コロナ禍をきっかけに、改めて手洗いの習慣が身についた方も多いのではないでしょうか。そんな毎回の手洗いを楽にしてくれるのが、手をかざすだけで泡ハンドソープが出てくれる「オートディスペンサー」。
ECサイトやドラッグストアなんかでも売っていますが、満を持して(?)無印良品から「泡ハンドソープ用オートディスペンサー」が販売されました。
無印らしいシンプルな見た目で、発売前からSNSを中心に話題を集めていた本製品。実際に購入してみましたので、その使い勝手やメリット・デメリットを詳しくレビューしていきます。
無印のオートディスペンサーが気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
タップできる目次
無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサーとは?
無印良品から2024年8月に発売された、手をかざすだけで自動的に泡ハンドソープが出てくれるのが、本製品『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』です。
ちなみに、ディスペンサー(dispenser)とは、「決まった量を出す装置」を意味するもので、ハンドソープやシャンプー、アルコールボトルなど幅広く使われています。
スペックと主な特徴
無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサー | |
---|---|
型名 | MJ-AUD1 |
1回の吐出量 | 小:0.7mL 多:1.5mL |
必要電池 | 単3アルカリ乾電池×4 |
電池寿命 | 約4ヶ月(家族4人、1日3回、吐出量小の場合) |
タンク容量 | 250mL |
防水性能 | IPX4 |
本体サイズ | 幅68×奥行68×高さ176mm |
本体重量 | 約261g(ハンドソープ、電池含まず) |
価格 | 2,990円(税込) |
オートディスペンサーは様々なメーカーから発売されており、無印の製品は後発に当たりますが、派手なロゴや装飾がなく、まさに「無印らしい」シンプルなデザインとなっており、洗面台やキッチンなど、どのような場所に置いてもマッチするのが特徴です。
その他、泡の吐出量調整や、誤作動しないようなセンサーの調整、ノズルが取り外せて丸洗いできるなど使い勝手やお手入れの面でも配慮されています。
製品パッケージと本体デザイン
パッケージは無印らしいデザイン。お店によって置き場所は異なると思いますが、僕が行きつけの店舗ではハンドソープ売り場の横に並んでいました。
本体の構造としては、電池を入れる本体部分、ハンドソープを入れるタンク部分、泡が出てくるノズル部分と分かれており、ノズル部分を本体に取り付けて使用します。
正直ちょっと微妙だなと思った点は、単3電池4本が必要な所。付属はしておらず別途用意する必要があります。
また電池は「+」「−」の表記はあるものの、どちら向きで入れるのが正しいのかちょっと分かりづらく感じました。
電池を入れた後はこちらの蓋で閉めるのですが、向きがあり正しい方向じゃないと上手く閉まりません。ちゃんと閉まっていない状態で本体を起こしてしまうと電池がバラバラと落ちてくる事もあったりと、電池の入れ方に関してはあまり入れやすいとは思いませんでした。
次にタンクにハンドソープを入れていきます。
入れるハンドソープは無印の『泡ハンドソープ(詰替用)』が推奨されています。
他社製ハンドソープの場合、粘度などの関係で詰まって故障する事があるとの事なので、基本的には無印の泡ハンドソープを使うのが良いと思います。
流石は純正品というか、ちょうどボトルが満タンになるくらいでした。
ボトルを本体に取り付け、設置完了。
本体裏に電源ボタンがあるので、こちらを長押しして電源を入れます。
本体上部にLEDが内蔵されており、電源ONで「白」、電源OFFで「オレンジ」に点灯します。
無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサーの使用レビュー
実際に『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』を使ってみて感じた使用感をレビューしていきます。
手をかざすだけで適量の泡が出てくるのはやはり便利
まぁこれは特に本製品に限った話ではありませんが、やはり手をかざすだけで自動的に適量の泡が出てくる…というのは便利なものです。
ここでのポイントは「適量」という点。
これを使う前までは、普通に無印の泡詰替え用ボトルにハンドソープを入れて使っていたのですが、子供たちが詰替え用ボトルを使うと、過剰なくらいにプッシュして泡だらけになるとか、ハンドソープの減りが異常に早いとか、地味に困ることが多くありました…。
その点『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』の場合、自動的にちょうど良い量が出てくれるので、泡だらけにならずにすむし、自動で出てくるというギミック自体、子供たちが好きなので、ちゃんと忘れずにハンドソープで手を洗ってくれる様になったのは良かったと感じています。
センサー精度は割と高い気がする
ノズル下にある黒い部分がセンサー。
本製品の説明文には「洗面所を利用している時などの不意なセンサーの反応を極力抑制し、手をかざした時にセンサーがきちんと反応するように調整されています。」
という記載がありますが、確かに少し手を触れただけでは反応せず、ちゃんと手をかざした時だけ反応しているように感じます。
センサーの精度って使いやすさに直結する重要な点なので、ここが優れているのは良い点だと思います。
無印の泡ハンドソープの色が微妙…
『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』は、無印の泡ハンドソープ(詰替用)を使用することが推奨されていますが、この泡ハンドソープの色が黄色っぽく、実際に入れてみると見た目が微妙です。
無印のサイトではハンドソープが入っていない製品写真が使われているので、デザイン的にスマートに見えるのですが、実際にはちょっと黄ばんだ感じで、あまり格好良く見えません…
『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』に合わせて透明なものが出てくれないかな…と感じました。なお、泡ハンドソープ自体は柑橘系の良い匂いがして、洗った後も気持ち良く、製品としては悪いものでは無いです。色だけなんとかしてくれれば……
他メーカーの泡ハンドソープも使える事は使える(保証外)
実は無印のハンドソープを入れる前に、今まで家で使っていた他メーカーの詰替え用ハンドソープを試してみたのですが、結論から言うと問題なく使えました。
一般的に売られている泡ハンドソープであれば、おそらく使えることは使えるはずです。
ただ、説明書にも「無印の泡ハンドソープ専用」との記載があるため、それ以外の製品を使って故障した場合、保証が受けられなくなるので、やるならあくまで自己責任で。
僕は、ひとまず保証期間内(購入日から1年間)は、素直に無印の泡ハンドソープを使うつもりですが、保証期間が経過してしまったら、透明のハンドソープに自己責任で入れ替えようかな……と思っています。
電池式よりも充電式が良かった
前述の通り『泡ハンドソープ用オートディスペンサー』を動かすためには単3電池4本が必要です。製品には付属してこないので、別途自分で用意する必要があります。
1回の交換で約4ヶ月ほど持つとはいえ、そもそも電池の入れ替えがやりやすい構造とは言えず、正直かなり手間だなと感じます。
それであれば、充電式にしてUSB-Cによる充電とかの方がよっぽど使い勝手が良いと思います。Amazonで売られているオートディスペンサーの中にはUSB-C充電に対応している製品もあるので、無理では無いはず。この点は後継機種に期待ですね。
無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサーのレビューまとめ
『無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサー』は、満を持して無印から販売された、自動でハンドソープが出てくるディスペンサー。
無印らしいシンプルな見た目で、洗面所やキッチンに置いても悪目立ちせず調和してくれるのが魅力的です。
センサーの精度が高く誤作動があまり無い点や、ノズルが取り外せて丸洗い出来るなど、使い勝手の面でも工夫がされている点は評価出来ますが、無印用品の泡ハンドソープ専用である点や、単3電池4本が必要な点など、改善して欲しい点もある製品でした。
価格的にも他社製品であれば、本体+詰替え用+電池のセットで2,000円台で販売されている製品もある中で、本体のみ2,990円というのはあまり優位性はありません。
この様に課題も見える製品ですが、変にギラギラしたデザインが多いオートディスペンサーの中でこれほどシンプルな製品もあまり無いので、デザインを重視する場合、『無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサー』は良い選択肢と言えるのではないかと思いました。
*追記 やっぱり透明の泡ハンドソープを入れることにしました
ハンドソープが無くなったので、新しく詰め替えようと思ったのですが、どうしても無印純正の『泡ハンドソープ(詰替用)』の色が嫌だったので、他メーカーの泡ハンドソープを入れてみることにしました。
キレイキレイの泡ハンドソープは液の色が透明なのに加え、うるおいバリアで手肌を守ってくれるのも良さそうだったので購入。
実際に入れてみると、こんな感じの無印らしい色味に。
やっぱこうじゃないと!
『無印良品 泡ハンドソープ用オートディスペンサー』は、全体的にデザインがシンプルなのが魅力なのに、そこに変な色が加わってしまうのは、せっかくのデザインが台無しだと思います。
実際に試してみましたが、今のところ何の問題もなく泡が出てきているので、これで使ってみようかと思います。
なお、繰り返しになりますが、他メーカーの泡ハンドソープを入れる行為は推奨されておらず、壊れたときは保証が受けられなくなると思いますので、試す際は自己責任で。
僕はこのまま自己責任で使い続け、本当に詰まるのかどうか…なども含めて経過を見ていこうと思います。
COMMENT