Lofree Flow84 レビュー/傑作ロープロファイルキーボードのメリット・デメリットを解説
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Lofree Flow84 レビュー/傑作ロープロファイルキーボードのメリット・デメリットを解説
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PC作業に欠かせないものが「キーボード」。今までさまざまなキーボードを試してきましたが、自分好みのデザインと打鍵感を両立しているものに巡り合うのは、なかなか難しいです。

そんな中、ロープロファイルキーボードの中でも別格の存在感を放っているのが、今回紹介する『Lofree Flow84(ロフリー フロー)』。

クラウドファンディング時代から大きな話題を集め、現在は後継機『Flow 2』や100キー版『Flow100』、廉価版『Flow Lite』など派生モデルも続々と登場していますが、初代である本製品は今なお現役で、コアなファンに支持され続けているロングセラー製品です。

Lofree Flow

結論から言うと、『Lofree Flow84』はロープロファイルキーボードの完成形に近い一台で、HHKBやREALFORCEのような静電容量無接点方式に近い、滑らかで上質な打鍵感を実現しています。アルミ削り出しの本体質感も非常に高く、所有欲を満たしてくれる仕上がりです。

実際に長期間使用してみましたので、その打鍵感やデザイン、メリット・デメリット、後継機Flow 2やテンキー付きFlow100との違いまで詳しく紹介します。

Lofree Flow84とは?

2017年に中国・深圳で設立されたライフスタイルブランド「Lofree(ロフリー)」より発売されているロープロファイルメカニカルキーボードが『Lofree Flow84』。

Lofreeは「あなたの2㎡の空間を革命的に変える」をコンセプトとしており、キーボードやマウスなどさまざまなプロダクトを展開しています。日本ではクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」でのプロジェクト成功をきっかけに本格上陸を果たし、現在はAmazonをはじめとした主要ECサイトでも購入できます。

なお、現在Lofree Flowシリーズは複数のラインナップに広がっており、それぞれ立ち位置が異なります。

  • Flow84:初代モデルの75%キーボード版。アルミ削り出しのプレミアム筐体(本記事のレビュー対象)
  • Flow100:Flow84と同じ素材・打鍵感で、テンキーや独立した編集キー列を追加した96%レイアウト版
  • Flow Lite 84 / 100:ABS樹脂筐体の廉価版。2.4GHz無線とソフトウェアに対応
  • Flow 2(68 / 84 / 100):2025年登場の後継機。タッチセンサーとVIA、Cloudスイッチを搭載

本製品はシリーズの原点であり、いまもなお完成度の高さで支持されている、いわばシリーズの「基準機」と言える存在です。

なお、本記事では75%キーボード版の Flow84 を中心にレビューしていますが、テンキーを使う方にはFlow100もほぼ同じ打鍵感を共有する選択肢になりますので、後半の比較表で両者の違いも詳しく整理しています。

スペックと主な特徴

『Lofree Flow84』のスペックは以下のとおりです。

Lofree FLOW
キー配列US配列
キー数84(75%)
ホットスワップ対応
マルチファンクションキー数16
素材本体:アルミニウム合金ユニボディ
キーキャップ:PBT
接続方法有線/Bluetooth 5.3
バッテリー容量2,000mAh
連続動作時間最大40時間
充電時間3時間
充電ポートUSB-C
バックライトホワイト
サイドライトRGB
対応システムWindows/Mac/iOS/Android
カラーホワイト(キースイッチ:リニア・赤軸)
ブラック(キースイッチ:タクタイル・茶軸)
サイズ316×126×24.5mm
重量568g(実測:568g)
Lofree Flow84の主な特徴
  • ロープロファイル設計の75%メカニカルキーボード
  • ロープロ初のガスケットマウント搭載で心地よい打鍵感と静粛性を実現
  • 新規開発のKailh製フルPOMスイッチを採用
  • ホットスワップ対応でキースイッチの自由な交換が可能
  • アルミニウム合金のユニボディ筐体
  • 高品質なPBTキーキャップ採用
  • 有線とBluetoothのデュアル接続に対応

ロープロファイルキーボードでありながら、ガスケットマウントと新規開発のKailh製フルPOMスイッチにより、摩擦の少ない滑らかな打鍵感と静粛性を両立しているのが本製品の最大の特徴です。

通常のメカニカルキーボードと比較すると押し下げ距離が浅いため、長時間のタイピングでも疲れにくいのもメリット。スペックだけでなく、本体質感や所有感の高さも本製品の大きな魅力ですので、実際にパッケージから順に見ていきます。

パッケージの内容

『Lofree Flow84』のパッケージは、白にシルバーの帯が入ったデザイン。

全体的にすごくスタイリッシュで、洗練されたデザインといった印象ですね。

パッケージを開封した様子

パッケージを開封すると、説明書類の下にキーボードが収められていました。キーボードは個包装されている上、上蓋内部にもクッションが貼り付けられており、丁寧に梱包されている印象です。

Lofree Flowのパッケージ内容
Lofree Flow84のパッケージ内容
  • Lofree Flow84本体 ×1
  • USB-Cケーブル ×1
  • 取扱説明書類

パッケージ内容は上記のとおり。

付属の取扱説明書

付属の取扱説明書はサンプル版だったため日本語表記がありませんでしたが、現在販売されているものでは日本語化されているようです。

付属のUSBケーブル

有線接続およびキーボード本体への充電に使うUSB-Cケーブル。一方がL字になっているので、パソコンと有線接続する際に取り回しがしやすいのが特徴。

ただ、今回送っていただいたのはホワイトモデルですが、付属ケーブルは黒だったので、本体色とケーブルの色は揃えて欲しかったというのが正直なところです。

本体デザイン

『Lofree Flow84』の本体デザインを見ていきます。

Lofree Flow本体

キーボード全体。

テンキーが無く、矢印キーなどもコンパクトにまとまった、いわゆる「75%キーボード」というジャンルに入ります。

Windows/Mac両方のキー印字がしてありますが、ゴチャゴチャしておらず全体的にシンプルにまとまっているという印象。それに加え、ファンクションキーなどのオレンジ色がちょっとしたアクセントになっています。

なお、キー配列は今のところUS配列のみです。

キーボード下部に搭載されたLED

キーボード下部にはLEDが内蔵されており、充電中などステータスによって光ります。

キーボード側面

側面から見た様子。

キーボードにはあらかじめ約3.9°の傾斜が付けられていますが、自分で角度を調整することはできません。

ロゴが刻印されたメタリックパーツがオシャレ

側面にはロゴが刻印されたメタリックなパーツがあしらわれており、オシャレな雰囲気を醸し出しています。

本体上部から見た様子

本体上部から見た様子。

USBポートと電源スイッチ

本体上部には、充電および有線接続時に使うUSB-Cポートと、電源スイッチがあります。

電源スイッチはOFF/有線ON/Bluetooth ONの三段階になっており、接続方式によって切り替えます。

キーボード裏面

本体裏面。シンプルでクリーンなデザイン。

四隅には滑り止めのゴムが付いているので、タイピング時にズレることはなさそうです。

脚のメタリックパーツが全体的なデザインの統一感をもたらしている

裏面はシンプルにまとめられていますが、脚にはキーボード側面にもあったオレンジ色の金属パーツが使われており、キーボード全体としてデザインの統一感が保たれています。

こういった点も含め、全体的なデザイン性は非常に高いと感じました。

キースイッチ

POM素材を使用したキースイッチ

『Lofree Flow84』に採用されているキースイッチは、自己潤滑性に優れた「POM」素材が使われており、摩擦が少ないスムーズな感触を実現しています。

キースイッチは3種類用意されており、それぞれの特徴は以下のとおりです。

タイプ押下圧特徴
GHOST(ゴースト)リニア・赤軸50±10gF静かな音、羽のように軽いタッチ感
PHANTOM(ファントム)タクタイル・茶軸45±10gF優しい音、反応の良いタッチ感
WIZARD(ウィザード)クリッキー・青軸50±10gFクリッキーな音、強めのフィードバック感

総ストロークは2.8±0.25mm、耐久性は5,000万回打鍵と、ロープロファイルとしてはかなり余裕のあるスペックです。

ただし、現状はキースイッチが本体色と紐づいて固定されており、ホワイトモデルがGHOST(リニア)、ブラックモデルがPHANTOM(タクタイル)の組み合わせのみ。そのため、ブラックモデルでGHOSTを使いたい場合などは、別途キースイッチを購入する必要があります。

このあたりは、購入時に自由にキースイッチを選べる他メーカーのキーボードと比較すると、ややフレキシビリティに欠ける部分です。

ちなみに本製品はホットスワップ対応なので、購入後に自分でキースイッチを交換することも可能です。実際にキースイッチをWIZARD(クリッキー・青軸)に変更してみた様子は、別の記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

キーキャップ

『Lofree Flow84』のキーキャップは、高品質なPBTキーキャップ

PBTキーキャップは時間が経っても摩耗しにくく、油や薬品に強いため、光沢が出にくいのが特徴。長く使ってもテカリが少なく、サラサラとした感触が続きます。

一般的なABS素材と比較すると、PBT素材は性能で大きく勝りますが、コストが高いため一定以上の価格帯のキーボードにしか採用されていません。

『Lofree Flow84』はそのなかでも、PBT含有率85%以上の最高品質キーキャップが使われている上、「5面染料昇華」による精細な印刷がなされており、キートップの文字も見やすく鮮明に仕上がっています。

バックライトとRGBサイドライト

『Lofree Flow84』には、バックライトと、サイドにRGBライトが搭載されています。

バックライトの色はホワイト。明るさは4段階で調整が可能です。

バックライトは一番明るくするとそこそこの光量がありますが、キーキャップの文字自体が透過するわけではないので、暗い場所での視認性という意味ではちょっと微妙かなといった印象です。

サイドにはRGBライトが使われており、8色から選択可能。

光り方も、常時点灯と点滅の2パターンから選ぶことができます。

このように全体的にライティングは控えめな印象。ゲーミングキーボードのような派手な光り方ではなく、雰囲気重視の落ち着いた光り方をします。

Lofree Flow84のメリット

『Lofree Flow84』を実際に使い、感じたメリットを紹介します。

ロープロとは思えない上質な打鍵感

滑らかな打鍵感

初めて『Lofree Flow84』を使った際、滑らかな打鍵感に驚きました

今までさまざまなキーボードを試してきましたが、あまり今まで味わったことのない打ち心地で、どちらかと言うと、HHKBやREALFORCEなど静電容量無接点方式のキーボードに近い感覚を覚えました。

キーを押す際にも何かに引っかかるような感覚がなくスルッと底まで到達してくれる上、安定感が高くグラつきもありません。

ロープロファイルキーボードって、普通の高さのあるキーボードと比較すると、どうしても打鍵感や安定性に関しては劣ってしまうものなのですが、『Lofree Flow84』の場合、劣るどころか同等以上の上質で滑らかな打鍵感を実現していると感じました。

ガスケットマウントとフルPOMスイッチの組み合わせがここまでハマるのか、と感心させられる仕上がりです。

コトコトと角のない落ち着いた打鍵音

『Lofree Flow84』の打鍵音は、軸によっても異なりますが、ホワイトモデルで採用されている「GHOST(リニア・赤軸)」は、コトコトと角のない落ち着いた打鍵音が特徴。

タイピングの様子を動画に収めましたので、よろしければご覧ください。

リニア軸ということもあり静粛性が高く、静かな空間でも問題なく使えそうです。

また、ガスケットマウントのおかげかタイピング時にキーボード自体が振動することも少ないため、どのような場所でも快適なタイピング環境を提供してくれます。

アルミ削り出しの本体は質感が圧倒的

脚のメタリックパーツが全体的なデザインの統一感をもたらしている

『Lofree Flow84』の本体は、アルミニウム合金のユニボディで作られており、手に取った瞬間にわかるほど質感が高いです。

実測で約568g(公称値594g)とロープロにしてはずっしりとした重量がありますが、その分デスクに置いた際の安定感は抜群で、強めにタイピングしても本体がたわんだり浮いたりすることはありません。

MacBookやStudio DisplayといったApple製品とも質感の相性が良く、デスク上に置いた時の統一感は秀逸です。価格は2万円台と決して安くはありませんが、この所有感の高さを考えると、十分納得できる仕上がりだと感じます。

技適取得済みなので日本でも安心して使える

『Lofree Flow84』は、Bluetoothによる無線接続に対応していますが、日本国内でも使えるように技適を取得しています

認証番号:211-230707

海外製キーボードのなかには技適を取得しておらず、有線でしか使えない製品もあるなか、しっかりと日本市場に合わせて技適を取得してくれているので、安心して無線で使えます。

薄型・軽量でどこでも持ち運べる

本体上部から見た様子

ロープロファイル設計のため厚みは最大24.5mmと薄く、ノートPCと一緒にカバンに入れても嵩張りません。

外出先での作業や、自宅とオフィスを行き来するスタイルにも向いており、「持ち運べる高品質キーボード」として使える稀有な存在。アルミボディは強度も高いので、移動中の取り扱いにもそれほど神経を使わずに済みます。

Lofree Flow84のデメリット

『Lofree Flow84』を実際に使って感じたデメリットも、正直に紹介します。

75%キーボードゆえのタイプミスがある

これは『Lofree Flow84』に限らず、75%キーボード全般に当てはまる話ですが、一番右の列に「Home」や「PageUp/Down」などのキーがあるため、「Enter」や「Backspace」を押そうとした際に、間違って右の列のキーを押してしまうことがあります。

75%キーボードなので、タイプミスもある

以前、同じく75%キーボードである『Keychron K3』を使った時も、タイプミスが多くなって使うことを断念したという経験があります。

75%キーボードのなかには、矢印キーや右側のキー列が独立したキーレイアウトを採用しているものもあるので、そういったバリエーションも追加されると、より多くのユーザーに刺さるんじゃないかなと思います。

なお、テンキーや独立した編集キー列が必要な方は、同じFlow譲りの打鍵感を持つFlow100(96%レイアウト)が選択肢になります。

US配列しかない

現状US配列しか無い

『Lofree Flow84』は、今のところUS配列のみしかラインナップにありません。

僕個人としてはずっとUS配列のキーボードを使っているので特に問題はないのですが、やはり日本国内で販売するとなったら、JIS配列が欲しい方も沢山いるのではないでしょうか。

ちなみに、廉価版である『Flow Lite』には日本市場向けにJIS配列モデル(Flow Lite JIS)が用意されているので、どうしてもJIS配列にこだわりたい方は、そちらを検討するのも手です。

本家Flow84にもJIS配列が登場してくれるのが理想ですが、これは今後のラインナップ拡充に期待したいところです。

キーマップの変更ができない

『Lofree Flow84』はキーマップの変更(リマップ)に対応していません

専用ソフトウェアもないため、購入時のキー配置をそのまま使うことになります。普通にタイピングするぶんには困りませんが、自分好みにキーを割り当ててカスタマイズしているヘビーユーザーから見ると、ちょっと物足りなさを感じる部分です。

ちなみに、後継機の『Flow 2』ではVIAに対応しているので、リマップを重視する方はそちらを選ぶのが良さそうです。

角度調整ができない

キーボード側面

本製品は約3.9°の固定傾斜のみで、自分で角度を変えることができません。

タイピングの好みによっては、もう少し傾斜が欲しい・あるいは水平に近づけたいといったケースもあると思いますが、この点は割り切る必要があります。なお、後継機のFlow 2では2段階のチルト調整(0°/11°)に対応しているので、こだわりたい方はそちらを検討してみてください。

本体色とキースイッチの組み合わせが固定

前述のとおり、本体色とキースイッチの組み合わせは固定されており、購入時に自由に選べません。

  • ホワイト:GHOST(リニア・赤軸)のみ
  • ブラック:PHANTOM(タクタイル・茶軸)のみ

クリッキー軸(WIZARD)を試したい場合や、別の組み合わせにしたい場合は、別途キースイッチを購入してホットスワップで交換する必要があります。

Lofree Flow84はこんな人におすすめ

『Lofree Flow84』は以下のような方におすすめです。

  • ロープロファイルでありながら本格的な打鍵感が欲しい方
  • HHKBやREALFORCEのような静電容量無接点方式の打鍵感が好みの方
  • アルミ削り出しの上質な質感にこだわりたい方
  • MacBookやApple製品との見た目の統一感を重視する方
  • 自宅とオフィスなど、持ち運んで使うシーンが多い方
  • US配列でも問題ない方

テンキーや独立した編集キー列が必要な方は、同じ打鍵感を持つFlow100の方が向いています。また、リマップ機能や2.4GHz接続、JIS配列が必須なら後継機の『Flow 2』や廉価版の『Flow Lite』が候補になりますが、「初代の完成された質感とデザインで75%レイアウトを選びたい」という方には、本製品はかなり良い相棒になってくれると思います。

Lofree Flow84と他モデル・競合との比較

『Lofree Flow84』を検討する際、最も気になるのが同シリーズのFlow 2 / Flow Liteとの違いです。それぞれの違いを比較表でまとめました。

Flow84Flow100Flow2 84Flow Lite 84
キー数84(75%)84(75%)84(75%)84(75%)
価格帯29,700円32,450円29,700円17,600円
筐体素材アルミニウム合金アルミニウム合金アルミニウム合金ABS樹脂
キースイッチKailh POM
(GHOST/PHANTOM/WIZARD)
Kailh POM
(GHOST/PHANTOM/WIZARD)
Cloudシリーズ
(SURFER/PULSE/VOID)
Specter / Hades
接続方式有線/Bluetooth有線/Bluetooth有線/Bluetooth/2.4GHz有線/Bluetooth/2.4GHz
マルチペアリング最大3台ング
最大3台
最大3台最大3台
キーマップ変更非対応非対応VIA対応専用ソフト対応
角度調整固定(3.9°)固定(3.9°)2段階(0°/11°)固定
タッチセンサーなしなしあり(音量・輝度)なし
重量約594g約738g約635g約500g前後

Flow84 vs Flow100

Flow84Flow100は、素材・打鍵感・キースイッチ・ガスケットマウント・PBTキーキャップなどコア部分は完全に共通で、違いは大きく分けて以下の2点だけです。

  • キー数とレイアウト:Flow84は75%(84キー)、Flow100は96%(100キー、テンキー+独立した編集キー列を搭載)
  • 本体サイズと重量:Flow100の方が約57mm長く、144g重い

つまり「Flow84にテンキーが付いた版がFlow100」とイメージしてもらえれば、ほぼ間違いではありません。価格差も実勢で3,000円前後と小さいため、選び方としては

  • 数字入力やExcel・会計作業が多い方/フルサイズ寄りが好みの方 → Flow100
  • デスクの省スペース重視/持ち運びが多い方/75%レイアウトに慣れている方 → Flow84

という分かりやすい棲み分けになります。本記事の主役は前者のFlow84ですが、テンキーが必要だと感じている方はFlow100の方が後悔しない選択になるはずです。

Flow84 vs Flow 2

Flow 2はVIA対応、2.4GHz接続、タッチセンサー、角度調整など機能面で進化しており、新しいCloudスイッチ(特に静音のVOID)も魅力的。

一方で、Flow84の方が少しコンパクトでシンプルな構造のため、「機能ではなく完成された質感だけが欲しい」という方にはむしろFlow84の方が刺さる場合もあります。

Flow84 vs Flow Lite

Flow Liteは2.4GHz対応・専用ソフトでの設定変更が可能で、機能面では優位ですが、筐体がABS樹脂のため質感面ではFlow84が大きく勝ります。コスト重視ならFlow Lite、所有感重視ならFlow84と言えるでしょう。

他社の競合製品との比較

他社製の類似製品では、同じ75%ロープロの『Keychron K3』や、薄型キーボードの定番である『Apple Magic Keyboard』、『Logicool MX Keys Mini』などが比較対象になります。

これらと比べた際の『Lofree Flow84』の強みは、なんと言っても美しいデザインとメカニカル方式で得られる打鍵感の質。Magic KeyboardやMX Keys Miniはパンタグラフ方式のため打鍵感は浅く、メカニカルキーボード由来の心地よい底打ち感や音は楽しめません。

Lofree Flow84のよくある質問

『Lofree Flow84』に関するよくある質問をまとめました。

Lofree Flow84はどこの国の製品ですか?
「Lofree(ロフリー)」は2017年に中国・深圳で設立されたライフスタイルブランドです。製造も中国で行われていますが、日本のAmazonでも購入できる上、技適も取得しているので、日本国内でも問題なく使用できます。
Flow84とFlow100の違いは何ですか?どちらを選べばいいですか?
Flow84は75%レイアウトの84キー、Flow100は96%レイアウトの100キーで、Flow100にはテンキーと独立した編集キー列が追加されています。素材・打鍵感・キースイッチ・ガスケットマウント・PBTキーキャップなどコア部分は完全に共通なので、選び方は 「テンキーや独立した編集キー列が必要かどうか」 が最大の判断軸になります。Excelや会計作業など数字入力が多い方はFlow100、デスクの省スペースや持ち運びを重視する方はFlow84がおすすめです。
Flow84とFlow 2、Flow Liteのどれを選べばいいですか?
「アルミ削り出しの完成された質感」「シンプルな構造」を重視するならFlow84、「VIA対応のリマップ」「2.4GHz接続」「タッチセンサー」など最新の機能性を求めるならFlow 2、「価格を抑えつつLofreeらしい打鍵感を体験したい」ならFlow Lite、というのが大まかな選び方です。
Lofree Flow84のキー数はいくつですか?
キー数は84で、いわゆる「75%キーボード」に分類されます。テンキーは省かれていますが、ファンクションキーや矢印キーはしっかりと搭載されています。
キーキャップの取り外しや交換は可能ですか?
可能です。キーキャップは標準的なMX互換ステムを採用しているため、汎用のロープロファイル用キーキャップとも交換できます。
キースイッチの交換はできますか?
ホットスワップ対応しているため、はんだ付け不要で交換可能です。GHOST(リニア)、PHANTOM(タクタイル)、WIZARD(クリッキー)が公式に用意されています。
JIS配列(日本語配列)はありますか?
『Lofree Flow84』にJIS配列モデルはありません。JIS配列を希望する場合は、廉価版の『Flow Lite JIS』を選択肢として検討してみてください。
対応OSは何ですか?
Windows、Mac、iOS、iPadOS、Androidに対応しています。
接続方式は何に対応していますか?
USB-Cによる有線接続と、Bluetooth 5.0による無線接続に対応しています。Bluetoothでは最大3台までマルチペアリングが可能です。なお、2.4GHzワイヤレス接続には対応していません(2.4GHz接続を希望する場合はFlow 2またはFlow Liteを検討してください)。
バッテリー駆動時間はどのくらいですか?
公称で最大40時間。3時間のフル充電で1日中余裕で使える駆動時間が確保できます。

Lofree Flow84のレビューまとめ

Lofree Flow84

総合評価

(4.5)
Lofree Flow84 のメリット
  • ロープロファイルキーボードとしては最高レベルの打鍵感
  • アルミニウム合金のユニボディはスタイリッシュで質感が非常に高い
  • コトコトと角のない落ち着いた打鍵音
  • 薄型軽量でどこでも持ち運んで使える
  • 技適取得済みで日本でも安心して無線接続が使える
Lofree Flow84 のデメリット
  • キー配列はUS配列のみ
  • 角度調整ができない
  • キーマップの変更ができない
  • 本体色とキースイッチの組み合わせが固定

『Lofree Flow84』は、ロープロファイルとしては最高レベルの上質な打鍵感を実現したキーボード

コトコトと心地よくタイピングできるので、HHKBやREALFORCEのような静電容量無接点方式の感触が好みの方であれば、きっと気に入ると思います。

後継機の『Flow 2』が登場し、廉価版の『Flow Lite』もラインナップされたことで、シリーズ内での選択肢は広がりました。それでも、アルミ削り出しの完成された筐体と、初代Flow特有のシンプルさは、いまも色褪せない魅力です。

US配列のみで角度調整やリマップに対応しないなど、機能面で気になる部分がないわけではありませんが、それを補って余りあるほど質感とタイピング体験の完成度が高い一台。

小型で質の良いキーボードが欲しいと考えている方は、ぜひこの『Lofree Flow84』を一度試してほしいと感じました。テンキーが必要な方は、同じ打鍵感を共有する『Lofree Flow100』もあわせて検討してみてください。

AUTHOR

フリーランスWebデザイナー兼ブロガー
2016年よりガジェットブログ「モノペディア」を運営し、これまでに200以上の製品をレビュー。デザインから写真・執筆まで全て自分で手掛けています。バリューコマース メディアアワード受賞。

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