AACに対応し、基本性能が向上した北欧デザイン採用の完全ワイヤレスイヤホン/Sudio E3 レビュー

数あるワイヤレスイヤホンの中でも「オシャレな北欧デザイン」を採用し、洗練した製品を作り続けているのが「Sudio(スーディオ)」というメーカー。

今回紹介するのは、そんなSudioから2023年12月に発売されたばかりの新製品『Sudio E3』です。

Sudio E3

Sudioらしい洗練されたデザインを採用しつつ、ユーザーアンケートによって寄せられた意見を反映し、「汚れが付きにくい素材を採用」「Bluetooth5.3に対応」「Sudio初のAACに対応」など、ワイヤレスイヤホンとしての使い勝手や基本性能に磨きがかけられた製品となっています。

本記事では『Sudio E3』を実際にじっくりと使い、使用感や音質などを詳しくレビューしていきます。

Sudio E3

総合評価

(3.5)
Sudio E3 のメリット
  • 明瞭感のある透き通った音質
  • マルチポイント接続に対応し、複数デバイスでシームレスに切り替えられる
  • 洗練されたデザイン
  • 素材の変更により汚れが付きにくくなっている
Sudio E3 のデメリット
  • アプリに非対応
  • 外音取り込み・空間オーディオなどE2にあった機能が無くなっている
  • タッチボタンは誤動作しやすい

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。

Sudio E3とは?

Sudioから2023年12月に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホンが『Sudio E3』。

Sudioのラインナップの中でも、この「Eシリーズ」は同社のフラッグシップモデルにあたる製品。ハイクオリティな音質、高いノイズキャンセリング性能など、ワイヤレスイヤホンに求められる機能を盛り込んだ製品になっています。

Sudioについて

2012年に設立された、スウェーデンのストックホルムを拠点とするオーディオテクノロジー企業がSudio(スーディオ)。最新テクノロジーを取り入れながら、音質、デザイン、シンプルさ全てにおいて最高峰クラスのオーディオ機器を追求し続けているメーカーです。

常に新しい製品を提供してくれ、2023年12月には本製品『Sudio E3』を始め、骨伝導イヤホン『Sudio B2』もリリースされました。

公式オンラインストアでは30日間の返品無料対応してくれるのに加え、無料のメンバーシッププログラム「Sudio Sphere」に会員登録することで、最大18ヶ月間の製品保証が付くなどメリットが多いので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。

主な特徴

Sudio E3
Bluetooth5.3
対応コーデックSBC/AAC
ドライバーサイズ10mm
連続再生時間イヤホン単体:最大6.5時間(ANC ON:4.5時間)
イヤホン+充電ケース:最大30時間(ANC ON:20時間)
充電時間90分
充電ポートUSB-C
カラーパールホワイト / ブラック
防水性能IPX4
ノイズキャンセリング
外音取り込み
マルチポイント◯(最大2デバイスまで)
ワイヤレス充電
サイズ充電ケース:60×45×25mm
重量50.8g
価格15,900円(税込)
Sudio E3の主な特徴
  • Sudio製品として初めてAACに対応した
  • ワイヤレス充電に対応
  • マルチポイント接続に対応
  • イヤホン本体・充電ケース共に汚れが付きにくい素材を採用

『Sudio E3』の大きな特徴としては、AACコーデックに対応した点

前モデル『Sudio E2』や『Sudio N2 Pro』など、今までの製品はコーデックに「SBC」しか対応していませんでした。「SBC」でも音質が良い製品は沢山ありますが、やはり音質面でも接続の安定性でも「AAC」などが有利なのは間違いありません。

『Sudio E3』でAACに対応したので、iPhoneを始めとしたスマートフォンとの接続において、より切れにくくなり、音質面でも期待できそうです。

パッケージの内容

Sudioの製品は専用のダンボールに入って送られてきます。梱包資材もロゴ入りでブランドとしての統一感を感じられるものとなっており、プレゼントにも良さそう。

Sudio E3のパッケージ内容
Sudio E3のパッケージ内容
  • Sudio E3 本体×1
  • USBケーブル ×1
  • イヤーピース(XS/S/M/L/XL) 各×1
  • 取扱説明書類

パッケージ内容は上記の通り。

取扱説明書は多言語対応されている

取扱説明書は多言語化されていますが、それぞれの説明は簡素なものとなっています。

Sudioの場合、詳しい説明やトラブルシューティングはSudioヘルプセンターで確認することができます。

付属のUSBケーブル

充電用のUSB-A to Cケーブル。長さは15cmほどとかなり短いものです。

イヤーチップは予め装着されているものを含め、5種類も付属する

付属のイヤーチップ。イヤホン本体には予めMサイズ相当のものが装着されており、計5種類の大きさが付属してきます。

一般的にはS/M/Lの3種類だと思うのですが、充実していますね。イヤホンのイヤーピースって微妙に大きさ合わないんだよな…と思っている方には嬉しい配慮。

充電ケース・イヤホン本体デザイン

『Sudio E3』の充電ケース、イヤホン本体のデザインを見ていきます。

Sudio E3の充電ケース

充電ケースは前面にロゴがうっすらと刻印されたシンプルなデザイン。ロゴの下にはLEDが内蔵されており、バッテリー残量を教えてくれます。

前モデル『Sudio E2』の時は、滑らかな手触りだったのに対し、今回は一般的なプラスチックといった感じの質感になっています。

これはユーザーアンケートの結果によって、より汚れが付きにくい素材を採用したとの事。

確かに皮脂汚れなどは前モデルよりも目立たなくなっている感じはします。

充電ケース背面

ケース背面は、リセットボタンと充電用のUSB-Cポートがあります。

充電ケースの蓋を開けた所

パカッと蓋を開けるとイヤホン本体が収められています。

Sudio E3イヤホン本体

イヤホン本体のデザイン。

Sudioのイヤホンってどことなく洗練された印象を受けるデザインなんですよね。形状とか使われている素材がそう感じさせるのかもしれません。

なお、このイヤホン本体も充電ケース同様、汚れの付きにくい素材が採用されているとの事。

イヤホン内側にはL/Rの表記がある

イヤホン内側にはL/Rの表記があり分かりやすいです。

イヤホン外側にはタッチセンサー

イヤホン外側には金属製のタッチセンサーが付いており、こちらをタッチすることで各種操作が可能となっています。

重量は、イヤホン本体で実測8.8g。充電ケースを含めた総重量は実測で48.1g。

軽量なので、持ち運びやすいのが特徴です。

Sudio E3の使用レビュー

ここからは実際に『Sudio E3』を使い、使用感や音質について詳しく見ていきます。

装着感

Sudio E3を装着した様子

実際に装着してみた様子。

イヤホン本体が軽いため、軽く装着できます。カナル型ですが、必要以上に圧迫感を感じる事が無く付け心地は良好。

デザインも良いですね。

操作方法

イヤホン外側にあるタッチセンサーをタッチすることで各種操作が可能。

動作・状態L側(左)R側(右)
再生/停止タッチセンサーを1回タッチ
曲送りタッチセンサーを2回タッチ
曲戻しタッチセンサーを2回タッチ
音量+タッチセンサーを3回タッチ
音量−タッチセンサーを3回タッチ
通話開始着信時/通話時にタッチセンサーを1回タッチ
通話終了タッチセンサーを2秒間長押し
音声ガイドON/OFFタッチセンサーを2秒間長押し
モード切替タッチセンサーを2秒間長押し

全体的に奇をてらうことがなく、素直な操作方法で分かりやすいと思います。

音質

Sudio E3の音質

気になる音質をレビューしていきます。

一言でいうと、透き通る様な明瞭感のある音といった印象。

個人的にSudioの音は中〜高音の明瞭さみたいな所に特徴があると思っているのですが、今回の『Sudio E3』もまさにその様なSudioサウンドといった感じがしました。

ボーカルが前に出てくる感覚なので、POPなどのジャンルでは声が聞き取りやすいですが、ジャンルによっては高音が若干刺さる感じもあります。

一方で、低音はちょっと弱め。ズンズンとくるような重低音が好みの方には物足りないかもしれません。

ノイズキャンセリング

Sudioの中でも「Eシリーズ」はノイズキャンセリング性能が高いのが特徴とされています。

スペック上ではどのくらいの性能があるか公表されてはいないのですが、実際に試してみると、空調などのファンノイズや人の声など、得手不得手無く全体的にカットしてくれる様な感じです。

効果はしっかりと感じられますが、すごく強力というわけではなく、車の走行音などのロードノイズや、電車の走行音などについては消しきれない印象を受けました。

マルチポイント接続に対応

『Sudio E3』は、スマホとタブレットなど、複数のBluetooth機器と同時に接続できる「マルチポイント接続」にも対応しています。

わざわざベアリングし直さなくても、音を再生したデバイスに自動的に切り替わってくれるというこの機能は、複数のデバイスを所持している人にとって、かなり便利な機能。

ワイヤレスイヤホンを選ぶ時に、この「マルチポイント接続」が出来るかどうかって結構大きなポイントなので、ちゃんと対応している『Sudio E3』は評価できます。

タッチセンサーに触れて、意図せず音楽を再生してしまう

タッチセンサーはやや敏感

『Sudio E3』に搭載されているボタンは、物理ボタンでは無くタッチセンサーです。

そのため、イヤホンを取り出す際や耳に装着する際など、結構な頻度で触れてしまい、音楽が再生されます。

これは『Sudio E3』に限った事では無く、タッチセンサー全般の問題とも言えます。個人的には「物理ボタン」もしくは「軸をつまむ」などで操作できる方が理想的かなと思います。

Sudio E2より削られている機能が結構ある…

『Sudio E3』は、前モデル『Sudio E2』にあった「空間オーディオ」や「外音取り込み」「Sudioアプリに未対応」など、同じ「Eシリーズ」でありながらも機能が削られている点があります。

『E2』にあった「空間オーディオ」は、解像感などが向上するなど効果を感じられるもので、個人的には結構好きだったのですが、今回の『E3』ではAACに対応するなど基本性能の向上に重きを置いた設計になっている為か、省かれてしまいました。

それよりも惜しいなと思ったのは、「Sudioアプリに未対応」という点。

今どきのワイヤレスイヤホンは、アプリに対応している製品がほとんどで、上位機種になると豊富なイコライザや、ノイズキャンセリングの調整、操作方法のカスタマイズなどアプリから調整できる項目が多くあります。

『Sudio E2』まではアプリに対応していたのに、今回の『Sudio E3』ではアプリ非対応になってしまった点は残念だと感じました。

Sudio E3のレビューまとめ

Sudio E3

総合評価

(3.5)
Sudio E3 のメリット
  • 明瞭感のある透き通った音質
  • マルチポイント接続に対応し、複数デバイスでシームレスに切り替えられる
  • 洗練されたデザイン
  • 素材の変更により汚れが付きにくくなっている
Sudio E3 のデメリット
  • アプリに非対応
  • 外音取り込み・空間オーディオなどE2にあった機能が無くなっている
  • タッチボタンは誤動作しやすい

『Sudio E3』は、スウェーデンのオーディオテクノロジー企業Sudioの最新完全ワイヤレスイヤホン。同社として初めてAACコーデックに対応し、接続安定性、音質共に向上させたイヤホンです。

実際に使ってみても、まさに”Sudioサウンド”といえる明瞭感のあるクリアで透き通った音質で、ジャンルを問わず幅広く音楽を楽しむことができます。

ノイズキャンセリングも搭載されており、どの様な場所でもある程度の騒音はカットしてくれます。

また、何と言ってもSudioと言えばその洗練された北欧デザインが特徴。耳に付けていてもオシャレな雰囲気を醸し出す事ができ、男女問わず使うことができます。

梱包資材すらブランドロゴが入った統一感あるデザインとなっているので、自分用としてはもちろん、人にプレゼントする用としてもオススメなイヤホンとなっています。

デザインが良いワイヤレスイヤホンを探している方は、『Sudio E3』をチェックしてみてください。

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Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Picky'sの記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

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