Audioengine A2+ レビュー/デザインがバツグンにオシャレなデスクトップスピーカー。音質や機能面は価格に見合わない

デスク作業のお供としてスピーカーを置いている方も多いと思いますが、海外のオシャレなデスクなんかを見ていると必ずと言っていいほど目にする小型のスピーカーがあります。

それは『Audioengine A2+』と言うスピーカー。

Audioengine A2+

このスピーカー小型なのでデスクに置きやすく、デザインもシンプルで非常にスタイリッシュなのが特徴。音質もこのサイズでは考えられないほど良好と巷で評判です。

実際に購入して1年ほど使ってきましたが、本記事では『Audioengine A2+』の音質や使い勝手はどうなのかを率直にレビュー。

デスク用スピーカーを検討している方は、是非最後までご覧ください。

Audioengine A2+

総合評価

(3)
Audioengine A2+ のメリット
  • デザインはバツグンにスタイリッシュ。細かい部分も含め非常にオシャレ
  • コンパクトで場所を取らず、狭いデスクにも置ける
  • 豊富な入力を備え、デスクトップスピーカーとして使いやすい
Audioengine A2+ のデメリット
  • 価格ほどの音質の良さは感じられない
  • USB端子がMicro-USBを採用するなど基本設計が古い
  • 約4万円という価格は音質や機能を考えると高い

Audioengine A2+ とは?

『Audioengine A2+ 』を手掛けるAudioengineは、アメリカのオースティン、テキサスを拠点とするスピーカブランド。

同社のスピーカーは、『A2+』を始め、『A5+』『A1』『HD6』など多種にわたり、どれもコンパクトなサイズ感ながらサイズを越えた迫力ある音が鳴ると評判です。

Audioengine A2+とは

本記事で紹介する『A2+』はAudioengineのラインナップの中でも最も人気のあるモデル。海外のオシャレなデスクには必ずと言っていいほど置いてあり、そのデザイン性の高さから日本でも人気があるスピーカーです。

スペックと主な特徴

Audioengine A2+
再生周波数帯域65Hz-22kHz
定格出力60W
アンプタイプデュアル・クラスABモノリシック
SN比>95dB(A)
入力3.5mmステレオミニジャック
RCA
USB
Bluetooth
Bluetooth5.0
対応コーデックSBC/AAC/aptX
カラーサテン・ブラックペイント
ハイグロス・ホワイトペイント
ハイグロス・レッドペイント
マットブルー
サイズ150×100×130mm
重量1.6Kg(L側)
1.4Kg(R側)
価格40,920円(税込)
Audioengine A2+の主な特徴
  • シンプルかつスタイリッシュなデザイン
  • デスクに置いても邪魔にならない非常にコンパクトなサイズ
  • 60Wの出力ができ、広い空間でも鳴らせるほどのパワフルさがある
  • 3.5mm、RCA、USB、Bluetoothと些細な入力を備える

デスクトップ用のスピーカーは家電量販店の店頭などに行けばいくらでも売っていますが、デザインに関してはどれも一長一短あり、スタイリッシュなものはそれほど無い印象です。

そんな中で『Audioengine A2+ 』のデザインは他とは一線を画すほどにスタイリッシュで、デザイン性を求める人であれば間違いなく気に入るのではないかと思います。

サイズもデスクトップ用スピーカーとしては、かなりコンパクトな部類に入りますので、「デスクが狭くて大きなスピーカーなんて置けない…」という方にもオススメです。

Audioengine A2+の付属品
Audioengine A2+の付属品
  • スピーカー本体 ×L/R各1
  • 電源アダプタ ×1
  • スピーカーケーブル ×1
  • オーディオケーブル ×1
  • USBケーブル ×1
  • 巾着袋 ×4
  • 取扱説明書類

付属品類は上記の通り。

付属品全てが巾着袋に入っている

なお、スピーカー本体やケーブル類は専用の巾着袋に梱包されていました。ここまで丁寧な梱包はなかなか珍しいですね。

本体デザイン

『Audioengine A2+ 』の本体デザインを見ていきます。

Audioengine A2+の本体デザイン

このスピーカーは、何と言っても”デザインのスタイリッシュさ”が特徴。無駄のないシンプルなデザインはカッコいい…と思わせてくれる魅力があります。

最近この様なデザインの小型スピーカーも増えてきていますが、細かい部分のデザインに野暮ったさがあるなど、トータル的なデザインバランスで言うと『Audioengine A2+ 』の方がまだ上かなという印象。

本体は光沢仕上げ

本体表面は光沢のある仕上げ。これは好みが分かれる点だと思います。

光沢はパッと見た感じの美しさはあるのですが、傷が目立ちやすい、指紋が付き汚れやすいなどデメリットもあります。

カラーによってはマットモデルもあるので、好みによってそちらを選ぶのもアリかと思います。

スピーカー背面

スピーカー背面。

「L側」がアクティブスピーカーなので、様々な入力端子やノブが付いているのに対し、「R側」はパッシブスピーカーなので、スピーカーケーブル差し込み口しかありません。

L側の背面

アクティブなL側。

コンパクトな本体の中にギッシリと端子類が詰め込まれているのが分かります。こちらには「3.5mmステレオミニジャック」「RCA」「USB」が備えられ、デスクトップ用としては必要十分な入力を備えています。

R側の背面

R側はパッシブなので、スピーカーケーブル差込口しかない、非常にシンプルな設計となっています。

片手で持てるほどコンパクトで軽量

スピーカー本体のサイズは「15×10×13cm」とコンパクトな上、重量も1.6kgほどしかないため片手で持てるほど。

狭いデスクでも邪魔にならずに置けるのが特徴です。

Audioengine A2+ の使用レビュー

『Audioengine A2+ 』をセットアップし、音質や使い勝手を見ていきます。

電源ケーブルを接続

電源ケーブルをL側に接続。電源はアダプタがあります。そこまで大きなものでは無いのですが、場所はちょっと取りますね。

ケーブルは3ピンタイプの専用ケーブル

なお、スピーカー本体に挿す電源ケーブルは専用の3ピンタイプのもの。

付属のスピーカーケーブル

続いてスピーカーケーブルを使い、左右のスピーカー間を繋ぎます。

今回は付属してきたスピーカーケーブルを使いますが、こちらは一般的に売られているものを使えるので、音質にこだわりのある方は高品質なスピーカーケーブルに変更もできます。

スピーカーケーブルを繋いだ様子

スピーカーにケーブルを繋ぎます。

バナナプラグに対応しているので、よくスピーカーの位置を変更する方とか、ケーブルのつなぎ替えなんかをする方は自分で用意する必要はありますが、バナナプラグを使うと良いかもしれません。

R側にもスピーカーケーブルを繋ぐ

R側にもスピーカーケーブルを接続。

PCとの接続方法は幾つも用意されている

後はPCに繋げばOK。PCとの接続方法は「3.5mmステレオミニジャック」「RCA」「USB」「Bluetooth」と豊富に用意されていますが、とりあえず今回は「3.5mm」で繋いでみます。

PCと繋いだ様子

PCと繋ぎ、セットアップしてみた様子。

めちゃくちゃシンプルでカッコいい…。なお、スピーカースタンドは付属しておりませんので、別途購入したものを使っています。Audioengineからも純正スタンドが発売されていますが、色が黒しかないんですよね…

個人的に強くオススメしたいのは『Kanto S2』というスピーカースタンド。白もあり、コンパクトで見た目が良く『Audioengine A2+ 』との相性はバツグンです。実際にこのスタンドを愛用している方も多いですね。

音質

肝心の「音質」について詳しくレビュー。

Audioengine A2+の音質について

一言でいうと「悪くはないけど、良くもない」といった所でしょうか。

安物のスピーカーと比較すると、流石に一定以上のクオリティがある音を鳴らしてくれますが、ちゃんと聴くと、中高音域の明瞭感はもう少し欲しいところ。全体的にゴチャっとした少しこもり気味の音の様に聴こえます。

低音についてもある程度の響きはありますが、そこまで強いという印象はありません。僕自身は低音の強さよりも中高音域の響きの方が重視しているので、それほど気にはならないですが、低音好きな人からすると物足りないだろうなと思います。

Audioengineからは「S6」や「S8」といったサブウーファーがラインナップされているので、もっと迫力ある音が欲しい人はそちらも検討すると良いかもしれません。

正直な話、音質面で言うともっとコスパに優れたスピーカーはあるなという印象でした。具体的には以前にもレビューした事があるEDIFIERの「MR3」や「M60」辺りの方が価格も安く、総合力では上の様な気がします。

ただ、『Audioengine A2+ 』の音の広がり感については優れており、EDIFIERの「MR3」や「M60」よりも圧倒的に音に包まれるような広がりある音を鳴らしてくれます。この点で言えばかなり優秀です。

背面ボリュームノブは使い勝手が良くない

『Audioengine A2+ 』のボリューム調整ノブは、スピーカー背面にあります。

手を伸ばさないとボリューム調整できない

そのため、音量調整をする場合、スピーカーの後ろまで手を伸ばさなければいけません。

背面ノブはあまり使い勝手が良くない

これは正直使い勝手悪いですね…。

ただ、本体前面にノブ付けるとデザイン性が損なわれるので、難しい所。

EDIFIER『M60』は、本体上部をタッチパネル操作にすることによって、デザイン性と使い勝手の両立させていたりします。『Audioengine A2+ 』もこういったデザインを保ったまま使い勝手にも配慮するような工夫が欲しいところです。

USB端子がMicro-USBと時代に合わない

流石にMicro-USBは古い

『Audioengine A2+ 』は、元々2014年に発売されたスピーカーです。そのため搭載しているUSBも現在主流の「USB-C」ではなく、「Micro-USB」が採用されています。

安価なものでも「USB-C」を採用する製品が増えてきている中、未だに「Micro-USB」を採用している『Audioengine A2+ 』は基本設計が古くなってきていると言わざるを得ません。

『Audioengine A2+ 』は2019年にBluetoothに対応するなどモデルチェンジが行われていますが、それでももう既に5年近く経過しており、USB-Cの採用や、LDACの様な高音質コーデックの採用など、そろそろ全体的なアップデートが欲しい所ですね。

アプリにも対応はしていない

販売された時期が古い事もあり、最新のデスクトップスピーカーが採用している様なアプリによる音質カスタマイズやファームウェアアップデートにも非対応です。

スピーカーとしては特にそれらが無くても仕事はしてくれるのですが、約4万円という価格を考えると、EDIFIERの様なモダンなデスクトップスピーカーと比較すると分が悪いかな…といった印象です。

Audioengine A2+ のレビューまとめ

Audioengine A2+

総合評価

(3)
Audioengine A2+ のメリット
  • デザインはバツグンにスタイリッシュ。細かい部分も含め非常にオシャレ
  • コンパクトで場所を取らず、狭いデスクにも置ける
  • 豊富な入力を備え、デスクトップスピーカーとして使いやすい
Audioengine A2+ のデメリット
  • 価格ほどの音質の良さは感じられない
  • USB端子がMicro-USBを採用するなど基本設計が古い
  • 約4万円という価格は音質や機能を考えると高い

『Audioengine A2+ 』は、デザインがスタイリッシュでコンパクトなデスクトップスピーカー。シンプルな見た目でどの様なデスクに置いても映えるオシャレさが特徴です。

他のスピーカーとは一線を画すほどにデザイン面では優れていますが、音質や機能面でいうと2024現在は厳しいものがあります。

流石に発売してから年月が経過しているだけあって、基本設計が古くなってきている面は否めません。音質も一定以上の品質はありますが、約4万円という価格を考えると他にも良いものがあるのでは…?と思うのが正直な所。

と、まあ厳し目の評価になりましたが、デザイン面でいうと『Audioengine A2+ 』以上のスピーカーもなかなか無いわけで、見た目重視の方は間違いなくオススメと言えそうです。

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Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Picky'sの記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

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