PC作業に欠かせないものが「キーボード」。今まで様々なキーボードを試してきましたが、自分好みのデザイン・打鍵感を両立しているものに巡り合うのはなかなか難しいです。
そんな中、最近ネットで「ロープロファイルなのに打鍵感が良すぎる」と話題になっているのが、今回紹介する『Lofree FLOW(ロフリーフロー)』。
元々クラウドファンディングで支援を募っていましたが、プロジェクト開始直後から非常に注目を集めていたこの『Lofree FLOW』。
本記事では実際に『Lofree FLOW』を使ってみましたので、その打鍵感やデザイン、メリット・デメリットなどを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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Lofree FLOWとは?
2017年に設立されたライフスタイルブランド「Lofree(ロフリー)」より発売されているロープロファイルメカニカルキーボードが「Lofree FLOW」。
Lofreeは「あなたの2㎡の空間を革命的に変える!」をコンセプトとし、キーボードやマウスなど様々なプロダクトを生み出していますが、今回満を持して「Lofree Flow」で日本上陸を果たしました。
クラウドファンディグサイト「GREEN FUNDING」では、プロジェクト開始直後から大きな話題を集め、最終的には850万円近い支援金を集めてプロジェクトを成功させました。
現在はAmazonでも取り扱いが開始され、キーボード界隈で更に注目を集めそうな製品となっています。
スペックと主な特徴
『Fofree FLOW』のスペックと主な特徴は以下のとおりです。
Lofree FLOW | |
---|---|
キー配列 | US配列 |
キー数 | 84 |
ホットスワップ対応 | ◯ |
マルチファンクションキー数 | 16 |
素材 | 本体:アルミニウム合金ユニボディ キーキャップ:PBT |
接続方法 | 有線/Bluetooth |
バッテリー容量 | 2,000mAh |
連続動作時間 | 最大40時間 |
充電時間 | 3時間 |
充電ポート | USB-C |
バックライト | ホワイト |
サイドライト | RGB |
対応システム | Windows/Mac/iOS/Android |
カラー | ホワイト(キースイッチ:リニア・赤軸) ブラック(キースイッチ:タクタイル・茶軸) |
サイズ | 316×216×24.5mm |
重量 | 568g |
『Lofree FLOW』は、通常のキーボードよりも厚みが抑えられたロープロファイルキーボード。厚みが少ない分、キーを押し下げる距離が少なく長時間使用しても疲れにくいのが特徴。
また、本製品はメカニカルスイッチを採用しており、自分好みのキータッチを選ぶことが出来る上、簡単にキースイッチを変更できる「ホットスワップ」にも対応しているので、後から自分でスイッチを交換することも可能です。
更に、ロープロファイルキーボードでは世界初となるガスケットマウントを搭載し、新規開発されたKailh製POMスイッチにより、摩擦の少ない滑らかな打鍵感と静粛性を実現させています。
スペックとしては申し分ない『Lofree FLOW』ですが、デザインや本体質感の良さも大きな特徴。実際にパッケージを開封し、同梱物や本体デザインを見ていきます。
パッケージの内容
『Lofree FLOW』のパッケージは、白にシルバーの帯が付いたデザイン。
全体的に凄くスタイリッシュで洗練されたデザインといった印象ですね。
パッケージを開封すると説明書類の下にキーボードが収められていました。キーボードは個包装されている上、上蓋内部にはクッションも貼り付けられていたので、丁寧に梱包されていると感じました。
パッケージ内容は上記の通り。
付属の取扱説明書に日本語表記はありませんでしたが、サンプル版だからかもしれません。
Amazonなどで販売する時には日本語対応になっていれば良いなと思います。
有線接続、およびキーボード本体への充電につかうUSBケーブル。一方がL字になっているので、パソコンと有線接続する際には使いやすいのが特徴。
ただ、今回送っていただいたのはホワイトモデルですが、ケーブルは黒だったので、本体色とケーブルの色は合わせて欲しいというのが正直な所。
本体デザイン
『Lofree FLOW』の本体デザインを見ていきます。
キーボード全体。
テンキーが無く、矢印キーなどもコンパクトにまとまった、いわゆる「75%キーボード」という部類に入ります。
Windows/Mac両方のキー印字がしてありますが、ゴチャゴチャしておらず全体的にシンプルにまとめられているという印象。それに加え、ファンクションキーなどのオレンジ色がちょっとしたアクセントになっています。
なお、キー配列は今のところUS配列しか無いようです。
キーボード下部にはLEDが内蔵されており、充電中などステータスによって光ります。
側面から見た様子。
キーボードには予め約3.9°の傾斜が付けられていますが、自分で調節することはできません。
側面にはロゴが刻印されたメタリックなパーツがあしらわれており、オシャレな雰囲気を醸し出します。
本体上部から見た様子。
本体上部には充電、および有線接続時に使うUSB-Cポートと、電源スイッチがあります。
電源スイッチは、OFF、ON、ON(Bluetooth)と三段階になっており、接続方式によって切り替えます。
本体裏面。シンプルでクリーンなデザイン。
4隅には滑り止めのゴムが付いているので、タイピング時でもズレることは無さそう。
裏面はシンプルにまとめられていますが、脚にはキーボード側面にもあったオレンジ色の金属パーツが使われており、キーボード全体としてデザインの統一がされています。
こういった点も含め、全体的なデザイン性は非常に高いと感じました。
キースイッチとキーキャップ
『Lofree FLOW』に採用されているキースイッチの素材は「POM」という自己潤滑性に優れたものが使われており、摩擦が少ないスムーズな感触を実現しています。
また、キースイッチは3種類用意されており、主な特徴は以下の通り。
名称 | 特徴 |
---|---|
GHOST(ゴースト) リニア・赤軸 | 静かな音、羽のように軽いタッチ感 |
PHANTOM(ファントム) タクタイル・茶軸 | 優しい音、反応の良いタッチ感 |
WIZARD(ウィザード) クリッキー・青軸 | クリッキーな音、強めのフィードバック感 |
キースイッチは3種類用意されていますが、現在は本体色と紐づいており、白モデルがGHOST(リニア)、黒モデルがPHANTOM(タクタイル)に固定されています。
そのため、黒モデルでGHOSTを使いたい場合、別途キースイッチを購入する必要があります。この点は他メーカーの様に、購入時に自由にキースイッチを選べるようになってくれればなと思います。
『Lofree FLOW』のキーキャップは、高品質なPBTキーキャップ。
PBTキーキャップは時間が経っても摩耗しにくく、油や薬品に強いために光沢が無いのが特徴。長く使っていてもテカリが無く、サラサラとした感覚が続きます。
一般的なABS素材と比較するとPBT素材は性能に優れていますが、コストが高いため一定以上の価格帯のキーボードにしか採用されていません。
『Lofree Flow』はそのなかでも、PBT含有率85%以上の最高品質キーキャップが使われている上、「5面染料昇華」による精細な印刷がなされており、キートップの文字も見やすく鮮明なものに仕上がっています。
バックライトとRGBサイドライト
『Lofree FLOW』には、バックライトと、サイドにRGBライトが搭載されています。
バックライトの色はホワイト。明るさは4段階の調整が可能です。
バックライトは一番明るくすると、そこそこの光量がありますがキーキャップの文字が透過しているわけではないので、文字の視認性という意味ではちょっと微妙かなといった印象。
サイドにはRGBライトが使われており、8色から選択可能。
また、光り方も常時点灯と点滅の2パターンから選ぶことができます。
このように全体的にライティングは控えめな印象。ゲーミングキーボードの様な派手な光り方ではなく、雰囲気重視の落ち着いた光り方をします。
Lofree FLOWの使用レビュー
では、実際に『Lofree FLOW』を使い、使用感や打鍵感などを詳しく見ていきます。
引っかかりの無い滑らかな打鍵感
初めて『Lofree FLOW』を使った際、滑らかな打鍵感に驚きました。
今まで様々なキーボードを試してきましたが、あまり今まで味わった事の無い打ち心地で、どちらかと言うと、HHKBやREALFORCEなど静電容量無接点方式のキーボードに近い感覚を覚えました。
キーを押す際にも何かに引っかかるような感覚が無くスルッと底まで到達してくれる上に、安定感が高くグラつきなどもありません。
ロープロファイルキーボードって、普通の高さのあるキーボードと比較すると、どうしても打鍵感や安定性に関しては劣ってしまうものなのですが『Lofree FLOW』の場合、劣るどころか同等以上の上質で滑らかな打鍵感を実現していると感じました。
コトコトと角のない落ち着いた打鍵音
『Lofree FLOW』の打鍵音は、軸によっても異なりますが白モデルで採用されている「GHOST(リニア・赤軸)」は、コトコトと角のない落ち着いた打鍵音を実現しています。
タイピングの様子を動画に収めましたので、よろしければご覧ください。
リニア軸という事もあり、静寂性が高く静かな空間でも問題なく使えそうです。
また、ガスケットマウントのおかげもあってかタイピング時にキーボードが振動することも少ないため、どの様な場所でも快適なタイピング環境を提供してくれます。
技適取得済みなので日本でも安心して使える
『Lofree FLOW』は、Bluetoothによる無線接続に対応していますが、日本国内でも使えるように技適を取得しています。
認証番号:211-230707
海外製キーボードの中には技適を取得しておらず、有線でしか使えない製品もあるなか、しっかりと日本市場に合わせて技適を取得してくれているので、安心して無線で使えます。
75%キーボードゆえのタイプミスも
これは『Lofree FLOW』に限らず、75%キーボード全てに当てはまるのですが、一番右の列に「Home」や「PageUp/Down」などのキーがあるので、「Enterキー」や「Backspaceキー」を押そうとした際に間違って右の列のキーを押してしまうことがあります。
以前同じく75%キーボードである『Keychron K3』を使った時も、タイプミスが多くなって使うことを断念したという経験があります。
75%キーボードの中には、「矢印キー」や「Homeキー」などが独立したキーレイアウトを採用しているものもあるので、その様なバリエーションがあれば良いなと思いました。
US配列しかない
『Lofree FLOW』は、今のところUS配列しかラインナップにありません。
僕個人としてはずっとUS配列のキーボードを使っているので特に問題は無いのですが、やはり日本国内で販売するとなったらJIS配列が欲しい方も沢山いるのではないでしょうか。
『Lofree FLOW』の人気が高まれば、もしかしたらメーカーさんも検討してくれるかもしれませんので、僕としても応援していこうと思います。
キーマップの変更は出来ない
『Lofree FLOW』はキーマップの変更には対応していません。
自分好みのキー割り当てにカスタマイズしているヘビーユーザーから見ると、ちょっと物足りなさを感じる部分はありそうです。
Lofree FLOWのレビューまとめ
『Lofree FLOW』は、ロープロファイルとしては最高レベルの上質な打鍵感を実現したキーボード。
コトコトと心地よくタイピングできるので、HHKBやREALFORCEの様な静電容量無接点方式が好みの方なら、きっと気に入ると思います。
現状US配列しか無かったり、本体色とキースイッチの組み合わせが自由に選べないなど、まだ環境が整ってない部分はありますが、今後順調に販売数を伸ばしていけば、その辺りのバリエーションも増えてくるのではないかと思います。
デザイン性も高く、コンパクトでどこにでも持ち運んで使えるのもメリット。
小型で質の良いキーボードが欲しいと考えている方は、ぜひこの『Lofree FLOW』を一度試して欲しいと感じました。
Lofree FLOWのよくある質問
- Lofree FLOWはどこの国の製品ですか?
- 「Lofree(ロフリー)」は2017年に中国で設立されたライフスタイルブランド。製造も中国で行われていますが現在では日本のAmazon.co.jpでも購入できる上、「技適」を取得しているので、日本国内でも問題なく使えます。
- Lofree FLOWのキー数はいくつですか?
- キー数は84となっており、いわゆる「75%キーボード」に相当します。また、新しく「FLOW 100」というフルサイズキーボードに近いキー数を持つ製品も登場し、好みによって選べるようになりました。
- キーの取り外しや交換は出来ますか?
- Lofree FLOWはキーキャップの交換に対応しています。
- キースイッチの交換は出来ますか?
- キースイッチの交換に対応しています。ホットスワップに対応しており、Ghost(赤軸)、Phantom(茶軸)、Wizard(青軸)が公式で用意されています。
- Lofree FLOWの対応OSはなんですか?
- Windows、Mac、iOS、Androidに対応しています。
- Lofree FLOWの接続方式は何に対応していますか?
- USB−Cによる有線接続およびBluetoothによる無線接続に対応しています。
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