現在のイヤホン市場の中で、間違いなく中心になっているのが完全ワイヤレスイヤホン。
様々なメーカーから多種多様な製品が販売されているので、どれを選べば良いか迷ってしまいますね。
完全ワイヤレスイヤホンに求められるものって、「音質」や「デザイン」、または「ノイズキャンセリング性能」などがあり、それぞれメーカーがしのぎを削っていますが、「デザイン」という観点から言うと、スウェーデンのオーディオメーカーSuido(スーディオ)は、かなりオススメなメーカーです。
今回そんなSudioから、2022年3月3日に発売に発売になったばかりの新作『Sudio E2』を発売前に試す機会を頂いたので、使い勝手や装着感、音質などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Sudio E2とは?

スウェーデン発のオーディオ機器メーカーであるSudio(スーディオ)から、2022年3月3日に販売が開始された、最新の完全ワイヤレスイヤホンがこの『Sudio E2』。
同社の人気モデル『Sudio Ett』の後継にあたり、「ハイブリッドANC(アクティブノイズキャンセリング)」「空間オーディオ対応」「ワイヤレス充電対応」「VividVoiceテクノロジーによるクリアな通話」と、現在のワイヤレスイヤホン市場で、ハイエンドモデルが採用している機能をふんだんに盛り込んだ、Sudioのフラッグシップ(最上位)モデルです。
Sudioについて
2012年に設立された、スウェーデンのストックホルムを拠点とするオーディオテクノロジー企業。最新テクノロジーを取り入れながら、音質、デザイン、シンプルさ全てにおいて最高峰クラスのオーディオ機器を追求し続けているメーカーです。
スペック
Sudio E2 | |
---|---|
Bluetooth | 5.2 |
対応コーデック | SBC |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz-20kHz |
ノイズキャンセリング | ◯(ハイブリッドANC) |
連続再生時間 | イヤホン単体:6.5時間(空間オーディオON:5.5時間) ケース充電込:29時間(空間オーディオON:25時間) |
ANC有効時再生時間 | イヤホン単体:4.4時間(空間オーディオON:4時間) ケース充電込:20時間(空間オーディオON:18時間) |
充電時間 | イヤホン:60分 充電ケース:60分 イヤホン+充電ケース:60分 |
急速充電 | 10分の急速充電で2時間再生可能 |
充電方法 | USB-C Qi規格ワイヤレス充電対応 |
重量 | イヤホン単体:5g 充電ケース:41g 合計:51g |
サイズ | イヤホン本体:24×21×23mm 充電ケース:61×44×31mm |
防水性能 | IPX4 |
カラー | クリーム/ブラック/エレクトリックグレー/ミントグリーン |
価格 | 16,900円 |
『Sudio E2』のスペックは上記の通り。
ワイヤレスイヤホンとしては大きめの「10mmのダイナミックドライバー」を採用しているので、力強いサウンドを聴かせてくれますが、対応コーデックは「SBC」のみというのが気になりますね。ここはより高音質なコーデックである「AAC」や「aptX」なんかにも対応して欲しかったなという所。
連続再生時間は6.5時間となっていますが、「ノイズキャンセリング」や「空間オーディオ」などの機能を全て有効にした場合は、約4時間になってしまう点には注意が必要です。
防水性能は「IPX4」相当。これは「あらゆる方向からの水の飛まつに対して保護」といったもので、多少の雨や水しぶきに当たっても大丈夫なので、普段使いであれば問題ないくらいの防水性能を有しています。
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パッケージの内容
『Sudio E2』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。

パッケージはこのようなデザイン。Sudioならではの洗練されたデザインに、インパクトのある「E2」というタイポグラフィが目立ちます。
『Sudio E2』は、「クリーム/ブラック/エレクトリックグレー/ミントグリーン」と4色展開されていますが、今回は「ブラック」を選びました。
本当言えば『Sudio T2』のように”ホワイト”が欲しい所です。


パッケージ裏面・側面には、製品の特徴が記載されています。

- Sudio E2 本体 1台
- 交換用イヤーピース(XS/S/L/XL)
- 充電用USB-A to Cケーブル
- クリーニング用クロス
- ユーザーガイド
- 使用上の注意
パッケージ内容は上記の通り。

付属するイヤーピース。イヤーピースはイヤホン本体に予め装着されている「M」サイズを含めると、計5種類が付属するという充実っぷり。
安価な製品だとイヤーピースが付属してこない、数が少ないといった事がありますが、これだけ豊富に用意されているので、幅広い方にフィットすると思います。

付属する充電用のUSBケーブル。sudioのロゴが入っていますね。
ただ、このケーブル見ての通り長さは30cmほどと短いので、充電器までの長さが足りない場合、別途USBケーブルを用意する必要があります。
なお、『Sudio E2』は、ワイヤレス充電に対応しているので、ワイヤレス充電器を持っている場合はそちらを使っても良さそう。

付属するクリーニング用クロス。メガネ拭きの様な質感で、キズを付けずに汚れを拭き取る事が出来ます。

使い方が載っているユーザーガイド。特に日本語の記載はありませんが、イラストで丁寧に解説されているので、基本的な使い方であれば、特に迷わず使うことが出来ると思います。

もう一方のマニュアルが「使用上の注意」。こちらは多言語対応されており、日本語での記載もありました。
本体外観・サイズ感
『Sudio E2』の本体外観やサイズ感を見ていきます。

充電ケースは、中央にsudioのロゴが刻印されているシックなデザイン。
この充電ケース、質感がマットで手触りが非常に滑らかな感触。高級感があり、触っていて気持ち良いのが特徴です。『Sudio T2』の時もそうでしたが、Sudio製品って充電ケースから質感が良く、プロダクトとしてオシャレなのが良いですね。

充電ケース背面は、リセットボタンと充電用のUSB-Cポートがあります。
リセットボタンは、「イヤホンがペアリング出来ない」「本体に何か不具合がある」といった場合に使います。

『Sudio E2』の重量は、イヤホン本体を収納した状態で、実測52.4g。
特別軽いというわけでもありませんが、十分に軽量で持ち運びにも便利です。

充電ケースの蓋を開けると、イヤホン本体が収納されているので、引き続きイヤホン本体の方を見ていきます。

『Sudio E2』イヤホン本体のデザイン。
本体からは軸(ステム)が少し伸びている様なデザインとなっており、『AirPods(第3世代)』や『AirPods Pro』によく似た形状です。

イヤホン本体の質感も、ケース同様のマットな素材感となっており、手触りが良いです。

イヤホン本体内側には、「L」や「R」の表記がありました。

イヤホン背面はタッチパネルになっており、ここを操作する事により、曲停止・再生や、ノイズキャンセリングのON/OFFなど各種操作が出来ます。

イヤホンの軸部分底面には、充電用端子の他にマイク穴も見えます。

イヤホン本体の重量は、左右あわせて実測で10.5g。10mmの大型ドライバーを搭載しており、ANCなど豊富な機能がある割にイヤホン本体は軽いですね。
Sudio E2とAirPods Proを比較
『Sudio E2』は、『AirPods Pro』と形状が似ているので、実際に比較してみました。

比較してみると、伸びた軸(ステム)部分も含めて、形状がかなり似ているのが分かります。

大きな違いとしては、やはりドライバーサイズの違いによる本体の大きさ。『Sudio E2』の方が一回り大きく感じます。

『AirPods Pro』はケース付けちゃってるので、正確な比較が出来なくて申し訳ないのですが、似たようなサイズ感です。若干『Sudio E2』の方がコンパクトな印象ですね。

充電ケース背面の比較。『AirPods Pro』の充電端子はケース底面にあるのに対し、『Sudio E2』の方はケース裏面に充電端子があります。
なお、両方ともQi規格のワイヤレス充電に対応しています。
Sudio E2の使い方と使用レビュー
『Sudio E2』の使い方や装着感、操作性などを見ていきます。

装着感
イヤホンの装着感は良いですね。首を左右に動かしても外れる様子も無くしっかりと耳にフィットしています。

イヤーピースは本体に予め付いている「Mサイズ」に加え、「Sサイズ」「Lサイズ」も試してみましたが、普通に「Mサイズ」が僕には一番しっくりきました。

『AirPods Pro』を始めとした、この軸(ステム)部分が長いイヤホンって、デザイン的には微妙だと感じることも多いのですが、『Sudio E2』はスタイリッシュなデザインが良いですね。
今回選んだブラックはシックな印象で、男性はもちろん、女性でも付けやすいデザインになっているんじゃないかと思います。
ブラック以外の色もオシャレですが、色の組み合せがちょっと女性寄りかなと思いました。
操作感
イヤホン本体背面をタッチすることによって、各種操作が可能です。
動作・状態 | L側(左) | R側(右) |
---|---|---|
再生/停止 | タッチセンサーを1回タッチ | |
曲送り | ― | タッチセンサーを2回タッチ |
曲戻し | タッチセンサーを2回タッチ | ― |
音量+ | ― | タッチセンサーを3回タッチ |
音量− | タッチセンサーを3回タッチ | ― |
通話開始 | 着信時/通話時にタッチセンサーを1回タッチ | |
通話終了 | タッチセンサーを2秒間長押し | |
空間オーディオON/OFF | タッチセンサーを2秒間長押し | ― |
モード切替 | ― | タッチセンサーを2秒間長押し |
イヤホン本体での操作方法は上記の通り。
イヤホンのみで、一通りの操作が出来るのは良いですね。各種操作方法も癖が無く分かりやすい印象です。
『Sudio T2』の時は、モード切替の際に「ピンポン!」「シュワワワワ!」という様な効果音のみでのアナウンスで、現在どのモードにいるのかが良くわからなかったのですが、『Sudio E2』の場合、ちゃんと「ノイズキャンセリング」と言った英語でアナウンスしてくれるのでどのモードに居るのかが分かりやすくなりました。
片耳でも使用可能
『Sudio E2』は、片方を充電ケースにしまったままでも、片側だけで使用することができます。片方を充電しながらもう片方で音楽を楽しんだり、ハンズフリー通話をしたりすることが可能。
注意点としては、空間オーディオのON/OFFは左側、モード切替は右側のみで切り替える必要があるので、その時は各イヤホンを使う必要があります。
音質
音質はあくまで僕個人が感じた主観になります。
『Sudio T2』が明瞭感があってメリハリのある音質だったので、そういったものかと思っていましたが、音の印象というバランスは結構異なっています。
『Sudio E2』は音に厚みがあり、重厚感のある音となっています。
低音域は重厚かつ深みがある音。下品な感じがせず、臨場感があり伸びやかに響いてくれます。中高音域も解像感が高く細かい音まで聴き取れ、ボーカルも艷やかです。
ただ、どうも抜け感が乏しく音の広がりで言うと今ひとつな印象。もちろん良い音ではあるのですが、「凄く良いか?」と言われるとどうだろう…と感じました。
ここまで聞くと、少し微妙なイヤホンなのかと感じてしまいますが、『Sudio E2』の目玉機能の一つである”空間オーディオ”を使うと、音の性格が変わります。
空間オーディオ
『Sudio E2』に搭載されている「空間オーディオ」は、メーカーによると、
Dirac社とパートナーシップを組み、比類なき空間オーディオ技術をSudio E2に搭載。
上下左右、前後からも聞こえるようなリアルな立体感のあるサウンドを響かせ、まるで全方位から音に包まれるような新しい音響体験を楽しめます。
という説明がなされています。
実際にこれをONにして音楽を聴いてみると、明らかに音の性質が変化し、物足りなかった音の広がりがパッと開けたような印象に。抜け感が改善し、天井が高くなったような伸びやかな中高音へと変わり、僕好みの気持ち良い音に変化しました。
個人的には空間オーディオは「常にON」でいいんじゃないかと思います。(再生時間が短くなるというデメリットはありますが…)
ノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリング性能は、結構優秀と言えます。
ONにするだけで、車や電車の騒音、人の声などを結構カットしてくれます。ノイズキャンセリング性能としては『Sudio T2』より確実に強力だなと感じました。
無駄な雑音がカットされ、必要以上に音量を上げなくても音楽や動画コンテンツに集中できるので、耳への負担も軽減されるというメリットもあります。
ノイズキャンセリング性能の性能としては、『AirPods Pro』の様な最強クラスの製品と比較してしまうと、1〜2段階劣るのは事実ですが、『Sudio E2』は16,900円で買えるという事を考えると、価格の割に十分な性能を備えていると言えます。
外部音取り込み
『Sudio E2』には外部音取り込み機能もあります。
使ってみた感想としては、比較的自然な音として聴こえるけど、若干増幅された様な不自然さが残るといった印象。
優秀だとは思うのですが、『AirPods Pro』の方が自然さでは上ですね。とは言え、ノイズキャンセリングの時と同様、16,900円という価格を考えると必要十分と言ったところでしょうか。
マイク性能
『Sudio E2』は、VividVoiceテクノロジー搭載のデュアルビームフォーミングマイクを採用しており、周囲がうるさくてもクリアな音声を届けられるというのが特徴です。
実際にどのくらいクリアなのかなと、周囲がガヤガヤとした環境で通話のテストをしてみましたが、確かにノイズが抑えられ、相手の声を明瞭に聞くことが出来ました。
カフェなど外で通話やオンライン会議をする際に役立ちそうです。
遅延具合
『Sudio E2』は、対応コーデックが「SBC」のみとなっており、「aptX」など低遅延を特徴としているものよりは不利です。
実際にいくつかスマホのゲームをプレイしてみましたが、SBCにしては遅延が少ないと思います。ただ、個人的には『Sudio T2』の方が更に遅延が少ないように感じました。同じSBCのはずですが、内部処理的に何か違うのかもしれません。
ただ、”音ゲー”のようなタイミングがシビアなものを除けば、ある程度はゲームでも不満なく遊べるくらいの範囲だと思うので、普通に音楽や動画の視聴程度であれば実用上問題は無いと思います。
接続安定性
『Sudio E2』を付けたまま、しばらく街の中を歩き途切れるかどうか試してみました。
結果としては、途中1、2度途切れる事がありました。
確かに途切れる事はありましたが、プチプチ切れるという様な事は無かったので、比較的安定性は高いほうだと思います。
Sudio E2はワイヤレス充電に対応
『Sudio E2』は、Qi規格のワイヤレス充電に対応しています。
Qi規格のものであれば、どれでも問題ありませんが、Sudio公式からもワイヤレス充電パッド『Sudio Ladd+』が販売されています。

『Sudio Ladd+』は、最大9Wまでの出力に対応したワイヤレス充電器で、Sudioならではのスタイリッシュなデザインが特徴的です。
実際に『Sudio Ladd+』を使ってみた様子を下記でレビューしていますので、よろしければ合わせてご覧ください。
なお、この『Sudio Ladd+』は単体で購入しようとすると、5,400円とまずまずの値段がするのですが、『Sudio E2』発売記念キャンペーンで、4月29日までの間に『Sudio E2』を購入すると『Sudio Ladd+』がプレゼントされます。
非常にお得なキャンペーンなので『Sudio E2』を検討の方は、早めに注文する事をオススメします。
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Sudio E2はアプリによるイコライザ設定に対応
『Sudio E2』は、アプリによるイコライザ設定に対応予定です。記事執筆時点(3月5日)では、アプリ自体はダウンロードできますが『Sudio E2』は未対応で3月9日頃に対応する予定です。
実際にアプリをダウンロードしてみましたが、以前レビューした『Sudio T2』の方がアプリに対応していた(いつの間に!?)ので、軽く使ってみました。
2022年12月現在、しっかりとアプリに対応しております。
アプリは、iOSであれば「AppStore」、Androidであれば「Google Play」から”Sudio”と検索すればダウンロードできます。






アプリの使い方は簡単です。「Bass」や「Vocal」など、あらかじめいくつかのプリセット(プロファイル)が用意されているので、それらを選択すれば音の調整ができます。
また、それぞれの音域を自分で調整し、それをプリセットとして保存しておくことも可能です。
Sudio E2のレビューまとめ
『Sudio E2』は、「空間オーディオ」「ハイブリッドANC」「VividVoiceテクノロジー」といった機能を盛り込んだ、Sudioの最上位モデルにあたる完全ワイヤレスイヤホンです。
最上位モデルらしい、重厚感ある豊かな音質、優秀なノイズキャンセリング性能、比較的自然な外部音取り込みと、現在の完全ワイヤレスイヤホン市場のトレンドを抑えたイヤホンに仕上がっています。
惜しい点は、デフォルトだと中高音域の抜けがイマイチな点。「空間オーディオ」を有効にすることでこの点はある程度解消出来ますが、逆に言うと「空間オーディオ」ありきになっている気がします。
惜しい点もありますが、全体的に完成度としては高く、他社の最上位モデルが2万円〜3万円くらいする中で、16,900円という価格設定は魅力的です。
デザインが良いワイヤレスイヤホンを探している方、ちょっと良いワイヤレスイヤホンが欲しい、という方はぜひ公式サイトで一度チェックしてみてください。
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