EDIFIER EvoBuds Pro レビュー/AI音声翻訳を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。デザインも音質も高水準
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EDIFIER EvoBuds Pro レビュー/AI音声翻訳を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。デザインも音質も高水準

ここ最近ワイヤレスイヤホンの新たなトレンドとして「AI音声翻訳」が注目されるようになってきました。

『AirPods Pro 3』なんかが火付け役ですが、それに追随する形でEDIFIERからも「AI音声翻訳」搭載のワイヤレスイヤホンが登場してきました。

EDIFIER EvoBuds Pro

それが本記事で紹介する『EDIFIER EvoBuds Pro』です。こちらは約1万円という価格ながら「AIによる音声翻訳」に対応している上、6mm+10mmの同軸デュアルドライバー搭載、LDAC対応、強力なノイズキャンセリング、マルチポイント接続対応など、普通にワイヤレスイヤホンとしても高いスペックを誇ります。

実際に本製品を使ってみましたので、使い勝手や音質、AI音声翻訳の精度、兄弟機である『EvoBuds』との違いなども含めて、詳しくレビューしていきます。

EDIFIER EvoBuds Pro

総合評価

(4.5)
EDIFIER EvoBuds Pro のメリット
  • 約1万円クラスとしては最高峰レベルの音質
  • シルバーで統一されたスタイリッシュなデザイン
  • 自然な外音取り込み
  • 実用性のある高いノイキャン性能
  • 充電ケース併用で最大36時間使えるスタミナ設計
  • マルチポイント接続対応
EDIFIER EvoBuds Pro のデメリット
  • AIAIリアルタイム翻訳はまだ改善の余地あり

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。

EDIFIER EvoBuds Proとは?

EvoBuds Proとは

『EDIFIER EvoBuds Pro』は、EDIFIERから2025年10月に発売されたばかりの最新完全ワイヤレスイヤホン。

EDIFIERと言えば、最新の機能を取り入れ、高い機能性と音質を実現しながらも価格が安く、コスパに優れた製品を手掛けることで定評がありますが、本製品『EDIFIER EvoBuds Pro』も「AI音声翻訳」など最新のトレンド機能を搭載しながら、約1万円という価格を実現しています。

同時期に発売された『EvoBuds』はインナーイヤー型だったのに対し、こちらはカナル型。ドライバー構成なども異なることから、名前は似ているものの中身はかなり異なっており、音質面などでも差があるものと思われます。

スペック

EDIFIER EvoBuds Pro
Bluetooth6.0
対応コーデックSBC、LDAC
ドライバーサイズ6mm+10mm 同軸デュアルドライバー
再生周波数帯域20Hz-40kHz
連続再生時間ANC ON:7時間(充電ケース併用:28時間)
ANC OFF:9時間(充電ケース併用:36時間)
急速充電15分充電で3時間再生
充電端子USB-C
空間オーディオ
ノイズキャンセリング最大-48dB
マルチポイント接続◯(2台まで)
AI音声翻訳21言語対応
防水性能IP54
専用アプリEDIFIER ConneX対応
カラーブラック/シルバー
重量約50g
価格10,980円(税込)
ストアAmazon

パッケージ内容

パッケージはシンプルにまとまったデザイン。背面には製品の特徴が記載されています。

パッケージ内容
EDIFIER EvoBuds Proのパッケージ内容
  • EDIFIER EvoBuds Pro本体 ×1
  • USBケーブル ×1
  • 替えイヤーピース(S/M/L)×各1セット
  • ユーザーマニュアル

パッケージ内容は上記の通り。

ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアルには各種操作方法などが載っています。多言語化されており、日本語での記載もあります。

付属するUSBケーブル

充電に使うUSBケーブル。特筆すべき点は無い一般的なものです。

付属するイヤーピース

イヤーピースもサイズに合わせて3セット付属してきます。予め本体にもセットされているので、耳に合わせて変更すると良いでしょう。

イヤホン本体の重量

重量は両耳で9.9g。片方5gとカナル型ワイヤレスイヤホンとしてはかなり軽量です。

充電ケースも含めた総重量

充電ケースも含めた総重量は実測で50.8g。軽量なので持ち運びにも便利。

本体デザイン

『EDIFIER EvoBuds Pro』の本体デザインを見ていきます。

充電ケース表面

充電ケースはシルバーで統一されたデザインでスタイリッシュな印象。

ワイヤレスイヤホンの充電ケースは、ブラックかホワイトのものが一般的ですが、シルバーカラーは珍しいですね。

先日発売された『Nothing Ear (3)』もシルバーデザインを採用し話題となったのは記憶に新しいですが、今後一つのトレンドになりそうな予感です。

充電ケース裏面

充電ケース背面。こちらも同様にシルバーで統一された色合い。

中央にロゴが見えますが、ロゴの色も同系色なため目立たず調和しているのが良いですね。

充電ケースは蓋部分が光沢ある鏡面仕上げになっている

充電ケースは全体がシルバーで統一されていますが、蓋部分が光沢のある鏡面仕上げ、本体部分がマットな艶消しと切り替えデザインになっており、デザイン的なアクセントとなっています。

充電ケース底面のUSBポート

充電ケース底面には充電用のUSB-Cポートがあります。

なお本製品の充電ケースはワイヤレス充電には非対応です。

Bluetoothペアリング用のボタン

ケース側面にはBluetoothペアリング用のボタンがあります。

充電ケースの蓋を開けた様子

充電ケースの蓋を開けた様子。

ケース内部の色合いは「やや暖色系のグレー」といった感じの色で、スタイリッシュながらも落ち着いた印象を受ける配色です。

イヤホン本体のデザイン

イヤホン本体のデザイン。

全体的にシルバーで統一されており、カッコいいですね。

カナル型の形状

本製品は『AirPods Pro』などと同じ「カナル型」なので、耳栓の様に耳に差し込んで使います。

イヤーピースは予めMサイズが装着されていますが、他サイズも付属してくるので好みに合わせて付け替え可能です。

また、このイヤーピースは一般的な形状なので、サードパーティ製のものに付け替えることもできます。

イヤホン表面も鏡面仕上げされている

イヤホン表面は鏡面仕上げされておりスタイリッシュ。

ロゴもマークが見えるだけのシンプルなものになっており、スッキリとしています。

イヤホンのステム部分がタッチセンサーになっている

イヤホンのステム(軸)部分には窪みがあり、ここがタッチセンサーとなっています。

この窪みを「つまむ」様にして各種操作が可能。『AirPods Pro』と似たような感じですね。

イヤホン表面をタッチする製品と比べると誤動作はしにくいと思います。

EDIFIER EvoBuds Proの使用レビュー

『EDIFIER EvoBuds Pro』を実際に使い、使い勝手や音質などを詳しく紹介していきます。

装着した様子・装着感

『EDIFIER EvoBuds Pro』を実際に装着した様子。

EvoBuds Proを装着した様子

街なかでよく見かける『AirPods Pro』と同じ様なデザインなので、違和感も少なく使えます。

EvoBuds Proを装着した様子

色がシルバーをベースとして、表面部分が鏡面仕上げになっている事もあり、スタイリッシュな印象を受けます。

白っぽいデザインが飽きたという方にも良さそうです。

操作方法

『EDIFIER EvoBuds Pro』は、イヤホンのステム(軸)部分を摘むようにタッチすることで、各種操作が可能です。

動作・状態L側(左)R側(右)
再生/停止1回タップ
曲送り2回タップ
曲戻し2回タップ
通話応答/終了着信時1回タップ
通話拒否着信時長押し
サウンドコントロール長押し

操作方法は初期状態では上記の様になっています。

「1回タップ」に関してはカスタマイズが出来ず「再生/停止」または「通話応答/終了」が割り当てられています。

初期状態では「2回タップ」の動作しか割り当てられていませんが、後述するアプリ「EDIFIER ConneX」で「3回タップ」時の動作を割り当てることができるので、音量の調整などを「3回タップ」に割り当てれば、最低限必要な動作はイヤホン本体のみで行えるようになります。

音質

気になる『EDIFIER EvoBuds Pro』の音質について。

EvoButs Proの音質はかなり良好

まず、初期状態だと低音が強くバランスがあまり良くありません。

これはデフォルトでイコライザーが「重低音」に設定されている影響だと思われます。

デフォルトは重低音になっている
なぜかデフォルトが「重低音」になっている

アプリからイコライザーを変えてあげると、劇的にバランスが改善されます。特に個人的におすすめなのが「ダイナミック」。

ダイナミックに設定するのがオススメ
個人的に「ダイナミック」がオススメ

「ダイナミック」に変更すると音がガラッと変わり、今まで過多だった低音が適度に抑えられ、その分ボーカルが明るくハッキリと聞こえるようになり、かなり聴きやすくなります。

この設定にした上で改めて評価すると、全体的に明瞭感がありクリア。中高音域は明るくハッキリと聴こえる上に、低音もしっかりと出ており、高い水準でバランスの取れた良い音質だと思います。

約1万円という価格帯で考えると、トップクラスと言えるくらい音質が良く、メインのワイヤレスイヤホンとして十分に使えるだけの性能を備えていると感じました。

ノイズキャンセリング性能

『EDIFIER EvoBuds Pro』のノイズキャンセリング性能は、最大-48dBとスペック上はなかなかの性能を誇ります。

ノイズキャンセリング性能はなかなかに強力

実際に使ってみましたが、確かにしっかりとノイズが消える感覚があります。特にファンやエアコンの様な低音ノイズに関してはかなり効果があり、大部分をカットしてくれます。

一方で、高音ノイズ的なものはやや効果が薄いかなという印象。人の声や子供の声、キーボードのタイピング音などは結構聞こえるので、全部が全部消してくれるというわけではなさそう。

この様に、最高峰というわけではありませんが、実用性は十分にあるノイキャン性能といった印象です。

外音取り込み

『EDIFIER EvoBuds Pro』は外音取り込み性能もなかなかに優秀です。

実際試してみましたが、変に機械音っぽくならず自然な聴こえ方で、実用的に使える性能といった所でした。

専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること

『EvoBuds Pro』は、専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しています。

アプリのダウンロードは以下から。

Edifier ConneX

Edifier ConneX

BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.無料posted withアプリーチ

アプリホーム画面

アプリホーム画面。

「EDIFIER ConneX」は、製品によってアプリで表示される項目が異なりますが、見慣れない「翻訳」というボタンがありますね。

こちらの「翻訳」について、詳しくは後述します。

ノイズキャンセリングコントロール画面。

ノイキャンの強さを「高/中/風切り音の軽減」から選べる他、外音取り込みも選択できます。

外音取り込みは強さも±3段階で調整可能。個人的にはそこまで大きな違いは感じませんでしたが、必要に応じて調整すると良いでしょう。

イコライザー設定画面。

前述の通り、デフォルトでは「重低音」になっているので、必要に応じて他のイコライザーに変更すると良いでしょう。

サウンドモード設定画面。「音楽/ゲーム/立体音響」の3種類から選べます。

基本的には「音楽」で問題ありませんが、「立体音響」もなかなか面白いです。

この手のバーチャルサウンドって、変にリバーブかかった様な感じになるものが多いのですが、この立体音響は結構良い感じのかかり具合で、音の線はやや細くなりますが、音場が広がり包まれるように聴こえるので、意外にも実用性あるかなと感じました。

音量制限

音量制限画面。

耳は一度ダメージを受けると元には戻らないと言われているので、こういった保護機能は積極的に利用していきたい所です。

設定画面からは、イヤホン本体の操作カスタマイズなどが可能。

「押下感度」はタッチする時の感度を調整できるという項目。誤動作が多いという方は、ここから調整すると良いでしょう。

タッチコントロールの設定。

1回タップのカスタマイズは出来ませんが、2回タップ、3回タップ、長押し時の動作はそれぞれ割り当てることが可能です。

3回タップ時の動作はデフォルトだと設定されていないので、必要に応じて音量調整などを割り当てると良いでしょう。

AIリアルタイム翻訳機能を使ってみた

『EDIFIER EvoButs Pro』の目玉機能の一つである「AIリアルタイム翻訳」を使ってみました。

これは具体的に何が出来るのかというと、

1、アプリを使い、スマホに音声を聞かせる
2、聞かせた音声を解析、自動的に文字起こしされる
3、文字起こしされた文章が設定した言語へと翻訳される
4、翻訳された文章を機械音声が読み上げ、イヤホンから聞こえる

といったものです。

それぞれの動作にはタイムラグがあり、同時通訳というよりは間があって遅れて聴こえてくる感じですね。

実際にYoutubeで「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ」を翻訳してみた結果。

文字起こしの精度としてはそこそこ正確っぽい気もするのですが、翻訳の精度としては機械翻訳感が強い印象をうけました。

ただ、意味自体はなんとなく分かるので、大まかな内容を把握することは出来そうです。

対面モードは海外の方への道案内などに適している

翻訳画面は前述した「サイドバイサイド」というUIと、「対面」というUIの2種類が用意されています。

対面だと一つの画面でやり取りできる
「対面」のUI

「対面」にすると、お互いに一つの画面を見ながら会話できるので、外国の方に道を聞かれた時や、逆に自分が旅行で海外に出かけた際に役立ちそう。

本機能を使うためにはログインが必須でイヤホンが接続されている必要がある

まず本翻訳機能を使うためには、専用アプリ「EDIFIER ConneX」が必須で、かつユーザー登録をする必要があります。

また、イヤホンがアプリと接続されていないと機能が使えないので、使い勝手はそこまで現状良くは無いというのが正直な所です。

音声翻訳は「Google翻訳」や「DeepL翻訳」など他のアプリでも対応している為、わざわざ翻訳の為だけに「EDIFIER ConneX」を使うかと言われると、正直結構微妙な気もしますが、翻訳精度やリアルタイム性が向上すれば、もう少し使う幅も広がってくるのかなという気もします。

なお、翻訳には言語データを予めダウンロードする必要がありますが、アプリ内で翻訳をしているため、オフラインでも使えるのは利点と言えます。

EDIFIER EvoBuds Proのレビューまとめ

EDIFIER EvoBuds Pro

総合評価

(4.5)
EDIFIER EvoBuds Pro のメリット
  • 約1万円クラスとしては最高峰レベルの音質
  • シルバーで統一されたスタイリッシュなデザイン
  • 自然な外音取り込み
  • 実用性のある高いノイキャン性能
  • 充電ケース併用で最大36時間使えるスタミナ設計
  • マルチポイント接続対応
EDIFIER EvoBuds Pro のデメリット
  • AIAIリアルタイム翻訳はまだ改善の余地あり

『EDIFIER EvoBuds Pro』は、2025年10月に発売されたEDIFIERの新型ワイヤレスイヤホン。

目玉機能の一つである「AIリアルタイム翻訳機能」は、使える場面もありそうですが、現状ではまだ色々と改善の余地が残っているなという印象でした。

一方で「ワイヤレスイヤホン」としての実力はかなり高い水準でまとまっており、良好な音質、強力なノイキャン性能、自然な外音取り込み、マルチポイント接続対応など、ワイヤレスイヤホンとして欲しい機能は一通り兼ね備えています。

特に音質については、6mm+10mm同軸デュアルドライバーを採用した影響なのか、約1万円で買える製品としてはトップクラスに良好といった印象。

1万円くらいで機能全部入り、音質もこだわりたいといった方は『EDIFIER EvoBuds Pro』はかなりオススメ度の高い製品に仕上がっていると思いました。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Amebaチョイス記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

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