近年、映画やドラマ、アニメなどを見放題で視聴できる「動画配信サービス」が人気です。スマホやタブレットなどで簡単に見ることが出来ますが、映画なんかはテレビの大画面で見たい場合もあると思います。
テレビ自体に動画配信サービスが視聴できる機能があれば問題ありませんが、ちょっと古めのテレビではそもそも動画配信サービスに対応していない場合もあります。
そんな時に使えるのが、HDMI端子に差し込んでWi-Fi接続するだけで、大画面で映画やアニメなど様々なコンテンツを楽しむことができる『Fire TV Stick 4K』です。
『Fire TV Stick 4K』は、
- 高画質・高音質の4K動画に対応
- TVのHDMI端子に差し込むだけという手軽な設置方法
- プライムビデオを始め、YoutubeやHulu、NETFLIXなど様々なコンテンツが楽しめる
- Alexa対応リモコンで声で操作可能
といった特徴があります。実際に購入してみましたので、使い勝手をレビューしていきます。
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Fire TV Stick 4Kの開封と本体外観
『Fire TV Stick 4K』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を確認していきます。
パッケージはAmazonデバイスらしいオレンジ色のデザイン。本体サイズもそれほど大きくないので、パッケージのサイズも比較的小ぶりです。
中を見ていくと、黒い紙箱に全ての付属品が収められており、全体的に無駄がないパッケージだなと感じます。
パッケージ内容
パッケージ内容は、上記の通りです。
細かい所ですが、届いてすぐに使えるようにちゃんと電池が付属してくるのは嬉しいポイント。その他にもHDMI延長ケーブルなども一緒に付属してくるので、別途用意するものが無いのは良いですね。
本体外観・サイズ感
『Fire TV Stick 4K』の本体外観やサイズ感を見ていきます。
本体は長方形のスティック型になっており、無駄な装飾は無くAmazonのロゴマークがあるだけのシンプルなデザインとなっています。
HDMI端子部分。こちらをTVやパソコンのディスプレイなどに直接差し込んで使います。
側面には電源となるMicroUSB端子が備えられています。MicroUSB微妙ですが、AmazonデバイスはFireHDなど最近USB-Cを採用し始めているので、次モデルのFire TV StickではUSB-Cになるかもしれませんね。
『Fire TV Stick 4K』の大きさを、手元のiPhone8と比較してみました。iPhoneよりも短く全体的にかなりコンパクトだという事が分かります。
重量は実測で「53.4g」。本体が小さいので重量も軽いですね。
USB ACアダプターは『Fire HD』などに付属してくるものと同じ物のようです。
付属するUSBケーブルはUSB-A – MicroUSBケーブル。長さは2mほどと十分にありますので、配線には困らなさそう。
HDMI延長ケーブルが付属しています。TVやディスプレイのHDMIポートが微妙な位置にある場合、この延長ケーブルが活躍します。
Alexa対応リモコン
Alexaに対応し、音声操作可能なリモコン。操作するのに最低限困らないボタンしか無いので、コンパクトで操作がしやすいと思います。
実際にうちの3歳の息子も上手に使いこなして動画を見ています。
電池は単4電池2本で動作します。
Fire TV Stick 4Kの使い方と使用レビュー
実際に『Fire TV Stick 4K』をテレビに取り付け、使用感などを見ていきます。
リビングに置いてあるテレビに『Fire TV Stick 4K』を取り付けます。(すみません、子供たちのおもちゃや、赤ちゃん用のプレイマットが反射しています・・・。)
テレビは結構前に購入したSONYの40型液晶テレビBRAVIA(KDL-40EX500)。最近のテレビは本体にAndroidが内蔵されていたりとテレビ単体で動画配信サービスが見られるものも多いですが、これはそんな機能は付いていません。
そのため、今まではPS4を使って「プライムビデオ」や「Youtube」を見ていましたが、PS4を別の場所で使いたくなったので、その代替として『Fire TV Stick 4K』を購入したという背景があります。
テレビ背面にあるHDMI端子に『Fire TV Stick 4K』を取り付けていきます。
『Fire TV Stick 4K』をテレビに取り付けた様子。結構後ろに出っ張ります。
テレビやディスプレイの裏側に余裕がない場合、付属するHDMI延長ケーブルを使う必要がありあそうです。
電源ケーブルを指した様子です。差込口が本体横の中央部分という微妙な位置にあるので、こちらも設置場所や設置方向によっては上手く挿せない場合があるかもしれません。
Fire TV Stick 4Kのセットアップ
HDMI端子に差し込み電源ケーブルを繋いだ後は、リモコンでセットアップを進めていきます。リモコンの電源ボタンを押すと『Fire TV Stick 4K』が起動しますので、後は表示されている内容に従えば問題ありません。
最初はリモコンを検出する作業から。画面に従いリモコンを操作します。
リモコンを認識させたら、画面の指示に従って進めていきます。
言語は「日本語を選択」
その後はWi-Fiに接続する必要がありますので、自宅のWi-Fiに繋ぎます。
Wi-Fiに繋がったら、まず本体のアップデートが始まります。
アップデート完了
最初にAmazonアカウントでサインインします。
その後は追加するアプリを選びます。
無事ホーム画面まで来ました。これで後は好きな動画を楽しむだけです。
Fire TV Stick 4Kで出来ること
『Fire TV Stick 4K』で出来ることをまとめます。
動画を見る
『Fire TV Stick 4K』を購入する一番大きい動機がこれだと思いますが、プライムビデオやHulu、NETFLIXなどの各種動画サービスを見ることが出来ます。
主要な動画配信サービスは一通り網羅されていると言って良いでしょう。また個人的には「AbemaTV」があるのが嬉しいです。以前「AbemaTV」をテレビで見れないかと思って方法を探したのですが、PS4ではアプリが無く諦めた経験がありました。
また、子供が居る家庭で嬉しいのは「Youtube Kids」アプリがある点。Youtube Kidsとは、子供の年齢に合わせて見れるコンテンツを制限でき、通常のYoutubeである広告も無いので、安心して子供にYoutubeを見せられるものです。スマホには「Youtube Kids」アプリがありましたが、PS4にはアプリがなかったので、これはかなり助かります。
写真を見る
Amazonプライム会員限定ですが、容量無制限の写真ストレージ「Amazon Photos」のアプリがあります。
「Amazon Photos」は画質や解像度を落とさないオリジナル画像を容量の制限なしにアップロード出来るので、家族写真などをテレビの大画面で、高画質で楽しむことができます。
ゲームを楽しむ
アプリの中には「テトリス」や「麻雀」など簡易的なゲームアプリもあります。ただ、どれも無料で出来る範囲には制限があることに加え、リモコン操作なのであまり操作性も良くありません。
また『Fire TV Stick 4K』は、ゲームが出来るほどの性能は無いので、あくまでもオマケ程度と考えておいたほうが良さそうです。
Fire TV StickとFire TV Stick 4Kの違い
Fire TV Stickには、『Fire TV Stick』と『Fire TV Stick 4K』という似たような製品があります(更に言えばFire TV Cubeという製品もあります)。これらは価格以外にどの点が違うのかちょっと分かりにくいので違いをまとめました。
なお、『Fire TV Stick』は2020年9月30日に新モデルとなる『第3世代 Fire TV Stick』が発売されます。当然スペックなども変更があるので、その辺りの違いも一緒に比較したのが下記の表になります。
Fire TV Stick 4K | Fire TV Stick (第3世代) | Fire TV Stick | |
---|---|---|---|
CPU | クアッドコア 1.7GHz | クアッドコア 1.7GHz | クアッドコア 1.3GHz |
メモリ | 1.5GB (DDR4) | 1GB | 1GB |
解像度 | 2160p/4K | 1080p/FullHD | 1080p/FullHD |
HDR | HDR、HDR10+、HLG、Dolby Vision | HDR、HDR10、HDR10+、HLG | − |
オーディオ | Dolby Atmos | Dolby Atmos | Dolby Audio |
Bluetooth | 5.0対応 | 5.0+LE対応 | 5.0対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac対応 | ||
ストレージ | 8GB | ||
リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | Alexa対応音声認識リモコン | リモコン |
価格 | 6,980円 | 4,980円 | 4,980円 |
以前までの『Fire TV Stick』は、『Fire TV Stick 4K』と比較してCPUのクロック数が低かったり、「Dolby Atmos」に対応していなかったりと見劣りする部分が多かったですが、『第3世代Fire TV Stick』では『Fire TV Stick 4K』とほぼ同等レベルまでスペックがあがりました。
付属していたリモコンも、Alexa対応の音声認識リモコンになり、違いは「4K映像が見られるかどうか」といったくらいにまで差が縮まったと言えます。
4Kテレビやディスプレイを持っている場合は、当然ながら『Fire TV Stick 4K』を選択すると思いますが、現在4Kテレビを持っていない場合、多少悩ましい所です。
本体の価格差は2,000円。
今後も4Kテレビやディスプレイを購入するつもりが無ければ『第3世代 Fire TV Stick』で十分だと思われます。
ただ、4Kテレビやディスプレイの価格もかなり下がってきており、今後新しく購入する場合は4Kが選択肢に必ず入ってくると思うので、将来を見据えるなら『Fire TV Stick 4K』が良いかなと思います。
Fire TV Stick 4Kのレビューまとめ
PS4からの置き換えなので、性能面ではあまり期待していなかったのですが、意外にも各種動作のレスポンスは良く、ストレスは感じません。また、有線接続ではなくWi-Fi接続なので、映像の途切れなんかも少し心配しましたが、特に途切れや乱れも無く、スムーズに再生出来ています。
付属のAlexa対応リモコンは、シンプルながら操作に必要なボタンは一通りあり、子供でも使いこなせるほどに使い勝手は優れています。
イマイチな点としては、やはりAmazonデバイスなだけあって「プライム会員」じゃないとその良さを活かせないという点。もちろんプライム会員じゃなくても、各種動画サービスの再生機として使ってもよいのですが、プライムビデオやAmazon Photosなどプライム会員前提のサービスが多くあるのも事実です。
しかしながら、安価で手軽に動画配信サービスを見る環境を整えることが出来るので、子供が居る家庭などにオススメです。
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