無印良品では「モバイルバッテリー」や「USB充電器」などの、スマートフォン関連製品も幾つか取り扱っています。
2020年には、製造元がAnkerになったという事で話題になりました。本記事では無印用品で購入できるアンカー製品についてまとめています。
2024年6月追記
無印良品が2024年に発売した、新型のモバイルバッテリー『急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器』や、『やわらかくて絡まりにくいUSBケーブル』は、製造メーカーが公表されていません。
ただ、個人的には以前のモデルとは異なり、Anker製では無いと思っています。
その理由として、新型『急速充電ができるモバイルバッテリー付充電器』の説明書には、「Smart IC搭載」という表記があります。Ankerのモバイルバッテリーでその様な名称のテクノロジーを採用した製品は無く、「Smart IC」で検索すると、オウルテックの充電器がヒットする事から、オウルテック辺りがOEM元なんじゃないかと考えています。
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無印良品で購入できるアンカー製品とは
無印良品では、無印らしいシンプルなデザインの家電製品が人気です。
しかし、無印良品で販売されている家電製品は、自社で作っている訳ではなく、どこか別の家電メーカーが作っている、いわゆる”OEM製品”です。
以前から無印良品では、モバイルバッテリーなど、モバイル関連製品は販売していましたが、2020年頃よりモバイル関連製品のOEM元がアンカー(Anker)になった事で話題となりました。
アンカー(Anker)というメーカー
USB充電器やモバイルバッテリーなど、スマートフォン関連の製品を主に取り扱っており、元googleのエンジニアが中国で2011年に創業したメーカーです。
高い品質を保ちながら価格が安いことで有名となり、AmazonをはじめとしてECサイトではトップクラスの売上を誇っています。
また、同社はサポートが手厚い事でも有名。製品の保証期間は標準で18ヶ月という長さに加え、公式サイトで会員になると更に6ヶ月の保証期間が延長され、最大24ヶ月もの保証期間になります。保証期間内は、不具合が確認できると新品との交換対応をしてくれる手厚いサポート体制も人気の一因です。
無印良品で購入するメリット
無印良品とAnkerでは同じ製品が販売されている事になりますが、ここでは無印良品で購入するメリットを見ていきます。
無印らしくロゴが無いデザイン
元となるアンカーの製品は、本体側面に「Anker」というロゴが入っています。このロゴは結構大きく目立つのですが、無印の場合は同じ製品でもロゴがありません。
そのため、デザイン的に非常にスッキリと見えるのが特徴。シンプルなデザインが好きという方やインテリアとの調和を重視する方に向いています。
また、製品本体の色や材質は、無印良品の家電製品で使われているものと同じものが使われているので、無印良品のアイテムが多い家の場合、統一感が出て非常にマッチします。
全国に実店舗があり、店頭で購入できる
無印良品は日本全国で450を超える店舗があるので、欲しいと思った時にすぐに買いに行けます。
最近ではアンカーも実店舗を増やしていたり、セブンイレブンでも取り扱いが始まるなど、販路を広げていますが、それでもAmazonなどのECサイトが販売の中心という事に変わりはありません。ECサイトで購入すると、どれだけ速く届いたとしても翌日以降になってしまうので、入手性の高さは無印良品の方が未だに優れていると言えそうです。
無印良品で購入するデメリット
いくつかのメリットもありましたが、反面無印良品で購入することのデメリットもあります。
価格がやや高め(割引が無い)
無印良品とアンカーの製品は、通常時の販売価格は両者ともほぼ一緒の値段で販売されていますが、アンカーは頻繁にセールを行っています。特にAmazonのタイムセールやプライムデー、サイバーマンデーなどの期間限定セールには必ずと言っていいほどアンカーの製品がセール対象になり、20%〜30%ほど安く購入できるので、少しでも安く購入したいという場合は、アンカーの方に分があります。
色が1色しかない
元となるアンカーの製品は、黒と白、製品によっては更に赤や青など多色展開をしている事が多いのですが、無印良品の場合は白1色の展開となっています。
また、同じ白でもアンカーの製品は光沢ある白なのに対し、無印良品の製品は光沢が抑えられたマットな色と質感となっています。
保証期間が短い
個人的にはこれが一番のデメリットではないかと思っていますが、アンカーは、標準で18ヶ月、会員登録をすることで最大24ヶ月まで保証期間を伸ばせるという手厚いサポートが特徴ですが、無印良品で製品を購入すると保証期間は通常の家電製品と同じ1年間となっています。
頻繁に故障するものでは無いかもしれませんが、1年間も保証期間が長いアンカーはいざという時の安心感という点では非常に優れています。
無印良品で購入できるアンカー製品一覧
メリット・デメリット両方ありますが、実際に無印良品で購入できるアンカー製品を見ていきます。
USB用モバイルバッテリー・急速充電器付 MJ-PSMB1
USB用モバイルバッテリー・急速充電器付 | |
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型番 | MJ-PSMB1 |
入力 | AC入力:100-240V/0.5A 50-60Hz マイクロUSB入力:5V/2.1A |
内蔵バッテリー | 充電式リチウムイオン電池 3.63V 5000mAh / 18.5Wh |
充電器出力 | 5V-2.1A(最大合計2.1A) |
モバイルバッテリー出力 | 出力1 / OUTPUT1: 5V-3A 出力2 / OUTPUT2: 5V-3A 総出力 5V-3A |
サイズ | 72×70×31mm |
重量 | 約189g |
使用温度範囲 | 0〜40℃ |
こちらは、「USB急速充電器」と「モバイルバッテリー」が一緒になった製品。元となった製品は『Anker PowerCore Fusion 5000』。
こちらは本体にコンセントが付いており、このまま電源に挿すことで、バッテリーの充電をしつつも他の機器への給電が可能。(他の機器を接続した場合は、まず繋いでいる機器を優先的に充電し、その後本体のバッテリー充電を開始するという仕様、いわゆるパススルー充電に対応しています。)
容量は5,000mAhとモバイルバッテリーとしてはやや少なめですが、スマホ1台くらいは十分にフル充電できる容量を持っており、家では「USB急速充電器」、外出先では「モバイルバッテリー」として使えるという利便性の高さが特徴の製品です。
USB用モバイルバッテリー MJ-MB1
USB用モバイルバッテリー | |
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型番 | MJ-MB1 |
入力 | 5V=2A、9V=2A |
出力 | 5V=3A、9V=2A、12V=1.5A |
サイズ | 96×62×22mm |
重量 | 約195g |
使用温度範囲 | 0〜40℃ |
こちらは薄型ながらも10,000mAhの大容量を持つモバイルバッテリー。元となった製品は『Anker PowerCore II 10000』。
最大18Wまでの入出力に対応し、接続するデバイスへの充電スピードが高速なのが特徴。また高速なのは出力だけではなく、バッテリー本体への充電も高速で、QuickChage対応充電器を使えば、約4時間ほどでバッテリーの充電が完了します。
容量も10,000mAhと大きく、iPhone 12 Proでも約2回以上のフル充電が可能な容量がありながら、重量は195gと軽く、カバンに入れておいても邪魔になりません。
外出先でヘビーにスマートフォンやタブレットを使う方は持っておきたいモバイルバッテリーとなっています。
USB用プラグがしまえる急速充電器 MJ-PA1
無印良品 USB用プラグがしまえる急速充電器 | |
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型番 | MJ-PA1 |
入力 | 100-240V/0.5A 50-60Hz |
出力 | 5V=2.4A(各ポート最大2.4A) |
サイズ | 幅33mm×奥行38mm×高さ30mm |
重量 | 約38g |
こちらは非常にコンパクトなサイズながら、USBを2ポート備え、モバイル機器を2台同時に充電できるUSB充電器です。元となった製品は『Anker PowerPort mini』。
最大で12Wの出力に対応し、スマートフォンやタブレットを2台同時に充電することが出来ます。
また、コンセントプラグ部分が折り畳めるので、持ち運びやすく、旅行や出張などにも役立つUSB充電器となっています。
USB用急速充電器(USB-C対応) MJ-KC1
無印良品 USB-C急速充電器 | |
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型番 | MJ-KC1 |
入力 | AC 100-240V/1.5A 50-60Hz |
出力 | USB-C:5V=3A/9V=2.22A(最大20W出力) USB-A:5V=2.4A(最大12W出力) |
USBポート | USB-C:1ポート(USB PD対応) USB-A:1ポート |
本体サイズ | 幅6.3×高さ6.2×奥行2.9cm |
重量 | 約100g |
価格 | 2,290円(税込) |
こちらは、USB-Aに加え、PD対応のUSB-Cポートを搭載したUSB充電器です。元となった製品は『Anker PowerPort PD 2』。
最近ではスマートフォンやタブレットの多くが「USB PD」による急速充電をサポートするようになっています。「USB PD」とは、USB Power Deliveryの略で、デバイスとケーブルが対応していれば、30Wや45Wといった、今までよりも大容量の電力が給電可能となる規格の事です。
この『無印良品 USB-C急速充電器 MJ-KC1』も、そんなUSB PD規格に対応しており、USB-C端子からは最大20Wの出力が可能。それに加え、同時にUSB-A端子からも12Wの出力が出来るので、2ポート合わせて32Wの出力が可能なUSB充電器となっています。
スマートフォン用ワイヤレス充電器 MJ-WQ1
無印良品 スマートフォン用ワイヤレス充電器 | |
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型番 | MJ-WQ1 |
入力 | 5V=2A |
出力 | 5W |
規格 | WPC規格「Qi Version 1.2.4」準拠。 (ただし本製品の最大出力は5Wとなります。) |
本体サイズ | 約100×100×10mm |
重量 | 約64g |
価格 | 1,990円(税込) |
こちらはQi対応で、置くだけでスマートフォンやタブレットを充電できるワイヤレス充電器です。この製品、説明書などを見るとAnker製なのは間違いないのですが、元となる製品が見当たりません・・・。
一番価格等が近いのは『Anker PowerWave 10 Pad』ですが、こちらは10Wの出力に対応しており、『無印良品スマートフォン用ワイヤレス充電器 MJ-WQ1』の出力は5Wなので一致しません。
以前Ankerからは『Anker PowerPort Wireless 5 Pad』という5W出力対応のワイヤレス充電器が販売されていましたが、そちらともデザインが異なるので、元となった製品が何なのかイマイチわからないというのが正直な所です。
『無印良品スマートフォン用ワイヤレス充電器 MJ-WQ1』は、無印らしいシンプルなデザインが特徴ですが、前述の通り出力が最大5Wまでと、昨今のワイヤレス充電器としては低出力なのがマイナスポイントですね。
USBハブ MJ-3HUB
無印良品 USBハブ | |
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型番 | MJ-3HUB |
USBポート | USB-A(USB3.0)×4 |
データ転送速度 | 5Gbps(USB3.0の場合/理論値) |
本体サイズ | 約107×30×10mm(ケーブル含まず) |
ケーブル長 | 約20cm(プラグ部含む) |
重量 | 約35g |
価格 | 1,490円(税込) |
こちらはUSB3.0が4ポート備えられたUSBハブです。元となった製品は『Anker USB3.0 ウルトラスリム 4ポートハブ』。
PCのUSB端子が足りない時に使える、シンプルなUSBハブです。4ポートUSBがあるので、USBメモリなど様々な周辺機器を接続するのに使えます。
ただ、注意点としては、この製品はPCのUSBポートから電源を取るタイプ(バスパワー型)なので、動かすのに別途電源は必要ありませんが、スマートフォンやタブレットに充電する機能は無いという点。(公式サイトにもこの説明文の記載があります)
もしスマートフォンやタブレットの充電に使う予定があるのなら別途電源を使うセルフパワー型の製品を選ぶほうが良さそうです。
無印良品で購入できるアンカー製品のまとめ
以上、無印良品で購入できるアンカー(Anker)製品を見てきました。
メリット・デメリット双方あり、正直、価格面や保証面で言えばOEM元であるAnker製品を選んだほうが良いと思います。
しかし、なんと言ってもやはりロゴがないデザインというのは何ものにも代えがたい魅力があります。
- ロゴがあるのが嫌い
- インテリアとの調和を考えたシンプルなデザインが欲しい
- 無印良品が好き
といった点に魅力を感じる方は、ぜひ検討してみて下さい。
製品の品質自体はアンカー製という事もあり、一定以上の品質はある上に、価格もそれほど高くありませんので、買って損をするという事は無いと思います。
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