最近、様々なメーカーから新しく販売されているのが、サングラスに音楽再生機能や通話機能を持たせた”オーディオグラス”。
有名なところだと「BOSE FRAMES」「FAUNA Audio Glasses」「HUAWEI Eyewear」「Soundcore Frames」といったものがあり、今後も更に人気が加速しそうです。
そんな中で、今回紹介するのはオーディオグラスとしての機能も持たせながら、レンズの明るさをアプリやボタンで瞬時に変更できるというサングラス『Dusk』。
紫外線の量によって色が変わる「調光サングラス」というものはありますが、色が切り替わるまでに時間がかかるなど、不便な事も多いのが難点。
その点『Dusk』は自分で瞬時に明るさを切り替えられるという画期的なサングラスです。
今回、特別にメーカー様よりサンプル品を頂きましたので、実際に自分で使い、その使い勝手や装着感、色の変わり具合などを詳しくレビューしていきます。
「調光できるサングラス」に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
本記事はメーカー様よりサンプル品をご提供頂き、作成しております。
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Dusk(ダスク)とは?
2018年に創立された米国のワイヤレスガジェットブランドAmpere(アンペア)が手掛ける、スマートサングラスが「Dusk(ダスク)」。
「Dusk」は、電流が流れると色が変わるエレクトロクロミックレンズを採用することにより、レンズ濃度を瞬時に変更できる画期的なサングラスです。
海外のクラウドファンディングサイトでは約6,500万円もの支援を集めた大注目のプロダクトが、ついに日本上陸。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて、プロジェクトを開始したことで話題を集めています。
スペック
Dusk | Dusk Lite | |
---|---|---|
レンズ | 偏光TAC | 偏光TAC |
ブリッジ幅 | 薄め鼻パッド:19mm 厚め鼻パッド:17mm | 薄め鼻パッド:19mm 厚め鼻パッド:17mm |
フィルム | LCD | LCD |
フレーム | TR90 | TR90 |
鼻パッド | シリコン | シリコン |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
透過率 | 4〜38% | 4〜38% |
バッテリー容量 | 110mAh | 110mAh |
充電時間 | 15分:80% 60分:100% | 15分:80% 60分:100% |
レンズ濃度調節日数 | 7日 | 7日 |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
アプリ互換性 | iOS 16 Android 13 | iOS 16 Android 13 |
スピーカー | 5W | − |
通話対応 | MEMSデジタルマイク | − |
可聴周波数帯域 | 20-20,000Hz | − |
再生可能時間 | 4時間 | − |
音声アシスタント対応 | ◯ | − |
サイズ | フレーム幅:141mm テンプル長:166mm レンズ幅:48mm | フレーム幅:141mm テンプル長:166mm レンズ幅:48mm |
重量 | 35.1g | 31.8g |
「Dusk」は、レンズの調光機能に加え、スピーカーとマイクを内蔵した”オーディオグラスタイプ”の「Dusk」と、レンズの調光機能のみを搭載した「Dusk Lite」の2モデルが用意されており、それぞれのスペックは上記の通り。
パッケージの内容
『Dusk』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。なお、今回紹介するのはレンズ調光機能のみ搭載した『Dusk Lite』です。
エメラルドグリーンな配色がオシャレな印象を受けるパッケージデザイン。
パッケージを開封していくと、各種マニュアルや製品が収められていますが、どれもしっかりとデザインされており、かなりコストがかかっていそうです。
パッケージからして質感が高く、プレゼント用としても良さそうだなと感じました。
サンプル品のため、取扱説明書は英語ですが、ちゃんと日本国内で販売される際には日本語化されたものが付属されるとの事です。
とはいえ、イラストで分かりやすく説明されているので、見ればわかるって感じ。
Ampere社の案内や、偏光レンズテストカードが入っています。
ロゴが入った専用の保護ケース。クッション性のある素材が使われており、しっかりとサングラス本体を守ってくれます。
ケースの入り口をグッと押すと、がま口の様に開くのでサングラスの出し入れがしやすい所もポイントですね。
付属する充電ケーブル。一方はUSB-Cですが、もう一方はマグネット式の独自規格となっています。
マグネット式は嫌いではないのですが、独自規格ってケーブルの互換性が無いので、破損した時や追加したい時に困るのが難点です。
ロゴ入りのクリーニングクロス。
日常のお手入れは、このクロスの他にも一般的なメガネ用のレンズクロスでも問題ないようです。
付属する鼻パッド。元々サングラス本体にパッドは付いていますが、顔にフィットしない場合にはこちらのパッドに交換することで、よりフィットさせることが可能です。
本体外観・サイズ感
『Dusk Lite』の外観やサイズ感を見ていきます。
『Dusk Lite』本体は、いわゆるウェリントン型の形状で非常にシンプル。調光機能を備えているとは思えないくらい、スマートな形をしています。
本体フレームはテカリが無いマットな黒。
フレームには、軽くて弾力性がある「TR90」という素材が使われているので、着け心地がよく、顔にフィットするのが特徴です。
『Dusk Lite』右フレーム部分には充電端子と操作ボタンがあります。
充電端子下に見えるのが操作ボタン。こちらを操作することで、電源のON/OFFやレンズ濃度の切替が可能。
充電は付属の専用ケーブルを使います。
マグネット式なのでピタッとくっつきますが、磁力はやや弱く、触るとズレてしまう感じがあります。
『Dusk Lite』の重量は実測で、32.4g。
普通のサングラスと比較しても特に重いという事はなく、調光レンズ、バッテリーを搭載しているとは思えない軽さです。
サングラスでは無いのですが、一般的なメガネと比較した様子。
フレームも極端に太いという事は無く、普通のサングラスと言われても気づかないレベルに仕上がってるので、普段遣い用のアイテムとして活躍してくれそうです。
Dusk Liteの使い方と使用レビュー
『Dusk Lite』を実際に使い、使い勝手を見ていきます。
『Dusk Lite』の使い方はシンプル。フレーム右側にある操作ボタンを3秒長押しすることで、電源のON/OFFが可能。
電源を入れた後は、操作ボタンを押す毎にレンズの濃度が変化します。濃度は透過率38%/30%/14%/8%の4段階調整が可能です。
透過率8%と38%を比較した様子。
明らかに明るさが違いますね。
操作ボタンの反応も良く、ボタンを押すとすぐに明るさが切り替わってくれるので、実用性も高いように思います。
アプリを使えば細かい透過率設定が可能
『Dusk』本体では4段階の濃度調整が可能でしたが、専用アプリ「Ampere」を使うことで、より細かい設定が可能です。
アプリのダウンロードは以下のリンクから行えます。アプリ名が「Dusk」では無い点は注意ですね。
Ampere
Ampere Tech無料posted withアプリーチ
アプリの使用には会員登録が必須なので、登録して進めます。
なお、アプリは執筆時点(12/23日)で、日本語化対応がされており、スムーズに登録作業を進めることが出来ました。
アプリから出来ることは主に明るさの調整。
予め用意された「ライト/ダーク」から切り替える、スライダーで明るさを微調整する、好みの明るさを「プリセット」として登録する。
といった事が行なえます。
オーディオ機能が付いた『Dusk』の場合、明るさ調整に加え「紛失防止のアラーム設定」なども行えるので、より実用性は高いのですが『Dusk Lite』の場合、アプリは必須というほどでは無いなという印象でした。
装着感
実際に『Dusk Lite』を付けてみた様子。透過度は一番低く(暗く)しています。
外に出ようと思ったのですが、寒かったので部屋の中で撮影しましたw
実際に付けてみると、フィット感はかなり良いですね。特に鼻パッドの調整をしなくてもズレる事も無く付けられました。
右側にある操作ボタンも押しやすい位置にあり、簡単に透過度を変更できるのは便利。使い勝手は良好と言えます。
『Dusk Lite』は、オーディオ機能が無いモデルです。
その代わりと言うわけではありませんが、ワイヤレスイヤホンを付けた状態で『Dusk Lite』を付けても干渉することはありません。
『Dusk』は確かにそれ一つで音楽も聴けるという便利さはありますが、音質やノイズキャンセリング性能で言えば、ワイヤレスイヤホンの方が勝るので、『Dusk Lite』とイヤホンを併用するという使い方も十分に”アリ”だと思います。
ワイヤレス充電ケースの使用レビュー
引き続き『Dusk』専用のワイヤレス充電ケースについて見ていきます。
パッケージは「Dusk」同様、エメラルドグリーンがキレイなデザイン。
「Dusk」同様パッケージ自体の質感も高く、相応にコストがかかっていそうな雰囲気。パッケージ内容としては、ワイヤレス充電ケース本体と取扱説明書が入っているのみでした。
取扱説明書はサンプル品の為英語ですが、日本国内で販売する際には日本語の説明書が付属するようです。
スペック
Dusk専用ワイヤレス充電ケース | |
---|---|
バッテリー容量 | 2,200mAh |
USB-C入力 | 5V/1A |
ワイヤレス充電 | 5W |
充電時間 | USB-C:約2.5時間 ワイヤレス充電:約3.5時間 |
Pogo Pin出力 | 5V /0.3A |
USB-C出力 | 5V/2A |
サイズ | 長さ:155mm 幅:70mm 高さ:60mm |
重量 | 269.4g |
ワイヤレス充電ケースの本体外観・サイズ感
ワイヤレス充電ケースのデザインやサイズ感などを見ていきます。
ワイヤレス充電ケースの大きさは「長さ:155mm×幅:70mm×高さ:60mm」となっており、結構大きめかなという印象。
ただ、2,200mAhのバッテリーを内蔵している事を考えると仕方ないのかなとも思います。
ケース前面にはLEDが搭載されています。
- 左:ケース自体への充電時に赤色に点灯
- 左2〜5:ケース自体の充電残量
- 右:サングラス充電時、及びUSB-C出力時、緑色に点灯
LEDの点灯パターンは上記の通りです。
ケース裏面にはロゴが見えます。
このケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しており、このロゴの部分をあわせるとワイヤレス充電が可能です。
充電ケースの内部は水色のベロア素材になっており非常に質感が良いですね。クッション性もあるので、しっかりとサングラスを保護してくれます。
この丸く窪んでいる部分にAppleの『AirTag』を仕込むことが出来ます。
サングラスを収めてみた様子。ジャストフィットしており中でサングラスがグラつく様子もありません。
『Dusk』自体はレンズ調整だけであれば7日間、音楽再生した場合5時間と比較的長時間使えますが、このワイヤレス充電ケースを使えば約15回分の充電が出来るので、長時間使いたい時に役立ちます。
『ワイヤレス充電ケース』『Dusk Lite』両方を合わせた総重量は、実測で295.4g。
重量自体はそこまで重くは無いですね。
ワイヤレス充電ケース本体への充電は、背面にあるUSB-Cポート、もしくはQi規格のワイヤレス充電にて行います。
『Dusk』はサングラス本体への充電が専用規格のマグネットケーブルを使う必要があるため、ケーブルが破損してしまった時に困りますが、ワイヤレス充電ケースは汎用的な規格で充電できるというのが大きなメリットと言えます。
なお、ワイヤレス充電ケースにケーブルは付属してこないので、別途用意する必要があります。新しく購入するのであれば『Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル』とかがオススメ。
なおこのワイヤレス充電ケース、USB-Cから出力することが出来るので、スマホなどに充電が可能。
2,200mAhというバッテリー容量なので、スマホだと半分くらいまでしか充電は出来ませんが、いざという時のモバイルバッテリーとして活用できるのは良いですね。
Dusk Lite+ワイヤレス充電ケースのレビューまとめ
『Dusk』は、ボタンやアプリで瞬時に明るさを変更できるスマートサングラス。
バッテリーやスピーカーが内蔵されているとは思えないくらい、シンプルでスタイリッシュなデザインを実現しているのが特徴です。
実際に使ってみましたが、ボタン・アプリ共に反応が良く、急に眩しくなった時に素早く濃度を変更できるのは便利だなと思いました。
新しいプロダクトという事で、値段が張るのは仕方ないですが、今であればクラウドファンディング中という事もあり、割引価格で購入できるので気になっている方はチャンスです。
パッケージの質感も非常に高いので、プレゼントとして贈っても喜ばれると思います。
こんな人にオススメ
ドライブやロードバイクなど、普段からサングラスを良く付けている方にはオススメです。急に眩しくなっても瞬時に明るさを変更できるので、使い勝手は良いと思います。
また、IPX4相当の防水機能もあるので、スポーツ中に使うのも良さそうです。
『Dusk』であれば、音楽も聴けるので、耳を塞がずBGMを流しながら作業することも可能。音楽再生機能が不要という事であれば『Dusk Lite』なら比較的安く購入できるので、そちらを検討してみるのが良いと思います。
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