EDIFIER EvoBuds レビュー/軽い付け心地が特徴のインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン。トレンドの翻訳機能も備える
scroll down
EDIFIER EvoBuds レビュー/軽い付け心地が特徴のインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン。トレンドの翻訳機能も備える

最近の完全ワイヤレスイヤホンと言えば、音質はもちろん機能も成熟しており、低価格帯の製品でも「ノイズキャンセリング機能」や「マルチポイント接続」などは当たり前になりつつあります。

そんなワイヤレスイヤホンで新たなトレンドとなりそうなのが「AIによる自動音声翻訳」です。先日登場した『AirPods Pro 3』もライブ翻訳が出来ると話題になりましたが、本記事で紹介する『EDIFIER EvoBuds』も1万円を切る価格ながらもAIリアルタイム翻訳を搭載した驚きのワイヤレスイヤホン。

EDIFIER EvoBuds

もちろんワイヤレスイヤホンとしての実力も高く、インナーイヤー型ならではの軽快な付け心地と、豊富な機能性、LDAC対応を始めとした良好な音質が特徴的です。

実際に使ってみましたので、使い勝手や音質などを詳しくレビューしていきます。

EDIFIER EvoBuds

総合評価

(4)
EDIFIER EvoBuds のメリット
  • インナーイヤー型ならではの軽い付け心地
  • 調整すればインナーイヤー型としては良好な音質へと変化する
  • シルバーで統一された充電ケースのデザイン
  • 自然な外音取り込み機能
  • マルチポイント接続対応
EDIFIER EvoBuds のデメリット
  • 初期状態の音質バランスが悪い
  • 目玉機能のAIリアルタイム翻訳はまだ改善の余地あり
  • イヤホン本体で行える操作が少ない
31yefS4ZCiL. SL500
Edifier
¥8,980 (2025/11/12 13:06:36時点 Amazon調べ)

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。

EDIFIER EvoBudsとは?

『EDIFIER EvoBuds』は、EDIFIERから2025年10月に発売されたばかりの最新完全ワイヤレスイヤホン。

EDIFIERと言えば、最新の機能を取り入れ、高い機能性と音質を実現しながらも価格が安く、コスパに優れた製品を手掛けることで定評がありますが、本製品『EDIFIER EvoBuds』も、ワイヤレスイヤホンに求められる機能は一通り備え、更に「AIリアルタイム翻訳」も搭載した意欲的な製品。

また本製品は、耳の入り口付近に引っ掛けて装着する「インナーイヤー型」を採用しているので、軽い付け心地なのも特徴的です。

※このタイプの製品は「インイヤー型」や「セミインイヤー型」などとも呼ばれますが、本記事では「インナーイヤー型」と呼称します。

スペック

EDIFIER EvoBuds
Bluetooth6.1
対応コーデックSBC、LDAC
ドライバーサイズ13mmトリプル複合ダイナミックドライバー
再生周波数帯域20Hz-40kHz
連続再生時間ANC ON:5時間(充電ケース併用:25時間)
ANC OFF:7時間(充電ケース併用:35時間)
急速充電15分充電で3時間再生
充電端子USB-C
ノイズキャンセリング最大-38dB
マルチポイント接続◯(2台まで)
AI音声翻訳21言語対応
防水性能IP54
専用アプリEDIFIER ConneX対応
カラーブラック/スターライト
重量31g
価格8,980円(税込)
ストアAmazon

パッケージ内容

パッケージはシンプルにまとまったデザイン。背面には製品の特徴などが書かれています。

パッケージ内容
EDIFIER EvoBudsのパッケージ内容
  • EDIFIER EvoBuds本体 ×1
  • USBケーブル ×1
  • ユーザーマニュアル

パッケージ内容は上記の通り。

ユーザーマニュアル

ユーザーマニュアルは多言語化されており、日本語の記載もあります。

付属のUSBケーブル

充電用のUSBケーブル。USB-A to Cの一般的なものですね。

本体デザイン

『EDIFIER EvoBuds』の本体デザインを見ていきます。

充電ケースデザイン

まずは充電ケースのデザインから。

一般的にワイヤレスイヤホンは「ホワイト」か「ブラック」が使われる事が多いのですが、今回の製品はシルバーカラーが採用されており、スタイリッシュな印象です。

最近発売された『Nothing Ear(3)』なんかも充電ケースにシルバーの金属パーツが採用されているなど、最近はシルバーが一つのトレンドになっている感じがありますね。

蓋部分は光沢ある鏡面仕上げとなっている

ケースは上部の蓋部分が光沢ある鏡面仕上げとなっているのに対し、下部はマットな艶消しと切り替えデザインとなっているのがカッコいいですね。

ケース背面もシルバーで統一されている

充電ケース背面。

ロゴが見えますが、ケースと同系色な為か必要以上に目立たず調和しているのが好印象です。

ケース底面にはUSBポートとペアリング用ボタン

充電ケース底面。

USB-Cポートや、ペアリング用のボタンなどがあります。

充電ケースの蓋を開けた様子

充電ケースの蓋を開けた様子。

内部はアイボリーとなっており、少し柔らかな印象。個人的にはここはホワイトの方が良かったなと思いました。

イヤホン本体のデザイン

イヤホン本体のデザイン。

インナーイヤー型という事で、『AirPods』の様な形状をしています。

イヤホン本体の色合いは充電ケース内部同様にアイボリーが使われています。繰り返しになりますが、個人的には「ホワイト×シルバー」の色合いが好みですので、ちょっと惜しい感じがします。

イヤホン外側は光沢のあるシルバーになっている

イヤホン外側は光沢のあるシルバーの素材が使われており、アクセントとなっています。

イヤホン上部にはタッチセンサーが内蔵されている

イヤホン上部にはタッチセンサーが内蔵されており、表面をタッチすることで各種操作が可能。

13mmトリプル複合ドライバーを搭載

本製品に採用されているドライバーは、13mmトリプル複合ドライバー。これにより力強い低音を実現しているとの事。

イヤホン内側のデザイン

イヤホン内側。『AirPods』とかなり似たデザイン。

イヤホン本体の重量

イヤホン本体の重量は両方で8.6gと非常に軽量。

充電ケースを含めた総重量

充電ケースを含めた総重量でも47.4gとかなり軽いので、持ち運びには便利です。

31yefS4ZCiL. SL500
Edifier
¥8,980 (2025/11/12 13:06:36時点 Amazon調べ)

EDIFIER EvoBudsの使用レビュー

『EDIFIER EvoBuds』を実際に使い、使い勝手や音質などを詳しく紹介していきます。

装着した様子・装着感

EDIFIER EvoBudsを装着した様子

『EDIFIER EvoBuds』を実際に装着した様子。

『AirPods』の様なデザインなので、外で付けていても違和感は少ないですね。

付け心地は「インナーイヤー型」なだけあって、軽い感じで付けられます。イヤホン本体が軽いために付けていても重さはほとんど感じる事はありません。

EDIFIER EvoBudsは軽い付け心地が特徴

耳栓の様に差し込む「カナル型」が苦手という方も、本製品であれば違和感無く付けられると思います。

操作方法

イヤホン表面にあるタッチセンサーで各種操作が可能

『EDIFIER EvoBuds』はイヤホン表面にあるタッチセンサーで各種操作が可能です。

動作・状態L側(左)R側(右)
再生/停止2回タップ
曲送り3回タップ
曲戻し3回タップ
通話応答/終了着信時2回タップ
モード切替長押し

初期状態では上記の様になっています。

「再生/停止」「曲送り/曲戻し」は出来ますが、音量の調整は行えず、必要最小限といった感じ。

後述するアプリ「EDIFIER ConneX」でも動作カスタマイズは可能ですが、割り当てられるのが左右それぞれで「2回タップ」「3回タップ」「長押し」の3動作、計6パターンの動作割り当てしか出来ないので、自由度はそれほど高くない印象です。

「1回タップ」という動作があればもう少し幅も広がるのですが、タッチ式ということもあり誤タップを防ぐために「1回タップ」は採用されなかったのだと思います。

音質

EDIFIER EvoBudsの音質

気になる『EDIFIER EvoBuds』の音質について。

まずデフォルトの状態では非常に低音が強いです。個人的にはちょっと過剰に感じるくらいですね。低音がボワッと膨らんでおり、ボーカルの音すら包みこんでしまっており、あまりバランスは良くないといった印象を受けます。

まずこれはイコライザーが初期状態で「低音ブースト」になっているのが一因です。そのため、アプリのイコライザーで「高音ブースト」か「映画」に設定するのが個人的にオススメ(特に「映画」が一番好みです)。

これにより過剰だった低音が適度に抑えられ、ボーカルが前に出てきます。

インナーイヤー型のイヤホンってカナル型と比べると耳とイヤホンの間に隙間が出来ることから絶対的な音質で言うと分が悪いのですが、イコライザーを適切に調整した『EDIFIER EvoBuds』は、解像感もあり、低音もしっかりと、インナーイヤー型としては十分に良い音質を実現している様に思いました。

ノイズキャンセリング性能

『EDIFIER EvoBuds』にはノイズキャンセリング機能も搭載しています。

ONにするとエアコンやファンの音などはある程度カットしてくれる印象です。ただ、スペック上も「最大-38dB」とあるように、絶対的な効きはあまり良くありません。

これはインナーイヤー型という性質上、耳との間に隙間があるので外部の音を遮断しきれないというハンデがあるので仕方ないとは思いますが、人の声なんかはあまりカット出来ないので、本機のノイズキャンセリング性能に過剰な期待はしないほうが良いです。

外音取り込み

『EDIFIER EvoBuds』は外音取り込み機能も搭載。

こちらはかなり優秀ですね。

変に機械音っぽくならず、自然な感じで聞こえます。イヤホンを付けたままでも会話でき、何も付けていない時と同じ様な感覚で使えます。

専用アプリ「EDIFIER ConneX」で出来ること

『EvoBuds』は、専用アプリ「EDIFIER ConneX」に対応しています。

アプリのダウンロードは以下から。

Edifier ConneX

Edifier ConneX

BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.無料posted withアプリーチ

ホーム画面

アプリホーム画面。

「EDIFIER ConneX」は様々なEDIFIER製品に対応しているアプリですが、製品によって表示される項目が異なります。

『EvoBuds』の場合、右上に見慣れない「翻訳」ボタンがあります。なお、この「翻訳」については後述します。

ノイズキャンセリング設定画面。

ノイズキャンセリングの強さは変更できず、ON/OFFのみとなっていますが、外音取り込み機能については強さを±3段階の調整が可能。

実際に調整してみた所、+方向だとちょっと周囲の音が強調されるような感覚になりましたが、−方向はあまり差が分かりませんでした。

イコライザー設定画面。

初期状態では「低音ブースト」が選択されています。前述した通り、本機は初期状態だと低音がちょっと強すぎる為、個人的には「高域ブースト」か「映画」がオススメ。

また、カスタマイズからは自分で好きなように音質の調整が可能です。ただ、見て分かる通り音響機器についての知識が無いと調整は難しいですね。

実際僕もあまり「Qファクター」とか良くわかっておらず、カスタマイズしたとしてもゲインの調整をするくらいでしか使いこなせていません。

音量制限設定画面

音量制限画面。

最近、この手の「耳を守る」機能を備えている製品が多いですね。特に本製品はインナーイヤー型なため、どうしても音量を大きくしがち。

耳は一度ダメージを受けると元には戻らないと言われているので、こういった保護機能は積極的に利用していきたい所です。

ホーム画面「ギアアイコン」からは、各種設定が行えます。

個人的にオススメしたい設定は「装着検知 オン/オフ」で、一番上にある「イヤホンと外すと一時停止しますが、装着しても再生しません。」を選択すること。

初期状態だと片耳を装着した時点で音楽が再生してしまい、ちょっと煩わしかったので、この設定がオススメです。

タッチコントロール設定からは、左右それぞれ「2回タップ」「3回タップ」「長押し」した時の動作を変更できます。

左右合わせて計6パターンなので、それほどカスタマイズ性は高くありませんが、一通りの動作は設定可能です。

また、本製品はタッチ操作のため、イヤホン本体に触れると「ポッ」という操作音がなります。それが気にある方は「アナウンス音」のタッピング設定をOFFにすると良いでしょう。

その他、マルチポイント接続の有効化も設定画面から行えます。

AIリアルタイム翻訳機能を使ってみた

『EDIFIER EvoBuds』の目玉機能の一つである「AIリアルタイム翻訳」を使ってみました。

これは具体的に何が出来るのかというと、

1、アプリを使い、スマホに音声を聞かせる
2、聞かせた音声を解析、自動的に文字起こしされる
3、文字起こしされた文章が設定した言語へと翻訳される
4、翻訳された文章を機械音声が読み上げ、イヤホンから聞こえる

といったものです。

それぞれの動作にはタイムラグがあり、同時通訳というよりは間があって遅れて聴こえてくる感じですね。

実際にYoutubeで「スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ」を翻訳してみた結果。

文字起こしの精度としてはそこそこ正確っぽい気もするのですが、翻訳の精度としては機械翻訳感が強い印象をうけました。

ただ、意味自体はなんとなく分かるので、大まかな内容を把握することは出来そうです。

対面モードは海外の方への道案内などに適している

翻訳画面は前述した「サイドバイサイド」というUIと、「対面」というUIの2種類が用意されています。

対面だと一つの画面でやり取りできる
「対面」のUI

「対面」にすると、お互いに一つの画面を見ながら会話できるので、外国の方に道を聞かれた時や、逆に自分が旅行で海外に出かけた際に役立ちそう。

本機能を使うためにはログインが必須でイヤホンが接続されている必要がある

まず本翻訳機能を使うためには、専用アプリ「EDIFIER ConneX」が必須で、かつユーザー登録をする必要があります。

また、イヤホンがアプリと接続されていないと機能が使えないので、使い勝手はそこまで現状良くは無いというのが正直な所です。

音声翻訳は「Google翻訳」や「DeepL翻訳」など他のアプリでも対応している為、わざわざ翻訳の為だけに「EDIFIER ConneX」を使うかと言われると、正直結構微妙な気もしますが、翻訳精度やリアルタイム性が向上すれば、もう少し使う幅も広がってくるのかなという気もします。

なお、翻訳には言語データを予めダウンロードする必要がありますが、アプリ内で翻訳をしているため、オフラインでも使えるのは利点と言えます。

EDIFIER EvoBudsのレビューまとめ

EDIFIER EvoBuds

総合評価

(4)
EDIFIER EvoBuds のメリット
  • インナーイヤー型ならではの軽い付け心地
  • 調整すればインナーイヤー型としては良好な音質へと変化する
  • シルバーで統一された充電ケースのデザイン
  • 自然な外音取り込み機能
  • マルチポイント接続対応
EDIFIER EvoBuds のデメリット
  • 初期状態の音質バランスが悪い
  • 目玉機能のAIリアルタイム翻訳はまだ改善の余地あり
  • イヤホン本体で行える操作が少ない

『EDIFIER EvoBuds』は、インナーイヤー型ならではの軽い付け心地が特徴のワイヤレスイヤホンです。

装着感が良く、長時間付けっぱなしでも耳が痛くなりづらいため、カナル型の様に耳を塞ぐタイプのイヤホンが苦手という方にオススメできます。

音質は初期状態だと低音が強すぎてあまりバランスは良くありませんが、イコライザーで調整することで、インナーイヤー型としては良好な音質に変化するなど、性能自体は良好。

目玉機能の一つである「AIによるリアルタイム翻訳」は、まだ改善の余地があり、これを目当てで買うのはオススメできませんが、この機能が無くとも普通のワイヤレスイヤホンとしては一定水準以上の完成度はあり、1万円を切る価格帯でかつインナーイヤー型のワイヤレスイヤホンが欲しいという場合『EDIFIER EvoBuds』は良い選択肢となるのでは無いかと思いました。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

31yefS4ZCiL. SL500
Edifier
¥8,980 (2025/11/12 13:06:36時点 Amazon調べ)

AUTHOR

Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Amebaチョイス記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

COMMENT

お名前
コメント