音質とコスパの良さで定評があるEDIFIERから、同社ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデル(最上位機)である『WH950NB』の新モデルが発売されました。
こちらは2023年に発売された『WH950NB』をベースに、各種性能がブラッシュアップされた製品。40mm大口径ドライバー搭載などは引き継ぎながらも、最大-49dBのノイズキャンセリング搭載、最大80時間の長時間再生可能など、単なるマイナーチェンジに留まらない性能強化がされています。

実際にしばらく使ってみましたので、旧モデルと何が違うのか、似たようなデザインである『W80』と何が違うのか、など比較を交えながら音質や使い勝手などを詳しくレビューします。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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EDIFIER WH950NB(2025モデル) とは?
EDIFIERのワイヤレスヘッドホンの中でも、STAXシリーズを除き、フラッグシップモデルと位置づけされているのが『WH950NB』です。
「VGP2023金賞」を受賞するなど、専門家からも高い評価を得ていましたが、発売されたのが2023年2月なので既に2年以上経過。2025年現在、進化の早いワイヤレスヘッドホン市場の中では機能面などやや見劣りする部分も出てきている中、満を持してリニューアルされ、新しく『WH950NB 2025モデル』として登場しました。
旧モデルとの比較を交えて、スペックを見ていきます。
スペック
| WH950NB(2025) 新モデル | WH950NB 旧モデル | |
|---|---|---|
| タイプ | オーバーイヤー型 | オーバーイヤー型 |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
| 対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | SBC、LDAC |
| ドライバーサイズ | 40mmダイナミックドライバー | 40mmダイナミックドライバー |
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz | 20Hz-40kHz |
| 連続再生時間 | ANC OFF:80時間 ANC ON:45時間 | ANC OFF:55時間 ANC ON:34時間 |
| 急速充電 | 15分の充電で13時間再生 | 10分の充電で7時間再生 |
| 有線接続 | USB-C | USB-C |
| ノイズキャンセリング | 8段階調整ハイブリットANC(最大-49dB) | 2段階調整ハイブリットANC(最大-45dB) |
| 外音取り込み | ◯ | ◯ |
| マルチポイント接続 | ◯(2台まで) | ◯(2台まで) |
| ゲームモード遅延 | 0.08秒 | 0.08秒 |
| Google Fast Pair対応 | ◯ | |
| 専用アプリ | EDIFIER ConneX対応 | EDIFIER ConneX対応 |
| カラー | ブラック/アイボリー | ブラック/アイボリー |
| 重量 | 約297g | 約296g |
| 価格 | 19,900円(税込) | 19,900円(税込) |
大きく進化した点としては、Bluetoothのバージョンが5.4となり、コーデックに「AAC」が追加された事。
「AAC」が追加されたことにより、iPhoneやMacなどApple製品との相性が良くなり接続安定性や音質の向上が期待できます。
また、連続再生時間が大幅に伸びた点も見逃せません。元々旧モデルでもそれなりに長時間再生は可能でしたが、2025モデルでは「ANC OFFで80時間、ANC ONでも45時間」と、大幅に再生時間が伸びており、より使い勝手が良くなりました。
更にノイズキャンセイリング性能も向上し、最大-49dBまでカットしてくれるほか、8段階という細かい設定もできるようになったのが特徴です。
開封とパッケージ内容


パッケージ外観。
こちら2025年モデルなのですが、どこにもその記載が無く「あれ?本当に2025モデル…?」と最初かなり疑ってしまいました。
見極めるポイントとしては、パッケージ左下の「Fast Pair」のロゴと、その下にある「80H」という再生時間の表記。旧モデルは「Fast Pair」には対応しておらず、再生時間も「55H」なので、ここで判断できます。


パッケージを開封すると、なんと専用のキャリングケースに本体やアクセサリ類が入っています。流石フラッグシップモデル…


この様に、右手側にヘッドホン本体。左手側のポケットにケーブル類などが収められています。このキャリングケースはハードケースなので耐久性もあり、外部の衝撃からしっかりと守ってくれるため、持ち運び用としても重宝しそうです。

- WH950NB 本体×1
- USBケーブル ×1
- 3.5mmオーディオケーブル ×1
- 航空機用コネクタ ×1
- キャリングケース ×1
- 取扱説明書

取扱説明書は多言語化されており、日本語での記載もありますが、字が細かく、そこまで詳細に書かれているわけでもないので、何かあった時に眺める程度で良いでしょう。

3.5mmオーディオケーブルも付属してきます。片方がL字になっているタイプなので、使用している機器にもよりますが、使いやすいのが特徴です。

充電用のUSB-A to Cケーブル。長さも短いのであくまでも充電用といった所。

航空機用のプラグアダプターも付属してきます。これは飛行機乗る方だったら地味に嬉しい。
本体デザイン

『WH950NB(2025モデル)』の本体デザイン。
ヒンジ周辺にあるメタリックっぽいパーツの色合い以外、以前レビューした『W80』とほぼ一緒。
全体的にはシンプルにまとまっており、質感は良好です。

ヘッドホンの内側。こちらは内部に「L/R」の表記があるので、分かりやすいです。

ハウジング表面にはレザーの様なシボ加工がされており、見た目も良く手触りも良好です。エントリーモデルとは違う質感の高さが表れています。

イヤーパッドは肉厚でもちもちのレザークッション素材が使われており、柔らかく弾力があります。
長時間付けていても耳が痛くなりにくそう。

右(R側)にボタン類やUSBポートがまとまっています。

左(L側)には3.5mmイヤホンジャックがあるので、有線でも使用可能です。

ヘッドバンドもイヤーパッド同様、肉厚なレザークッションが使われておりもっちりとしています。この様に体に触れる部分はクッション性が高く、装着時の痛みなんかを軽減するような工夫がなされています。

ヘッドバンドは繋ぎ目の無い金属パネルが使われており、スタイリッシュでデザイン性が高いですね。

もちろんヘッドバンドの長さも調整可能。

ヒンジ部分にも金属パーツが使われており、耐久性や質感が高いのが特徴的です。

折りたたんでコンパクトに出来ます。付属のキャリングケースを使えば衝撃からしっかりと本体を守りながら持ち運べるので、旅行のお供としても良さそう。
EDIFIER WH950NB(2025モデル) の使用レビュー
ここからは実際に『WH950NB(2025モデル)』を使い、使用感や音質などを詳しく紹介していきます。
装着した様子・装着感
装着した様子がこんな感じです。

やや側圧は感じますが、肉厚でもっちりとしたイヤーパッドな為、付けても痛さを感じることはありません。耳をスッポリと包むので、ノイキャンを効かせなくても装着するだけで結構外部の音は遮断されます。

一方で、ハウジング部分はやや大きいですね。小型なヘッドホンが好みの方には少し合わないかもしれません。
操作方法
| 動作・状態 | R側(右) |
|---|---|
| 再生/停止 | 電源ボタンを短押し |
| 曲送り | +ボタンを長押し |
| 曲戻し | −ボタンを長押し |
| 音量+ | +ボタンを短押し |
| 音量− | −ボタンを短押し |
| 通話開始/通話終了 | (着信時・通話時)電源ボタンを短押し |
| 着信拒否 | (着信時)電源ボタンを2回押し |
| 音声アシスタント | 電源ボタンを2回押し |
| ANCモード切り替え | マルチファンクションボタンを短押し |
| サウンドモード切り替え | マルチファンクションボタンを2回押し |
| Bluetoothペアリング | マルチファンクションボタンを長押し |
ヘッドホン本体で行える基本的な操作は上記の通り。
ボタンは物理ボタンなので誤動作が少なく使いやすいです。また、個人的にかなり良いと思ったのが「+ボタン」が飛び出していない事。

以前レビューした『W80』の場合、「+ボタン」と「電源ボタン」の両方が飛び出すような加工になっていたため、電源ボタンを押そうとしたら実は+ボタンを押していた…みたいな押し間違えがありましたが、『WH950NB(2025モデル)』だとその心配はありません。
細かい事ですが、こういうちょっとした箇所が使い勝手を左右するので、『WH950NB(2025モデル)』はその点かなり好印象。
また「マルチファンクション」ボタンについては、後述するアプリ「EDIFIER ConneX」で動作の変更が可能です。
音質
気になる音質について。

流石フラッグシップモデルと位置づけられるだけあって、音質に関しては文句なしというレベルです。
本製品をレビューする前までは、デザイン的には『W80』と一緒なので、音質もそう違わないのでは無いかと思っていましたが、明確に違いました。
『W80』もかなり良かったですが、『WH950NB(2025モデル)』は解像度が段違いで一つ一つの音の輪郭がハッキリと聴こえる上、ボーカルも非常にクリアで息遣いが聴こえてきそうなくらいリアルに表現してくれます。
かといって尖った感じも無く、全体的にはバランスの取れた聴きやすい音質に仕上がっているのが素晴らしいと思いました。
音質プリセットの初期値が「低音」になっているので、低音も質量の多い重厚な音が響きます。とは言え、変に強すぎることはなく、下品な感じがしない上質な音で全体を下支えしてくれている印象を受けました。
個人的には、ここ最近使ったヘッドホンの中でも1番お気に入りの音となっており、昔好きだった曲などを聴きまくってますw
AACについて
『WH950NB(2025モデル)』は、公式サイトの説明やAmazonの商品説明文にも「AAC」という文字がなく、一部スペック比較表にだけ「AAC」と載っているだけで、本当に対応しているかどうか良く分からない所があります。


実際に「Redmi Pad SE」で確認してみた所、問題なくAACで接続出来ているのが確認できました。iPhoneなどで使う際にもAACが使われるものと思われます。
せっかく対応してるのであれば、しっかりと表記を統一して書いておいたほうがいいんじゃないかなと思いました。
LDAC
本製品はハイレゾワイヤレスコーデックである「LDAC」にも対応しています。
実際に試してみた所、元々AACの状態でもかなり音は良いので、劇的な変化はそこまで感じませんでしたが、より一層音の粒立ちがハッキリとした解像度が高い音になったような気がしました。
Androidなど「LDAC」対応端末を持っている方は、ぜひ試してみて欲しいですね。
ノイズキャンセリング性能
『WH950NB(2025モデル)』のノイズキャンセリング性能は「-49dB」という、スペック上はかなり強力な性能がありますが、実際に使ってみてもその性能の高さを感じることが出来ました。

エアコンやファンなどのノイズに関してはかなり強力にカットしてくれますね。一方で、子供の声など高音域の音に対しては若干弱め。恐らく全音域をカットというよりは、重要な音は全部カットしないようにチューニングされてるんじゃないかと思います。
また、本製品のノイズキャンセリングは8段階調整できますが、「8」だと少しホワイトノイズが乗るような感じがします。2段階くらいさげて「6」辺りで使うとホワイトノイズも無く、丁度よいバランスになりました。
この様に、ノイズキャンセリングの効き具合をアプリから調整できるのは良いのですが、どうせなら周囲の騒音に合わせてリアルタイムに強度を調整する「アダプティブノイズキャンセリング」があれば、更に使いやすいのになとも思いました。
外音取り込み性能
『WH950NB(2025モデル)』は外音取り込み性能も、かなり優秀です。
耳を覆っている関係上、多少籠もっている感じもしますが、聴こえてくる音はかなり自然。機械音っぽくも無く日常で使える優秀な性能という感じがしました。
なお、本機種の外音取り込み機能は、アプリから±3段階で調節が可能。数字を大きくするとファンの音などが強調されるので、基本的にはそこまでいじる必要は無いと思います。
マルチポイント接続
『WH950NB(2025モデル)』は、最大2台までのデバイスに同時接続する「マルチポイント接続」に対応しています。
「スマホとタブレット」といった組み合わせや「スマホとノートPC」といった組み合わせで使う際、わざわざ接続し直す必要が無く、音を出したデバイスに自動的に繋いでくれるので、使い勝手が非常に良いです。
欲を言うなら、アプリ上から接続してるデバイスの管理とか出来れば更に良いですね。
専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること
『WH950NB(2025モデル)』は、専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しています。
アプリのダウンロードは以下から。



「EDIFIER ConneX」は、カスタマイズできる項目はそれほど多くありませんが、変な挙動も無くシンプルにまとまったアプリという印象。
ホーム画面からは「ノイズキャンセリングコントロール」「イコライザー」「サウンドモード」の各メニューへアクセスできます。
「ノイズキャンセイリングコントロール」は、8段階から強さを変更可能。「8」だと確かに強力なのですが、若干ホワイトノイズも載るので「6」辺りでも良さそう。
また、外音取り込み機能も±3で調整可能。他の機種ではこの様な設定項目は出てこないので、流石『WH950NB(2025モデル)』だなという印象です。


イコライザーは、デフォルトで「低音」にセットされています。
個人的にはこの「低音」くらいで丁度良い音のバランスだと思いますが、好みによって他のプリセットも試してみると良いでしょう。
また「カスタマイズ」から自分好みの音質に調整していくことも可能ですが、正直オーディオに詳しい方以外良く分からないんじゃないかと思います。



サウンドモードの切り替え。通常は「音楽」になっていますが、必要に応じて「ゲーム」や「立体音響」へ変更ができます。
「立体音響」は音がよりサラウンド的に聴こえるというエフェクト…だと思うのですが、使ってみると意外に面白く、より音の輪郭がハッキリとしたものに変化します。
ちょっとシャープすぎる気もしますが、曲によっては合う曲もありそうなので、一度は試してみると良いでしょう。


その他設定メニュー。
「タッチコントロール設定」では、マルチファンクションボタンを押した時の挙動などもカスタマイズできます。
ただ、音量ボタンや電源ボタンの動作は変更が出来ないので、そこまでカスタマイズ性は高くない印象です。
EDIFIER WH950NB(2025モデル) のレビューまとめ
『WH950NB(2025モデル)』はEDIFIERから発売されているワイヤレスヘッドホン。流石フラッグシップモデルと思わせてくれる音質と機能性を有しています。
特に音質に関しては申し分なく、何もしなくても普通に良い音です。バランスも良いので、あらゆるジャンルの音楽を楽しむことが出来るでしょう。
その他にも強力なノイズキャンセリング性能や自然に聴こえる外音取り込み、最大80時間の長時間再生など、目立った欠点が無い、非常に完成度の高いワイヤレスヘッドホンとなっています。
悩ましいのは、同じ様なデザインと特徴を持つ『W80』が約1万円で買えるという点ですね…。あちらも完成度が高く隙がないコスパに優れた製品です。
ただ、両者を比べるとやはり『WH950NB(2025モデル)』の方が音質面も含めて上位だなと感じるポイントは多く、後々後悔したくないのであれば『WH950NB(2025モデル)』を選んでおいて間違いはないと思います。
気になった方は、是非チェックしてみてください。



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