「液晶ペンタブレット(液タブ)」は、ハイエンドモデルになると20万円を超えるものも多く、なかなか手が出しにくいジャンルです。
そんな中で気になるのが、6万円前後という価格ながら15.8インチ・2.5K(2560×1440)の高精細ディスプレイを搭載する『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』。

結論から言うと、本製品は 基本性能の高さと豊富な付属品が揃って5万円台で買えるコスパ抜群の液タブ です。2023年の発売から数年経ち、後継となる新モデルも登場していますが、価格がさらに下がったことで、初めての液タブや写真編集用のサブディスプレイとしての魅力はむしろ増しています。
実際にしばらく使ってみましたので、メリット・デメリットを詳しく紹介します。
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HUION Kamvas Pro 16(2.5K)とは?
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』は、ペンタブレットやスマートノートブックを数多く展開しているHUION(フイオン)の液晶ペンタブレットです。
「Kamvas」シリーズは、高い性能を持ちながら他メーカーよりも価格が安く、コスパのよい液タブとして日本国内でも人気のあるブランドですね。
なお、HUIONからは2026年現在、後継的な位置づけとなる『KAMVAS 16 (Gen 3)』や『Kamvas Pro 16 V2』といった新モデルもリリースされています。これらはPenTech 4.0や16,384段階の筆圧検知に対応するなど、よりハイエンドな仕様。とはいえ価格もそれなりに上がるので、コスパ重視で選ぶなら本製品(GT1602)はまだまだ十分選択肢に入ります。
スペック
| HUION Kamvas Pro 16(2.5K) | |
|---|---|
| 型番 | GT1602 |
| 画面サイズ | 15.8インチ |
| 画面解像度 | 2560×1440(QHD) |
| パネル | IPS方式 |
| 視野角 | 178° |
| フルラミネーション | ○ |
| コントラスト比 | 1200:1 |
| 最大輝度 | 220cd/m2 |
| 色域 | 145% sRGB |
| 表示色 | 約1,670万色 |
| カラー | シルバーフロスト |
| サイズ | 436.2×247.3×10〜11.5mm |
| 重量 | 1.28kg |
スペックを踏まえた本製品の主な特徴は以下のとおり。
- 15.8インチ・2.5K(2560×1440)の高精細ディスプレイ
- sRGB比145%の高い色表現力
- IPS方式採用で広い視野角
- フルラミネーションにより視差が少ない
- 本体の厚さが約1cmの薄型軽量設計
- 折り畳み式スタンドが付属
- USB-Cケーブル1本で接続できる
- バッテリー不要・8192段階の筆圧検知に対応するデジタルペンが付属
- 5〜6万円台という価格
15.8インチに2.5Kの解像度、IPS液晶で視野角が広く、sRGB比145%の高い色表現力、フルラミネーションで視差が少ない……と、ディスプレイ部分の性能だけでもかなりのハイスペック。
れに加え、バッテリー不要で8192段階の筆圧検知ができるデジタルペン、角度調整が可能な折りたたみスタンドも付属するなど、付属品もかなり豪華です。
パッケージの内容
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』を開封して中身を見ていきます。


本製品は「通常版」「豪華版」の2種類が用意されており、今回レビューするのは日本限定の「豪華版」。違いはパッケージのデザインと付属品の有無で、「豪華版」は桜をイメージした和風デザインになっているのが特徴です。


開封すると、豪華版限定のクリアファイルやウィッシュリストポスターが入っており、その下にスタンドなどの付属品が収められています。

豪華版の場合、それぞれの付属品箱まで桜のイラストで統一感があり、開ける時のワクワク感がありますね。

- ペンディスプレイ本体 ×1
- デジタルペン ×1
- ペンホルダー ×1
- 替え芯×10(標準芯×5、フェルト芯×5)
- 替え芯クリップ ×1
- 折りたたみスタンド(ST200) ×1
- USB電源アダプター ×1
- 3in2ケーブル× 1
- 延長ケーブル ×1
- USB-C to USB-C専用ケーブル ×1
- USB電源ケーブル ×1
- 専用グローブ ×1
- クリーニングクロス ×1
- クイックスタートガイド ×1(豪華版限定デザイン)
- クリアファイル ×1(豪華版限定)
- 限定しおり ×1(豪華版限定)
- ウィッシュリストポスター ×1(豪華版限定)
液タブ本体はもちろん、デジタルペンや折りたたみスタンドなど、使用する上で必要なものは全て付属しているので、購入したらすぐに使い始めることができます。


本体外観・サイズ感

液タブ本体は15.8インチの大きめディスプレイを搭載。アンチグレアガラス採用なので、写り込みや反射が抑えられています。

本体左側にはショートカットキーを割り当てられるボタンが8個搭載されています。

本体の厚みは1〜1.15cm。一番厚い部分でも1.15cmしかない超薄型設計です。

背面はアルミニウム合金素材が使われており、手触りや質感はかなりよいですね。


見た目もスタイリッシュで高級感があります。四隅には滑り止め用のゴム足が付いているので、直置きした時にも滑りにくくなっています。

側面にはUSB-Cポートが2つ。1つが「PC接続用」、もう1つが「給電用」となっていますが、PCから十分な給電ができる場合は「PC接続用」1本だけで使用可能。MacBookなどと接続する場合、ケーブル1本繋ぐだけで使えてしまいます。


『14インチ MacBook Pro』と比較すると、15.8インチの大型ディスプレイを搭載しているだけあって一回り大きいサイズ感。

一方で厚さはかなり薄いのが分かります。重量は1.28kgと軽量で、16インチクラスのPCが入るカバンであれば本製品も問題なく収納可能です。
折りたたみスタンド

付属の折りたたみ式スタンド(ST200)は、単体で購入しようとすると約6,000円ほどするもの。そのためか、付属品とは思えないくらい質感が高いです。

液タブ本体と同じくアルミニウム合金で作られており、剛性があり、しっかりと液タブ本体を支えてくれます。



角度調整は20°〜60°まで可能。滑り止めも付いており、グラつきも少なく、スタンドとしての完成度はなかなかのものですね。
デジタルペン
付属するデジタルペン『PW517』のスペックは以下のとおり。
| デジタルペン PW517 | |
|---|---|
| ペン解像度 | 5080 LPI |
| 筆圧検知 | 8192段階 |
| 傾き検知 | ±60° |
| 精度 | ±0.3mm(Center) ±1mm(Corner) |

ショートカットキーを割り当てられる2つのボタンが付いており、持ち手部分はラバーのようになっていて滑りにくいのもポイント。

ペン先はあらかじめ標準芯が付いていますが、付属のフェルト芯に変更することも可能です。フェルト芯を使うと、より紙に近い感覚で書くことができます。



ペンスタンドは横置き・縦置きの両対応で、内部に替え芯が収納できるようになっています。


このほか、画面に手が触れた際の誤作動を防ぐグローブや、画面を拭くためのクリーニングクロスも付属しています。
HUION Kamvas Pro 16(2.5K)のメリット
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』を実際に使い、感じたメリットを紹介します。
USB-Cケーブル1本で接続できる手軽さ

本製品は「Android(USB3.1 DP1.2以上)」「Windows(7以降)」「macOS(10.12以降)」「Linux」と幅広いデバイスに対応しています。
中でもUSB-Cポートが付いているMacBookなどであれば、付属のUSB-C to USB-Cケーブル1本で接続が完了します。配線がスッキリするのはもちろん、設置・撤収もスピーディーに行えるのでかなり便利ですね。
USB-Cが無いPCと接続する場合は、付属の「3in2ケーブル」を使ってHDMIとUSB-Aで接続することも可能です。
ディスプレイの表示品質が抜群
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』は、sRGB 145%の高い色表現力を持った高品質なディスプレイを採用しています。

そもそも「sRGB」とは、PCディスプレイで一番標準となっている色域のことで、本製品はそのsRGB比で145%という広い色域をカバー。実際に写真編集などを試してみましたが、写真は鮮やかに映り、非常に綺麗だと感じました。

いつも使っている『14インチ MacBook Pro』も高品質なディスプレイを搭載していますが、それに引けを取らないくらいの綺麗さです。

パネルはIPS方式なので、視野角が178°と広いのも特徴。横から見ても色変化がほぼ無く、美しさをキープできています。
視差が少なく描き心地がよいデジタルペン

デジタルペン『PW517』は、バッテリー不要ながら8192段階の筆圧検知と±60°の傾き検知に対応した優れもの。
実際に手書きしてみると、反応がよく、紙に近い感覚で文字を書くことができます。筆圧もしっかりと反映されているように感じました。
液タブでよく問題視されるのが、ペン先とディスプレイに描画される線がズレる「視差」ですが、本製品はフルラミネーション採用のおかげか、視差は少なく、ほぼ目で見えているとおりの位置に線が書けています。
専用アプリでカスタマイズができる
WindowsやMacで使う場合、専用アプリ「HuionTablet」で各種設定やカスタマイズが行えます。


本体の8つのボタンに対して、ショートカットキーやアプリの起動、音量UP/DOWNなどを自由に割り当て可能。上手く使いこなせれば作業効率を大幅にアップさせることができます。




「作業領域」の設定により、本製品を「液タブ」ではなく「板タブ」のように扱うこともできるので、使い方の幅も広いですね。
充実した付属品で買ってすぐ使える
本製品は、液タブ本体・デジタルペン・スタンド・各種ケーブル・グローブ・クリーニングクロスまで、必要なものが全て揃った状態で届きます。
特に約6,000円相当の折りたたみスタンド(ST200)が付属するのは大きなポイント。買い足すものが無く、開封してすぐに使い始められるのは初めての液タブとしてもありがたいですね。
HUION Kamvas Pro 16(2.5K)のデメリット
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』のデメリットも正直に紹介していきます。
AGガラス特有のギラつきが気になる

発色などは素晴らしいのですが、画面全体に虹色のギラつきや色ムラのようなものが見えて、それが結構気になります。特に「白」など明るい色では顕著に表れます。
これは何だろう?と調べてみると、どうやら写り込み防止用に採用されている「AGガラス」の特性のようです。AGガラスは、ガラス表面に凹凸形状をつけることで反射を抑制する一方、高精細ディスプレイでは液晶パネルとの光学的な干渉によりギラつきが出やすくなるとのこと。
そのため “仕様” ということになりますが、中にはこれが原因で返品してしまう方もいるらしいので、ちょっと注意が必要なポイントと言えます。
付属の電源アダプターが大きく持ち運びに不向き


USB-C接続で電力が足りない場合や、複合ケーブル使用時には付属のUSB電源アダプターを使うのですが、これがそこそこ大きく、プラグの折りたたみもできないため、正直持ち運びにはあまり適していません。

USB-C 1本で給電できるPCと組み合わせて使うのが、結局のところ一番スマートですね。
新モデル比で筆圧段階は見劣りする
本製品の筆圧検知は8192段階で、発売当時は十分なスペックでしたが、2026年現在は『KAMVAS 16 (Gen 3)』や『Kamvas Pro 16 V2』など、PenTech 4.0採用で 16,384段階の筆圧検知 に対応した新モデルが登場しています。
とはいえ、8192段階でも実用上はほぼ困ることはなく、価格差を考えればコスパで選ぶなら本製品で十分かなという印象です。プロのイラストレーターでより繊細な筆圧コントロールが必要な方は、新モデルの検討もアリですね。
HUION Kamvas Pro 16(2.5K)はこんな人におすすめ
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』はこんな人におすすめです。
- 初めての液タブをコスパ重視で選びたい方
- イラスト制作だけでなく写真編集にも液タブを使いたい方
- USB-Cケーブル1本で手軽に接続したい方
- 折りたたみスタンドを別途買い足したくない方
- 15インチクラスの大画面で作業したい方
- MacBookと組み合わせて使いたい方
最新の16,384段階筆圧やPenTech 4.0を求めるなら『KAMVAS 16 (Gen 3)』や『Kamvas Pro 16 V2』の方が向いていますが、コスパ重視で必要十分な性能の液タブを探している方には、本製品はかなり良い相棒になってくれると思います。
HUION Kamvas Pro 16(2.5K)に関するよくある質問
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』に関するよくある質問をまとめました。
- Mac(MacBook)でも使えますか?
- はい、macOS 10.12以降に対応しており、USB-Cポートがあるモデルなら付属のUSB-C to USB-Cケーブル1本で接続できます。
- 筆圧検知の段階は何段階ですか?
- 8192段階の筆圧検知に対応しています。最新の新モデル(Gen 3、V2)では16,384段階に進化していますが、本製品も実用上は十分なレベルです。
- モバイルディスプレイとしても使えますか?
- はい、液タブとしてだけでなく、通常のモバイルディスプレイとしても使用可能です。USB-C搭載のPCがあればケーブル1本で接続できます。
- 別途モニタースタンドを買う必要はありますか?
- 不要です。約6,000円相当の折りたたみ式スタンド「ST200」が標準付属しており、20°〜60°まで角度調整が可能です。
- 後継モデルとの違いは何ですか?
- 新モデル(KAMVAS 16 Gen 3、Kamvas Pro 16 V2)はPenTech 4.0採用で筆圧検知が16,384段階に進化しています。本製品(GT1602)はPenTech 3.0・8192段階ですが、価格が下がっておりコスパ面での優位性があります。
HUION Kamvas Pro 16(2.5K)のレビューまとめ
『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』は、2.5Kの高解像度・15.8インチの大型ディスプレイ・sRGB比145%の高い色表現力など、ディスプレイ性能はピカイチの液晶ペンタブレットです。
フルラミネーションなので視差が少なく、遅延もほとんど感じないため、イラスト制作にもストレスなく取り組めます。USB-C搭載のPCがあればケーブル1本で繋がる手軽さも大きなポイントですね。
AGガラス特有のギラつきや、新モデル比での筆圧段階の見劣りといった気になる点はあるものの、これだけの性能と豊富な付属品が揃って5万円台で購入できるのは、やっぱり驚きのコスパだと思います。
イラストレーターはもちろん、写真編集をする方やビジネスシーンのモバイルディスプレイとしても活躍してくれる本製品。気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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