QOL(Quality Of Life=生活の質)を上げてくれる家電の一つが「ロボット掃除機」。特に最近ではゴミ収集を自動で行ってくれるモデルも増えてきて、より掃除の手間が軽減されるようになりました。
様々なメーカーより発売されているロボット掃除機ですが、「4,000Paの強力な吸引力」「最新のLD14技術(高精度レーザー)による正確なマッピング」「自動ゴミ収集で30日間ゴミ捨て不要」「水拭き対応」と、ロボット掃除機に必要な機能を盛り込んだのが『Neakasa N3』です。
実際に本製品を使用し、部屋を掃除してみましたので、使用感や掃除の様子などを詳しくレビューしていきます。
質が良く、価格も手頃なロボット掃除機を探しているという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容について指示等は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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Neakasa N3とは?
『Neakasa N3』は、中国の深センに本社を構えるGenHigh(ジェンハイ)という、メーカーから販売されているロボット掃除機。
以前までは「Neabot(ニーボット)」という名称でしたが、「Neakasa(ネアカサ)」にブランド名を一新しました。
以前、レビューした『Neabot NoMo Q11』は、5万円以内で購入できる手頃な価格ながら、ハイエンドモデルにも劣らない機能性を備えた、コスパに優れたロボット掃除機でしたが、今回の『Neakasa N3』も、期待を裏切らないスペックを持ったロボット掃除機に仕上がっています。
『Neakasa N3』の主な特徴は以下の通り。
ロボット掃除機の吸引力というと、大体2,000〜2,500Paくらいが中心で、4,000Paを超えるものは10万円クラスのハイエンドモデルが多いのですが、『Neakasa N3』は4,000Paとハイエンドモデル並。
また、元々マッピング性能は高かったのですが、最新の「LD14技術(高精度レーザー:測距精度3mm)」を採用し、更に精度を高めているなど、より完成度が高くなっているのが特徴です。
スペック
Neabot N3 本体 | |
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サイズ (L×W×H) | 35×35×10.5cm |
重量 | 約3.3kg |
稼働時間 | 静音モード:5時間30分 通常モード:3時間 強力モード:1時間 |
最大可動面積 | 200㎡ |
ダストボックス容量 | 250ml |
水タンク容量 | 300ml |
定格電圧 | 14.4V |
バッテリー容量 | 5200mAh |
吸引力 | 静音モード:650Pa 省エネモード:1,500Pa 通常モード:2,500Pa パワフルモード:4,000Pa |
ノイズ | ≤65dB |
充電時間 | 約6時間 |
推奨作動温度 | 0〜40℃ |
Neabot N3 ゴミ収集ボックス | |
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サイズ (L×W×H) | 39.7×27.5×31.5cm |
重量 | 約4.6kg |
紙パック容量 | 2.5L |
定格入力 | 100-240V/50-60Hz |
定格出力 | 1000W±10% |
パッケージの内容
『Neakasa N3』を開封し、本体外観やパッケージ内容を見ていきます。
この化粧箱のデザインが、かなりスタイリッシュでカッコいい。
化粧箱を開封していくと、薄いダンボールの蓋があり、裏面にクイックスタートガイドが付いていますので、これを見ながらセットアップを進めていくとやりやすいと思います。
パッケージ内容は上記の通り。
付属の取扱説明書は多言語化されており、日本語での記載もあります。
こういった多言語化されているマニュアルはサラッと書いて終わりというものも多いのですが、結構ページ数を割いて丁寧に解説されています。
角のゴミを掻き出すためのサイドブラシが2個付属しています。
ダストボックスに付け、細かいホコリを取るのがHEPAフィルター。本体に予めセットされていますが、もう一つ付属してきます。
水拭きする時に使用する、モップクロスボード。
モップクロスボードにモップを付け、水拭きします。
このモップは水洗いして繰り返し使うことが可能です。
掃除機本体のデザイン
『Neakasa N3』本体のデザインを見ていきます。
本体は白で、中央にはロゴと製品名が見えますが、それ以外に目立った装飾は無くシンプルでクリーンなデザインとなっています。
『NoMo Q11』の時は本体表面は光沢のある処理だったのに対し、『Neakasa N3』の方はマットな質感となっており、より落ち着いた雰囲気が感じられます。
個人的にはこういったマットな処理の方が好み。
横から見た様子。
特徴的な中央の出っ張りは新しく搭載された高精度レーザー。これにより更に精度の高いマッピングが可能となりましたが、反面、高さが出てしまいました。
本体の高さは「10.5cm」となっており、家具によっては入れない空間もありそうです。
本体裏面。
3つの車輪と、メインブラシ、サイドブラシ、ダストボックスというロボット掃除機でよく見かける構成。
メインブラシは簡単に取り外しが可能で、1週間に1度くらい掃除をしてあげる必要があります。
掃除したゴミを溜めておくダストボックス。
容量は250mlとなっており、よほど大きい場所を掃除しない限りは十分にゴミをためておけるほどの容量があります。
ダストボックスは、水拭き用の水タンクも備えており、水は最大300mlと結構な量が入ります。
自動ゴミ収集ボックスのデザイン
自動ゴミ収集ボックスのデザインやサイズ感を見ていきます。
『Neakasa N3』のゴミ収集ボックスは、『NoMo Q11』と全く異なるデザインになりました。
形が長方形になり、前面には光沢のある黒のパネルが見えます。
個人的に、これ最初に見た時めっちゃカッコイイ…!と思いました。僕は本来「黒」よりも「白」が好きなのですが、このデザインはそんな僕でも惹かれるほどにスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
ただ、長方形になった分、ちょっとサイズが大きくなりましたね…。小型の電子レンジみたいな感じです。
収集ボックス上部に付いている蓋をあけると、ダストバッグ(紙パック)がセットされています。
また、その隣にはダストバッグをストックしておくスペースもあります。
付属品って、どこにいったかよく分からなくなるので、こうやって本体に収納できるのは非常に良いですね。
ゴミ収集ボックス背面。シンプルにまとまっています。
電源ケーブルの長さは約90cmほど。個人的にはちょっと短いかな…とも感じました。
特筆すべき点は、電源ケーブルを通すための管というか穴が設けられている点。
これはとても良いですね…!ケーブルがゴチャゴチャせず、スッキリと配線できるので素晴らしいと思いました。
N3とNoMo Q11の比較
『Neakasa N3』と『NoMo Q11』を比較してみます。
ゴミ収集ボックスのデザインはかなり異なるのが分かります。
デザインは好みが分かれる点ですが、『Neakasa N3』の方が洗練されているような印象を受けます。
大きさ自体は『Neakasa N3』の方が大きいですが、形状がよりシンプルな長方形になっているので、リビングなどに置いた時には『Neakasa N3』の方がマッチするかもしれません。
ロボット掃除機本体の大きさは両者ともほぼ変わりません。
ただ、前述の通り本体表面の質感はかなり異なっており、個人的には『Neakasa N3』の方がより洗練されたように感じました。
Neakasa N3の使用レビュー
実際に『Neakasa N3』を使い、部屋を掃除してみます。
本機を使うためには、専用アプリ「Neakasa」が必要なので、ダウンロードしておきます。
Neakasa (FKA Neabot)
Neabot Tech Co Limited無料posted withアプリーチ
4,000Paの確かな吸引力
ロボット掃除機の吸引力を表す「Pa(パスカル)」とは、「物を浮き上がらせる力」の事。一般的なロボット掃除機のPaは、2,000〜3,000Paほどで、ハイエンドクラスになってくると4,000Paとか5,000Paとかの製品があります。
『Neakasa N3』は、5〜6万くらいで購入できるロボット掃除機としては異例の最大4,000Paの強力な吸引力を誇ります。
実際に掃除をさせてみても、細かいホコリから、わりと大きめのゴミまでしっかりと吸い取ってくれるので、パワー不足を感じる場面はあまりなさそう。
また、カーペットの様なゴミを取りづらい場所でも自動検知してパワーをあげてくれるので、部屋中くまなく綺麗にしてくれます(自動検知はちょっと遅い気もしますが)。
*補足
掃除機の本当の吸引力は「Pa」だけでは分かりません。
吸引力を示す指標としては、他にも「吸込仕事率(W)」や、「ダストピックアップ率」などがありますが、表記している製品が少なく、正確な比較が難しいのが現状です。
段差も乗り越える
『Neakasa N3』は高さ2cmまでの段差であれば乗り越える事が出来ます。
我が家の場合、約1.5cmくらいのテレビスタンドを使っていますが、その段差もグイグイと登っていきました。
ちょっとしたカーペットやラグくらいであれば余裕で登ってくれると思います。
掃除時間がかなり早い
実際に掃除させてみて気づいたのですが、掃除が完了するまでの時間がかなり早いように感じました。
そもそも我が家は狭いので、そこまで掃除の面積が広くないのですが、それでも『SwitchBot K10+』の場合は50〜60分程度かかる事も多かったのに対し、『Neakasa N3』は概ね30分以内に掃除が完了しています。
掃除の速度は『NoMo Q11』よりも速いような気がしますね。
マッピング精度は高い
もともと『NoMo Q11』の頃からマッピング精度は高かったのですが、本製品も部屋をかなり正確にマッピングしてくれます。
アプリから掃除を開始させると、まずは部屋全体を1周する様な感じでグルっと回りながらリアルタイムにマッピングしていき、その後往復するように、掃除をしていきます。
禁止エリアもアプリから設定できます。禁止エリアは長方形だけじゃなくて、多角形で設定できるので、部屋の形状に合わせて柔軟な設定が可能です。
家具や壁にぶつからない
これは『Neakasa N3』から強化されたレーダーのメリットだと思うのですが、かなり正確に物体を検知できるみたいで、家具や壁にぶつかることが少ないです。
椅子の脚なんかもぶつかる直前にちゃんと回避してくれるので、精度はかなりのものですね。
清掃+水拭きが同時にできる
『Neakasa N3』は、付属のモップクロスボードを使う事で水拭きが可能です。
ロボット掃除機の中には、清掃と水拭きを同時には出来ないものもありますが、本製品はしっかりと清掃と水拭きを同時に行えます。
水拭きする場合、ダストボックスにある水タンクに水を入れ、
モップクロスボードにモップをセットし、
『Neakasa N3』の本体にセットすれば完了。
この様に、水拭き用ボードのセットはかなり簡単に行えます。
実際に水拭きを試してみましたが、掃除機が通った後がしっかりと分かるくらいにちゃんと水拭きが出来ているのが分かります。
モップには自動的に給水され、途中で乾くなく最初から最後まで満遍なく部屋をモップがけできます。
水拭きをした後は、かなり床がサラサラになりました。この様にしっかりと水拭きの効果も感じられ、『Neakasa N3』は水拭きを重視する方にはかなり良いと思います。
ただ、ハイエンドモデルのロボット掃除機では、カーペットを検知すると濡れないようにしてくれる機種もあるのですが、『Neakasa N3』にはどうやらそういった機能は無いようで、モップをセットした状態でもズンズンとカーペットの上を進んでいました。
気になる場合、禁止エリア設定などを駆使し、カーペットが濡れない様に工夫する必要がありそうです。
モップは洗って繰り返し使うことが可能。
こういったモップは、ちゃんと洗ってしっかりと乾かす事をオススメします。汚れが残ってたり、半乾きだったりするとメッチャ臭くなるので、面倒でも毎回洗濯と乾燥はしっかりしておきましょう。
幅・高さがあるので、狭い隙間に入っていけない
『Neakasa N3』の本体サイズは、直径35cmという事で、一般的なロボット掃除機と同等のサイズなのですが、やはり『SwitchBot K10+』と比較してしまうと大きく感じます。
椅子の隙間に入っていく事が出来ない事もあり、場合によっては掃除する前に椅子をあげておくなどの工夫が必要かもしれません。
また、高性能レーダーを搭載した事により高さが10.5cmとやや高くなりました。
『NoMo Q11』の場合、ベッドの下もスイスイ入って掃除できていたのですが、『Neakasa N3』ではレーダー部分が引っかかって入っていくことが出来なくなりました。
これはちょっと残念なポイントですね…
ゴミ収集時の音は大きめ
これはゴミ収集機能が付いているロボット掃除機だったらどれも一緒なのですが、やはりゴミ収集時の音は大きめです。
時間としては10〜20秒ほど程度ではありますが、夜間にはやらない方が良いですね。
Neakasa N3のレビューまとめ
『Neakasa N3』は、ロボット掃除機に求められる機能を一通り備え、吸引力も十分という製品。
実際に使ってみて感じたのは、掃除スピードの早さと水拭きの優秀さに特にメリットを感じました。
本体サイズが多少大きくなり、入れなくなったスペースがあるのは残念ですが、吸引力は問題なく、部屋中を綺麗にしてくれ、清掃と水拭きが同時に行える点も優秀です。
5〜6万円台で購入できるロボット掃除機としてはかなり優秀なので、コスパの良いロボット掃除機を探しているという方は、ぜひ本製品をチェックしてみてください。
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