ZTE Sora AX3000 レビュー/小型でミニマルデザインのWi-Fi 6ルーター。どこに置いても自然にインテリアと調和し、価格も安価
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ZTE Sora AX3000 レビュー/小型でミニマルデザインのWi-Fi 6ルーター。どこに置いても自然にインテリアと調和し、価格も安価
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今や家庭内に無くてはならない製品の一つが「Wi-Fiルーター」。自宅でネットする際やオンラインでゲームをする時など、快適なネット環境は生活の満足度を大きく左右します。

一方で「Wi-Fiルーター」と言うと、なんか設定が難しそうだったり、デザインもアンテナが沢山伸びている様な野暮ったいものが多かったりと、ネガティブなイメージもあります。

ZTE Sora AX3000

本記事で紹介する『ZTE Sora AX3000』は、そんなWi-Fiルーターにありがちなネガティブなイメージを払拭する、洗練されたデザインが特徴のWi-Fiルーター。

デザインだけではなく、最大3,000Mbpsの高速通信可能な性能を持ちながら、価格も安くコスパの面でも優れた本製品を実際に使ってみましたので、使い勝手や速度などを詳しく紹介します。

ZTE Sora AX3000

総合評価

(4)
ZTE Sora AX3000 のメリット
  • ミニマルデザインでインテリアと調和する
  • コンパクトなので、場所を取らない
  • EasyMeshに対応し、簡単にメッシュネットワークを構築できる
  • Wi-Fi 6ルーターらしい高速通信が可能
  • 価格が6,980円と安価
ZTE Sora AX3000 のデメリット
  • Wi-Fi 6Eなど近年の高速通信規格には非対応
  • アプリだと細かいネットワーク設定はできない
  • アプリのUIや翻訳の精度は改善の余地がある

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。

ZTE Sora AX3000とは?

通信機器業界をリードする大手通信機器メーカーである「ZTE」から販売された家庭向けWi-Fiルーターが『ZTE Sora AX3000』です。

ZTEと言えば、名前を聞いたこともある方も多いと思いますが、中国の超大手通信機器メーカーであり、スマホなどを始め、基地局など通信インフラ事業も手掛ける世界的なメーカー。

今まで日本市場では「Libero」シリーズなど、スマホなどを一般向けに販売していましたが、今回満を持してWi-Fiルーター「Sora」と「Kumo」が日本市場に投入されました。

それでは「Sora」に関するスペックと主な特徴を見ていきます。

スペックと主な特徴

ZTE Sora AX3000
無線規格Wi-Fi 6
IEEE 802.11a/n/ac/ax(5GHz帯)
IEEE 802.11b/g/n/ax(2.4GHz帯)
Wi-Fi速度最大3,000Mps
5GHz帯:最大2,402Mbps
2.4GHz帯:最大574Mbps
WI-Fi範囲戸建て:3階建
マンション:4LDK
最大接続可能数64台
ポートギガビットWANポート×1
ギガビットLANポート×2
Wi-Fi暗号化AES
WAP
WAP2-PSK(TKIP)
WAP2-PSK(AES)
WPA3-SAE
EasyMesh対応
本体サイズ182.5×52×124.5mm
本体重量約272g
価格6,980円(税込)
ZTE Sora AX3000の主な特徴
  • 最大3,000Mbpsの高速通信が可能
  • デュアルコアチップセットと5本の高性能内蔵アンテナを搭載
  • 最大64台まで同時接続可能
  • EasyMesh対応
  • ミニマルデザインでどこに置いてもインテリアと調和する
  • 6,980円という安価な価格設定

『ZTE Sora AX3000』はWi-Fi 6対応のルーターな為、最大3,000Mbpsでの高速通信が可能。その高速通信を支えるのが、内蔵されたデュアルコアチップセットと、5本の高性能アンテナ。

これにより、最大64台まで同時に接続可能でそれぞれの端末に安定した高速通信を提供するのが特徴です。

と、ここまでは一般的なWi-Fiルーターと同じ様なものなのですが、『ZTE Sora AX3000』はデザインにも力を入れており、黒くてゴツい見た目の製品が多い中、ミニマルデザインを採用し本体もコンパクトな為、どの場所に置いても悪目立ちせずインテリアを調和する所が大きな特徴です。

また、新製品ながら価格が6,980円と安価なのも特徴的。Wi-Fi 6ルーターの中でも安い部類に入るので、コスパに優れている点も大きなメリットと言えます。

外観・本体デザイン

パッケージは派手なデザインでは無いのですが、シンプルにまとまっている印象。

ZTE Sora AX3000の付属品
ZTE Sora AX3000の付属品
  • ZTE Sora AX3000本体 ×1
  • 電源アダプタ ×1
  • LANケーブル(CAT 5e) 1.5m×1
  • Wi-Fi情報カード
  • ユーザーマニュアル

付属品は上記の通り。

ユーザーマニュアル

付属のユーザーマニュアル。ちゃんと日本語化されていますが、この手の製品は紙のマニュアルはあまり重視されておらず、説明も簡素な事が多いため、より詳しい情報を知りたい方はアプリやWebサイトで確認すると良いでしょう。

付属の電源アダプタ。表面には装飾が無くシンプル。サイズも比較的コンパクトなので扱いやすいものとなっています。

付属のLANケーブル

付属のLANケーブルはカテゴリー5eのもの。1.5mと長さも一般的なものです。

ZTE Sora AX3000本体

ルーター本体のデザイン。

正面上部には大きく「ZTE」のロゴが見えます。グレーではありますが、色が濃くやや目立つかなという印象。

ロゴはやや目立ちますが、それ以外は何の装飾や文字なども見えないミニマルデザイン。世界3大デザイン賞の一つである「Red Dot Design Award」を受賞しているだけあって、洗練されたデザインに仕上がっています。

正面下部にはLEDが内蔵されており、各種ステータスを確認できます。

ZTE Sora AX3000本体側面

側面から見た様子。何の装飾もない真っ白なデザイン。

Wi-Fiルーターは、場合によってはリビングの目立つ場所に置かなければいけない場合もあるため、こういったスッキリとしたデザインの方が悪目立ちせず調和します。

ZTE Sora AX3000本体側面反対側

反対側の側面。

こちらに初期Wi-Fiパスワードなどが書かれているので、必要に応じて確認できます。

ZTE Sora AX3000本体背面

本体背面から見た様子。

WANポートが1つ、LANポートが2つと必要最低限といった様子。

本機種はあくまでベーシックモデルな為、それほど有線接続する機器は多くないといった想定ですね。これ以上増やしたい場合、別途「スイッチングハブ」が必要となります。

ZTE Sora AX3000本体上部

本体上部から見た様子。通気用のスリット以外は何も無いスッキリとしたデザイン。

ZTE Sora AX3000本体底面

本体底面。

四隅に滑り止め用のゴムが付いている他、通気用のスリットが設けられています。

ZTE Sora AX3000の使用レビュー

それでは実際に『ZTE Sora AX3000』を使い、使い勝手や速度などを詳しく見ていきます。

初期セットアップ

セットアップは専用アプリ「ZTE Smart Life」を使って進めていきます。

「ZTE Smart Life」は以下からダウンロード出来ます。

ZTE Smart Life

ZTE Smart Life

ZTE Corporation無料posted withアプリーチ

「ZTE Smart Life」のホーム画面。「デバイスを追加」すれば進んでいくのかと思っていたのですが、自動スキャンが上手くいかず、「デバイスを手動て追加」を押しても『ZTE Sora AX3000』がリストにありませんでした。

ちょっと良く分からなかったので、普通にiPhoneの設定画面よりルーターのSSIDに接続しました。SSIDやパスワードは、本体に貼り付けてあるWi-Fi接続シールで確認できます。

ルーターのWi-Fiに接続するとアプリ側からも正しくルーターが認識され、後はインターネット設定をすれば管理できるようになります。

アプリ側の設定画面はこの様な感じ。この手のルーターアプリとしては、まあ必要最低限の項目は揃っているといった様子。

本体は小さく目立たないが、向きは注意

我が家のルーター置き場

ルーター本体のサイズが比較的コンパクトなので、どこにでも置けます。

我が家のルーター置き場はそこまで大きくないのですが、その中にも余裕で収まってくれました。

ただ、やはり正面から見ると少しロゴが気になるかなといった所。

また、側面から見た時に片方は真っ白で良いのですが、もう一方はWi-Fi情報のシールが貼られているので、ちょっと目立ちます。Wi-Fi情報シールが貼られている側を隠して設置するなど、少し工夫はしたほうが良さそう。

速度は速く、複数機器を繋げても安定している

『ZTE Sora AX3000』に接続し、実際に速度を計測してみました。

計測の条件は以下の通りです。

計測条件
  • 約60平米の鉄骨コンクリート造のマンション
  • 平日13時台に計測
  • iPhone 15 Proで「Speedtest」アプリを使って計測
  • 回線はNURO光 for マンション

3回計測し、平均値を取りました。

我が家の間取り

大まかな間取りは上記の通り。部屋の中央にルーターが置いた状態で、各地点を計測しました。

参考までに、以前(2024年6月)に計測したメッシュWi-Fiルーター『TP-Link Deco XE75』の数値も併記します。計測条件が異なるので、あくまでも参考までに。

計測場所ZTE Sora AX3000TP-Link Deco XE75
*参考値
①仕事場DOWN:705.7Mbps
UP:416.3Mbps
DOWN:639.5Mbps
UP:387.7Mbps
②リビングDOWN:717.0Mbps
UP:479.7Mbps
DOWN:504.4Mbps
UP:426.0Mbps
③寝室DOWN:710.0Mbps
UP:439.7Mbps
DOWN:630.5Mbps
UP:441.9Mbps
④お風呂場DOWN:707.7Mbps
UP:493.0Mbps
DOWN:503.5Mbps
UP:348.8Mbps
各地点3回計測した平均値

計測して感じたのですが、メチャクチャ速いです…!

どの地点で計測しても、平均700Mbps前後のダウンロード速度が出ています。特にお風呂の中だと扉2枚くらい挟んでいるので、速度は落ちると思っていたのですが、他の地点とほぼ速度が変わらないのに驚きました。

我が家は約60㎡とあまり広くは無いのですが、これくらいの広さであれば隅々まで十分電波も届き、速度もかなり速いので、これ1台だけで快適なネット環境が構築できます。

正直『TP-Link Deco XE75』よりも速いとは思っていなかったので、良い意味で裏切られました。

アプリからだと細かいネットワーク設定ができない

専用アプリ「ZTE Smar Life」では、まだあまり細かいネットワーク設定が行えません。接続方法も限られており、IPv6関係の設定も出来ません。

ただ、Webブラウザからルーターの管理画面(192.168.50.1)にアクセスすると、もう少し細かいネットワーク設定も出来ます。

ZTEルーター管理画面
ルーター管理画面

webブラウザからアクセスしたルーターの管理画面。

こちらの方がアプリよりも設定項目が多い印象。

こちらの場合、アプリからでは選べない「DS-Lite」や「V6 Plus」などIPv6接続設定も可能。また、ルーター自体の動作をブリッジモードにする事も出来るようです。

ただ、我が家の場合回線がNURO光ということで、IPv6通信は出来ませんでした。IPv6パススルー機能(IPv6ブリッジ機能)があれば良いのですが、現状では無いようです。

アプリはまだ改善の余地があるが、ネットの制限時間設定は細かくできる

専用アプリ「ZTE Smart Life」は日本語にはちゃんと対応しており問題なく使えますが、前述した通り「デバイスの追加」が上手くいかなかったり、翻訳の精度やUIがやや洗練されていないなど、まだまだ改善の余地はあるかなという印象。

ただ、1点非常に優れているなと感じた部分があって、それが「ペアレンタルコントロール」です。

子供が居る家庭だと、夜間や早朝はネットが使えないように設定するケースも多いと思いますが、「ZTE Smart Life」は、曜日毎に細かく制限時間を設定することが可能です。

例えばTP-Linkのアプリでは、無料の場合ネットが使えない時間を設定できるものの、平日と休日で設定を分けることが出来ず、有料プランに加入する必要があります。

その点「ZTE Smart Life」では標準で曜日ごとに設定でき、課金をせずとも細かく制御できます。

ただ、前述した通りUIに関してはイマイチで、日付を跨いでの設定が出来ないので、例えば夜20時〜朝8時まで制限したい場合「0〜8時」「20時〜23時59分」の様に、1日で2箇所登録する必要があります。

このようにやや使いづらい点はあるものの、細かく設定できるのは親としては嬉しいポイントです。

メッシュWi-Fiに対応「Kumo」とセットで使うのもオススメ

『ZTE Sora AX3000』はEasyMeshに対応しており、他のルーターを合わせて使うことで簡単にメッシュネットワークが構築できます。

「ZTE Smart Life」内の指示に従ってデバイスを操作すればメッシュネットワークに機器を追加できます。

試しに『ZTE Kumo AX3000』をメッシュネットワークに追加してみます。

MESH/WPSボタン

アプリ内の説明に従い、デバイスにある「MESH/WPS」ボタンを長押しすると自動的にメッシュネットワークへ追加されました。

LEDが青く光りメッシュネットワークに繋がったのが分かる

メッシュネットワークに繋がるとLEDが青く光ります。

アプリ側から見た様子。

今回はワイヤレスで接続していますが、どの周波数帯で繋がっているのか、電波強度がどのくらいなのかみたいな事も分かります。

この様に、メッシュネットワークの構築はかなり簡単。

使い方として、リビングなど家の中心にまず『ZTE Sora AX3000』を設置し、それに加えて『ZTE Kumo AX3000』を使ってネットワーク範囲を広げていくという使い方はかなり理想的だと思います。

『ZTE Kumo AX3000』であれば壁掛けができるため、有線LANしか対応していない機器の近くに『ZTE Kumo AX3000』を置くことで簡単にネットワークに繋げられます。

ZTE Sora AX3000のレビューまとめ

ZTE Sora AX3000

総合評価

(4)
ZTE Sora AX3000 のメリット
  • ミニマルデザインでインテリアと調和する
  • コンパクトなので、場所を取らない
  • Wi-Fi 6ルーターらしい高速通信が可能
  • EasyMeshに対応し、簡単にメッシュネットワークを構築できる
  • 価格が6,980円と安価
ZTE Sora AX3000 のデメリット
  • Wi-Fi 6Eなど近年の高速通信規格には非対応
  • アプリだと細かいネットワーク設定はできない
  • アプリのUIや翻訳の精度は改善の余地がある

『ZTE Sora AX3000』は、ミニマルデザインが特徴的なWi-Fi 6ルーター。

実際に使ってみると、コンパクトで場所を取らないので狭い所にも置きやすく、デザインがシンプルな為にどこに置いてもインテリアをマッチしてくれるのがメリットだと感じました。

実際の速度も問題なく、仕事やゲーム、動画視聴などもストレス無くこなすことができ、家族みんなで快適にネットを楽しむことが出来ます。

最近ではより高速な「Wi-Fi 6E」や「Wi-Fi 7」などの通信規格も登場していますが、結局それに対応する端末を所持していないと意味はなく、ヘビーユーザーじゃ無い限り『ZTE Sora AX3000』でスペック不足を感じることは無いと思います。

価格も約7千円とWi-Fi 6対応ルーターとしては安価な部類に入り、手に取りやすいのも特徴。EasyMesh対応なので、後から追加してネットワーク範囲を広げられるのも魅力的です。

手軽に安く自宅のWi-Fi環境を構築したいという場合、『ZTE Sora AX3000』を選んでおいて間違いないと思います。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Amebaチョイス記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

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