最近のスマホはカメラが凄く進化しており手ブレ補正も強力ですが、動画などより滑らかに撮影したい場合「ジンバル」を使うとより良い映像が撮れます。
今回紹介するのは、超小型アクションカメラ『GO 3』など、革新的な製品を手掛けている「Insta360」より発売された、同社初のスマホ用ジンバル『Insta360 Flow』。
実際に使い、使用感やどのくらい滑らかに動画が撮れるのか…などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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Insta360 Flowとは?
2015年に設立された「Insta360」は、360度カメラやアクションカメラなど、意欲的な製品を多く手掛ける映像機器メーカー。
同社の製品は今までの常識を覆すような革新的なものが多く、以前僕も世界最小クラスのアクションカメラ『GO 3』をレビューしましたが、非常に完成度が高く、使いやすい製品に仕上がっていました。
今までInsta360の製品ラインナップにジンバルは無かったのですが、今回同社として初めてスマホ用ジンバル『Flow』が登場。Insta360らしいスペックの高さと使いやすさで、今最も注目されているスマホ用ジンバルと言えます。
主な特徴
Insta360 Flow | |
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対応スマートフォン厚さ | 6.9〜10mm |
対応スマートフォン幅 | 64〜84mm |
対応スマートフォン重量 | 130〜300g |
可動域 | パン:-230°〜100° ロール:-150°〜180° チルト:-100°〜82° |
最大制御速度 | 120°/S |
端子 | USB-C |
内蔵自撮り棒の長さ | 215mm |
内蔵三脚のサイズ | 伸張時の長さ:80mm 直径:187.6mm |
Bluetooth | 5.0 |
バッテリー容量 | 2900mAh |
連続録画時間 | 12時間 |
充電時間 | 2時間 |
カラー | ストーングレイ / サミット・ホワイト |
重量 | ジンバル:約369g 磁気スマートフォンクランプ:約32g |
サイズ | 収納時:79.6×162.1×36mm 伸張時:73.6×269.4×69.9mm |
『Insta360 Flow』は、スマホ用ジンバルとしては小型・軽量でズボンのポケットに入るくらいのコンパクトさが魅力です。
ジンバルとしての性能も優れており、パン・ロール・チルトの3軸手ブレ補正を備えており、ブレの少ない滑らかな映像を撮ることが可能。
また、本体内に三脚・自撮り棒を内蔵しており、別途三脚を用意しなくても『Flow』1台だけで置きながら撮影することが出来ます。
今までのスマホ用ジンバルでちょっと使いにくいと感じていた部分が解消されたのが『Flow』です。
付属品類は上記の通りです。
本体デザイン
『Insta360 Flow』の本体デザインをチェックしていきます。
今回使っている色は「サミット・ホワイト」。
白を基調とした配色でスタイリッシュなデザインになっています。
サイズは折りたたんだ状態で「79.6×162.1×36mm」で、iPhone 15 Proとほぼ変わらないくらいで、持ち運ぶのに便利なコンパクトサイズを実現しています。
ジンバル側面はスケルトンになっており、ガジェット好きの心をくすぐるデザインなのが良いですね…
折りたたまれている本体を展開していきます。
矢印の方向に捻っていくと
この様に展開できます。
展開するだけで自動的にジンバル本体の電源がONになるので、撮影したいと思った時に素早くセットアップできるのは良いですね。
ボタン類は本体中央の「スマートホイール」にまとまっており、タッチやスワイプによって各種操作が可能。
側面には充電用のUSB-Cポートがあります。
グリップ背面にはトリガーボタンが付いており、人差し指で操作。追従モードのON・OFFや再センタリングなどの操作が可能。
グリップ部分は結構短く、そのままだとあまり持ちやすくありませんが、
グイっと底面を伸ばして長くする事が可能。
さらにここからパーツを引き伸ばすと、
三脚として自立させる事も可能です。
スマホ用ジンバルは三脚が別になっている事が多いのですが『Insta360 Flow』の場合、内蔵されているので別途持ち運ぶ必要が無いという点は大きなメリットと言えますね。
もちろん、もっとしっかりとした三脚で固定したいという場合も、底面に三脚穴が開いているので、ここから取り付けることも出来ます。
更に本体上部は伸ばせるようになっており、
最大で20cm程度引き延ばせます。
自撮りする時はもちろん、ハイアングル・ローアングルで撮影するときにも活躍しそうです。
Insta360 Flowの使用レビュー
本体のデザインをチェックした所で、実際にスマホを装着して撮影をしてみます。
なお、今回撮影しているスマホは『iPhone 15 Pro』を使っています。
まずは「磁気スマートフォンクランプ」をiPhoneに取り付け。
対応スマートフォンの幅は64〜88mm、厚みは6.9〜10mmとなっているので大型のスマホでも問題なく取り付けが可能。
取り付けてみた様子です。
クランプ内部にはゴムが取り付けられており、スマホを挟んでも傷が付くことは無さそう。
切り欠きに合わせてスマホを『Insta360 Flow』に取り付けます。
マグネットは結構強力な印象。しっかりとスマホとジンバルを固定してくれるので、使っている最中に外れるみたいな事は無さそうです。
センタリングをするとこんな感じで自動的に良い位置にセットしてくれます。
中央のスマートホイールを駆使することで様々な動きや操作に対応可能。
それぞれのボタンに1回押しや2回押しなど複数の操作が割り当てられているので、覚えるまで大変ですが、一度覚えてしまうと片手だけで色んな操作を行うことが出来ます。
見えづらく申し訳ないのですが、ホイール中央にあるジョイスティックをグリグリと動かすと、それに合わせてジンバルも動いてくれます。
パン・ロール・チルトの3軸で動き、動き自体も非常に滑らか。
実際にInsta360 Flowを使い、手ブレ補正を試す
『Insta360 Flow』でどこまで手ブレが抑えられるのかを実際に試してみました。
『iPhone 15 Pro』を手で直接持って歩いたものと『Insta360 Flow』を装着して歩いたものとを比較しています。
実際にやってみると、普通に歩く程度であれば『iPhone 15 Pro』に標準で備わっている手ブレ補正機能でも十分に滑らかに撮れていますが、階段を小走りで降りた時には、明らかに『Insta360 Flow』の方が滑らかなのが分かります。
最近のスマホは優秀ですが、激しい動きの映像を撮りたいとなった時『Insta360 Flow』の様なスマホジンバルはやはり必要だなと感じさせてくれました。
AIによる被写体の自動追尾が優秀
『Insta360 Flow』には、AIによる次世代の被写体追跡機能「ディープトラック3.0」が搭載されています。
これは、AI技術によって今までのジンバルよりも正確に被写体を認識し追跡してくれるというもの。
実際に使ってみた様子がこちら。AIによってフィギュアが認識され、緑色の枠が付いている事が分かります。
そのままジンバルを左右に移動してもずっとフィギュアの方に自動的に追尾してくれていますね。
わざとフレームアウトさせてみても、
再度フレームに収めると、また再認識してくれます。
僕の子どもたちでも試してみましたが、ちゃんと顔を認識し、ベッドの上で飛び跳ねていてもちゃんと追従してくれていたので、追従性能はかなり高いのでは無いかと思いました。
コンパクトで小型のカバンにも入るサイズ感
僕は外出時あまり荷物を持ち歩きたく無いので、普段は無印のサコッシュの中に、財布やイヤホンなどだけを入れて出かけています。
驚いたのは、その無印のサコッシュの中にも『Insta360 Flow』はすんなりと収まる事。
撮影機器って大きいので、専用のカバンなんかが必要になってきたりしますが『Insta360 Flow』は普段使っているカバンの中にも収まり、気軽に持ち運べます。
これは荷物が多くなりがちな子供との外出時なんかにも良さそう。サッと取り出し、子供が遊んでいる映像を滑らかに撮影できるというのはパパママ世代にとっても嬉しいんじゃないでしょうか。
Insta360 Flowのレビューまとめ
『Insta360 Flow』は、360度カメラやアクションカメラなどを数多く手掛けるInsta360から発売されている、同社初のスマホジンバルです。
本製品『Flow』は、スマホ用ジンバルとしては後発なため、今までのスマホ用ジンバルでちょっと使い勝手が良くないんだよな…という点をしっかりと抑え、仕上げてきていると感じました。
実際に使ってみても、コンパクトで持ち運びしやすい点や、素早くスマホをセットして撮影が始められる点、三脚を内蔵しているため荷物が少なくて済む点など、使う上で面倒だなと思う点が改善され、使い勝手は非常に良好です。
手ブレ補正の効果もしっかりと感じられ、今までスマホだけで撮っていた方も『Insta360 Flow』を使うと、より幅広い表現で映像を撮ることが出来るようになります。
普段からスマホで映像を多く撮っている方はもちろん、子供の映像を良く撮るパパママや、YoutubeやTiktokにあげるための自撮り映像を撮りたいと考えている方にも『Insta360 Flow』は非常にオススメできるスマホジンバルに仕上がっていると思いました。
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