デスク作業の効率化や、見た目のスッキリさで人気なのが「モニターアーム」。
色んなメーカーから販売されており、機能や価格も様々ですが、モニターアームとして重視したいのは「動きの滑らかさ」や「耐荷重」「可動範囲」といった点。
今回紹介する『ARES パワーモニターアーム』は、指一本で滑らかに動き、最大17kgまでの耐荷重を誇る(※ヘビーアームの場合)、モニターアーム。
アメリカ・台湾のクラウドファンディングで大成功を収めた本製品がついに日本上陸という事で、今回一足先に本製品を使わせて頂きました。使用感やデザインなどを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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ARES パワーモニターアームとは?
『ARES パワーモニターアーム』は、台湾発のパソコンモニターアーム。
アメリカと台湾のクラウドファンディングサイトで合計3,300万円以上達成し、大成功を収めた本製品が、満を持して10月上旬に日本でもクラウドファンディングが開始されます。
スペックと主な特徴
ARES パワーモニターアーム | |
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耐荷重 | 標準アーム:2.5〜9kg ヘビーアーム:6.5〜17kg |
対応モニターサイズ | 標準アーム:22〜32インチ ヘビーアーム:34〜49インチ |
チルト(上下) | +80° / −80° |
パン(左右) | +90° / −90° |
回転 | 90° |
構造タイプ | ガススプリング式 |
VESA規格 | 75×75mm 100×100mm |
対応天板 | 2〜67mm |
カラー | ブラック/ホワイト |
本体重量 | 標準アーム:5.2kg ヘビーアーム:6.2kg |
価格 | シングルアーム:32,000円 シングルアーム(USBあり):44,000円 デュアルアーム:46,000円 デュアルアーム(USBあり):57,400円 |
『ARES パワーモニターアーム』は、耐荷重最大17kg、最大49インチまでの大型モニターにも対応する高スペックなモニターアーム。
最近では動画編集などが一般的になり、大型モニターを使っている人も多くなってきたので、そういった需要にも対応できます。
また、モニターアームの機構にARES独自の「空気圧ロッド」と「4リンク高耐荷重システム」が搭載されており、軽い力でアームの位置を調整でき、狙った位置にピタッと止まってくれる、まるで魔法の様な操作性を実現しています。
スペックだけではなく、デザイン面でも「Red Dot Design Award 2023」で最優秀賞を受賞するなど、各方面で高い評価を得ているのも特徴です。
製品パッケージの内容を組み立て
届いた製品パッケージを開封し、アームをデスクに取り付けます。なお、今回使っているのは「シングルモニター用標準アームのUSBなし」モデルです。
製品パッケージを開封すると、モニターアーム本体はしっかりと紙で保護されており、傷がつかないように梱包されています。
付属品は上記の通り。
箱の大きさの割には中身は比較的簡素といった印象。
組み立てと取り付け
実際に組み立ててデスクに取り付けていきます。
本製品はクランプでデスク天板に挟み込んで固定する「クランプ式」を採用しています。穴を開けて固定する「グロメット式」には対応していませんので、予め確認しておきましょう。
モニターアームのベース部分。
サイズは大きいですが、光沢がないマットな質感で、装飾も無くシンプルな仕上がりです。
実際に取り付ける際には、台座保護用ゴムマットが付属しているので、こちらをベース底面に貼り付けて使います。
クランプでデスク天板に固定します。
ハンドルが大きく締めやすいのはメリットと言えそう。
ベース部分が設置できたので、モニターアームをベースに差し込みます。
このモニターアーム、アームの上下で分離しない一体型なので、ベースに差し込む際は少し重く注意が必要。また、差し込む方向も決まっており、よくパーツを見て差し込む必要があります。
モニターアーム本体をベースに差し込んだ様子。
これでひとまずモニターアーム本体はデスクに設置できました。
引き続き、モニターをセットしていきます。
設置するモニターは以前より使ってるEIZOの「EV2450」という24インチモニター。重量は約3.4kgです。
モニターアーム本体に予めセットされているVESA用ベースプレートを外し、モニターへと取り付けます。ベースプレートは回転式のロック方式を採用しており、回すとプレート自体を取り外すことが可能。
VESA用ベースプレートは、「100×100」「75×75」両方に対応しており、付属するネジを使いモニターへ取り付けます。
取り付けの際にはドライバーが必要ですので、用意しておきましょう。
上からベースプレートを差し込むような形でアームに取り付け、ロックします。
最後に付属のネジで固定すればモニターの取付は完了。
無事デスクに取り付けが完了しました。
部品数も少なく、モニターアームの重さだけに注意すれば取り付け自体は5〜10分程度で終わってしまうくらいに簡単です。
ARES パワーモニターアームの使用レビュー
実際に『ARES パワーモニターアーム』を使ってみて感じた特徴や、使用感を詳しくレビューしていきます。
目立った装飾が無いクリーンなデザイン
『ARES パワーモニターアーム』は、世界三大デザインアワードの一つ、「Red Dot Design Award 2023」で最優秀賞を受賞するなど高いデザイン性が評価されています。
実際に取り付けてみても、シンプルかつシャープなフォルムでスタイリッシュな印象。
アーム部分は上部と下部で仕上げが異なっており、アーム上部は光沢のある仕上げ、アーム下部は光沢がないマットな仕上げとなっています。
モニターアームではもう定番である、ケーブルを通すためのホルダーもあるので、配線周りはスッキリとさせることが出来ます。
なお、ケーブル類はケーブルスリーブに入れてまとめるのがおすすめ。黒いケーブルも白く隠すことが出来るので、見た目をよりスッキリとさせることが出来ます。
ベース部分とアーム下部の質感は同じマットな仕上げで統一されています。
幅広い角度調整が可能
『ARES パワーモニターアーム』は、角度調整の範囲が広く、様々な角度に調整が可能です。
実際に試してみた様子が以下のとおりです。
高さ
チルト(上下)
パン(左右)
回転
角度・高さ調整は調整範囲が広く、どの様な動きも概ね自由に動かすことが出来ました。
ただ、回転に関しては360°ではなく90°止まりで時計回りしか出来ません。実用上それほど大きな問題は無いと思いますが、用途によっては使いづらい場合もあるかもしれないので注意が必要。
動きは滑らかで動かす際に音もほとんどしない
『ARES パワーモニターアーム』は、”魔法のアーム”と謳われるくらい、動きの滑らかさについてはアピールされています。
実際に使ってみても、「動きの滑らかさ」は実感する事ができました。軽い力で位置調整が出来ます。
アームを動かしている様子を動画にしてみましたので、参考までにご覧ください。
見て頂ければわかると思うのですが、動きはかなり滑らかですね。
また、安価なモニターアームの場合、アームを動かす際にギギギと鈍い音がする製品も多いのですが、『ARES パワーモニターアーム』の場合、アームを動かしてもほぼ音は聞こえずスムーズな動きを実現しています。
やはりベース部分の大きさは気になる
今まで見てきた通り、デザインもシンプルで動きも滑らかとモニターアームとしての性能は高いのですが、どうしても気になるのはベース部分の大きさです。
ベース部分が大きいと安定はしますが、その分デスクにデッドスペースが出来てしまいます。
大きめのデスクを使っている場合はそこまで問題では無いかもしれませんが、デスクが小さい場合、このベース部分の大きさには注意が必要です。
なお、『ARES パワーモニターアーム』はこのベース部分にUSBを搭載したモデルもあります。その場合、ここからスマホやその他小物に充電することが出来るので、デッドスペースを有効に活用できますね。
ARES パワーモニターアームのレビューまとめ
『ARES パワーモニターアーム』は、台湾・アメリカのクラウドファンディングサイトで合計3,300万円以上もの支援を集めた注目のモニターアーム。
Red Dot Design Awardを受賞した高いデザイン性と、指一本で動かせる滑らかな動きが特徴です。
実際に使ってみてもその動きの滑らかさを実感することができ、モニターアームとしてのスペックはかなりのもの。モニターアームで定番と言われる「エルゴトロン LX」と比較しても見劣りしません。
ベース部分が大きく、設置するデスクを選びそうな点は注意が必要ですが、40型以上のモニターにも対応できるので、動画編集やゲームなどで大型モニターを使っている方におすすめのモニターアームに仕上がっています。
10月4日よりMakuakeでプロジェクトが開始されましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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