キーボードの”種類”と言えば幾つかありますが、「メンブレン式」「パンタグラフ式」「メカニカル式」「静電容量無接点方式」の4つが主流です。
その中でも「静電容量無接点方式」は、価格は高いですが打鍵感が素晴らしく「一度使うと他の方式には戻れない」と言われるくらい、使った人を魅了するキーボードとして、その地位を確立しています。
今回はそんな「静電容量無接点方式」を採用したキーボード『NiZ X99 Pro』紹介。このキーボード、独特なレイアウトを採用した事により、テンキー付きながらもテンキーレスキーボードと同等のサイズ感に収めた意欲的な製品。
実際に使って感じた使用感や打鍵感、打鍵音などを動画を交えて紹介しますので、高品質なキーボードを探しているという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
タップできる目次
NiZ X99 Proとは?
愛好家の中でも熱狂的なファンが多いのが「静電容量無接点方式」を採用したキーボード。
この「静電容量無接点方式」を採用しているメーカーと言えば「HHKB」や「REALFORCE」などが有名でしたが、最近特に高い注目を集めているのが「NiZ」です。
「NiZ」は中国のキーボードメーカーですが、同社の製品は『Atom66』や『Mini84』など、どれも非常に高品質で「HHKB」や「REALFORCE」と肩を並べる高い評価を得ています。
本製品の兄弟モデルである『X99』は、独特なキー配列を採用することにより、テンキー付きでありながらコンパクトなサイズに収めた製品として注目を集める一方、有線接続しか対応しておらず無線対応モデルが待ち望まれていました。
そしてついに満を持してBlutoothと2.4GHzの無線接続にも対応したのが本製品『NiZ X99 Pro』となります。
スペックと主な特徴
NiZ X99 Pro | |
---|---|
キー配列 | US配列 |
キー数 | 99 |
入力方式 | 静電容量無接点方式/押下圧35g |
ホットスワップ対応 | − |
接続方法 | 有線 無線(2.4GHz・Bluetooth) |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
連続動作時間 | 最大250時間 |
充電ポート | USB-C |
対応OS | Windows/Mac/iOS/Android |
カラー | ホワイト |
サイズ | 380×135×38mm |
重量 | 1,049g |
『X99 Pro』の特徴をあげだすとキリがないのですが、主なものでも上記の様な特徴があります。
「静電容量無接点方式」ならではの耐久性の高さや打鍵感の良さなどはもちろんですが、他の「HHKB」や「REALFORCE」などのキーボードと比較してもカスタマイズ性が高く、自分好みに仕上げていくことが出来るという点が他メーカーと比較してもメリットの一つと言えます。
また、ゲーミングキーボードにも搭載されている「APC機能」や「Nキーロールオーバー」なども搭載し、ビジネス用途だけではなく、ゲーミング用としても使えるスペックの高さが特徴です。
製品パッケージの内容と本体デザイン
ロゴ入りのパッケージを開封すると、マニュアルとキーボード本体が見えてきます。
キーボード本体にはしっかりとしたプラスチックカバーが取り付けられており、更にプチプチ(エアキャップ)で巻かれているなど、かなり厳重に保護されているのが分かります。
この辺りは安価なキーボードとは全く違うということを感じさせますね。
付属品類は上記の通りです。
キーボード本体のデザイン。
「Tab」や「Shift」などの機能キーはグレー、「ESC」キーや「ENTER」キーは、淡いピンクや水色など「くすみカラー」が採用されており、オシャレな雰囲気です。
「HHKB」や「REALFORCE」の場合、質実剛健でまさに職人のための仕事道具という印象がありますが、『NiZ X99 Pro』はもう少し柔らかな印象で男女問わず幅広く受け入れられそうなデザインに仕上がっています。
『NiZ X99 Pro』で目を引くのがやはりこのキー配列。
「矢印」キーや、「HOME」キー、「END」キー辺りの配置が一般的なフルサイズキーボードと全く異なります。
一見特殊だなと思うのですが、よく見てみると使用頻度があまり高くないキーをファンクションキー同時押しに割り当てるなど、かなり最適化されており無駄のない配置になっているように感じます。
無駄なスペースも無くテンキーも上手く収められているキー配列は、フルサイズキーボードの”一つの解”と言えそうです。
キー側面には、ファンクションキー同時押し時に動作する機能の印字がされています。これらを活用すると、かなりの操作をこのキーボードだけで行えます。
本体上部には電源ボタン。
本体背面。
本体背面には充電および有線接続するためのUSB-Cポートがあります。
USBポートが奥まった部分にあるので、ケーブルを繋げた際にコネクタ部分が出ないのが良いですね。
また、本体にはケーブルガイドもあるため、左右からケーブルを出す際にもスッキリと見せることができます。
こういったケーブルを繋げる際にもスッキリと収まる様な工夫をしてくれるって個人的にすごくポイント高いです。
本体底面には角度調整用のスタンドも付いています。
スタンドは2段階の調整ができ、好みによって変更が可能。
本体のサイズ感
『NiZ X99 Pro』は、テンキーを搭載しながらも80%レイアウトキーボードと同等程度の大きさに収まっているのが大きな特徴。
実際に僕が使っているテンキーレスのキーボード『Keychron K1 SE』と大きさを比較した様子。
一回りくらい『NiZ X99 Pro』の方が大きいですが、こちらはテンキー付いてますからね…。テンキー付きという事を考えると、いかに『NiZ X99 Pro』が上手く収まっているのかが分かると思います。
NiZ X99 Proの使用レビュー
実際に『NiZ X99 Pro』を使用して感じた使用感や、打鍵感などをレビューしていきます。
非常に軽く心地よい打ち心地。力を必要とせず文字入力ができる
僕は今まで『Lofree FLOW』や『Keychron K1 SE』など、メカニカルキーボードを中心に使ってきました。「静電容量無接点方式」のキーボードは、家電量販店で軽く触った事がありましたが、じっくりと使ったのは今回が始めてです。
最初『NiZ X99 Pro』を触った時、「めっちゃ軽いな…」と感じました。今まで使ってきたどのキーボードよりも軽い打ち心地で最初は違和感があったのですが、使い続けているとこの軽さが病みつきになってきます…。
今までは長時間タイピングをしていると、指への疲労感を感じることがありましたが『NiZ X99 Pro』は、指の負担が非常に少なく、長時間タイピングをしていても疲れを感じにくいように思います。
軽いタッチで気持ちよく文字入力が出来るので、ずっとタイピングしていたい…!と思わせてくれるくらいの気持ちよさ。
使い続けるうちにすっかりこのキーボードに魅了されてしまっており、今では『NiZ X99 Pro』が完全にメインになりました。
打鍵音も非常に静か
「静電容量無接点方式」の場合、メカニカルキーボードなどとは異なり物理的な接点がありません。そのため、打鍵音も非常に静か。
タイピングした様子を動画に収めましたので、参考までにぜひご覧ください。
動画を見て頂ければ分かると思いますが、結構強く打ってるつもりなんですけど打鍵音は静か。これであれば夜間作業でも使えますし、オフィスで使う際も気兼ねなく使えそうです。
矢印やテンキー周りは多少慣れが必要
前述の通り、やはり「矢印」キーやテンキー周りのキー配列が特殊なため、使いこなすには多少慣れが必要です。
使い始めは右矢印キーを間違えて押したりすることもよくありましたが、最近では徐々に慣れてきてタイプミスも減ってきたような気がします。
ただ、やはりテンキーが付いているのは良いですね。仕事やコーディングをしていると数字入力する機会って意外と多いんですよね。個人的にキー上段にある数字キーはいまいち使いづらいなと思っていたので、テンキーの良さを再認識しました。
柔軟なカスタマイズに対応
『NiZ X99 Pro』は、そもそもキーボードとしての打鍵感や完成度が高いですが、柔軟なカスタマイズに対応し、自分好みに仕上げることが出来るのも大きな魅力の一つです。
Cherry MX互換のキーキャップ採用で自由に変更可能
『NiZ X99 Pro』のキーキャップは、「Cherry MX互換」なので、Amazonなどで売っている数多くのキーキャップを使うことができます。
そのため、デザインを自分好みにカスタマイズ出来る点は「HHKB」や「REALFORCE」と比較しても有利と言えそう。
なお、『NiZ X99 Pro』に元々付いているキーキャップは耐久性に優れたPBT素材が採用されており、印字もダブルショット加工なので文字が消えにくいのが特徴。
流石に高品質なパーツが使われていますね。
キーマップの変更が可能
キーボードをより自分好みにカスタマイズしたい上級者の方向けに「NiZ」ではキーマップ変更ツールが提供されています。
このツールを使えば、全てのキーを自由に割り当てる事が出来るので、自分好みのキーボードに仕上げていくことが可能。
ツールでは「キー割り当て」変更の他に、2つ以上のキーを組み合わせる「Combo機能」や複数のキー操作を設定できる「マクロ機能」なんかもあるのため、ビジネス用途だけでなくゲームプレイでも役立ちそうです。
残念ながら、キーマップ変更ツールはWindowsにしか対応していませんが、設定さえしてしまえばMac使用時にも反映されます。
ゲームプレイ時に役立つAPC調整やNキーロールオーバーに対応
ゲーミングキーボードで採用されている様な、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能や、Nキーロールオーバーにも『NiZ X99 Pro』は対応しています。
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)は、どの程度キーを押したら反応するのかを設定できる機能で、2mm、2.5mm、3mmの3段階から選択可能。
素早く反応させたい場合、2mm、誤入力を防ぎたい場合3mmなどというように用途によって使い分けができます。
また、Nキーロールオーバーは同時に押したキーを何個認識できるかを表す指標で、『NiZ X99 Pro』の「Nキー」というのは全キーを同時に入力しても認識することを表します。
これはゲームプレイ時に役立つ機能で、FPSなどの場合「WASD」キーで移動しながら、武器を切り替えたり、何かの画面を開くなど同時入力することが多くあります。安価なキーボードだと同時に認識できるキーの数が少なく、ゲームプレイに支障をきたしますが、『NiZ X99 Pro』なら、その心配はいりません。
この様に、ビジネス用途だけでなく、ガチなゲーミングキーボードとしても『NiZ X99 Pro』は使えるくらいのスペックを有しています。
NiZ X99 Proのレビューまとめ
『NiZ X99 Pro』は、「静電容量無接点方式」を採用し、優れた耐久性と心地よい打鍵感を実現したキーボード。
実際に使ってみましたが、打鍵感が素晴らしく、指への負担も少ない為、ずっとタイピングしていたいと思わせてくれるくらい魅力的なキーボードでした。
特殊なキー配列のため、慣れるまでには多少時間はかかりますが、慣れてしまえばこれ以上に強力なキーボードってなかなか無いんじゃないかと思わせてくれる完成度です。
打鍵音も静かで、夜間作業やオフィスで使う際にも気を使わなくて良いというのもメリットですね。
「長く使える後悔しないキーボードが欲しい」という方や、「静電容量無接点方式に興味がある」という方は、ぜひ『NiZ X99 Pro』をチェックしてみてくだだい。
価格はそれなりにしますが、価格に見合った感動を得られると思います。
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