以前までは高価だったWi-Fi 7対応ルーターが、最近では1万円前後の価格帯で買えるようになってきました。
今回紹介する『ZTE Sora BE3600 Pro』も、2026年3月に発売されたばかりのWi-Fi 7対応ルーター。

結論から言うと、1万円以下でWi-Fi 7対応・2.5GbE WANポート搭載・アンテナ内蔵のミニマルデザインという組み合わせはかなり魅力的で、シンプルかつ高機能なルーターが欲しい場合、かなりオススメ度が高い製品となっています。
実際にしばらく使ってみましたので、使用感やメリット・デメリットを詳しく紹介します。
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ZTE Sora BE3600 Proとは?
『ZTE Sora BE3600 Pro』は、通信業界で40年以上の実績を持つZTEが手掛けるWi-Fi 7対応ルーター。
「Sora(空)」の名前の通り、軽やかでインテリアに溶け込むデザインが特徴的なモデルで、Wi-Fiルーターにありがちなゴツゴツした見た目が苦手な方にも導入しやすいですね。
スペック
| ZTE Sora BE3600 Pro | |
|---|---|
| 無線規格 | Wi-Fi 7 IEEE 802.11a/n/ac/ax/be(5GHz帯) IEEE 802.11b/g/n/ax/be(2.4GHz帯) |
| Wi-Fi速度 | 最大3,600Mbps 5GHz帯:最大2,882Mbps 2.4GHz帯:最大688Mbps |
| Wi-Fi範囲 | 戸建て:3階建 マンション:4LDK |
| 最大接続可能数 | 70台 |
| ポート | 2.5GbE ×1 1GbE ×2 |
| Wi-Fi暗号化 | AES WAP WAP2-PSK(TKIP) WAP2-PSK(AES) WPA3-SAE |
| EasyMesh対応 | ◯ |
| 本体サイズ | 幅:52mm 奥行:124.5mm 高さ:182.5mm |
| 本体重量 | 約260g |
| 価格 | 9,980円(税込) |
本製品は約1万円という価格帯ながらWi-Fi 7に対応しているのが特徴ですが、それに加えWANポートが2.5Gbpsに対応しているという点が大きなアドバンテージです。
2Gbps以上の高速な光回線を契約している方にとって、2.5Gbpsに対応している『ZTE Sora BE3600 Pro』は回線の性能をフルに活かせますね。
一方で、LANポートの数は2ポートと控えめ。有線接続する機器が多い方は注意が必要です。
パッケージ内容


パッケージに派手さはありませんが、シンプルにまとまっており洗練されたデザイン。

- ZTE Sora BE3600 Pro 本体×1
- 電源アダプタ ×1
- LANケーブル ×1
- 取扱説明書類
パッケージ内容は上記の通り。
本体を始め、必要最低限なものは揃っています。

この手のネットワーク製品は取扱説明書が簡易的なものが多いのですが、本製品はしっかりと各工程毎に画面を交えて解説してくれているので、分かりやすいですね。

付属の電源アダプタ。
電源アダプタとしてはコンパクトで設置しやすいのがメリット。

本体デザイン
『ZTE Sora BE3600 Pro』本体のデザインを見ていきます。

前モデルである『ZTE Sora AX3000』の時もそうでしたが、ZTEの「Sora」シリーズは本当にデザインがシンプルで洗練されてるんですよね…
正面から見た時も中央にロゴはありますが、それ以外の装飾が無く非常にミニマルなデザインに仕上がっています。

本体上部には排熱のためのスリットが設けられています。

本体側面。潔いほど何もないシンプルな佇まい。
本体の色はブラックですが光沢がないマットな質感なので悪目立ちせず、本棚やデスクの上に置いても違和感が無いですね。

反対側の側面にはWi-Fi接続用パスワードなどが記載されたシールが貼られているので、接続情報が分からなくなったらこちらを参照しましょう。

本体背面。
ボタン類やポートは必要最小限にまとめられ、非常にシンプルな作り。

2.5Gbps対応のWANポートと1Gbps対応のLANポートが2つあります。ポート数は多くないので、有線で接続したいデバイスが増えてきた場合、ハブが必要になりますね。

本体背面。滑り止め用のゴム足が付けられています。
なお、本製品は縦置き専用の設計となっていますが、本体自体がコンパクトで設置面積が小さいので置き場所には困らないと思います。
ZTE Sora BE3600 Proを使って速度を計測
『ZTE Sora BE3600 Pro』に接続し、実際に速度を計測してみました。
以下の条件で計測を行っています。
- 約60平米の鉄骨コンクリート造のマンション
- 平日15時台に計測
- iPhone 15 Proで「Speedtest」アプリを使って計測
- 回線はNURO光 for マンション(2Gbps)

我が家の大まかな間取りは上の画像の通りです。
部屋の中央にルーターを設置し、各ポイントでそれぞれ3回ずつ計測し、平均値を取りました。
参考までに、以前『ZTE Sora AX3000』を計測した時の数値も併記しますが、計測時間など若干異なりますので、あくまでも参考値としてご参照ください。
| 計測場所 | Sora BE3600 Pro | Sora AX3000 |
|---|---|---|
| ①仕事場 | DOWN:1,067.3Mbps UP:639.1Mbps | DOWN:705.7Mbps UP:416.3Mbps |
| ②リビング | DOWN:992.3Mbps UP:640.2Mbps | DOWN:717.0Mbps UP:479.7Mbps |
| ③寝室 | DOWN:948.2Mbps UP:637.0Mbps | DOWN:710.0Mbps UP:439.7Mbps |
| ④お風呂場 | DOWN:846.9Mbps UP:547.8Mbps | DOWN:707.7Mbps UP:493.0Mbps |
計測してみると分かるのですが『ZTE Sora BE3600 Pro』、恐ろしく速いです…!
これはやはり2.5Gbps対応というのが大きく影響しているように思います。我が家は「NURO光マンション」の2Gbpsプランなので、『ZTE Sora BE3600 Pro』のような、2.5Gbps対応ルーターじゃないとフルに性能を引き出せないという事が数値を見てもハッキリと証明されました。
光回線の中にはNURO光の2Gbpsを始め、5Gbps、10Gbpsといった超高速回線を提供するサービスも増えてきているため、ルーターもそれに対応した高性能なものを使うべきというのが分かります。
ZTE Sora BE3600 Proのメリット
『ZTE Sora BE3600 Pro』を実際に使い、感じたメリットを紹介します。
コンパクトでどこにでも設置でき、インテリアに調和する

本体デザインの箇所でも触れましたが、ZTEの「Soraシリーズ」はシンプルで洗練されたデザインが特徴的です。
プラスチックで軽い本体ではありますが、光沢が無いマットな質感なため、リビングなどに置いても悪目立ちせずインテリアに調和してくれます。
本製品には5本のアンテナがありますが、それらは全て本体内に内蔵されているため、Wi-Fiルーターにありがちな「アンテナが生えている」という見た目が苦手な方に本製品はオススメですね。
また、本体自体がコンパクトな為、狭い空間に置けるのも良きポイント。デスクの端や本棚の隙間といった限られたスペースにも設置可能です。
1万円以下でWi-Fi 7 + 2.5GbE WANという構成

本製品の最大のメリットは、やはり価格に対するスペックの充実度です。
1万円を切る価格で、Wi-Fi 7対応かつ2.5Gbps WANポート搭載というのはこの価格帯ではトップクラスの内容。
前述の通り、実際に速度を計測してみても1万円というミドルレンジクラスのWi-Fiルーターとは思えない超高速な速度が出ることを確認しました。
今後、光通信サービスが1Gbpsを超えるものが普及してくる事を考えると、将来性も高いと言えますね。
EasyMeshに対応
「Wi-Fi EasyMesh」に対応しているので、将来的にもう1台追加してメッシュネットワークを構築する事もできます。
広い住居や複数階の環境で使う場合、後からメッシュを拡張できるのは安心感がありますね。ZTE製のルーター同士であれば、ワンタッチでメッシュ連携が可能です。
ペアレンタルコントロールが充実
ZTEの専用アプリ「ZTE Smart Life」はアプリ内からさまざまな設定が行なえますが、個人的に「ペアレンタルコントロール」が優れているのが気に入っている点です。


「ペアレンタルコントロール」は保護者が子供のネット利用時間を制限したり、アクセス禁止サイトを登録したりできる機能ですが、他社製品の場合、無料だと細かい設定が出来ないものもあります。


特に、平日と週末で別々の設定をしたり、1日の利用時間制限をしたい場合など、有料プランに入らないと出来ないという製品もあるなか、「ZTE Smart Life」であれば、1日の利用時間はもちろん、利用可能時間帯の設定も曜日ごとに設定可能です。
以前『ZTE Sora AX3000』をレビューした際には、アプリのUIがちょっと分かりづらかったのですが、現在はアップデートにより直感的に分かりやすいUIに改善され、設定がしやすくなっているのも嬉しいポイント。
このように、子供が居る家庭で使うWi-Fiルーターとしても完成度が一段階上がったと思わせてくれる仕上がりとなっています。
ZTE Sora BE3600 Proのデメリット
『ZTE Sora BE3600 Pro』を使って感じた気になる点も正直に紹介していきます。
LANポートが2つしか無い

本製品は2.5GbpsのWANポートを搭載しているものの、LANポートは1Gbpsが2ポートのみとやや物足りなさがあります。
PCやゲーム機、テレビなど有線で繋ぎたい機器が3台以上ある場合は、別途スイッチングハブを用意する必要があります。価格を考えれば仕方ない点ではありますが、ここは購入前にチェックしておいた方が良いですね。
6GHz帯には非対応
『ZTE Sora BE3600 Pro』はWi-Fi 7の目玉機能の一つである6Ghz帯には対応していません。
これは、同価格帯の他社製品も同様の為、本製品に限った話では無いのですが、混雑の少ない6Ghz帯を使いたい場合はより上位のモデルを検討する必要がある点は注意ですね。
アプリだと全ての設定が行えない
『ZTE Sora BE3600 Pro』は専用アプリ「ZTE Smart Life」から初期セットアップやネットワークの設定が行なえますが、アプリからは細かいネットワークの設定などはできません。


これは「アプリはあくまでも手軽に分かりやすく」という設計思想で作られているからだと思われますが、アプリから確認や設定できるのは最小限といった感じ。

一方、ブラウザからルーターの設定ページにを開いた時は、数多くのメニューが並び、より細かい設定ができるようになっています。

『ZTE Sora BE3600 Pro』をブリッジモードで使いたい場合、アプリからは設定が出来ずブラウザ設定画面のワークモードから「リピーター」を選ぶ必要があります。

その他各種ネットワーク診断も充実しており、ネットワークの知識がある方にとって必要な機能がプラウザ管理画面には提供されています。
個人的に「アプリの場合、分かりやすさを重視する」という考え自体は共感できるものの、わざわざブラウザ版を開くのも面倒なので、どうせならアプリでもある程度の設定はできるようになれば良いのになと思いました。
ZTE Sora BE3600 Proに関するよくある質問(FAQ)
『ZTE Sora BE3600 Pro』に関するよくある質問をまとめました。
- IPv6(IPoE)には対応していますか?
- DS-Liteやv6プラスを始め、各種IPv6サービスに対応しています。
- Wi-Fi 7に対応していないデバイスでも使えますか?
- 使えます。Wi-Fi 7は下位互換性があるので、Wi-Fi 6やWi-Fi 5対応のスマートフォンやPCでも問題なく接続出来ます。
- メッシュ接続する場合、同じ機種をもう1台購入する必要がありますか?
- Wi-Fi EasyMesh規格に対応しているので、ZTE製のメッシュ対応ルーターであれば連携可能です。同じ『ZTE Sora BE3600 Pro』をもう1台用意するのが最もシンプルですが、ZTEの他のEasyMesh対応モデルとも組み合わせが出来るとの事です。
- ブリッジモードに対応していますか?
- 対応しています。ただし、設定はアプリではなくブラウザの管理画面で行う必要があります。
ZTE Sora BE3600 Proのレビューまとめ
『ZTE Sora BE3600 Pro』は、1万円以下という手頃な価格でWi-Fi 7対応・2.5GbE WAN搭載・アンテナ内蔵ミニマルデザインを実現した、コストパフォーマンスに優れたルーターです。
LANポートが2つしか無い点はやや物足りなさを感じますが、純粋にスペックと価格のバランスで見れば、同価格帯の中でもかなり競争力のある製品だと感じました。
「Wi-Fi 7に乗り換えたいけど、できるだけコストを抑えたい」「2.5GbEポートは欲しいけど、ゴツいルーターは置きたくない」という方にとって、本製品はかなり良い選択肢です。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください。



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