MacBookを外部モニターに繋ぐ時、色味が合わなくて悩んだ経験のある方は多いんじゃないでしょうか。

結論から言うと、『INNOCN 27D1U』はMacBookとの色合わせがモード1つで完了する「M.BOOKモード」を搭載しており、約3万円という価格を考えると信じられないレベルのコスパを実現しているモニターです。
27インチ4K、IPS非光沢パネル、USB-C 90W給電対応と、スペック的には5万〜10万円クラスのモニターに匹敵します。
実際にしばらく使ってみて感じたメリット・デメリットを詳しく紹介していきます。
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INNOCN 27D1Uとは?
高い性能を持ちながら、驚きの価格を実現するメーカー「INNOCN(イノクン)」から発売された、IPSパネル搭載4K27インチモニターが『INNOCN 27D1U』です。
まずはスペックを見ていきましょう。
スペック
| INNOCN 27D1U | |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネルタイプ | IPS非光沢 |
| 解像度 | 4K(3840×2160px) |
| HDR | HDR 400 |
| 視野角 | 178度 |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| 応答速度 | 6ms |
| 色域 | sRGB:100% DCI-P3:98% AdobeRGB:95% |
| 端子類 | HDMI 2.0 ×1 DisplayPort 1.4 ×1 USB-C ×1(65W給電対応)※実際は90W給電対応 Audio Out(3.5mmオーディオジャック) |
| 特徴機能 | M.BOOKモード |
| 本体サイズ | 51.3 × 61.4 × 19.5cm |
| 重量 | 3.95Kg |
| 価格 | 32,300円(税込) |
| 商品リンク | Amazon |
『INNOCN 27D1U』のスペックは上記の通り。
4K/27インチ、IPS方式、sRGB 100%、DCI-P3 98%、AdobeRGB 95%カバー、HDR400、USB-C接続(90W給電対応)と、モニターとしてはかなり高性能なスペックを持っています。
一般的にこのくらいのスペックのモニターを買おうとすると、少なくとも5万円前後、さらに上位価格帯の製品もあるといった状況ですが、なんと本製品は定価で32,200円と、驚くほど安い価格設定がなされています。
さらに、前述の通りMacBookとの色を合わせる「M.BOOKモード」も搭載しており、MacBookとの相性も抜群。
この内容でこの価格はちょっと信じられないですね…
パッケージ内容
それでは、実際にパッケージ内容を確認していきます。

梱包段ボールはこんな感じ。

各パーツは個包装され、しっかりと保護されています。
この下にはモニター本体も発泡スチロールで保護されており、格安モニターだからと言って雑な梱包という印象はありません。

- INNOCN 27D1U 本体×1
- HDMIケーブル ×1
- 電源アダプタ ×1
- スタンド ×1式
- ケーブルクリップ ×1
- 取扱説明書
- カラーキャリブレーションレポート
付属品などは上記の通り。

取扱説明書は多言語対応されており、日本語での記載もあります。

キャリブレーションレポートも付属。これ、出荷時にモニターの色を測定してその結果をレポートしてくれるというものです。
シリアルナンバーも書かれている事から、1台1台ちゃんと計測してる…?
これ高級なモニターだったら分かるんですが、3万円くらいのモニターでこれやる…?
ちょっと信じられないですね。

付属のHDMIケーブル。

付属の電源アダプタ。
120Wの大出力ができるタイプなため、昔のノートパソコンを思い出すようなかなり大きいサイズです。

というのも本製品はUSB-Cから最大90Wの出力ができるため、その分電源アダプタも大きくなっているものと思われます。

付属するモニタースタンド。


組み立ては単純に差し込んで、底面にあるネジで止めるタイプのもの。
工具を使わないので組み立ては非常に楽ですね。

モニター背面。
100×100のVESAマウントにも対応しているので、モニターアームの設置が可能です。

ひとまず付属のスタンドを使います。
スタンドは下から差し込んで固定するタイプ。こちらもネジを使わないので組み立ては非常に楽です。安価なモニターですが、この辺りの作りはかなりしっかりしているなという印象。
本体デザイン
『INNOCN 27D1U』の本体デザインを確認していきます。

正面から見た様子。
良くも悪くも「普通」といった印象。デザイン性などはあまり求めないほうが良いでしょう。

付属スタンドは当然高さの変更が可能で、上下で100mmの調整が可能です。



チルト(上下)方向は、前方に-5°、後方に20°の調整可能。

90°の回転可能なので、縦表示で使うこともできます。

モニタースタンドの土台部分。
大きさはそこそこといった所。安定はしているので使っていてグラグラするということは無さそうです。
質感などはやはり価格相応といった感じでプラスチック感が強いです。まぁこれは仕方ないですね。パネルのスペックが高いので、その分付属品はコストダウンされている印象です。

モニター背面。こちらも可も無く不可も無くといった印象。

背面は斜めのラインが入る、ちょっとゲーミング感も感じるようなデザインが採用されていたりします。ただ、本製品のリフレッシュレートは60Hzなのでご注意を…

背面の入力端子部分。
こちらは色分けされていて分かりやすいですね。
細かいことを言えば「Type-C」とか「Audio」の文字が中心からズレていますが、まぁご愛嬌ということにしておきましょう。


スタンド下部には付属品のケーブルクリップが付けられるので、ここからケーブルを通すことができます。


ただ、このケーブルクリップかなり硬いですね…。特に付属の電源アダプタから伸びるケーブルは結構太いものなので、通す時に一苦労します。
他にもHDMIケーブルなどもまとめることになるでしょうから、このクリップの硬さは改善して欲しい点です。
INNOCN 27D1Uのメリット
『INNOCN 27D1U』を実際に使い感じたメリットを紹介します。
M.BOOKモードはMacと色味がかなり近い

本製品の目玉機能である、Macとかなり近い色味が出せると謳われる「M.BOOKモード」を試してみました。
手元にある『14インチ MacBook Pro』と『INNOCN 27D1U』をUSB-Cケーブルで繋ぎ、「M.BOOKモード」にします。


どうでしょうか?
モニター側の設定を「M.BOOKモード」に変えただけで、他の設定は全く触っていません。個人的にはかなり色味が近いように感じました。
MacBookと外部ディスプレイを繋ぐ時に、いつも悩まされていたのは色味のズレです。色味のズレを補正するために『Spyder X2 Ultra』というカラーキャリブレーションツールを使ってましたが、これで設定しても、実際にはズレが生じており、こんなものかなと半分諦めていました。
ところが『INNOCN 27D1U』は、モード設定しただけでサクッとほぼ同じような色味に揃ったので、感動を覚えるレベルです。

このMacBookと色を合わせる機能を備えたモニターは他社製品にもありますが普通に買うと8〜10万円くらいします。
その点『INNOCN 27D1U』は、約3万円ですからね…。いかに価格破壊なのかが分かります。
USB-Cケーブル1本で繋げ、最大90Wまでの給電が可能
MacBookを初め、ノートパソコンと接続する時にあると非常に便利なのが、USB-Cケーブル1本で映像出力とノートパソコンへの給電も行えるというモニター。

安価なモニターだとこの機能は搭載していない製品が多いのですが『INNOCN 27D1U』はしっかりと搭載しており、USB-C ケーブル1本繋ぐだけで映像出力も充電も可能です。
そして驚くべきことに、本製品は最大90Wまでの給電に対応しています。
これ、本当に驚いたんですよね。Amazonなどの製品説明文を見ていても「65W出力可能」となっているのですが、実際に繋いでみたら90W出てるんですよ…

Macの「システム設定」>「一般」>「システムレポート」で、接続されている充電器のワット数が確認できますが「90W」となっています。

Macのメニューバーから、充電のワット数が確認できる「Watts Connected」というアプリから確認しても「90W」となっていますね。
近年だと90W給電対応のモニターも安いものが出てきていますが、一昔前だと普通に5万とか10万くらいはするのが当たり前だったので、普通に凄いと思います。
約3万円とは思えない広い色域カバー率(モードによる)
『INNOCN 27D1U』は「sRGB:100%、DCI-P3:98%、AdobeRGB:95%」というスペック上はかなり広い色域をカバーしています。

実際に『Spyder X2 Ultra』で計測してみた結果が以下の通り。

sRGB 97%、AdobeRGB 73%、DCI-P3 73%とあまり振るわない数値に…
あれ?おかしいなと思い、色々と試してみた所、モニター側のカラーモードの設定によってかなり代わることが分かりました。

さっきのは「標準モード」だったのですが、これを「Adobeモード」や「M.BOOKモード」に変更した時の計測結果が以下。


どちらともsRGBは100%、AdobeRGBやP3の値も標準モードよりも高い数値が出ています。
計測結果をまとめたのが以下の表
| モード | sRGB カバー率 | AdobeRGB カバー率 | DCI-P3 カバー率 |
|---|---|---|---|
| 標準モード | 97% | 72% | 73% |
| Adobeモード | 100% | 87% | 94% |
| M.BOOKモード | 100% | 89% | 95% |
実際には他のモードも計測してますが、概ね似たような傾向にあるようです。標準モードではイマイチでしたが、他のモードですと、ちょっとしたカラーマネジメントモニタークラスのカバー率を持っているように思います。
繰り返しますが、これ約3万円のモニターだよ…?
INNOCN 27D1Uのデメリット
『INNOCN 27D1U』を実際に使って感じたデメリットも正直に紹介します。
リフレッシュレートは60Hzでゲーミングモニター用途には不向き
『INNOCN 27D1U』は背面がちょっとゲーミングモニターを思わせるようなデザインになっていますが、最大リフレッシュレートは60Hzなのでゲーミング用途としては不向きです。

「UFO Test」の結果も60 Hzとなっていますね。
60Hzでも一般的なゲームであれば特に問題はありませんが、FPSゲームの様な高リフレッシュレート環境が欲しい場合『INNOCN 27D1U』は向いてません。
USB-Aポートが無いのが惜しい

『INNOCN 27D1U』は、入力端子として、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB-C、Audioと一通りは備えているのですが、個人的にはUSB-Aポートが欲しかったですね。
モニターにUSB-Aポートがあると、例えばキーボードを無線接続する時のUSBドングルが挿せたりと使い勝手が良いです。

僕の場合、モニターライトを設置しており、電源がUSBなのでモニターにUSBポートがあると配線がスッキリするので是非とも欲しかった所ですが、これは流石に3万円のモニターに求めすぎでしょうか…
スタンドなど付属品のビルドクオリティは価格相応

本体デザインのセクションでも触れましたが、本製品は4Kパネルやカラーモードなど、画質に特化しているモニターなため、本体の質感やスタンドなどのビルドクオリティは価格相応です。
正直デザイン的に優れている点はあまりないため、デスク周りのインテリアを気にする方はその辺りを考慮した上で選ぶのが良いと思います。
INNOCN 27D1Uはこんな人におすすめ
『INNOCN 27D1U』は以下のような人におすすめです。
- MacBookの外部モニターを探していて、色味のズレに悩んでいる方
- 初めての4Kモニターをなるべく安く導入したい方
- USB-C 1本でスッキリ接続したいノートPCユーザー
- 写真編集やデザインなど、広い色域が必要なクリエイター
目玉機能の一つとして「Macと簡単に色が揃えられる」という点があるので、やはりMacユーザーの方、特にMacBookを持っている方はオススメ度が高いですね。
INNOCN 27D1Uに関するよくある質問
『INNOCN 27D1U』に関するよくある質問をまとめました。
- M.BOOKモードはどのMacBookでも使える?
- はい、M.BOOKモードはモニター側の機能なので、MacBookの機種に関係なく利用できます。USB-C接続でもHDMI接続でも、モニターのOSDメニューからM.BOOKモードを選択するだけで色味がMacに近づきます。ただし、USB-C接続であれば映像出力と給電が1本で済むので、MacBookとの組み合わせではUSB-C接続がおすすめです。
- USB-C給電は公式スペック65Wなのに90W出るの?
- 僕が実際に14インチMacBook Proと接続して確認した所、Macのシステムレポート上で90Wの給電が確認できました。Amazonの製品説明では65Wと記載されていますが、実際にはそれ以上の出力ができるようです。ただし、メーカーが公式に90Wを保証しているわけではない点は留意してください。
- INNOCN 27D1Uと27M2Vの違いは?どっちを選ぶべき?
- 27D1Uは60Hzの4Kモニターで、Mac用途やオフィスワーク向け。約3万円で買える手頃さが魅力です。一方の27M2VはMini-LED搭載の4K/160Hzゲーミングモニターで、HDR1000対応の圧倒的な映像美が特徴。価格は約5.7万円です。ゲームや映像コンテンツを重視するなら27M2V、Macの外部モニターとしてコスパ重視なら27D1Uという選び方になります。
- Apple Studio Displayの代わりとして使える?
- 色域の広さやMacとの色合わせ機能という点では、かなり良い代替候補になります。Studio Displayは約24万円ですが、27D1Uは約3万円と価格差が圧倒的です。ただし、Studio Displayが持つ5K解像度、内蔵カメラ・マイク・スピーカー、Thunderbolt接続などの機能は27D1Uにはありません。あくまで「Macと色味を揃えて使える4Kモニター」としての代替になります。
- モニターアームは使える?
- はい、VESA 100×100mmに対応しています。本体重量が約3.95kgと軽量なので、ほとんどのモニターアームで問題なく使えます。付属スタンドは高さ調整とチルトには対応していますがスイベル(左右)には対応していないので、設置の自由度を上げたい場合はモニターアームの導入を検討するとよいでしょう。
INNOCN 27D1Uのレビューまとめ
『INNOCN 27D1U』は、IPSパネル搭載4k27インチモニター。
sRGB100%など幅広い色域カバー率、USB-Cによる90W給電、MacBookの色味に合わせた「M.BOOKモード」搭載など、スペックだけを見たら、5万…物によっては10万円はするだろうと思われるものが、約3万円で買えてしまうという価格破壊モニターです。
流石に全体的なデザインやスタンド、付属品類は価格相応に感じる部分はあるものの、それらが気にならないのであれば、これ以上ないくらいにコスパに優れたモニターと言えます。
特にMacBookとの相性は良く、色味が合わなくて悩んでいる方に強くオススメしたいモニターです。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。




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