我が家の洗濯機は7年以上、パナソニックの『キューブル(NA-VG2200)』を使っていました。選んだ理由はもちろんデザインです。
ただ、長く使っているとさすがにいろいろと調子が悪くなってきます。特に顕著だったのが、乾燥が弱くなってなかなか乾かないという点。
そろそろ買い替えかなと思ったものの、キューブルはすでに終売。事実上の後継にあたる「SDシリーズ」はサイズ感も変わらず、デザインもめちゃくちゃ美しいんですが、乾燥は相変わらずヒーター式なんですよね…。
ヒートポンプ式を狙うと同じパナソニックならLXシリーズですが、キューブルより奥行きが長く、うちの洗濯機置場だとかなりせり出します。価格も高価。
そんな時にニュースで見かけたのが、今回紹介するハイセンスの『HWF-D120XL-W』。奥行630mmとキューブルとほぼ同じサイズで、洗濯12kg・乾燥6kgのヒートポンプ式、それで実質15万円くらいです。

デザインは多少妥協しましたが、買い替えてみると乾燥時間が半分以下になりました。夜中ずっと回して6〜8時間かかっていたのが、2〜3時間ほどで終わります。
運転音も静かで、終わったあとに脱衣所へ湿気がこもることもありません。
キューブルからの買い替えで実際どう変わったのか、乾燥性能から使い勝手、気になった点まで詳しく紹介します。
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ハイセンス HWF-D120XL-Wとは?
『HWF-D120XL-W』は、ハイセンスが2025年10月に発売したドラム式洗濯乾燥機です。洗濯12kg・乾燥6kgの大容量ながら、本体幅598mm×奥行630mmに収まっているのが最大の特徴。
国内のR&Dセンターが「日本基準」で開発し、日本の住環境に合わせたモデルとのことです。
ハイセンスは2025年から日本での白物家電事業を本格的に始めていて、春から秋にかけて3カテゴリに注力製品を投入するうちの第三弾が本製品にあたります。
テレビのメーカーというイメージが強いと思いますが、洗濯機はここ最近になって本腰を入れてきた分野ということですね。
スペック
| HWF-D120XL-W | |
|---|---|
| 洗濯・脱水容量/乾燥容量 | 12kg/6kg |
| 乾燥方式 | ヒートポンプ式(約65℃の低温風) |
| 洗剤・柔軟剤自動投入 | 対応(液体洗剤・柔軟剤/タンク取り外し可) |
| 本体サイズ | 幅598×奥行630×高さ1007mm ※幅は排水ホースを含まず |
| 設置可能防水パン | 奥行内寸法500mm以上/幅内寸法590mm以上 |
| 本体重量 | 約87kg |
| 標準コース運転目安時間 | 洗濯 約29分/洗濯〜乾燥 約124分 |
| 標準使用水量 | 洗濯 72L/洗濯〜乾燥 60L |
| 定格消費電力 | 洗濯時 400W/乾燥時 550W |
| 消費電力量 | 洗濯 40Wh/洗濯〜乾燥 1,085Wh |
| 運転音(洗い/脱水/乾燥) | 約37dB/約46dB/約46dB |
| ナイトコース運転音(洗い/脱水/乾燥) | 約37dB/約46dB/約43dB |
| 温水洗浄 | 4段階の水温設定 |
| 排水方向 | 左右、真下 |
| カラー | ホワイト |
スペックで特筆すべき点としては、やはり「サイズ」と「消費電力」です。
幅60cm、奥行63cmと一般的な縦型洗濯機と同じくらいのサイズに収まっているので、マンションなど洗濯機置場が狭い場合にも置ける可能性が高いです。
また、乾燥方式にヒートポンプ式を採用したことで、乾燥時間や消費電力が抑えられているのも大きな利点です。
本体デザイン
『HWF-D120XL-W』の本体デザインを見ていきます。

正面から見た様子。全体的に白で統一されており、サニタリー空間に馴染むクリーンな印象のデザイン。

斜めから見ると、ドアの部分だけが少し前にせり出してます。キューブルは前面がフラットだったので、ここだけはちょっと残念。

こちらがドラム槽。キューブルなどのドラム式は衣類が取り出しやすいようにドラム槽がななめになっていることが多いのですが、本製品は本体に対して真っ直ぐです。
まっすぐなぶん中が覗きにくいので、奥に張り付いた洗濯物を取るときは少しかがむ必要があります。

ドラム槽は波状になっており、水の対流を作り出すような設計となっています。

本体上部の操作パネル。
ドラム式洗濯乾燥機に必要そうな機能は一通り揃えているような印象。表記も違和感なく、分かりやすいと思います。

最近の洗濯機ではなくてはならない機能となった、洗剤・柔軟剤の自動投入にも対応しています。
もちろん、洗剤の種類によって投入量も変更可能です。

乾燥機能を多く使う人にとって気になるのが、乾燥フィルターのお手入れ。


こちらはユニットを引っこ抜き、フィルターをスライドして取り外すような機構となっています。
毎回お手入れは必要ですが、キューブルよりは掃除がしやすいかなと思いました。
ハイセンス HWF-D120XL-Wのメリット
『HWF-D120XL-W』を実際に使い、感じたメリットを紹介します。
奥行630mmで縦型洗濯機と同じ場所に置ける
キューブルってデザイン性の高さが一番の売りですが、隠れた利点として「本体が小さいので縦型洗濯機と同じ場所に置ける」という点があげられます。
本製品も同様に、本体は幅598mm×奥行630mm。設置に必要な防水パンは内寸で幅590mm以上・奥行500mm以上です。

うちで使っている防水パンは640×640mmで、最も標準的なサイズ。ドラム式だからといって特別大きいものを用意しているわけではありません。
設置場所が狭いからドラム式は無理だと諦めていた家庭でも置ける、まさに日本の住宅環境を考慮した製品だと思います。
買い替えの決め手はヒートポンプ式乾燥

本製品を選んだ最大の理由が「ヒートポンプ式乾燥」です。
以前まで使っていたキューブルはヒーター式。ドライヤーの熱風で乾かすような方式で、乾くまでが長い、衣類が縮みやすい、乾燥中に洗濯機置場の湿度がめちゃくちゃ上がる、電気代が高いと、乾燥に関してはちょっと弱点の多い方式でもあります。
なので、次に買い替えるならヒートポンプ式にしたいとずっと思っていたところです。そして、実際に使ってみると、期待以上。もう乾燥はこれしかないなと思ったくらいです。
明け方までかかっていた乾燥が2〜3時間で終わる
キューブルを使っていた頃は、夜に回し始めても明け方まで乾燥が終わらないことがよくありました。
ヒーター式でそもそも乾燥時間が長いことに加え、長年使って乾燥能力が落ちていたのも原因だと思います。
ところが本製品に替えてからは、洗濯から乾燥までが2〜3時間程度で終わるようになりました。
これは大きな変化ですね。使い始めた当初はあまりにも早く終わるので、本当に乾燥できてるのかな?と何回も確認したくらいです。
仕上がりも問題なく、ちゃんと乾いています。キューブルの時は厚手の服やバスタオルが乾ききらないこともありましたが、本製品ではそういうことがありません。
乾燥中の音がほとんど聞こえず、脱衣所も蒸れない
キューブルの時は乾燥時の音が大きく、扉を閉めていても音が漏れてきます。特に僕が普段作業している場所が洗濯機置場と近く、乾燥時は音がうるさくて困ってたんですよね…
ヒーター式は言ってみればドライヤーで乾かすような方法なので、ゴーという風の音がどうしても出ます。こういうものかと半分諦めていました。
ところが本製品で乾燥させてみると、最初に使った時、これ本当に乾燥してるのか?と思うくらい静かな事に驚きました。扉を閉めればほとんど聞こえなくなるので、夜間でも回せるレベルです。
公式スペック上の乾燥時の運転音は約46dB。数字だけ見るとそこまで静かには見えませんが、風切り音がないぶん体感の印象がまったく違います。ナイトコースを使えば約43dBまで下がります。
そして乾燥が終わったあと、脱衣所に湿気がこもらないのも大きいです。キューブルの時は乾燥中に洗濯機置場の湿度が上がり、扉を開けるとムワッした空気になっていて結構不快に感じてたんですよね…
本製品だと乾燥しても湿度がほとんど変わらないので、乾燥中に脱衣所に入っても不快に思うことが無くなりました。
乾燥時の電気代が半分近くまで下がる
ヒートポンプ式乾燥の大きなメリットの一つとして、消費電力が少ないという点があげられます。
実際にヒーター式のキューブルと消費電力を比較してみると、洗濯から乾燥まで1回回した時の消費電力量が、キューブルの最終型NA-VG2900で1,980Wh、本製品は1,085Whです。
電力料金の目安単価31円/kWhで計算すると、1回あたり約61円と約34円。毎日乾燥まで回すとして、年間で1万円近い差になります。
ちなみに洗濯だけで回した場合はキューブルが70Wh、本製品が40Wh。ここはそんなに差はなく、電気代は主に乾燥で決まります。
| ハイセンス HWF-D120XL-W | キューブル NA-VG2900 | |
|---|---|---|
| 乾燥方式 | ヒートポンプ式 | ヒーター式 |
| 洗濯/乾燥容量 | 12kg/6kg | 10kg/5kg |
| 消費電力量(洗濯) | 40Wh | 70Wh |
| 消費電力量(洗濯〜乾燥) | 1,085Wh | 1,980Wh |
| 電気代(洗濯〜乾燥1回) | 約34円 | 約61円 |
| 運転目安時間(洗濯〜乾燥) | 124分 | 195分 |
しかも安くなっただけではありません。キューブルの乾燥容量が5kgなのに対し、本製品は6kg。1回に乾かせる量が増えたので、乾燥だけもう一度回すということがなくなりました。
毎日のように乾燥まで回す我が家にとっては、ここが一番大きかったですね。
最大60℃の温水洗浄に対応しており、汚れ落ちは問題なし

よく言われるドラム式洗濯乾燥機の弱点として汚れ落ちが悪いという点があげられますが、本製品は温水洗浄に対応しており、約20℃・30℃・40℃・60℃の4段階から水温を選んで洗濯ができます。
僕個人の実感としては、基本的に温水洗浄を使わなくても汚れ落ちが悪いとは思わないのですが、泥まみれの子どもの服など、ちょっと汚れが酷そうなものに関しては60℃で洗ったりすることもあります。
この使い方で今まで汚れが残ってるなと感じたことはないので、洗浄力に関しては特に問題はなさそう。
温水洗浄というのは、どのメーカーでも上位モデルに搭載されていることが多い機能です。例として東芝のZABOONだと、温水洗浄が付くモデルと付かないモデルで3〜5万円ほど価格が変わるほど。
パナソニックのSDシリーズに至っては、温水洗浄が使える『NA-SD10HBL』と、洗剤・柔軟剤の2タンク自動投入とスマホ連携が使える『NA-SD10UBL』でモデルが分かれています。どちらか片方しか選べないという、なかなか訳が分からないラインナップ。
その点、本製品は温水洗浄も2タンク自動投入も両方使えるのは明確なメリットと言えます。
同等のドラム式より3〜4万円ほど安い
温水洗浄、洗剤・柔軟剤の自動投入、ヒートポンプ式乾燥と機能面で充実している本製品ですが、価格が安いのも特徴です。
本製品の価格は約18〜19万円ほど。楽天市場などだとポイントが多く付与されるので、実質16万円くらいで購入することが可能です。
キューブルの事実上の後継機種である「SDシリーズ」は約20万円ほどの価格ながらヒーター式で、温水洗浄と2タンク自動投入が別々のモデル。
上位モデルの「LXシリーズ」ならヒートポンプ式で3タンク自動投入とフラッグシップならではの機能を備えていますが、サイズが大きく価格も約30万円とかなり高価です。
ハイセンスというメーカーってどうなの?という不安は確かにありますが、価格と機能を並べると本製品が頭ひとつ抜けているのは確かだと思います。
ハイセンス HWF-D120XL-Wのデメリット
『HWF-D120XL-W』を実際に使って感じたデメリットも正直に紹介します。
サポート体制に少し不安を感じる
ハイセンスと聞くとどんな印象がありますでしょうか?僕はと言うと、少し不安に感じます。
テレビなどでは良く見かけますが、安い中国ブランドみたいなイメージがありますし、そもそもドラム式洗濯乾燥機は2025年に出たばかり。
洗濯機は10年近く使う家電ですし、国内メーカーの方がサポート体制はしっかりしているというのは疑いようのない事実だと思います。
ただ、今回購入した「楽天ビック」では無料で5年間の延長保証が付けられました。
そのため、目先の不安は延長保証で解消できるので、購入するなら保証が手厚い販売店を選ぶのがポイントかなと思います。
脱水時に大きな音がすることがある
これは毎回ではないんですが、脱水中に途中でガタガタとかなり大きな音がすることがあります。
ちょっと不安になるのですが、特にエラーも出ていませんし、洗濯や乾燥は問題なく行えます。
これが故障なのかどうか良く分かりませんが、まだ保証期間内なので、酷くなるようだったら修理に出してみようかなと思っています。
洗濯コースを切り替えると、設定が戻らない
これ細かい点ですが、結構ストレスになっているポイント。
本製品は標準の洗濯コースだと、洗濯と乾燥の両方がオンになっています。ここからおしゃれ着洗いに切り替えると、乾燥がオフになって洗濯だけの状態になります。
おしゃれ着は乾燥に向かない衣類が多いので、ここまでは正しい動きです。
引っかかるのはこの後で、おしゃれ着洗いから標準のコースに戻しても、洗濯だけがオンになったままなんですよね。乾燥まで回したいなら、毎回自分で乾燥をオンにし直す必要があります。

7年使っていたキューブルは、コースごとに洗濯と乾燥の設定を覚えていました。おしゃれ着洗いから標準に戻せば、洗濯と乾燥の両方が自動でオンに戻ります。
これちょっと面倒なんですよね…。ハードウェア側の問題じゃなくてソフトウェア側の問題だと思うので、何とかならないかな…と思ったりもするのですが、本製品には特にファームウェア更新などの機能はないので、次モデルで改善するのを待つしかなさそうです。
ハイセンス HWF-D120XL-Wはこんな人におすすめ
『HWF-D120XL-W』は以下のような方におすすめです。
- キューブルを使っていて、同じ場所に入る買い替え先を探している方
- 縦型からドラム式に替えたいけれど、洗濯機置き場が狭くて諦めていた方
- 毎日乾燥まで回すので、乾燥にかかる時間と電気代を減らしたい方
- 夜間や早朝に乾燥まで回すことが多い方
- 30万円近い予算は出せないけれど、ヒートポンプ式は譲れない方
デザインを最優先するならパナソニックのSDシリーズのほうが美しいですし、国内メーカーのサポート実績を重視するならそちらのほうが安心だと思います。
ただ、置ける場所が限られていて乾燥もしっかり使いたいという条件なら、本製品はかなり有力な選択肢です。
ハイセンス HWF-D120XL-Wに関するよくある質問
『HWF-D120XL-W』に関するよくある質問をまとめました。
- 洗濯機置場が狭いけど設置できますか?
- 本体サイズは幅598mm×奥行630mmで、設置に必要な防水パンは内寸で幅590mm以上・奥行500mm以上です。うちは640×640mmの標準的な防水パンにそのまま設置できました。一般的な縦型洗濯機と同じくらいのサイズなので、縦型が置けている場所なら入る可能性は高いと思います。
- 乾燥にどれくらい時間がかかりますか?
- 公式の標準コースだと、洗濯から乾燥まで約124分。うちでは実際に2〜3時間程度で終わっています。
- 乾燥の電気代はどれくらいですか?
- 洗濯から乾燥まで1回回した時の消費電力量が1,085Wh。電力料金の目安単価31円/kWhで計算すると、1回あたり約34円です。
- 乾燥フィルターの掃除は自動ですか?
- 自動ではありません。乾燥フィルターと排水フィルターはどちらも手動でお手入れが必要です。
- 洗剤と柔軟剤の自動投入には対応していますか?
- 対応しています。液体洗剤700mL、柔軟剤600mLの2タンクで、タンクは本体から取り外して洗えます。
- 中国メーカーですが、サポートは大丈夫ですか?
- ハイセンスは1969年に中国・青島で設立されたメーカーで、日本法人のハイセンスジャパンは2010年設立。テレビでは東芝映像ソリューション(レグザ)を2018年に買収しており、日本での実績はあります。ただドラム式洗濯乾燥機は2025年に参入したばかりなので、修理網や部品供給の実績はこれからです。僕は販売店の5年延長保証を無料で付けられたので、そちらでカバーしました。
ハイセンス HWF-D120XL-Wのレビューまとめ
『HWF-D120XL-W』へ買い替えて、一番変わったのはやはり「乾燥」です。
明け方までかかっていた乾燥が2〜3時間で終わるようになり、電気代も1回あたり約61円から約34円へ。乾燥中の音もほとんど聞こえなくなり、終わったあとに脱衣所がムワッとすることもなくなりました。
しかもこれだけ変わって、本体サイズはキューブルとほぼ同じ。今までと同じ場所に、そのまま置き換えられています。
脱水中にたまに大きな音がすることと、コースを切り替えると乾燥の設定が戻らない部分は気になりますが、それよりもメリットのほうが上回っている印象。
さすがにデザインはパナソニックの「SDシリーズ」には敵いませんが、本製品も装飾が少なくシンプルな見た目にまとまっているので、そこまで悪くないと思います。
キューブルと同じようなサイズ感でヒートポンプ式が欲しいという方は、ぜひ本製品をチェックしてみてください。

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