HAYLOU S40 レビュー/本体の性能や機能はかなり高いワイヤレスヘッドホン。アプリなどソフトウェア周りは今後の改善に期待
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HAYLOU S40 レビュー/本体の性能や機能はかなり高いワイヤレスヘッドホン。アプリなどソフトウェア周りは今後の改善に期待

現在のワイヤレスヘッドホン市場は、1万円以下の価格帯が非常に”アツい”です。

今まではどこかしら機能が乏しかったり妥協している部分がありましたが、ここ最近の製品は欲しい機能が全部入った”オールインワンワイヤレスヘッドホン”が増えてきており、クオリティの水準が上がっているような印象を受けます。

HAYLOU S40

本記事で紹介する『HAYLOU S40』も、まさに機能全部入りの”オールインワンワイヤレスヘッドホン”。8,000円以下で買える価格なのに「40+20mm同軸デュアルドライバー搭載」「LDAC対応」「-50dBのノイキャン性能」「最大90時間の連続再生」「空間オーディオ対応」「マルチポイント接続対応」など、どんだけ機能山盛りなのよ…と思うくらいに充実しているのが特徴。

実際に使ってみましたので、音質やノイキャン性能などを詳しくレビューしていきます。

HAYLOU S40

総合評価

(4)
HAYLOU S40 のメリット
  • しっかりとノイズをカットする強力なノイズキャンセリング性能
  • 最大90時間という長時間再生が可能
  • 自然な外音取り込み
  • USBオーディオに対応しており使い勝手が良い
  • マルチポイント接続対応
  • 機能全部盛りなのに8,000円以下という非常に高いコスパ
HAYLOU S40 のデメリット
  • アナウンス音が分かりづらい
  • 本体ボタンの動作カスタマイズができない
  • アプリの完成度が今ひとつ
お得なクーポンコード情報

現在Amazonでは発売記念キャンペーンとして、20%OFFのクーポンが用意されています。

それに加え、更に追加で利用できる5%割引クーポンコードをメーカー様より発行していただきました。

これを併用することによって、6,000円以下で『HAYLOU S40』を購入することができます。

これだけのスペックを持った製品が6,000円以下というのはかなりお得ですね。クーポンコードには有効期限がありますので、気になった方はお早めの利用をオススメします。

クーポンコード:Q7YL8HS6
有効期限:9月30日まで

本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。

HAYLOU S40とは?

『HAYLOU S40』は2025年9月17日に発売されたばかりの新作ワイヤレスヘッドホン。最大の特徴は、約8,000円という価格ながらも「40mm+20mm」のデュアルダイナミックドライバーを搭載し、360°空間オーディオ対応、LDACに対応、最大-50dBのノイキャン性能、最大90時間の連続再生など、スペックが非常に高いのが特徴です。

本製品を手掛けるHAYLOU(ハイロー)は、Xiaomiなどの製品開発や生産を請け負う企業が自社ブランドとして2017年に立ち上げたもの。

製品としてはスマートウォッチとオーディオ製品を多く手掛けており、Amazonなどでもどれもコスパに優れると評判です。正直日本での知名度はまだ高くありませんが、今回の『S40』はインフルエンサーの方も多くレビューしており、これを皮切りに今後は人気が高まってくるのではないかと思います。

スペック

HAYLOU S40
タイプオーバーイヤー型
Bluetooth6.0
対応コーデックSBC、AAC、LDAC
ドライバーサイズ40mm+20mmダイナミックドライバー
再生周波数帯域20Hz-40kHz
連続再生時間ANC OFF:90時間
ANC ON:60時間
急速充電10分の充電で5時間再生
有線接続USB-C
ノイズキャンセリング最大-50dB
外音取り込み
空間オーディオ
マルチポイント接続◯(2台まで)
ゲームモード遅延0.08秒
専用アプリHaylou Sound対応
カラーブラック/ホワイト
価格7,989円(税込)
商品リンクAmazon

『HAYLOU S40』のスペックは上記の通り。1万円以下の価格でデュアルドライバーを搭載していたり、360°空間オーディオやLDACに対応しているなど、同価格帯の他社製品と比較してもスペック面では上回っている箇所が目立ちます。

パッケージ内容

パッケージはシンプルで洗練されたデザイン。

背面は製品の特徴などが書かれています。日本語の記載は無く全て英語ですが、デザイン性は高いですね。

HAYLOU S40のパッケージ内容
HAYLOU S40のパッケージ内容
  • HAYLOU S40 本体×1
  • USBケーブル ×1
  • 着脱式マイク ×1
  • 取扱説明書

付属品類は上記の通り。

説明書は多言語対応されている

説明書は多言語対応されており、日本語での記載もあります。

オシャレな色合いのUSBケーブル

付属のUSB-Cケーブル。付属品としては珍しく、ちょっとグレーが入った白という色合いで落ち着いていてオシャレな印象です。

外付けマイクも付属する

外付けマイクも付属してきます。

これを使うことでヘッドセットとしても活用可能。こういうマイクが付属する製品はかなり珍しいのではないでしょうか。

本体デザイン

『HAYLOU S40』の本体デザインを見ていきます。

HAYLOU S40の本体デザイン

ハウジング部分上部にメタリック風のパーツが使われているデザイン。最近のワイヤレスヘッドホンってこんな感じのデザインが多いですね。トレンドなのでしょうか…?

ハウジング表面にはうっすらと「H」というマークが見えるなど、ちょっとしたアクセントも加えられています。

なお、今回「ホワイト」カラーを使っていますが、純白というわけではなく少しアイボリーといった色合い。落ち着いた印象を受けます。

ヘッドホン内側

ヘッドホン内側。

内部に「L/R」の表記があるのは分かりやすくて好印象。

イヤーパッドは肉厚でモチモチ

イヤーパッドはかなり肉厚でモチモチとした感触。長時間付けっぱなしでも痛くなりづらいのではないかと思います。

R側にボタンがまとまっている

本体右(R)側に、ボタンや端子類などが全てまとまっています。

更にUSB-Cポートとマイク用ジャックも搭載

こっちも同じく右(R)側。

充電、及びUSBオーディオにも対応したUSB-Cポートがあり、その横には着脱式マイク用のジャックがあります。なお、これ3.5mmよりも小さい経なので、一般的なAUXオーディオケーブルは挿し込めません。

ヒンジ裏側に見える認証マーク

ヒンジ部分裏側には各種認証マークなども見えます。もちろん技適マークもありましたので、日本国内でも問題なく使用可能です。

ヘッドバンドは当然長さの調節も可能。

ヘッドバンドもクッション性が高い

ヘッドバンド内側の頭に当たる部分も、イヤーパッド同様クッション性が高くモチモチとしているので、頭に触れる部分が痛くなるということも無さそうです。

折りたたむとコンパクトに

折りたたんでコンパクトにまとめる事もできるので、持ち運びに便利。

ただ、ケースや収納袋などは付属していないので、別途用意する必要があります。

HAYLOU S40の使用レビュー

『HAYLOU S40』を実際に使い、装着感や音質などを見ていきます。

装着した様子・装着感

装着した様子はこんな感じ。

HAYLOU S40を装着した様子

ハウジング表面に「H」という文字がありますが、意外にも遠目からはそんなに気にならないかなという印象。

デザインはかなりオシャレな雰囲気がありますね。

HAYLOU S40を装着した様子

側圧はやや感じますが、イヤーパッドがモチモチなので付けていて痛みは感じません。ヘッドバンドも同様に柔らかいので、装着感としては良好です。

操作方法

イヤーカップ部分にはタッチセンサーがある

『HAYLOU S40』は、物理ボタンに加えイヤーカップ部分にタッチセンサーが付いており、そちらでも幾つかの操作が可能。

動作・状態R側(右)
再生/停止電源ボタンを短押し
曲送り+ボタンを長押し
曲戻し−ボタンを長押し
音量++ボタンを短押し
音量−−ボタンを短押し
ANCモード切り替えANCボタンを短押し
風切り音軽減モードANCボタンを2回押し
動作・状態タッチ操作
再生/停止ダブルタップ
電話に出る/切るダブルタップ
通話拒否1秒間長押し
クイック会話モード長押しでオン/離すとオフ
(通話中は無効)

初期状態では上記の様になっており、基本的に物理ボタンで音楽系の操作、タッチ操作で通話系の操作という感じになっています。

クイック会話モード

この中でも地味に便利なのが「クイック会話モード」。こちらはタッチしている最中だけ一時的に音量が下がり、外部の音が聴こえる様になるというもの。

ちょっと話しかけられた時なんかに、わざわざ音楽を止める必要もなく、ヘッドホンを外す必要も無いので、日常生活をする上で便利な機能だと思いました。

なお、本製品は本体ボタンやタッチ時の動作をアプリから変更はできません。ここはちょっと残念ですね。今や安価な製品でもアプリから動作カスタマイズできるものが多いので、今後に期待したい所です。

音質

HAYLOU S40の音質

気になる音質について。

全体的に低音寄りのバランスとなっており、重厚な音の作りといった印象。一方で中高音域については控えめでしっとりとしています。いわゆるウォーム系の音といった感じでしょうか。

好みにもよると思うのですが、少し籠もった印象もありボーカルが埋もれがちなのは少し惜しいなと感じるポイント。個人的には中高音域にもう少し明瞭感が欲しい所です。

専用アプリ「Haylou Sound」を使うと、音質のバランスについてはある程度改善は可能。ただこちらもアプリ自体の完成度に少し難ありで、設定が難しく、ハマった時はかなり良い音に調整できる気もするんですが、そこまで追い込むのが大変といった感じでしょうか。

音質は、デュアルドライバー採用などかなりポテンシャルは高いと感じるものの、それを上手く引き出すまでが大変といった印象を受けました。

USBオーディオに対応

USBオーディオに対応している

『HAYLOU S40』は「USBオーディオ」に対応しているため、USB-Cケーブルでデバイスと繋ぐと有線接続で音楽も楽しむことができます。

USBで接続した時の音質はまたBluetooth接続時とは異なるものとなっており、Bluetoothの時に感じた低音の強さというのは少し控えめになります。

音のバランス自体はこちらの方が良い気がしますが、今度気になるのは中高音域の明瞭感の乏しさですね。有線接続時はアプリでの音質調整も出来ないので、一長一短といった印象を受けました。

ノイズキャンセリング性能

『HAYLOU S40』は、最大-50dBと数値上はかなり強力なノイズキャンセリング性能を備えています。

実際に試してみましたが、ONにした瞬間からスッとノイズが消える感覚があり、確かに効いてるなと感じました。

ノイズキャンセリングのレベルもアプリから設定でき、MAXだとエアコンやファンなどの低音ノイズの大部分はカットしてくれます。レベルを下げると少しノイズも増えますが、ノイズキャンセリングが強すぎて圧迫感や気持ち悪さを感じるという方にも優しい設計となっています。

また、本製品は周囲の音に合わせて自動的にノイズキャンセリングのレベルを変更する「アダプティブANC」に対応しています。この機能が付いているのは、結構上位価格帯の製品が多いと思っているのですが、1万円以下でこれが付いているのはなかなか凄いですね…。

また、個人的に本製品のノイズキャンセリングはONにした状態でもホワイトノイズが乗らないのが優秀だと感じました。せっかく周囲のノイズ消しても逆にホワイトノイズ乗ったら意味ないですからね…

総じて『HAYLOU S40』のノイズキャンセリング性能は価格を考えると非常に優秀なのではないかと思います。

外音取り込み性能

『HAYLOU S40』は外音取り込み機能も備えています。

こちらも試してみましたが、聴こえ方としてはかなり自然です。

人の声など、多少膨張して聴こえる様な気もしますが、変に機械っぽくも無く、聴こえ方自体は自然です。

日常生活でも普通に使えるレベルだと思います。

アナウンス音が分かりづらい

『HAYLOU S40』は、電源ON/OFFやANCモード変更など、各種操作時に効果音を流してアナウンスしてくれます。

ただ、この効果音が正直かなり分かりづらく感じました。

普通に「power on」「power off」と英語の音声でアナウンスしてくれた方が良いですね。本製品に限らず、デザインに拘っているメーカーさんって結構アナウンス音を効果音にするケースが多いのですが、分かりやすさという点では効果音はイマイチです。

音声+効果音など、分かりやすさと世界観を両立するような方向にして欲しいなと感じました。

専用アプリ「Haylou Sound」でできること

『HAYLOU S40』は専用アプリ「Haylou Sound」で音質や操作方法のカスタマイズが可能です。

アプリのダウンロードは以下から。

Haylou Sound

Haylou Sound

Dongguan Liesheng Electronic Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ

「Haylou Sound」を使うにはアカウント登録が必須です。ここはちょっと不便ですね。ゲストアカウントでも使えるようにして欲しい点です。

一部日本語に翻訳されていない箇所もあり、今後の改善に期待したい所です。

アプリのホーム画面はこんな感じ。ANC設定や多地点ペアリング(マルチポイント接続)のON/OFFなんかが出来ます。

なお、アプリから本体にあるボタンやタッチ操作のカスタマイズは出来ません。最近の製品ではボタンを押した時の挙動をカスタマイズできるものが多いので、こちらは対応して欲しかったな…というのが正直な感想です。

効果はあるが設定に難があるイコライザ設定

アプリ上記の「サウンド」タブからは、イコライザーの設定が可能。

幾つかプリセットが用意されている他、自分でカスタムすることも可能です。

…ですが、このカスタムプリセット、かなり使い勝手に難がありまして、まず各音域の数値を上下に動かしてもリアルタイムで反映がされません。

これは使い勝手が良くないですね…。そのため設定しても一度保存しないと反映されないので、好みの音質に調整するまで何回もやり直すことになります。

またプリセット名に「カタカナ」が使えません。ひらがな・漢字・記号は使えるみたいですが、漢字もいわゆる「中華フォント」になるので、ちょっと微妙感はあります。

なお作ったプリセットは長押しで編集も可能。ただ編集時もリアルタイムでは反映しない上、編集時の場合は保存しても自動的に反映されず、もう一回該当のプリセットをタップする必要があるというバグ(?)が存在します。

更に、なぜかカスタムイコライザは他のプリセットと比べかなり音量が大きくなるといった現象もあり、イコライザ周りの完成度は今ひとつといった印象。

とまぁ、色々と辛辣に紹介しましたが、音質調整自体は有効に働き、低音よりだった音のバランスも中高音を持ち上げることによって改善することは出来るので、アプリの完成度が高まるのを期待したい所です。

空間オーディオは面白さを感じる

アプリから「空間オーディオ」を有効にすると、立体的な音楽を楽しめます。

「スタティック」にすると、バーチャル的に音場が広がったような効果になり、音の傾向も変化します。バランス的には悪くないのですが、少し音が痩せ細った様な感じになるので、常用するものでは無いかなという印象。

一方で”面白さ”を感じたのは「ダイナミック」。こちらはちゃんとヘッドトラッキングにも対応したリアルな空間オーディオとなっており、有効にした状態で横を向いたりすると、ちゃんと横から音が聴こえてきてリアルなライブ会場に居るような効果を感じることができます。

音源によってはかなり楽しめる機能だと思うので、一度試してみると良いでしょう。

HAYLOU S40のレビューまとめ

HAYLOU S40

総合評価

(4)
HAYLOU S40 のメリット
  • しっかりとノイズをカットする強力なノイズキャンセリング性能
  • 最大90時間という長時間再生が可能
  • 自然な外音取り込み
  • USBオーディオに対応しており使い勝手が良い
  • マルチポイント接続対応
  • 機能全部盛りなのに8,000円以下という非常に高いコスパ
HAYLOU S40 のデメリット
  • アナウンス音が分かりづらい
  • 本体ボタンの動作カスタマイズができない
  • アプリの完成度が今ひとつ

『HAYLOU S40』は8,000円以下という価格ながら、非常に多機能なワイヤレスヘッドホンです。

デュアルドライバー搭載やLDAC対応、強力なノイズキャンセリング性能、自然な外音取り込みなど、同価格帯の中でもスペックだけでいうとトップクラスの性能を誇ります。

音質も低音重視ではありますが、イコライザーで調整は可能。調整次第で好みの音質に追い込んでいけるなどポテンシャルを感じる場面がありました。

本体自体のスペックや完成度は高いと思う反面、アプリなどソフトウェア周りは少し課題が残るかなという印象。ここが足を引っ張って、本体の性能がフルに引き出せていない感じがしました。

逆にいうと、アプリなどが改善されれば”化ける”可能性があります。本体のスペック自体はかなり高いので、今後の状況次第では「1万円以下の決定版」となる事もあり得るでしょう。

お得なクーポンコード情報

現在Amazonでは発売記念キャンペーンとして、20%OFFのクーポンが用意されています。

それに加え、更に追加で利用できる5%割引クーポンコードをメーカー様より発行していただきました。

これを併用することによって、6,000円以下で『HAYLOU S40』を購入することができます。

これだけのスペックを持った製品が6,000円以下というのはかなりお得ですね。クーポンコードには有効期限がありますので、気になった方はお早めの利用をオススメします。

クーポンコード:Q7YL8HS6
有効期限:9月30日まで

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Webデザイナー兼ブロガー
白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

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