パソコン作業をする際に、モニター周辺の”明るさ”は重要です。暗い環境で作業すると、モニターと周辺で明るさの差が生まれ、目への負担が大きくなります。
そのため、夜間作業する際はモニター周辺の明るさを確保するのがとても大切。間接照明などを置いても良いのですが、間接照明は場所を確保しなければいけないので、デスク環境によっては置けない場合もあると思います。
そこで役立つのが、モニター上部に設置し周辺や手元を照らす「モニターライト」。場所も取らず、手元だけをしっかりと明るくできます。

モニターライトは色んなメーカーから様々な価格帯で販売されていますが、その中でも今回紹介する『BenQ ScreenBar Pro』は、モニターライトとしては最高峰の製品。
実際に使い、どの辺りが他の製品と比較して優れているのか、使い勝手や明るさはどうなのかなどを詳しくレビューしていきます。
モニターライトを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
タップできる目次
BenQ ScreenBar Proとは?
PC用のモニターや周辺機器などを数多く手掛けるBenQ(ベンキュー)から販売されているモニターライトが『BenQ ScreenBar Pro』。
BenQはモニターライトとしてはパイオニア的なメーカー。これまでも『ScreenBar』や『ScreenBar Halo』などが販売されており、どの製品も高い品質で好評を博しています。
そんなBenQから新しく登場したのが本記事で紹介する『ScreenBar Pro』。今までの製品と比較しながら、スペックと主な特徴を見ていきます。
スペックと主な特徴
ScreenBar Pro | ScreenBar Helo | ScreenBar | |
---|---|---|---|
照明範囲 | 85cm×50cm | 63cm×40cm | 60cm×30cm |
演色性 | Ra≥95 | Ra≥95 | Ra≥95 |
電源入力 | USB-C:5V / 最大1.7A | USB-C:5V / 最大1.3A | USB-C:5V / 最大1A |
自動点灯・消灯 | ◯ | × | × |
自動調光 | ◯ | ◯ | ◯ |
対応モニター厚さ | 0.43-6.5cm | フラット : 0.7-6cm 曲面 : 1.6-3.8cm | 1-3cm |
USBケーブルの長さ | 180cm | 150cm | 150cm |
カラー | ブラック/シルバー | ブラック | ブラック |
本体サイズ | 50×13.5×9.2cm | ライト本体:50×9.5×9.2cm リモコン:7.4×7.4×3.8cm | 45×9×9.2cm |
本体重量 | 0.62kg | 0.8kg | 0.53kg |
価格 | 19,900円 | 24,930円 | 15,900円 |
商品リンク | Amazonで見る | Amazonで見る | Amazonで見る |
BenQの現行モニターライトのラインナップをまとめたのが上記の表です。
これらのスペックを踏まえた『BenQ ScreenBar Pro』の主な特徴は以下の通り。
- 照明範囲がシリーズ最大
- 自動点灯・消灯機能を搭載
- 色温度・明るさを細かく調整できる
- 特許取得のクランプで幅広いモニターに設置でき、webカメラと併用できる
- 本体カラーとして「シルバー」がある
『BenQ ScreenBar Pro』は、”Pro”という名の通り、今までの製品よりも様々な点が進化しています。
特に今回の目玉と言えるのが「自動点灯・消灯機能を搭載」という点。これは人感センサーにより、着席時には点灯、離席時には消灯と自動でON/OFFをしてくれるので、自分で操作する必要がありません。
その他、照明範囲がシリーズ最大の「85cm×50cm」と広範囲を照らすことができるようになった点や、特許取得の新クランプにより、幅広いモニター厚さにも対応できるなど、モニターライトとしてより進化を遂げています。
また、デザイン面も優れており、本体に設けられた分かりやすいアイコンボタンによる操作に加え、本体色にはモニターライトでは珍しい「シルバー」があるので、白を基調としたデスクにも合わせやすいというのも大きなメリットと言えます。
それでは、実際にパッケージを開封し、本体デザインや付属品類をチェックしていきます。
パッケージと付属品


パッケージデザインは非常にシンプル。


開封すると、クイックスタートガイドがあり、これに取り付け方や操作方法などがまとまって書かれています。
その下にはモニターライト本体や付属品類が収められていますが、紙で出来た素材の梱包材で梱包されており、環境に配慮されているのが伺えます。

- BenQ ScreenBar Pro本体 ×1
- USB充電器 ×1
- Webカメラアクセサリー ×1
- 取扱説明書類
付属品類は上記の通り。


付属のUSB-C充電器。最大15Wまで出力できるタイプのものです。
正直、出力の割にサイズはそこそこ大きいなという印象。コンセント周りにスペースが無い場合『Anker PowerPort III Nano 20W』の様な、小型USB充電器を別途用意するのも良さそう。

付属のWebカメラアクセサリー。モニターライトの中には設置すると、Webカメラが取り付けられなくなる製品もありますが、こちらのアクセサリーを使うことにより、Webカメラとの両立が可能。
Web会議などが多い方に嬉しいパーツです。
本体デザイン
『BenQ ScreenBar Pro』の本体デザインを見ていきます。

本体は非常にシンプルなデザイン。シルバーと白の組み合わせが洗練されており、オシャレです。
質感もかなり良く、安価なモニターライトとは一線を画す確かな品質だと感じます。

中央にはタッチセンサー式のコントロールボタンがまとまっています。
分かりやすいアイコンが使われているので、文字が無くても理解でき、アイコン自体の色味も抑えられているので、デザイン的に調和しています。

モニターライトの内側部分。クランプ中央にはセンサーが内蔵されており、これにより自動点灯・消灯ができるようになっています。

最初見た時に「おや?」と思ったのは、内側から見える範囲にLED素子(発光部分)が無い所。

本体を傾けて見るとLED素子が並んでいるのが見えました。
これは、LEDから発せられた光を直接デスクに向けて照射するのではなく、内側で一度反射させてから照らしている様です。
反射させる事により、より柔らかい光になる上、光がモニターに反射すること無く、広範囲を照らすことができますね。この辺りの工夫は流石モニターライトのパイオニア的なメーカーであるBenQならではの技術だなと感じました。

モニターに設置する際に使う、クランプ部分。
一般的なモニターライトのクランプ部分は、後方に丸い重りの様なものがあり、その重さで引っ掛けるタイプの製品が多いのですが『BenQ ScreenBar Pro』は重りが無くスタイリッシュな印象。

クランプ内側には凹凸の設けられたゴム状の素材があり、この部分をモニター上部に引っ掛けて固定します。
この形状のおかげで、0.43-6.5cmといった幅広い厚さのモニターに対応するほか、湾曲型モニターにも設置できるなど、対応幅が広いのが特徴です。
BenQ ScreenBar Proの使用レビュー
実際に『BenQ ScreenBar Pro』を使い、使い勝手や明るさなどを見ていきます。

『BenQ ScreenBar Pro』を設置してみた様子。

今ゲーム用として使っているモニターが『INNOCN 27M2V』というモデルなのですが、このモニターのベゼル部分がシルバーなんですよね。
『BenQ ScreenBar Pro』の本体色も同じくシルバーなので、デザイン的に調和しており美しい…

『BenQ ScreenBar Pro』本体表面にも製品名が見えますが、かなり控えめで目立ちません。見える部分の装飾が極力抑えられており、洗練された印象を受けます。

設置したモニターライトは、クランプにあるゴム製の滑り止めのおかげで、ズレることはありません。
使ってるモニター『INNOCN 27M2V』の背面は多数のスリットが入っており斜めになっているのですが、問題なく取り付けられました。

電源はUSB-Cから給電しますが、ケーブルの長さが180cmとかなり長いです。
『INNOCN 27M2V』にはUSB-Cポートがあり、そこから給電できるので繋げてみたのですが、ケーブルがめちゃくちゃ余ってしまったために、モニターアームにグルグルと巻いて配線処理しました。
ケーブルが長いということは利点でもありますが、逆に余った場合配線処理しなければいけないので、一長一短という部分はありますね。
照明範囲が広くデスク全体を明るくできる
『BenQ ScreenBar Pro』は、シリーズの中でも最大の「85cm×50cm」という広い範囲に照射できるのが特徴です。

こちらが点灯前のデスク。キーボードの辺りなどが暗いですね。

こちらが『BenQ ScreenBar Pro』を付けた状態のデスク。
キーボード周りはもちろん、デスクの端まで明るくなっているのが分かります。
このデスクの天板は幅140cmなのですが、デスク全体が明るくなり夜間作業用としては十分すぎる明るさを確保できます。
自動点灯・消灯が便利
『BenQ ScreenBar Pro』で搭載された自動点灯・消灯機能ですが、これが非常に便利です。
特に人感センサーの調整具合が絶妙で、ちょうど椅子に座ったタイミングでパッと点いてくれます。
自動消灯は離席してから5分で自動的に消えるという機能。5分ってちょっと長いように感じるので、欲を言えば自分で時間は変更したい気もしますが、それでもこの機能があると無しとでは使い勝手は大きく異なりますね。
寝る時とか、わざわざスイッチ押さなくても勝手に消えてくれるというのは非常に便利。消し忘れの防止にもなるので、とても重宝しています。
色温度・明るさの調整幅が広い




一般的なモニターライトでも、色温度や明るさを調整できますが『BenQ ScreenBar Pro』は、色温度が2700Kから6500Kまでの8段階、明るさは16段階で照度調整が可能と、かなり調整幅が広いのが特徴。
明るさに関しては中間くらいの段階でもかなり明るく、一番明るくすると眩しいくらいなので、光量に関して不足することは無さそうです。
リアルタイム自動調光により適切な明るさに調整してくれる
『BenQ ScreenBar Pro』は、リアルタイム自動調光機能により自動的に適切な明るさに調整してくれます。
安価なモニターライトだと自動調光機能が付いていてもボタンを押した時だけ調光するという製品が多い中、『BenQ ScreenBar Pro』は、ちゃんとリアルタイムに周囲の明るさに応じて、自動的に調光してくれます。


実際にリアルタイムで変わるか、照明を当てて試してみた所、ちゃんと自動的に明るさレベルがリアルタイムで変わっている事を確認できました。
明るさは、アメリカ照明協会(ANSI)による推奨照度500 ルクスに調整されるので、どの様な環境でも目に優しい快適な空間で作業することができます。
BenQ ScreenBar Proのレビューまとめ
『BenQ ScreenBar Pro』は、モニターライトのパイオニア的なメーカーであるBenQから発売された最新のモニターライト。
”Pro”と名が付くだけあって、今までの製品よりもスペックが高く、幅広いデスクに使えます。
特に自動点灯・消灯機能や、リアルタイム自動調光など、わざわざ操作しなくても自動的に最適な明るさに整えてくれる機能が優秀で、煩わしい操作が必要ない点は使い勝手が良いです。
デザイン性も高く、特に「シルバー」カラーがあるのは、白いアイテムでデスクを統一している人にとっては待望の製品と言えます。
価格はやや高めですが、機能・デザイン共にここまで品質の良い製品はなかなか無く、投資するだけの「価値」は十分にあると感じました。
「良いモニターライトが欲しい」「白いデスクに合うモニターライトを探している」という方は、是非『BenQ ScreenBar Pro』をチェックしてみてください。
COMMENT