iPadなどのタブレットとスタイラスペンでメモを取る方も多いと思いますが、やはり紙に書く感覚は捨てがたいものです。
ペーパーライクフィルムといった紙に近い感覚で書ける保護フィルムもありますが、どうしても本物の紙と比べると感覚は違うもの。

本記事で紹介する『Huion Note』は、本物の紙のノートに書いたものが、リアルタイムでアプリに記録されるというデジタルツール。
結論から言うと「紙の書き心地とデジタルの利便さを両立したい」という方にとって、かなりオススメできる製品となっています。
実際に使ってみましたので、使用感やメリット・デメリットを詳しく紹介します。
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Huion Noteとは?
『Huion Note』は、ペンタブレットメーカーとして知られるHUION(フイオン)が手がけるスマートデジタルノート。
HUIONはWacomに次ぐ世界シェア2位のペンタブメーカーで、以前僕も『HUION Kamvas Pro 16(2.5K)』をレビューした事がありますが、高い性能の割に価格が安く、コスパに優れた製品でした。
そんなHUIONが手掛けるスマートデジタルノートは、ペンタブメーカーならではの筆圧検知技術を活かしており、単なるスマートノートとは少し経路が違うのが面白い点です。
スペック
| Huion Note(X10) | |
|---|---|
| サイズ | 241 x 178 x 13mm |
| 重量 | 約433g |
| 対応ノートサイズ | A5 |
| Bluetooth | 5.0 |
| バッテリー容量 | 1,300mAh |
| 使用時間 | 18時間 |
| 充電時間 | 4時間 |
| インターフェース | USB-C |
| 付属ペン | 第2世代 Huion Scriboペン(電池不要) |
| 筆圧感知 | 8192レベル |
| 解像度 | 5080 LPI |
| 読み取り可能高さ | 10mm未満 |
| 傾き検知 | ±60° |
| 通信距離 | 5~10m |
| 価格 | 16,999円 |
パッケージ内容


パッケージは非常に高級感あるデザイン。質感もよく、自分用としてだけじゃなく、プレゼントとして贈っても喜ばれそうです。

- Huion Note本体 ×1
- タブレット表面カバー ×1
- メモ用紙 ×1
- ペン先(ボールペンリフィル×4、プラスチックペン×2)
- 第2世代Huion Scriboペン ×1
- 磁気ペンスリーブ ×1
- ペン先クリップ ×1
- USBケーブル ×1
- クイックスタートガイド
パッケージ内容は上記の通り。

付属のクイックスタートガイドは多言語化されており日本語の表記もあります。ただあまり詳しくは書かれていないので、詳細が知りたい場合は公式サイトやYoutubeなどを確認したほうが良さそう。

本体の充電に使うUSBケーブル。

付属してくるペンリフィル。
ボールペンリフィルが4本(+1本がデジタルペンに装着済み)とプラスチックペン先リフィルが2本の計6本と十分すぎる量が付属してきます。

なおこのリフィルですが、国際規格である「D1規格」に準拠してるので、Huion以外のメーカーの芯も利用可能との事。

リフィルを交換する時に使うクリップも付属。
本体デザイン

『Huion Note』の外観は、ブラウンのPUレザーカバーで覆われた高級感のあるノートカバーそのものです。デスクに置いておいても「ちょっと良いノートカバーかな」という印象で、ガジェット感はほとんどありません。

カバーの表面には「HUION NOTE」名前とロゴマークが刻印されておりますが、控えめでそこまで主張は強くありません。
逆に刻印が高級感をも感じさせる仕上がりとなっています。

カバーの質感は本当に良いですね。ビジネスシーンでも使える大人の持ち物といった印象をうけます。

カバー内側は起毛のような加工になっており、手触りも抜群です。

こちらはペンタブとして使用する際に使う、タブレット表面カバー。

本体には予め50枚のノートが取り付けられています。

付属のノートは本当に一般的な紙のノートです。
「専用ノート」みたいなものは必要なく、使い切った後は市販のA5ノートに取り替えて使えるので、ランニングコストは非常に安いと言えるでしょう。

本製品は”良い意味”でデジタル感が少ないですが、唯一右上に見えるのがLEDインジケーターとファンクションボタン。
こちらも非常に目立たない作りとなっており、使用中も普通のノートにしか見えないのは好印象ですね。

また、背面側の左上にはUSB-C充電ポートがあります。
遠くから見たらUSBポートは見えず、普通の「良さそうなノート」にしか見えません。
サイズ感もA5サイズなのでビジネスバッグにもすっきりと収まり、重量も約433gとノート3冊分くらいの重さしかないので、仕事のお供として活躍しそうです。
デジタルペン

本製品に付属してくるデジタルペンは「第2世代 Huion Scriboペン」と呼ばれる電池不要で使えるもの。
付属のペンケースは本体同様レザー調の高級感があるものとなっています。

一方でペン自体はプラスチックなのがやや残念。
キャップなども光沢がある加工になっていますが、金属では無いので質感的には物足りない印象を受けます。
『Huion Note』自体がかなり高級感ある質感なため、正直ちょっと釣り合っていないかなと思ったりもします。

前述の通りペン先は交換可能で、用途に応じてボールペンとプラスチックペンを交換して使い分ける設計となっています。

ペンホルダーはマグネットになっており、本体に装着できるようになっています。
しかし磁力があまり強くなく、振り回すと普通に外れるので注意が必要です。
Huion Noteのメリット
『Huion Note』を実際に使い、感じたメリットを紹介します。
紙に書くだけでリアルタイムにデジタル化される
本製品の最大の魅力は、やっぱりこれです。普通にノートにペンで書くだけで、その内容がリアルタイムでスマホアプリに同期されます。
専用アプリ「Huion Note」をインストールし、Bluetoothで接続するだけで準備完了。あとはノートに書き始めれば、書いた内容がほぼ遅延なくスマホ画面に反映されていきます。
しかも普通のノートにペンで書いてますからね…液タブとは全然違う本物の書き心地を味わえます。紙のノート派という方もこれであれば満足できますね。
デジタル化されたデータはベクター形式で保存されている
アプリに記録されたデジタルデータはエクスポートすることでPDFやJPG形式で保存することができます。

また、このデジタル化されたデータは「ベクター形式」と呼ばれる、拡大・縮小しても劣化しない形式で保存されているので、PCなどに送った後も使いやすいのが特徴です。
あまりこんな事をする人はいないかもしれませんが、PDFに保存しそれをイラストレーターで開くと文字の線を直接編集することができます。

イラストの下書きなど、アイディア次第で活用の幅が広がりそうです。
市販のA5ノートがそのまま使える
『Huion Note』の大きな強みなのが、どのノートでもそのまま使えるという点です。
本製品は言ってみれば「カバーとペンが本体」みたいなものなので、正直カバーの上で書けるものであれば、ノートじゃなくても大丈夫だったりします。

コピー用紙を置いて書いてみましたが、問題なくデジタル化できているのが分かりますね。
似たような他社製品だと、専用のノートしか使えないものもありますが、『Huion Note』であれば100均のA5ノートでも使えるので、ランニングコストが抑えられるというのは大きなメリットと言えます。
オフラインでも50ページまで保存し、一括同期が可能
『Huion Note』はリアルタイム保存だけではなく、最大50ページ分の手書きデータをオフラインで保存しておけます。

普通ノートを取る時に、わざわざスマホを横に置いておく方は少ないと思います。会議中などスマホを出しにくい状況でも、本製品なら一般的なノートと同じ感覚で書き進められ、後からまとめてデータを同期できるのはかなり便利ですね。
日常生活からビジネスシーンまで、幅広く活用できそうです。
PC接続で板タブ(ペンタブレット)としても使える
この発想はペンタブメーカーであるHUIONならではだなと感じますが、PC/Macに接続すれば本格的な板タブとして使えます。


付属のクリップを使い、ペン先をプラスチックペン先に交換。

『Huion Note』付属のノートを取り外し、パッケージに同梱されているタブレット表面カバーをセットすれば、筆圧8,192段階・傾き検知±60°対応のペンタブレットに変身します。

簡易的な仕組みなので、オマケみたいな機能かと思っていたのですが、8192レベルの筆圧感知と傾き検知のおかげで、結構本格的なペンタブとして機能しています。
僕個人はあまりペンタブをこなせてはいないのですが、イラストのラフスケッチなんかに使うには十分実用的だと思いました。
Huion Noteのデメリット
『Huion Note』を使って感じたデメリットも正直に紹介していきます。
ペンは専用のものしか使えず、書き心地は好みが分かれる

『Huion Note』は本体とデジタルペンの組み合わせで手書き文字をデジタル化しているため、一般的なボールペンや万年筆などは使用できません。
ノート本体と比べてペンの質感はやや見劣りするので、特にビジネスシーンなんかだと物足りなく感じそうです。
また、付属のボールペンリフィルですが、100均などに売っているような一般的なボールペンなのでインクの出が悪い時があるなど、ペンのクオリティはやや製品に釣り合っていない印象です。
ただ、ペンのリフィルは国際規格の「D1規格」を採用しているので、ジェットストリームなど市販の高品質なD1リフィルに交換できる点はメリット。ゲルインキペンが好きな方はリフィルを交換して使うことをオススメします。
ペンスリーブの磁力が弱め

本体デザインでも触れましたが、付属のペンはカバー右側にマグネットで取り付けられますが、磁力が弱くすぐにズレて落ちます。
また、付属のペンスリーブは質感が良く高級感もありますが、そもそもペンは表面ではなく、側面にそのまま差し込むような形で収納できればもっと邪魔にならずスマートに持ち運べるのになと思いました。
OCR機能が無い
『Huion Note』は書いた文字や絵をデジタル化できる製品ですが、文字をテキスト化する「OCR機能」がありません。
本製品はビジネスシーンでも使われるケースが多いと思いますが、議事録や資料の作成時にはやはりテキストデータがあったほうが便利です。
Googleドライブなどその他OCR機能を持ったサービスやアプリを介せばテキスト化はできますが、ひと手間挟む必要があるので、ちょっと面倒ですね。
Huion Noteアプリから直接テキスト化出来ればいいのになと思いました。
Huion Noteはこんな人におすすめ
『Huion Note』は以下のような方におすすめです。
- 紙のノートが好きだけど、デジタルでも管理したい人
まさにこの製品のコンセプトそのもの。アナログとデジタルのいいとこ取りができます - 会議や授業でメモを取ることが多い学生・ビジネスパーソン
リアルタイム同期 + 音声録音が便利。スマホを出しにくい場面でもノートとして使えます - ラフスケッチやアイデア出しにノートを使うクリエイター
手書きのラフがそのままデジタル化されるので、後工程への連携がスムーズ - サブの板タブとしても使いたい方
メインの板タブを持っていて、持ち運び用のサブデバイスが欲しい場合にぴったり - ランニングコストを抑えたい方
市販のA5ノートが使えるので、専用ノートが必要な競合製品より経済的
アナログとデジタルのいいとこ取りができるのが最大の特徴。
書いたもののデジタル化をしたいけど、一般的なタブレットだと書き心地に満足できないと思っている方に本製品は最適です。
Huion Noteに関するよくある質問
『Huion Note』に関するよくある質問をまとめました。
- 付属ノート以外のノートも使えますか?
- はい、A5サイズであれば市販のノートを使えます。ただし、ノートの厚さは10mm以内という条件があります。コクヨのCampusノートなど一般的なA5ノートであれば問題なく使えます。
- ペンの充電は必要ですか?
- ペン(PW320)はバッテリー不要の電磁共振方式を採用しているため、充電は不要です。充電が必要なのは本体カバー側のみです。
- iPadやAndroidタブレットでも使えますか?
- ノートモード(手書きのデジタル化)はiOS 11以降、Android 6.0以降に対応しています。ただし、板タブモード(ペンタブレットとして使用)はPC/Mac接続時のみの機能です。
- ボールペンの替え芯は入手できますか?
- 付属ペンのリフィルはD1規格(国際標準の短い替芯規格)を採用しています。三菱鉛筆のジェットストリーム(SXR-200-05)やZebraのSharbo X用リフィルなど、D1規格のリフィルであれば文房具店やAmazonで簡単に入手できます。
- Huion Noteで書いたデータはどんな形式で保存・共有できますか?
- アプリ内ではベクター形式で保存され、PDF・画像(PNG)・MP4形式でエクスポートできます。
Huion Noteのレビューまとめ
『Huion Note』は、紙のノートに書く感覚をそのまま残しつつ、書いた内容をリアルタイムでデジタル化できるスマートノートです。
ペンタブメーカーであるHUIONならではの筆圧8,192段階対応に加え、市販のA5ノートがそのまま使えるのでランニングコストが安く、さらにPC接続で板タブとしても使える一台二役な点も魅力。1万円台後半という価格を考えると、かなりコスパの高い製品と言えそうです。
付属のボールペンリフィルの書き味やペンスリーブの磁力の弱さ、OCR機能が無い点など、細かい部分で気になるところはあるものの、リフィルはD1規格に対応しているのでジェットストリームなど好みのリフィルに交換すれば書き味は大きく改善できます。
OCRに関してもGoogleドライブなど他サービスを使えば対応可能なので、致命的な欠点とまでは言えません。
「紙のノートの書き心地は捨てたくないけど、デジタルでの管理もしたい」という方にとって、本製品はかなり良い選択肢になってくれると思います。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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