完全ワイヤレスイヤホンと言えば様々なメーカーから販売されていますが、その中でも珍しいのが北欧テイストのデザインを採用し、オシャレな見た目と評判のメーカーが「Sudio(スーディオ)」。
そんなSudioから2022年12月に販売された完全ワイヤレスイヤホン『Sudio N2 Pro』です。
Sudioらしいオシャレなデザインは継承しながら「ANC(アクティブノイズキャンセリング)搭載」「マルチポイント接続対応」「ワイヤレス充電対応」など、機能面でも大幅に強化された本モデルを試す機会を頂きましたので、実際に使ってみて使い勝手や音質はどうなのかをじっくりとレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Sudio N2 Proとは?
スウェーデン発のオシャレな北欧デザインが人気のSudio(スーディオ)から、新しく販売された完全ワイヤレスイヤホンが『Sudio N2 Pro』。
前モデルである「Sudio Nio」の後継モデルにあたり、エントリーモデルという位置づけながら「ANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載」「マルチポイント接続に対応」「ワイヤレス充電に対応」と、昨今のワイヤレスイヤホンのトレンドを取り入れたものになっています。
Sudioについて
2012年に設立された、スウェーデンのストックホルムを拠点とするオーディオテクノロジー企業がSudio(スーディオ)。最新テクノロジーを取り入れながら、音質、デザイン、シンプルさ全てにおいて最高峰クラスのオーディオ機器を追求し続けているメーカーです。
公式オンラインストアでは、現在バレンタインまでの期間限定で、オーディオ機器を2点購入で合計金額が10%オフというキャンペーンが行われています。
また公式オンラインストアは、国内から発送されるのに加え、30日間の返品無料。無料のメンバーシッププログラム「Sudio Sphere」に会員登録することで、最大18ヶ月間の製品保証が付くなどメリットが多いので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。
スペック
Sudio N2 Pro | |
---|---|
Bluetooth | 5.3 |
対応コーデック | SBC |
ドライバーサイズ | 10mm |
連続再生時間 | イヤホン単体:最大6時間(ANC時:最大4.3時間) イヤホン+充電ケース:最大30時間(ANC時:最大20.3時間) |
充電時間 | 10分急速充電で1時間30分再生可能(ANC時:1時間15分) イヤホン:43分 充電ケース:90分 イヤホン+充電ケース:90分 |
充電ポート | USB-C |
カラー | ホワイト / ブラック / サンドベージュ / ペールブルー |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ |
外音取り込み | − |
マルチポイント | ◯(最大2デバイスまで) |
ワイヤレス充電 | ◯ |
サイズ | イヤホン本体:35.1×24.7×19.3mm 充電ケース:62.6×49.9×23.8mm |
重量 | イヤホン単体:8.2g 充電ケース:38.8g 計:47g |
価格 | 12,900円(税込) |
『Sudio N2 Pro』のスペックは上記の通り。
連続再生時間は約6時間ですが、ノイズキャンセリングをONにすると最大で4.3時間となるので、やや物足りないかなといった印象。
コーデックが「SBC」にしか対応していませんが、Sudioの製品はフラッグシップモデルである『Sudio E2』でも「SBC」のみの対応なので、他のコーデックは採用しない方針なのかもしれません。
また、本製品はノイズキャンセリングを搭載していますが外音取り込み(パススルー)には非対応です。
パッケージの内容
『Sudio N2 Pro』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。
Sudioの製品は送られてくるダンボールや、中の緩衝材もロゴ入りのオリジナルのものが採用されています。
ちょっとした事なんですが、こういう製品とは関係ない部分にまでこだわりを感じると「おっ」と思いますね。
パッケージはSudioらしいシンプルなデザイン。
「N2 Pro」というラインがアクセントになっています。
開封していくと、まずはイヤホン本体・充電ケースが収められており、その下には取扱説明書や付属品類がありました。
パッケージ内容は上記の通り。
取扱説明書は多言語対応されており、日本語での表記もあります。
ただ、様々な言語を載せているせいか、それぞれの説明はそれほど詳細には書かれていません。詳しい操作方法やトラブルシューティングなどは、取扱説明書に掲載されているQRコードからSudioヘルプセンターへアクセスすることで確認することができます。
使用上の注意。
付属してくるイヤーチップ。
英語表記じゃなくて分かりづらいのですが、イヤホン本体には予め「Mサイズ」にあたるものがセットされており、付属してくるものは「L / S / XS」となっているようです。
付属する充電用USB-A to Cケーブル。
長さが15cmほどしかないので、あくまで充電用といった所。
本体外観・サイズ感
『Sudio N2 Pro』の本体外観やサイズ感を見ていきます。
『Sudio N2 Pro』の充電ケースは角が丸く、石鹸のような形状をしています。
サイズは「62.6×49.9×23.8mm」となっており、手のひらに収まるサイズ感。ワイヤレスイヤホンとしては一般的と言えます。
充電ケースはマットで光沢が無くサラサラとした手触りですが、エントリーモデルという事もあってか『Sudio T2』『Sudio E2』の様な滑らかなものではありません。
好みにもよるとは思いますが、個人的には『Sudio T2/E2』の充電ケースの方が質感が高く、高級感があって好きですね。
ケース側面には充電用のUSB-C端子があります。
なお、本製品はワイヤレス充電にも対応しているので、「USB-C / ワイヤレス」の二通りの方法で充電することが可能です。
充電ケース背面。何も書かれていないように見えますが、実は「技適マーク」など各種認証マークが印字されています。
光の加減で薄っすらと見えるような印字になっており、遠目から見たら全く分かりません。
個人的には余計な文字は極力目立たないようにして欲しいと思っているので、これは好みです。
充電ケース底面にはリセット用のボタン。
充電ケース内部はこの様な感じ。
続いてイヤホン本体を見ていきます。
イヤホン本体はカナル型となっていますが、以前までの『AirPods』の様な軸(ステム)部分が長いデザインとなっています。
ドライバーは10mmのものを搭載。
イヤホン内側には「L / R」の表記やSudioロゴなんかが見えます。
イヤホン外側にあるタッチセンサー。こちらをタップすることで各種操作が可能。
軸(ステム)先端には充電端子とマイク穴らしきものがあります。
充電ケースにイヤホン本体を収納した様子。
以前『SOUNDPEATS Capsule3 Pro』を使った時にも思いましたが、イヤホンの軸収納口がケースの内側にあるものってちょっと使いづらいんですよね…。
イヤホンを取り出して耳につける時、または耳から外してしまう時に、わざわざイヤホンを半回転させなければならず、ワンテンポ遅れます。
細かい事ではあるのですが、ワイヤレスイヤホンって一日に何回も付け外しすることを考えると、こういった小さな使い勝手の差って馬鹿にできないと思うので、やめてほしいところ。
重量は充電ケースとイヤホン本体を含めた総重量で、実測47.6g。
ワイヤレスイヤホンとしては一般的な範囲といった所でしょうか。手に取ってみてもあまり重さを感じる事が無いので、持ち運びしやすいと思います。
イヤホン本体は左右合わせて実測で8.0gでした。
Sudio N2 Proの使い方と使用レビュー
『Sudio N2 Pro』を実際に使い、使い勝手や装着感、音質などをチェックしていきます。
装着感
実際に『Sudio N2 Pro』を付けてみた様子。
デザイン自体は流石Sudioといった感じでスタイリッシュな印象を受けますが、やはり軸(ステム)部分が長いのが気になります。
『Sudio N2 Pro』の場合、軸部分に操作ボタンなどが割り当てられているわけではありません。そのため、軸を長くする必要があったのかどうか正直疑問です。強いて言えば、マイクが口元に近くなるので通話品質があがるといった所でしょうか…?
一方で装着感は良好。付けたまま首を動かしたり、歩いたりしてもすぐに取れそうな様子はありません。
イヤホンに予め付けられているイヤーチップは「Mサイズ」相当のものですが、僕の場合なんとなく「Sサイズ」の方がフィットする感じがしたので、付け替えています。
操作方法
イヤホン本体にあるタッチセンサーを押すことで各種操作が可能。
動作・状態 | L側(左) | R側(右) |
---|---|---|
再生/停止 | タッチセンサーを1回タッチ | |
曲送り | ― | タッチセンサーを2回タッチ |
曲戻し | タッチセンサーを2回タッチ | ― |
音量+ | ― | タッチセンサーを3回タッチ |
音量− | タッチセンサーを3回タッチ | ― |
通話開始 | 着信時/通話時にタッチセンサーを1回タッチ | |
通話終了 | タッチセンサーを2秒間長押し | |
音声ガイド ON/OFF | タッチセンサーを2秒間長押し | |
ANC ON/OFF | ― | タッチセンサーを2秒間長押し |
イヤホン本体での操作方法は上記の通り。
イヤホン本体で一通りの操作が可能で、それぞれの操作も癖が無く分かりやすい印象です。
ただ、「2回タップで曲送り/戻し」「3回タップで音量調節」と、タップ回数によって機能が異なっているため、結構誤作動…ではありませんが、音量調節しようとしたら曲送りになった…という事があったりします。
音質
気になる音質面についてチェックしていきます。
音質は全体的に低音が強めな印象。重厚感があるパワフルな音で、迫力があります。
最初に聴いた時は、低音が強くて個人的にあまり好みの音では無かったのですが、しばらく『Sudio N2 Pro』を使った後に別のイヤホンを使うと、なんか物足りなさを感じるようになってしまいました…。
それだけ、全体的な音質としては良好。強い低音のせいで若干中音域が埋もれがちな気もしますが、こもっている感じは無く中高音域の解像感も十分にあるように思います。
低音強めの音が好きな方には、かなり刺さるのでは無いかと思いました。
ノイズキャンセリング
『Sudio N2 Pro』はANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載しています。
性能を一言で表すと、ある程度効果があるといった所。
エアコンやファンの音など、生活音はある程度カットしてくれるのですが、人の声に対してはそれほど効果が無いように思います。
また、車の走行音の様なロードノイズの場合も、劇的に効果があるとは言いづらいのですが、一定程度の効果は感じます。
ワイヤレス充電に対応
『Sudio N2 Pro』は、ワイヤレス充電に対応しています。
Qi規格のものであればどれでも使えますが、Sudioから販売されている『Sudio Ladd+』は、ミニマルなデザインで見た目の相性も良好です。
マルチポイント接続に対応
『Sudio N2 Pro』は、マルチポイント接続に対応しており、最大2台のデバイスまで同時に接続できます。
通常、一般的なBluetoothデバイスというのは、1個に対して1台がペアとなっており、機器を切り替えたいときは接続し直す必要がありますが、マルチポイントに対応している場合、複数台同時に接続した状態になり、音楽などを再生すると自動的に機器が切り替わります。
そのため、スマホで音楽を聞きながら、パソコンで着信の待ち受けが出来るなど、複数のデバイスを活用している人にとってはかなり便利な機能です。
実際に試してみた所「iPhoneとタブレット(Fire HD 10 Plus)」や「iPhoneとMacBook Pro」といった組み合わせでマルチポイント接続が出来ました。
マルチポイント接続って、結構高級機しか搭載していない機能だったりするので『Sudio N2 Pro』はエントリーモデルながら対応してるのは素晴らしいですね。
Sudio N2 Proのレビューまとめ
『Sudio N2 Pro』は、前モデルである「Sudio Nio」の後継モデルにあたり「ANC搭載」「マルチポイント接続」「ワイヤレス充電に対応」と、前モデルには無かった機能を搭載し、完成度が高まったワイヤレスイヤホンです。
Sudio製品の中では”エントリーモデル”と位置づけられていますが、パワフルで重厚感ある音質は『Sudio E2』『Sudio T2』とはまた違った魅力を持った製品に仕上がっています。
個人的にも、この迫力ある音質は、一度使うと他のイヤホンを使った時に物足りなく感じるほど。
気になる点としては、外音取り込みに対応していない点や、エントリーモデルという割には価格が少し高めという点。もう少し予算を増やせば、フラッグシップモデルである『Sudio E2』が買えてしまうので、悩ましい所です。
とまぁ気になる部分もあるのですが、マルチポイント接続や重厚感ある音質など『Sudio N2 Pro』ならではのメリットも多くあります。
気になった方は是非公式サイトでチェックしてみてください。
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