パソコン作業やゲーミングのお供として欠かせないのが「キーボード」。最近は本当に様々な種類のキーボードが販売されており、拘りのキーボードを使っているという方も多いかと思います。
キーボードは、数千円で買えるものから数万円もするものまで千差万別ですが、本記事で紹介する『EPOMAKER TH85』は、1万円強で買える価格ながら、ガスケットマウントを採用し心地よい打鍵感を実現しながら、「有線・無線(2.4Gz、Bluetooth)接続対応」「QMK/VIA対応」「ホットスワップ対応」「豊富なライティングパターン」など、これでもかというくらいに機能を詰め込んだ80%キーボード。

シンプルで洗練されたデザインも美しく、スタイリッシュにデスク空間を彩ってくれるのも特徴的です。
今回、実際に『EPOMAKER TH85』をしばらく使ってみましたので、使用感や打鍵感などを詳しく紹介していきます。
ちょっと良いキーボードを探している方は、是非本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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EPOMAKER TH85とは?
中国のキーボードブランドEPOMAKER(エポメーカー)から、2025年に発売された新しい80%キーボードが『EPOMAKER TH85』です。
EPOMAKERの製品は優れた打鍵感やビルドクオリティの高さ、デザインの良さなどが特徴的。更に品質の割に価格が安くコスパの高さから日本でもかなり人気が高まってきています。
『EPOMAKER TH85』のスペックと主な特徴を見ていきます。
スペックと主な特徴
EPOMAKER TH85 | |
---|---|
キーレイアウト | US配列 80%キーボード |
キー数 | 84キー |
バッテリー | 4,000mAh |
接続方法 | 有線接続 / 2.4GHz / Blueooth 5.0 |
ポーリングレート | 1,000Hz(USB、2.4GHz) 125Hz(Bluetooth) |
遅延 | 2ms(USB) 5ms(2.4GHz) 11ms(Bluetooth) |
Nロールオーバー | 対応 |
キースイッチ | Creamy Jade Switch Milk Blue Switch |
キーキャップ | ダブルショットPBTキーキャップ |
QMK/VIA | 対応 |
対応OS | Mac/Windows/Android/PS4・5/Xbox |
カラー | ホワイト/ブラック/ブラック&ホワイト&ブルー |
サイズ | 35×14×4.2cm |
重量 | 1.34Kg |
価格 | 14,281円(税込) |
- しっかりとした打鍵感と心地よい打鍵音
- ガスケットマウント構造による振動の少ない安定した打鍵感
- QMK/VIAに対応しており、キーカスタマイズが可能
- 有線接続時1,000Hzのポーリングレート、Nロールオーバー対応などゲーミング用途としても高性能
- 有線、2.4GHz無線、Blueoothと幅広い接続方法に対応
- ホットスワップに対応しており、キースイッチの変更が簡単
- 美しいライティングを実現
『EPOMAKER TH85』の主な特徴は上記の通り。
ガスケットマウント構造を採用しているので、タイピング時の振動が少なく、安定した打鍵感と心地よい打鍵音を実現。それに加え、QMK/VIA対応によるキーカスタマイズ、ホットスワップ対応でキースイッチの変更が簡単など、「メカニカルキーボード」として基本性能が高いのが大きな特徴です。
更にゲーミングキーボードとしても高性能で、「Nロールオーバー対応」「1,000Hzのポーリングレート」「低遅延」と快適にゲームができるスペックを備えています。
また、ゲーミングキーボードらしく豊富なライティングパターンが用意されており、ゲーミングデスク環境を美しく彩ってくれるのも特徴的です。
本体デザイン


パッケージはゲーミング感(?)がある派手めなデザイン。厚手の段ボール素材で、内部をしっかりと保護してくれています。

- EPOMAKER TH85本体×1
- USB-C to Aケーブル×1
- キーキャッププラー ×1
- キースイッチ×2
- 取扱説明書
付属品は上記の通りです。

こちらのキーキャッププラーは、キースイッチプラーも兼ねており、カスタマイズする際に役立ちます。

予備で付いてきたキースイッチ。
本製品のホワイトモデルには「Milk Blue」というキースイッチが採用されていますが、それが付属してきます。
ブラックモデル、およびブラック&ホワイト&ブルーモデルでは「Creamy Jade Switch」というキースイッチが採用されているので、そちらは恐らく「Creamy Jade Switch」が付属されるのではないかと思います。

『EPOMAKER TH85』本体のデザイン。
今回は「ホワイトモデル」を使っていきますが、非常にデザインが洗練されていてスタイリッシュです。
「ESCキー」と「Enterキー」だけが黒のキーキャップになっているのもまた良いアクセントとなっており、カッコいい。
また、キーキャップは「ダブルショットPBT」なので耐久性が高く、印字も綺麗です。個人的にはこのキーキャップ、フォントのバランスなんかも含めかなり好みの部類に入りますね。

『EPOMAKER TH85』はテンキーが無い、いわゆる”80%キーボード”と呼ばれる部類のキーボード。
好みにもよるとは思いますが、個人的にはかなり好みのキーレイアウトです。「矢印キー」が独立しているのに加え「Enterキー」の横に少し隙間が設けられているので、誤入力しにくいという点も評価が高いです。
一方で「Delキー」の位置は一般的な80%キーボードとは異なるので、慣れるまで少し違和感はあるかもしれません。
また、サイドにはロゴ入りのメタルプレートもあり、スタイリッシュな印象を受けます。

本体上部には、「Mac/Windows」切り替えスイッチ、USB-Cポート、「2.4Ghz / USB / Bluetooth」切り替えスイッチがあります。

本体側面にもロゴ入りのアクセント。本体は樹脂製ですが、所々こういったアクセントがある事によって安っぽさが無く、全体のビルドクオリティは高いという印象を受けました。

キーボード裏面は四隅に滑り止めのゴムが付いています。





裏面には2段階調整できるスタンドが付いており、好みによって高さを変更できます。
美しく豊富なライティング
『EPOMAKER TH85』は、美しく豊富なライティングパターンを備えているので、ゲーミングデスクを美しく彩ってくれます。

様々な発光パターンがありますが、レインボーパターンの場合流れるように色が変わっていき美しいパターン。
色合いも綺麗で、眺めているだけでも楽しいですが、キーキャップの文字部分が透過していたら更に綺麗で実用性も高いだろうなと思いました。
幸い本製品はキーキャップを自由に変更可能なので、別途キーキャップを用意しても良さそう。


『EPOMAKER TH85』は、側面から上部にかけて「バーライト」と呼ばれるLED発光部分があります。この部分もキーボードのバックライトとは別に、独立して発光パターンの変更が出来ます。
初期設定のレインボーでは結構派手なのですが、単色に切り替えることも出来るので、補助的な灯りとしても役立ちそう。

さらに、キーボード右側にあるメタルプレートのロゴですが、この下にあるLEDも独立して光り方を変更できます。
あまり独立させる意味も良くわからないのですがw、ここだけ別の色に変えてアクセント的に光らせるのも面白いかもしれません。
EPOMAKER TH85の使用レビュー
ここからは実際に『EPOMAKER TH85』を使い、感じた使い勝手や打鍵感、打鍵音について詳しく紹介していきます。
心地よい打鍵感と、カタカタと小気味良い打鍵音が癖になる
実際にタイピングしている様子を動画にしましたので、まずはこちらをご覧ください。
現在までメカニカルキーボードだと『Keychron K1 SE』や『Lofree FLOW』などをメインとして使ったことがありますが、『EPOMAKER TH85』は、それらと同等以上の打鍵感を得られることが出来ます。
むしろ、打鍵感と打鍵音のバランスで言えば、一番好みかもしれません…。

『EPOMAKER TH85』のホワイトモデルに採用されているキースイッチ「Milk Blue」は、いわゆる”茶軸”と言われるタクタイルスイッチに相当します。
そのため、タイピングをした際にはしっかりとした打鍵感を感じる事ができます。
打鍵音は、タクタイルらしい「カタカタ」といった小気味良い音で、”打ってる感”を味わえます。当然リニア軸ほど静かでは無いので、深夜帯など音に細心の注意を払わなければいけない環境ではやや向いていないかもしれませんが、一般的な環境下であれば問題は無さそう。
また、ガスケットマウントを採用しているおかげか安定性も高く、タイピング時に本体がブレることがありません。そのため、タイピングに集中できるのも良いですね。
VIA/QMK対応で、自在なカスタマイズが可能

『EPOMAKER TH85』は、自分で自在にキーマップを変更できる「VIA/QMK」に対応しています。公式サイトにJSONファイルが用意されており、以下からダウンロードできます。
自分好みにキーマップを変更できるので、拘りのあるヘビーユーザーも納得ですね。
Nキーロールオーバーなどゲーミング用途としても優れる
豊富なライティングパターンを備えている事から分かる通り、『EPOMAKER TH85』はゲーミング用途としても十分に使える高いスペックを誇っています。
USB-Cでの有線接続時では1,000Hzのポーリングレートを誇る上、Nキーロールオーバーにもしっかりと対応し、全キー同時押ししてもしっかりと認識します。
Nキーロールオーバーは、特にFPSなどをプレイする場合、是非欲しい機能の一つ。「WASDキー」で移動しながら、武器を切り替えたり、インベントリを開いたりなど、ゲームをプレイしているとキーを同時押しする機会は意外にも多いもの。
この通り『EPOMAKER TH85』は、ゲーミングプレイでもしっかりと活躍できるだけのスペックを有しています。
白色とMAC用のキーキャップを付属してほしかった

『EPOMAKER TH85』のホワイトモデルは、「ESCキー」と「Enterキー」のキーキャップが黒になっているモノクロデザインで非常にスタイリッシュです。
ただ、この部分も白く、真っ白にしたいという要望もあると思うんですよね(主に僕)。

また、予め付いているキーキャップはWindows用のものなので、Macで使う時には「Winキー」などは変更したい所。
これらのキーキャップが予め付属していれば良かったなぁ…と思いました。
EPOMAKER TH85のレビューまとめ
『EPOMAKER TH85』は、シンプルながらスタイリッシュなデザインと、確かな打鍵感、小気味よい打鍵音が特徴のメカニカルキーボードです。
今回使用したホワイトモデルは「Milk Blue」というキースイッチを採用し、タクタイルタイプらしい打鍵感と打鍵感のバランスでした。ガスケットマウントを採用したことにより、安定性も高く本体がブレないので長時間作業でもしっかりとタイピングができます。
ゲーミング環境にもマッチする綺麗で豊富なライティングも特徴的。ビジネスシーンからゲーミングシーンまで幅広く使うことができるキーボードです。
これだけの打鍵感やスペックを備え、1万円強という価格はかなり優秀なキーボードなのではないかと思います。
テンキーレスで、デザインも打鍵感も良いキーボードが欲しいという場合『EPOMAKER TH85』は非常に有力な選択肢だと思います。気になる方は是非製品をチェックしてみてください。
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