家の中でネットするために必須とも言えるのが「Wi-Fiルーター」。どこの家庭でも1台くらいはあると思います。
ところで、Wi-Fiルーターのデザインって気にしたことがありますでしょうか?大半のルーターは黒くて四角い箱みたいなデザインで、モノによってはアンテナが何本も生えているゴツゴツしたものもあり、インテリアにマッチするのか?と言われたら、かなり微妙と言わざるを得ません。
そこで今回紹介するのが、Wi-Fiルーターとは思えないくらい薄く、ミニマルなデザインを採用した『TP-Link Archer Air R5』。
これだけの薄型デザインなのに、「Wi-Fi6対応」「スマートアンテナ内蔵」「EasyMesh互換」「ギガビットポート搭載」と、スペックの方も見劣りしません。
本記事は実際に『TP-Link Archer Air R5』を使ってみましたので、デザインや使い勝手、実際の速度などを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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TP-Link Archer Air R5とは?
『TP-Link Archer Air R5』は、TP-Linkから発売されている、Wi-Fi6対応の無線ルーター。
TP-Linkと言えば、この「Archerシリーズ」やメッシュWi-Fi対応の「Decoシリーズ」など様々な製品を展開しており、言わずとしれた無線LANのシェアNo.1メーカーです。
今までTP-LinkのWi-Fiルーターは、よくある四角い箱状のものが多かったのですが、本製品『TP-Link Archer Air R5』は、今までの常識を覆す様なデザインで、発表された時には「こんなオシャレなWi-FiルーターがTP-Linkから発売されるのか…!?」とかなり驚きました。
スペックと主な特徴
『TP-Link Archer Air R5』のスペックと主な特徴は以下のとおりです。
TP-Link Archer Air R5 | |
---|---|
規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | AX3000 5GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
WI-Fi範囲 | 3LDK |
Wi-Fi性能 | ビームフォーミング 高性能FEM デュアルバンド OFDMA エアタイムフェアネス 4ストリーム |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード(アクセスポイントモード) |
ポート | ギガビットWANポート×1 ギガビットLANポート×1 |
ボタン | WPSボタン Resetボタン |
Wi-Fi暗号化 | WPA/WPA2 WPA3 WPA/WPA2-PSK |
ネットワークセキュリティ | リアルタイムIoT保護 悪意のあるサイトのブロック 侵入防止システム DDoS攻撃の防止 ホームネットワークスキャナー |
EasyMesh対応 | ◯ |
WANタイプ | 動的IP 静的IP PPPoE PPTP L2TP v6プラス DS-Lite MAP-E(OCN) |
サイズ | 210×140×10.8mm |
何と言っても、Wi-Fiルーターという概念を覆すかの様なミニマルデザインが最も特徴的。
最も分厚い部分でも10.8mmという超薄型設計なので、壁に取り付けたとしても目立たずインテリアに調和します。
実際にパッケージを開封し、同梱物や本体デザインについて詳しく見ていきます。
パッケージの内容
パッケージは白を基調に、TP-Linkのブランドカラーである水色が映える、爽やかなデザインとなっています。
パッケージを開封すると、真っ白な本体が見え、その下には付属品類が収められていました。
パッケージ内容は上記の通り。
かんたん設定ガイドは、ちゃんと日本語で書かれており、イラストも交えて説明されているので分かりやすいです。
この辺りは流石大手のTP-Linkといった所ですね。
壁取り付けブラケットと、両面テープなどの取り付けアクセサリ一式。
水平器なんかも同梱されているという充実っぷり。
付属するLANケーブル。フラットタイプで色も白なので壁に這わせても目立ちにくいのが特徴。
スマホでよく使われるSIMピンの様なものが付属します。
なんでこれが付属するのかなと思ったら、リセットボタンを押す時用みたいです。わざわざこの様なピンが付属するってかなり親切だと思います。
付属の電源アダプタ。
ルーター本体に合わせて、電源アダプタも白で統一されており、かなり好印象。
本体が白でも、なぜかケーブル類は黒っていう製品も多いですからね…
電源アダプタ自体は小ぶりなサイズで、表面に入ったロゴも目立たない様に刻印されており、ノイズの少ないスッキリとしたデザインになっています。
ルーター本体と共に、付属品類もしっかりとデザインでの調和を考えられているなぁといった印象。
本体デザイン
『TP-Link Archer Air R5』の本体デザインを見ていきます。
正面から見た様子。
本当にWi-Fiルーターとは思えない、ミニマルなデザイン。装飾もほとんどなく、真っ白な一枚の板といった感じ。
正直、今までTP-Linkの製品は、性能は良いけど見た目は普通といったイメージを持っていたのですが、見事にそのイメージが覆されました。
そのデザイン性の高さは、世界3大デザインアワードの一つ「iF DESIGN AWARD 2023」を受賞するなど各方面から高い評価を得ています。
本体背面。中央部分がファブリック素材になっており、質感が良くオシャレ。
上部には壁掛けブラケットに引っ掛けるための溝があります。
さらに左右には両面テープが貼られているので、壁掛け・両面テープいずれかの方法で壁に取り付ける事が可能。
本体下部にはWAN/LANポートと電源用のUSB-Cポート、リセットボタンがあります。
WAN/LANポートは蓋を開くことでケーブルが刺さるようになる仕組み。
これにより、驚異的な本体の薄さを実現しているんですね。
改めて手にとって見ると、本当に薄いな…と感じます。
小さめのタブレットの様な感じで、大きさ的にはiPad miniと同じくらいの感覚。誰に聞いてもこれがWi-Fiルーターだと思う人は居ないんじゃないでしょうか。
重量は実測で285.7g。
軽量なので、両面テープで壁に取り付けた場合も、そう簡単には落ちないと思います。
TP-Link Archer Air R5の使用レビュー
『TP-Link Archer Air R5』を実際に使い、使用感を見ていきます。
薄型なので場所を問わず設置でき、目立たない
『TP-Link Archer Air R5』をどこに設置しようかと考えたんですが、家庭内LAN配線もしてあるデスク近くが良さそうという事で、この壁に取り付けてみます。
『TP-Link Archer Air R5』は、取り付け用のブラケットなどが付属してきますが、本体に両面テープが予め付いているので、そちらを活用することに。
取り付ける壁には、最初にマスキングテープを貼っておきます。
こうする事で、後々取り外す事になっても壁を傷つけたり汚したりすることが無いので、賃貸の方でも安心。
付属の水平器を使い、水平かどうか確かめながら慎重に取り付けます。
簡易的なものですが、やはり水平器があるかないかでは随分と違います。
取り付けてみた様子。
水平器のおかげで、比較的真っ直ぐに取り付けが出来たのでは無いかと思います。
電源とLANケーブルも繋げてみました。
ケーブルに癖が付いているので、今のままではあまり綺麗ではありませんが、はがせるテープで固定するか、モールか何かで隠してやればもっと綺麗に配線できると思います。
横から見た様子。
驚異的な薄さですね…。これがWi-Fiルーターだなんて思えません。
設定画面はグラフィカルで分かりやすい
『TP-Link Archer Air R5』を使い始める時には設定が必要です。設定はパソコン、もしくはスマホアプリから行うことが可能。
今回はパソコンから設定を進めてみます。
「http://tplinkwifi.net」とブラウザに入力すると設定画面に入るので、画面に従って進めていきますが、設定画面はちゃんとデザインされており、UIも分かりやすいと思います。
「Wi-Fiの設定」と聞くと、なんか難しそう…という印象はありますが、付属してくる「かんたん設定ガイド」を見ながら進めていけば設定は出来ると思います。
一番つまづきそうなのが接続タイプ。
光回線やADSLなど回線の種類によって異なるため、プロバイダから提供されている情報を元に進めますが、分からない場合自動検出を試してみると良いそうです。
その後も画面に従い進めていくことでWi-Fiの設定は完了。
設定完了の管理画面では、接続しているデバイスの確認や速度制限、ブロックなどの管理が可能。
また、詳細画面からは様々なネットワークの設定が出来るので、自分で細かく設定したいヘビーユーザーのニーズにも答えてくれます。
速度を計測
それでは実際に『TP-Link Archer Air R5』で、どのくらいの速度が出るのかを計測していきます。
計測する条件は以下の通りです。
部屋の大まかな間取りは画像の通り。
白い壁の部分は引き戸で、全て締め切った状態で計測しています。
場所 | ダウンロード | アップロード |
---|---|---|
1:ワークスペース側 | 893 Mbps | 696 Mbps |
2:リビングの端 | 793 Mbps | 599 Mbps |
3:寝室の端 | 626 Mbps | 424 Mbps |
4:トイレ | 783 Mbps | 582 Mbps |
5:お風呂 | 747 Mbps | 693 Mbps |
どうでしょうか?
全ての場所で十分な速度が出ていると思います。
壁に囲まれたトイレやお風呂でも速度があまり落ちないので、よほど広いマンションや戸建てじゃ無い限り『TP-Link Archer Air R5』1台で十分に家中のネットをまかなえると思います。
もし、戸建てなどのもっと広範囲に電波を届かせる必要がある場合、同じデザインの中継機『TP-Link Archer Air E5』という製品があるので、そちらと組み合わせると良いでしょう。
この様に、拡張性が高いのも本製品のメリットと言えます。
TP-Link Archer Air R5のレビューまとめ
『TP-Link Archer Air R5』は、一見Wi-Fiルーターとは思えないミニマルデザインを採用した、意欲的な製品。
今までWi-Fiルーターと言えば、無骨なデザインのものが多く、できれば目立たないように隠す事が多い製品だと思うのですが、『TP-Link Archer Air R5』は見せていても違和感が少なくインテリアとマッチしてくれる画期的な製品です。
デザインが良い製品というのは、性能では妥協しているものも多いのですが、本製品はWi-Fi 6に対応し、スマートアンテナによって広い範囲で十分な速度を出すことができるなど、よほどヘビーな使い方をしなければ十分に満足できる性能を持っています。
本製品に大きな欠点は感じませんが、あえて言うならLANポートが一つしか無い所でしょうか。ただ、有線で沢山のデバイスを繋げるような使い方をしたい場合、そもそも『TP-Link Archer Air R5』は選ばないと思うので、個人的にはあまり欠点だとは思いません。
Wi-Fiルーターは欲しいけど、目立つものはいらない…といった、デザイン重視の方や、インテリアとの調和を気にする方は『TP-Link Archer Air R5』をおすすめしたいと感じました。
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