優れた音質と手に取りやすい価格設定で人気の「EDIFIER」から新しく登場したワイヤレスヘッドホン『EDIFIER W80』をレビューします。

このヘッドホンですが、同社のフラッグシップモデル『WH950NB』を踏襲したデザインと音質が特徴となっており、40mmダイナミックドライバー搭載、最大-49dBのノイキャン性能、LDAC対応、マルチポイント接続対応、最大65時間の連続再生可能とスペックもかなり強力です。
実際に『W80』を使ってみましたので、使い勝手や音質などを詳しく紹介していきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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EDIFIER W80とは?
EDIFIERのLDAC対応ワイヤレスヘッドホンが『W80』。同社のヘッドホンラインナップの中では「STAX SPIRIT」シリーズを除き、フラッグシップモデル『WH950NB』に次ぐ価格帯の製品ですが、それでもセール時には1万円を切るなど、ハイコスパなモデルとなっています。
スペック
| EDIFIER W80 | |
|---|---|
| タイプ | オーバーイヤー型 |
| Bluetooth | 5.4 |
| 対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
| ドライバーサイズ | 40mmダイナミックドライバー |
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40kHz |
| 連続再生時間 | ANC OFF:65時間 ANC ON:40時間 |
| 急速充電 | 15分の充電で10時間再生 |
| 有線接続 | USB-C |
| ノイズキャンセリング | ハイブリットANC(最大-49dB) |
| 外音取り込み | ◯ |
| マルチポイント接続 | ◯(2台まで) |
| ゲームモード遅延 | 0.08秒 |
| 専用アプリ | EDIFIER ConneX対応 |
| カラー | ブラック/アイボリー |
| 重量 | 約297g |
| 価格 | 12,980円(税込) |
本体スペックは上記の通り。
スペックは申し分ないですね。ハイレゾ対応コーデックである「LDAC」にも対応してますし、最大-49dBという強力なノイズキャンセリングも搭載、連続再生時間もANC OFFで65時間、ANC ONでも40時間と長時間再生可能。
マルチポイント接続にも対応し、ゲームモードも搭載と、最近のワイヤレスヘッドホンで必要となる機能は一通り搭載されています。
パッケージ内容


シンプルながら、製品名がゴールドに光る高級感を感じるパッケージデザイン。
背面には製品の特徴や仕様などが記載されています。

- W80 本体×1
- USBケーブル ×1
- 3.5mmケーブル ×1
- 巾着袋 ×1
- 取扱説明書
パッケージ内容は上記の通り。

取扱説明書は多言語化されており、日本語での記載もあります。ただ、文字が細かくやや見づらいのは難点ですが、ヘッドホンなんて電源入れてペアリングするだけなので、実用上そこまで問題では無いと思います。

付属する3.5mmオーディオケーブル。
片方がL字型となっており、使用する機材にもよりますが使いやすいものとなっています。

充電用のUSB-A to Cケーブル。
ちなみに、本製品はUSBオーディオには対応していないので、デバイスとUSB-Cで接続しても音は出力されません。


持ち運ぶ際に便利な巾着袋も付属してきます。『W800BT Pro』『WH700NB Pro』辺りのエントリーモデルにはこういった袋類は付属してこなかったので、さすが上位モデルだなという印象です。
本体デザイン

『W80』の本体デザイン。同社のフラッグシップモデル『WH950NB』を踏襲してるだけあって、かなり似たデザインとなっています。

ヘッドホン内側。目立った装飾も無くかなりシンプルなデザインとなっています。

ハウジング表面はレザーっぽいシボ加工がされており、手触りが良く見た目も高級感があります。エントリーモデルには無い質感の高さを感じます。

イヤーパッドは肉厚でもっちりとしたクッションとなっており、長時間使っていても耳が痛くなりづらそう。

ヘッドホン右(R)側には、各種操作ボタンやUSB-C端子などがまとまっています。

左(L)側には、3.5mmオーディオジャックがあり、有線接続も可能です。

ヘッドバンド外側にはEDIFIERのロゴマーク。

ヘッドバンド内側には「L/R」の表記があります。ちょっと特殊なフォントが使われておりややサイバー感も感じるデザインフォントです。

ヘッドバンドはむき出しになった金属版がそのまま使われています。個人的にはプラスチックで覆うよりもこちらの方が素材感があってカッコいいと思います。

ヘッドバンド内側はイヤーパッド同様、肉厚なレザークッションとなっておりモチモチとしています。


ヘッドバンドの長さも変えられますが、繋ぎ目の無い金属パネルの上をスライドさせるようなデザインとなっており、デザイン性が高いです。

ハウジングとヘッドバンドを繋げるヒンジ部分にも光沢感あるパーツが使われており、全体的にビルドクオリティはかなり高いと思いました。

折りたたんでコンパクトにできるので、持ち運びに便利。付属の巾着袋に入れ、外出先で使うのも良さそう。
EDIFIER W80の使用レビュー
ここからは実際に『W80』を使って感じた使用感や音質などを詳しく紹介していきます。
装着した様子・装着感

装着した様子がこんな感じ。
側圧はそこそこありますが、イヤーパッドが肉厚でフカフカなため、装着しても痛くは無いですね。耳をスッポリと包んでくれるので、ノイキャンを使わなくても静音性を得られます。
一方で、イヤーパッドの厚さのせいなのか、本体サイズはやや大きいような気がします。家の中で使うのであれば問題は無いと思いますが、外出時に使う場合、少しこの大きさは気になるかもしれません。
操作方法
| 動作・状態 | R側(右) |
|---|---|
| 再生/停止 | 電源ボタンを短押し |
| 曲送り | +ボタンを長押し |
| 曲戻し | −ボタンを長押し |
| 音量+ | +ボタンを短押し |
| 音量− | −ボタンを短押し |
| 通話開始/通話終了 | (着信時・通話時)電源ボタンを短押し |
| 着信拒否 | (着信時)電源ボタンを2回押し |
| 音声アシスタント | 電源ボタンを2回押し |
| ANCモード切り替え | マルチファンクションボタンを短押し |
| サウンドモード切り替え | マルチファンクションボタンを2回押し |
| Bluetoothペアリング | マルチファンクションボタンを長押し |
本体で行える基本的な操作は上記の通り。

ボタンは物理ボタンなので押しやすいのが特徴ですが、上部の+ボタンと中央の電源ボタン、どちらともボタンが飛び出している加工なので、電源ボタンを押すつもりが+ボタンを押していたみたいな事が発生します。ここだけはちょっと慣れるまで使いづらいと感じる点ですね。
それ以外は特に問題なく、操作方法も癖がなく一般的な動作で分かりやすいと思います。
下部に設けられたマルチファンクションボタンは、ノイキャンや外音取り込みなどのモード切替に使用しますが、アプリで多少は動作を変更することが出来ます。
音質
気になる音質について。

全体的な音質としてはやや低音寄りのバランス型といった印象。音が太く、広がりや奥行きがあるグルーブ感を感じる音といった感じです。
変に尖った部分がないマイルドな味付けなので、どのようなジャンルの音でも聴きやすく、長時間リスニングにも適していそうな万人受けする音質だと思いました。
解像感もあり、ボーカルの声も良く聞こえます。一方、音の細かい描写や輪郭は少し潰れ気味という気もしますね。
アプリのイコライザーで音質の調整も可能。標準の「EDIFIER」では上記の様にバランスの取れた音ですが「ジャズ」や「ロック」にするとガラリと性質が変わります。「ジャズ」は音が細くなり繊細な音に変化。「ロック」はドンシャリ傾向をより強くするパワフルな音に変化。「ロック」はちょっと強すぎる気もしますので、結局は「EDIFIER」か、自分でカスタマイズするのが一番良さそう。
また、個人的に面白いと思ったのは、サウンドモードで「立体音響」にする事。この手のエフェクトって響きだけが強調されて変な音になる事が多いのですが、本機の立体音響は音の輪郭が強調され、かなりソリッドな音に変化します。思ったよりこのバランスが自分好みで、こちらをメインにしても良いかなと思えるくらいでした。
全体的には総じて音質は良好で、ハイエンドモデルなどと比較しなければ、これで音が悪いと感じる人は居ないんじゃないかと思えるくらいです。1万円前後で買えるヘッドホンとしてはかなり上位なのではという印象でした。
LDAC
『W80』は「LDAC」にも対応しています。LDACで接続すると、音の傾向は変わらないものの情報量が多く、より明瞭感のある音になります。
Androidなど対応端末を持っている場合、LDAC接続を選択すると良いでしょう。ただ、LDACの場合より多くのデータを通信する関係上、接続安定性については他のコーデックと比較してやや劣ります。
有線接続
付属の3.5mmオーディオケーブルによる有線接続も可能です。
なお、この有線接続ですが、本体の電源が入った状態で繋ぐかどうかで音がめちゃくちゃ変わります。
本体の電源を入れた状態で線を繋ぐと、イコライザー「EDIFIER」に準じたバランスの取れたクリアな音になりますが、本体の電源を切った状態で線を繋ぐとゴワゴワした音になり、あまり良い音ではありません。
有線接続時、この「本体の電源が入っているかどうか」という点には結構注意が必要だと思います。
ノイズキャンセリング性能
『W80』のノイズキャンセリング性能は、スペック上は「-49dB」というかなり強力な性能を有します。
実際に使ってみると、確かにその実力の高さを感じることが出来ました。

元々耳をスッポリと覆う「オーバーイヤー型」であり、イヤーパッドが肉厚なので装着しただけでもそれなりの静音性はあるのですが、そこからノイキャンをONにすると明らかに周囲のノイズが消え去るのが分かります。
エアコンの音やファンなど低音ノイズに関しては、大部分をカットしてくれるような印象です。一方で、キーボードのタイピング音や、子供の甲高い声など高音域の音については、ある程度の効果といった印象を受けました。
この様に完全除去とまではいかないものの、強力すぎて耳が痛くなる事も無く、自然かつ強力なノイキャン性能といった感じです。
外音取り込み性能
『W80』は外音取り込み性能も、かなり優秀です。
ファンの音などがやや誇張して聞こえる気もしますが、機械音っぽくもならず、結構自然に周囲の音が聞こえます。
普段使いでも何の問題も無く活躍してくれそうです。
マルチポイント接続
『W80』は、最大2台までのデバイスに同時接続する「マルチポイント接続」に対応しています。
「スマホとタブレット」といった組み合わせや「スマホとノートPC」といった組み合わせで使う際、わざわざ接続し直す必要が無く、音を出したデバイスに自動的に繋いでくれるので、使い勝手が非常に良いです。
今どきはエントリーモデルでも「マルチポイント接続」が当たり前になるほど普及してきている感はありますが、当然『W80』でもしっかりと搭載されているのは評価できる点です。
専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること
『W80』は、専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しています。
アプリのダウンロードは以下から。


「EDIFIER ConneX」は、カスタマイズできる項目はそれほど多くありませんが、変な挙動も無くシンプルにまとまったアプリという印象。
ホーム画面からは「ノイズキャンセリングコントロール」「イコライザー」「サウンドモード」の各メニューへアクセスできます。
「ノイズキャンセリングコントロール」は、ノイキャンの強さやモードの変更が可能。


イコライザーは、デフォルトの「EDIFIER」の他に「ジャズ」や「ロック」のプリセットも用意されています。ただ、前述した通りちょっと癖の強いプリセットなので、基本は「EDIFIER」で使うのが良さそう。
カスタマイズを使えば自分好みの音質に調整していく事も出来ますが、ゲイン以外はかなり難しいですね。「Qファクター」とかってオーディオに詳しい方以外分からないんじゃないですかね…?



サウンドモードの切り替え。通常は「音楽」になっていますが、必要に応じて「ゲーム」や「立体音響」へ変更ができます。
音質の部分でも書きましたが、この「立体音響」というのが結構個人的には好み。デフォルトではマイルドなバランスの音質が、より音の輪郭がハッキリとしたものに変化するので、一度は試してみると良いでしょう。


その他設定メニュー。
「タッチコントロール設定」では、マルチファンクションボタンを押した時の挙動などもカスタマイズできます。
ただ、音量ボタンや電源ボタンの動作は変更が出来ないので、そこまでカスタマイズ性は高くない印象です。
EDIFIER W80のレビューまとめ
『W80』はEDIFIERのフラッグシップモデルである『WH950NB』を踏襲したデザインと音質を目指した製品なだけあって、本体の質感・音質共に高いレベルでまとめられたワイヤレスヘッドホンです。
音質はバランスの取れた聴きやすい音となっており、どの様なジャンルの音を鳴らしても楽しめる良好なものになっています。iPhoneなどはもちろん、LDACに対応したAndroid機であれば更に本機のポテンシャルを引き出せるでしょう。
ANCも中々に強力。気になる低音ノイズはかなりの部分を除去してくれるので、家の中はもちろん外出先や電車の中でも音楽を楽しむことが出来るでしょう。
その他、マルチポイント接続対応やアプリによる音質カスタマイズなど、ワイヤレスヘッドホンにはこれくらい欲しいよねといった機能は一通り搭載していながら、価格の方も1万円ちょい、更にセール時には1万円を切ることがあるなど、音質や機能を考えるとコスパはかなり高いと思います。
1万円くらいの予算で、良いワイヤレスヘッドホンが欲しいという場合『W80』はかなり有力な選択肢だと言えます。気になった方はぜひチェックしてみてください。



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