スマホからテレビやエアコンを操作したり、音声で家電類を操作出来るようにするのが「スマートホーム」。
一度この便利さに慣れてしまうと、スマートホームが無い生活が考えられないくらいに便利になるのですが、スマートホームを実現するために、重要な役割を担うのが「ハブ」です。
今回紹介する『SwitchBot ハブ2』は、まさにその「ハブ」のSwitchBot最新モデル。
本記事では「SwitchBot ハブ2 単体で何が出来るのか?」「他の製品と組み合わせる事によってどんな事が出来るのか?」など、本製品の実力を詳しくレビューしていきます。
スマートホームに興味ある方は、是非本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容について指示等は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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SwitchBot ハブ2とは?
『SwitchBot ハブ2』とは、SwitchBotから販売されている「温湿度計付きスマートリモコン」です。
本製品単体で、以下のことが行えるようになります。
温湿度センサーが付いているので、普通に温湿度計として使うこともできますが、それ以外にも赤外線を利用するテレビやエアコンなどをスマホから操作出来るようになる上、時間・温度・湿度によって自動的に家電を操作することが出来るようになるので、これ単体でもスマートホームの基本的な恩恵を得ることができます。
ですが、この製品は「ハブ」なので、他のSwitchBot製品やスマートスピーカーと組み合わせると、出来ることは無限大。
本当に何でも出来ちゃうのですが、活用例としては、以下のようなものが考えられます。
あげだしたらキリがないのですが、パッと思いついただけでも上記の様な事が出来ます。
アイディア次第であらゆるものを自動化できますが、その時の中心になるものがこの『SwitchBot ハブ2』という事になります。
スペック
ハブ2 | ハブミニ | |
---|---|---|
Wi-Fi | 802.11b/g/n(2.4GHz) | |
赤外線送受信距離 | 送信:最大30m 受信:最大15m | 最大10m |
温湿度センサー | 最小表示:0.1℃、1%RH 温度測定範囲:-20℃〜80℃ 湿度測定範囲:0〜99%RH 温度精度 -20〜0℃(±0.4℃) 0〜65℃(±0.2℃) 65〜80℃(±0.3℃) 湿度精度 0〜10%RH(±3%RH) 10〜90%RH(±2%RH) 90〜99%TH(±3%RH) | − |
入力 | 5V⎓2A | 5V⎓1A |
カラー | ホワイト | ホワイト |
対応OS | iOS 11.0以降、Android 5.0以降 | iOS 10.0以降、Android4.3以降 |
音声コントロール | Alexa Google Assistant Siri Shortcuts IFTTT | |
Matter対応 | ◯ | − |
本体サイズ | 80×70×23mm | 65×65×20mm |
本体重量 | 63g | 36g |
スペックは上記の通り。
本製品は前モデルである『SwitchBot ハブミニ』の後継となるモデルです。
様々な点が改良されていますが、大きい変更点としては「赤外線の送受信距離が伸びた」「温湿度センサーが付いた」「タッチボタンが追加された」といった所。
温湿度センサーを別途用意する必要が無くなるなど、機能面では大幅にパワーアップしていますが、その分本体サイズや重量は少し大きくなっています。
パッケージの内容
『SwitchBot ハブ2』を開封して、本体外観やサイズ感を見ていきます。
パッケージは白を基調としながらも、SwitchBotらしい赤色がアクセントカラーに使われているデザイン。
パッケージ内容は上記の通り。
取扱説明書は日本語表記で分かりやすいです。
付属するUSB電源アダプタ。ポートはUSB-Aで10Wの出力が出来るタイプです。
付属するUSB-A to Cケーブル。
長さは2mほどと長く、コンセントから遠い場所にも設置できます。
なお、ケーブル途中に付いている四角いものは温湿度センサー。こちらで部屋の温度や湿度を計測し、ハブ2本体にリアルタイムに表示してくれるというものです。
本体デザイン
『SwitchBot ハブ2』本体のデザインやサイズ感を見ていきます。
本体は角が丸くなった正方形の形状。
装飾が一切無いので、非常にシンプルで清潔感あるデザインとなっています。
本体の大きさは「80×70×25mm」となっており、『iPhone 12 mini』の半分程度の大きさに収まっています。
本体背面。
本体下部には滑り止めのゴムが付けられています。
本体背面の蓋をパカッと開けると、ケーブルの取り付け方が書いてあるシールと、USB-Cポートがあります。
本体背面の蓋はスタンドとなっており、この様に立てて使うことも可能。
その他、付属してきた両面テープを使うことによって、壁や棚などに貼り付けて使うことも出来ます。
本体・スタンド共に、ケーブルを通すための溝が設けられており、使う時にケーブルが綺麗に通るような工夫がなされています。
本体の重量は実測で、62.3g。
軽量なので、どこにでも設置できる他、両面テープで固定したとしても落ちてくる心配は少なそうです。
電源を接続してみた様子。
上から湿度・温度、ON/OFFボタンが表示されています。
白い本体に、白いLEDなので写真だとちょっと見えづらいように見えますが、実際には視認性は悪くありません。斜めからでもハッキリと数値を確認できます。
下部には、ON/OFFのタッチボタンが付いており、ここをタッチする事でアプリから割り当てたシーン(アクション)を実行することも可能です。
SwitchBot ハブ2の使用レビュー
『SwitchBot ハブ2』を最大限活用するには、アプリ「SwitchBot」のインストールが必須です。
アプリは以下よりダウンロードできます。
SwitchBot
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本アプリはアカウント登録が必要ですので、登録しておきます。
ログイン後の「ハブ2」追加までの流れは下の手順の通り。
アプリ上でどうすれば良いのかを丁寧に教えてくれるので、それに従って操作するだけで簡単に「ハブ2」を登録することができました。
登録が無事に完了すると、アプリのホーム画面上でも計測した温度や湿度がリアルタイムで見えるようになります。
テレビのリモコンをハブ2に登録してみる
アプリに「ハブ2」を登録しただけだと、単なる温湿度計にしかならないので、スマート化の第一歩としてテレビのリモコンを「ハブ2」に登録してみます。
我が家で使っているテレビは、もう10年以上も前に購入したSONYのブラビア。当然スマートホームとは無縁の古いテレビです。
SwitchBotアプリの「ハブ2」よりリモコンを追加していきます。赤外線リモコンとして様々なジャンルの製品が並んでいるのが分かるとおり、赤外線を使って操作するものであれば、ほぼ全てのリモコンをアプリに登録することができます。
リモコンの追加もかなり簡単。
基本的には「リモコン自動学習」を選択し、アプリに従ってリモコンのボタンを押すだけです。
このように「ハブ2」に向かってボタンを押すと、自動的に赤外線の種類を判別してくれます。
テンプレートといった形で3つほどの赤外線パターンを提案してくれますが、だいたい最初のテンプレート01で問題なく動きます。
これで動かなかった場合、「テンプレート02/03」を試し、それでも動かなければ手動で学習させていくことも可能。
これだけできれば、赤外線を使うリモコンであればだいたい登録出来るのではないかと思います。
実際に動くことを確認できたので、アプリからテレビの電源を入れてみます。
電源ボタンをタップすると、問題なくテレビが付きました。
これでスマホから遠隔でテレビを操作することができるようになったので、一歩スマートホーム化できました。
エアコンのリモコンをハブ2に登録してみる
テレビが上手くいったので、エアコンの方も登録してみました。
手順はテレビと一緒で「リモコン自動学習」から赤外線を認識させ、アプリに登録してみました。
登録も問題なく、エアコンのON/OFFや、温度調整など基本的な操作はできましたが、より複雑な機能には対応できていない様子。
具体的に言うと、今使っているエアコンは湿度の設定も行えるタイプのものですが、それらはまず項目として出てきません。なぜかスイング上下も非対応になっているなど、機能を網羅できていないなという印象。
エアコンに関しては、流石にメーカーが出している専用アプリの方が細かい調整ができると思いました。
シーンによる自動化を試す
ここまで見てきたのは、あくまでも既存のリモコンをスマホで操作するというもので、これはSwitchBotの一つの機能でしかありません。
『SwitchBot』の真骨頂は、「シーン」による自動操作。
「シーン」とは、「〇〇の条件を満たした時に、✕✕のアクションを実行する」を決めるというもので、組み合わせ次第で、あらゆるものを自動化することができます。
一つの例として「部屋の温度が28℃を超えたら、冷房をONにする」というシーンを設定してみます。
シーンは、アプリの「オートメーションタブ」より追加します。
条件として今回は「ハブ2」に備わっている温度計を使い、「温度が28℃以上だったら」という条件を追加しました。
条件は複数登録でき、「温度が28℃以上、かつ湿度が60%以上だったら」という組み合わせや、「朝9時以降に温度が25℃以上だったら」といった、時間との組み合わせも可能です。
続いて「アクション(実行する行動)」を設定します。
今回は「エアコンの電源をONにし、25℃の冷房に設定する」というアクションにしました。
シーンは曜日の設定も可能。平日のみ実行するといった事もできます。
以上で、「室温が28℃を超えたら冷房をONにする」という設定が出来ました。
これらの「シーン」は、様々なSwitchBot製品と連携させることでより真価を発揮します。例として『SwitchBotスマート電球』なんかと組み合わせると「帰宅時に自動でエアコン・テレビ・照明をONにする」なんて事も出来ます。
ハブ2のタッチボタンにシーンを割り当て
「ハブ2」のタッチボタンに「シーン」を割り当てると、より便利に使うことができます。
例えば「ハブ2」を玄関に置き「外出時にはOFFボタンを押して全ての家電の電源を切る」「帰宅時にはONボタンを押して全ての家電の電源入れる」といった使い方ができます。
なお、これは別に「ハブ2」を使わなくても、アプリでも同じことができますが、ハブ2のタッチボタンを使うと「アプリを立ち上げなくて良い」という点が大きな利点です。
例えばスマホでゲームしながら帰宅した時に、わざわざゲームを一時中断してSwitchBotアプリ起動するのってめっちゃ面倒だと思いますが、その手間を指1本で解決できるのは非常に便利です。
Matter(マター)に対応し、将来性がある
『SwitchBot』シリーズを始めとしたスマートホーム製品というのは、他のメーカーでも力を入れている分野。
様々なメーカーがスマートホーム関連製品をリリースしていますが、それらはメーカーを超えた互換性が無いのが欠点でした。
そこで登場したのが、スマートホームの共通規格であるMatter(マター)。
”共通規格”という名の通り、Matterに対応していればメーカーの垣根を超えて操作することが可能になりますが、特に現時点でメリットが大きいのが、iPhoneの「ホーム」アプリに登録できるという点。
iPhoneにはスマートホーム用のアプリとして「ホーム」がありますが、こちらはHomeKit対応のデバイスしか登録できません。HomeKit対応デバイスは、海外ではそれなりに製品があるものの、日本国内で対応している製品がほとんど無いという状況でした。
そこで登場するのがMatter。iOS 16からMatterに対応するようになったので、Matterに対応した『SwitchBot ハブ2』を使う事により、iPhoneの「ホーム」アプリから『SwitchBot ハブ2』を経由して様々なSwitchBot製品を操作することが可能になります。
今後はさらにMatterに対応した製品が増えていく事が予想され、そういう意味でも『SwitchBot ハブ2』は重要な役割を果たす製品と言えそうです。
SwitchBot ハブ2のレビューまとめ
『SwitchBot ハブ2』は、スマートホームを実現するための司令塔とも言える重要な役割を果たす、ハブです。
これ単体だけでもリモコン類をスマホで操作できるようになる上、他のSwitchBot製品やスマートスピーカーなどと組み合わせると、あらゆるものを自動化する事ができます。
前モデルである『SwitchBot ハブミニ』と比較すると、機能が増えた分だけサイズや価格が上がってしまった点は少し残念ですが、スマートホーム共通規格である「Matter」に対応しており、今後も長く使えるという事を考えると、決して高くは無いように思います。
『SwitchBot ハブ2』は、スマートホームハブとしては最も有力な候補の一つと言える製品なので、スマートホームを実現したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
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