題なく映りました。持ってないので検証出来ないのが残念ですが、HDMIとDisplayPortは4K出力にも対応しており、大画面に映せるので非常に効率よく作業が出来ます。
MacOSの場合は「VGA」「HDMI」「DisplayPort」のいずれか一つに出力が可能ですが、Windowsの場合、そのうち二つ同時に出力が可能(二つ同時に出力した場合は最大1080p 60Hz)。これ一つでマルチディスプレイ環境を構築することが出来ます。
USB-Cは、USB PD3.0対応。最大100Wのパススルー充電に対応しています。
注意点としては、ドッグ動作用に15W差し引かれる点と、65W以上の充電器を使用することを推奨されている点です。
しかし、実際には65W未満でも充電は出来るようで、45Wの充電器、及び30Wの充電器を繋げてみましたが、どちらとも問題なくMacBookは充電できました。
なお、MacOS上ではちゃんとドッグ動作用として15W差し引かれたワット数で認識されていました。
パソコン右側のUSBポートで使いたい場合
『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』は、本体左側からUSBケーブルが出ています。大抵のノートパソコンは左側にUSBポートがあるので問題ないと思うのですが、右側のUSBポートを使いたい場合どうするかと言うと、、
単純にひっくり返して使えば良いようです(これはマニュアルにも書かれています)。
アナログですが、確かにそうだよねという使い方。こちらにも滑り止めのゴムはポートの差込口が上下逆さまになる弊害はありますが、まぁ許容範囲内でしょうか。
Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドックのレビューまとめ
『Belkin USB-C 11-in-1 マルチポートドック』は多数のポートを備える超多機能ドッグです。これ一つあれば拡張性の乏しいノートパソコンが、一気にデスクトップパソコン並の拡張性を手に入れることが出来ます。
特に「MacBook」シリーズとの相性はバツグン。去年M1チップを搭載した『M1 MacBook Air/Pro』が発売され、その性能の高さに業界が騒然としたのは記憶に新しいですが『M1 MacBook Air/Pro』の数少ない欠点として挙げられるのが拡張ポートの少なさ。『MacBook Pro』でもUSB-Cが2ポートしかなく、SDカードスロットもありません。
そんな「MacBook」シリーズの欠点を補ってくれるのがこの『Belkin USB-C 11-in-1マルチポートドック』。デザイン的にもMacとの相性が良く、MacBookを使っている方にオススメのドッキングステーションです。
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