2003年にauから登場した、深澤直人デザインの伝説的ケータイ「INFOBAR」をご存じでしょうか。
赤と白のタイル状ボタンが特徴の「NISHIKIGOI(錦鯉)」という象徴的なカラーリングで一世を風靡し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久収蔵されたことでも知られる、いわゆる“デザインケータイ”の金字塔的な存在です。
そのINFOBARのDNAを「スマートリング」として現代に蘇らせたのが、本記事で紹介する『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』。auの「au Design project」と、スマートリカバリーリングを手掛けるissin株式会社のコラボによって誕生した、めちゃくちゃ尖ったプロダクトです。

結論から言うと、「INFOBARが好き」「他とは違うデザインのスマートリングが欲しい」という方にとっては、唯一無二の選択肢になる一本でした。
実際に本製品をしばらく使ってみましたので、デザインの魅力やベースモデルとの違い、購入時の注意点まで詳しく紹介していきます。
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スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルとは?

『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』とは、issin株式会社のスマートリング『スマートリカバリーリング』をベースに、auの「au Design project」がデザイン監修を行ったコラボレーションモデル。
伝説のデザインケータイ「INFOBAR」の象徴的な2つのカラー、NISHIKIGOI(錦鯉)と ICHIMATSU(市松) をモチーフに、リング外周のタイル模様を忠実に再現しています。
ベースとなる『スマートリカバリーリング』は、指に付けて寝るだけで睡眠時の各種データを解析し、その日の「リカバリースコア(回復力)」を数値で教えてくれるスマートデバイス。サブスクなしで全機能が使えることでも話題になった製品です。
本記事では、INFOBARコラボモデル特有のデザイン面と、通常版との違いにフォーカスして紹介していきます。
スペック
| スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル | |
|---|---|
| カラー | NISHIKIGOI / ICHIMATSU |
| 素材 | 外側:アルミ合金(NISHIKIGOI)、ステンレス(ICHIMATSU) 内側:合成樹脂 |
| 厚み | 2.3mm |
| 重量 | 約3g |
| サイズ | USサイズ 6〜13号 |
| 防水規格 | IP68/5ATM |
| 使用環境湿温度 | -5℃〜45℃ |
| 通信方式 | Bluetooth 5.1 |
| 稼働時間 | 最大7日間 |
| 充電時間 | 約2時間 |
| 機能 | リカバリー、睡眠、ストレス、活動量、心拍数、血中酸素濃度、心拍変動、皮膚温、女性の健康管理、パーソナルヘルスケアAI |
| 価格 | 37,750円(税込) |
本体デザイン
それでは『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』のデザインを詳しく見ていきます。

リング外周に配置された タイル状の模様 が、本製品最大の特徴。INFOBARを象徴するあのタイルキーを、リングという小さな面積に見事に落とし込んでいます。

今回使っている「NISHIKIGOI」は、赤をベースにベージュ系のタイル模様が並ぶデザイン。これは2015年に発売された 6代目「INFOBAR A03」のアルミレッド がモチーフになっています。
驚くべきは、このタイル部分の塗装。
なんと 熟練した職人が一つひとつ手作業で色入れを行っている とのこと。
KDDI au Design projectが「INFOBARの名に恥じないCMF(色・素材・仕上げ)」を追求した結果、十数回の試作を重ね、最終的に手仕上げという結論に至ったそうです。発表から発売まで8ヶ月を要したのも、このこだわりゆえ。
そのため、同じNISHIKIGOIでも個体ごとに微妙な表情の違いが生まれており、まるでアートのような存在感があります。

ベース部分にはブラスト加工が施されており、上品な光沢と細かなテクスチャが共存する仕上がり。ギラギラとした派手さはなく、むしろ落ち着いた印象を受けます。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルのメリット
『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』を実際に使い、感じたメリットを紹介していきます。
深澤直人デザインの伝説的アイコンを指先に宿せる
本製品最大の魅力は、やはり 「INFOBARを身につけられる」 という体験そのものです。
INFOBARは2003年10月、プロダクトデザイナー・深澤直人氏のデザインによって、auの「au Design project」第1弾として登場した携帯電話。当時の折りたたみ全盛時代に、ストレート型ボディとタイル状キーという全く新しいデザインで世間に衝撃を与え、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品にも選ばれた、まさに “伝説”の名にふさわしい存在 です。
その後も2007年の「INFOBAR 2」、2015年の「INFOBAR A03」、2018年の「INFOBAR xv」と歴代モデルが登場し、根強いファンを持ち続けてきました。
そんなINFOBARのDNAをスマートリングとして指先に宿せる本製品は、深澤直人デザインのファン、そしてauデザインケータイ世代にとって、刺さらないはずがないアイテムだと言えそうです。
職人による手仕上げ。一つひとつ表情が異なるアート性
前述のとおり、タイル模様は 熟練の職人による手作業 で色入れされています。
機械塗装ではどうしても出せない、わずかな光沢のムラや塗り重なりが、結果として 同じ製品でも個体ごとに異なる表情 を生み出しています。
「自分のリングは世界に一つだけ」という所有感が味わえるのは、量産品ばかりが並ぶスマートリング市場の中で、本製品ならではのよさだと感じます。
派手かと思いきや、意外と落ち着いた色合い

正直に言うと、使う前までは「NISHIKIGOIってちょっと派手すぎないかな…」と思っていました。

ですが実物を手にしてみると、ブラスト加工された赤色のベース部分が必要以上にギラつかず、想像していたよりもずっと落ち着いた印象。スーツの袖口から見えても、カジュアルな普段着でも違和感なく馴染みます。
もう少し落ち着いた印象がいい、という方にはICHIMATSUという選択肢もあるので、好みに合わせて選べるのもよい点です。
スマートリングとしての基本性能はベースモデルと同等
外見こそ大きく異なりますが、中身のセンサーやアプリ連携、計測できるデータなどは 通常版『スマートリカバリーリング』と同等。
- IP68の高い防水性能(付けたまま手洗い・シャワーOK)
- 厚み2.3mm、重さ約3gの薄型軽量設計
- 専用アプリ「ウェリー」で睡眠・ストレス・活動量を計測
- 月額課金なしで全機能が使い続けられる
- サイジングキット同梱でサイズ選びの不安を解消
「デザインも性能も妥協したくない」という方にとって、ベースモデルの完成された機能をそのまま受け継いでいるのは、安心して選べるポイントだと思います。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルのデメリット
『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』のデメリットも正直に紹介していきます。
通常版より約6,000円高い
通常版『スマートリカバリーリング』が29,800円なのに対し、INFOBARコラボモデルは標準価格35,750円。約6,000円のプレミアム が乗る形です。
職人による手仕上げや、CMFを徹底的に追求した開発プロセスを考えると妥当な価格設定ではありますが、機能面はベースモデルと完全に同じため、「スマートリングとしての性能だけ欲しい」という方にはオーバースペックな価格になります。
INFOBARの世界観に価値を感じられるかどうか、というのが購入判断の分かれ目です。
入手機会が限られる
本製品はCAMPFIREでのクラウドファンディング(2025年12月〜2026年1月末)で先行販売されており、その後はau Online Shop等での販売が検討されている状況です。
通常版のように常時購入できる製品ではないため、気になった時には在庫がない、ということも起こり得ます。NISHIKIGOIとICHIMATSUどちらにするか、サイズはどれにするかなど、購入の決断は早めにしておいたほうがよさそうです。
INFOBARを知らない世代には響きにくい
これは製品の問題というより文脈の問題ですが、INFOBARが現役だったのは2003〜2018年頃。スマホネイティブの若い世代には、そもそもINFOBARという名前自体がピンと来ないかもしれません。
「赤いタイル模様のスマートリング」として見ても十分にカッコいいデザインではありますが、本製品の真価は INFOBARという文脈を知っているからこそ最大化される 部分が大きいです。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルはこんな人におすすめ
『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』はこんな人におすすめです。
- INFOBARや深澤直人デザインのファンの方
- auデザインケータイ世代で、当時を懐かしむ気持ちがある方
- 他の人と被らないデザインのスマートリングを探している方
- スマートリングの機能性と所有欲を両立させたい方
- 職人の手仕事による個体ごとの表情の違いを楽しめる方
逆に、機能面だけを重視するなら通常版『スマートリカバリーリング』のほうが約6,000円安く同じことができます。INFOBARの世界観に共感できる方にとって、本製品はかなり良い相棒になってくれると思います。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルと通常版の違い
INFOBARコラボモデルと通常版『スマートリカバリーリング』の主な違いを表にまとめました。
| INFOBARコラボモデル | 通常版 | |
|---|---|---|
| 価格 | 35,750円 | 29,800円 |
| カラー | NISHIKIGOI / ICHIMATSU | ブラック / シルバー |
| 素材 | 外側:アルミ合金(NISHIKIGOI)、ステンレス(ICHIMATSU) 内側:合成樹脂 | ステンレス |
| 機能・センサー | 通常版と同様 | リカバリー、睡眠、ストレス、活動量、心拍数、血中酸素濃度、心拍変動、皮膚温、女性の健康管理、パーソナルヘルスケアAI |
| 入手方法 | CAMPFIRE→au Online Shop(予定) | 公式・auショップで常時購入可 |
| サブスク | 不要 | 不要 |
ご覧のとおり、違いは「デザイン」と「価格」と「入手性」だけ。機能面はまったく同じです。
「INFOBARの世界観に約6,000円の価値を感じられるか」が、選ぶ際の唯一の判断基準と言えます。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルに関するよくある質問
『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』に関するよくある質問をまとめました。
- 機能は通常版と同じですか?
- はい、まったく同じです。睡眠・ストレス・活動量の計測、リカバリースコアの算出、専用アプリ「ウェリー」での確認、サブスク不要といった機能はすべて通常版と共通です。
- なぜNISHIKIGOIとICHIMATSUの2色だけなのですか?
- このコラボはINFOBARを象徴する2つのカラーをモチーフにしているためです。NISHIKIGOIは2015年発売の「INFOBAR A03」のアルミレッドを、ICHIMATSUは初代INFOBAR(2003年)の背面マットブラックをそれぞれ再現しています。
- クラウドファンディングが終わった後はどこで買えますか?
- クラウドファンディング終了後は、au Online Shop等での販売が検討されています。ただし詳細な販売時期や価格は未定のため、確実に入手したい場合はクラウドファンディング期間中の購入がおすすめです。
- デザイン以外で通常版と違うところはありますか?
- NISHIKIGOIモデルの素材が異なる可能性があります。報道公開時の個体はアルミ合金製でしたが、最終製品ではステンレスに変更される見込みとのことです。それ以外の機能・センサー・アプリ・防水性能などはすべて通常版と同じです。
- サブスク契約は必要ですか?
- 不要です。本体購入後、追加の月額料金なしで全機能を使い続けられます。詳しくは通常版『スマートリカバリーリング』のレビュー記事で解説しています。
- サイズ選びが不安です。
- 本体価格にサイジングキットが含まれており、実際に指のサイズを測ってから注文できます。スマートリングが初めてという方でも安心です。
- INFOBARとは何ですか?
- 2003年10月にauから発売された、プロダクトデザイナー深澤直人氏デザインの携帯電話です。タイル状のキーと独創的なカラーリングで一世を風靡し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品にも選ばれた、デザインケータイの金字塔的存在です。
スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデルのレビューまとめ
『スマートリカバリーリング INFOBARコラボモデル』を実際に使ってみて感じたのは、これは”スマートリング”というより、INFOBARという文化的アイコンを身につけるためのアートピースだということでした。
機能面は通常版と完全に同じなので、純粋に健康管理ツールとして見れば6,000円のプレミアムは決して安くありません。しかしINFOBARを知っている世代にとって、あの伝説のNISHIKIGOI・ICHIMATSUを指先に身につけられる体験には、その価格を超える価値があるのではないかと思います。
職人の手作業による色入れ、CMFを徹底追求した8ヶ月の開発期間、深澤直人デザインの系譜——これらすべてが詰まった本製品は、auデザインケータイの歴史を知る人にとって、唯一無二の選択肢です。
気になった方は、CAMPFIREのクラウドファンディングページ、もしくは今後展開予定のau Online Shopをぜひチェックしてみてください。



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