様々な種類のキーボードを扱う「EPOMAKER」から新しく登場した、75%レイアウトで、ノブ付きのメカニカルキーボード『QK81』をレビュー。

このキーボード、何と言ってもこの「大きめなノブ」と「ホワイト×ピンク」の配色が非常に可愛いのが特徴。もちろん見た目の可愛さだけではなく「有線/2.4GHzワイヤレス/Bluetooth」の3モード対応、QMK/VIA対応、ガスケットマウント採用など、実用面でも優れています。
実際に使ってみましたので、使用感や打鍵感、打鍵音などを詳しく見ていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容についてメーカー様からの指示は無く、率直な意見・感想を記載しています。
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EPOMAKER QK81とは?
中国のキーボードブランドEPOMAKER(エポメーカー)から、発売されている75%レイアウトを採用した、メカニカルキーボードが『QK81』です。
EPOMAKERのキーボードは、3モード(有線/2.4GHzワイヤレス/Bluetooth)対応やQMK/VIA対応など、機能性が豊富なのが特徴ですが、本製品『QK81』もそれに漏れず、しっかりと3モード対応、QMK/VIA対応、ホットスワップ対応、ガスケットマウント採用など、”イマドキ”の高品質なメカニカルキーボードに欲しい機能は一通り備わっています。
スペック
EPOMAKER QK81 | |
---|---|
キーレイアウト | US配列 75%キーボード |
キー数 | 81キー+ノブ |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
バッテリー駆動時間 | RGB ON:11.5時間 RGB OFF:260時間 |
接続方法 | 有線 / 2.4GHzワイヤレス / Blueooth 5.0 |
ポーリングレート | 1,000Hz(有線、2.4GHzワイヤレス) 125Hz(Bluetooth) |
遅延 | 有線:3ms 2.4GHzワイヤレス:5ms Bluetooth:15ms |
Nロールオーバー | 対応 |
キースイッチ | EPOMAKER Wisteria Linear Switch V1 EPOMAKER Flamingo Switch |
キーキャップ | PBTダブルショットキーキャップ |
QMK/VIA | 対応 |
対応OS | Mac/Windows/Android/Switch/PlayStation |
カラー | ブラックグリーン/ホワイトピンク |
サイズ | 33×14.6×4.4cm |
重量 | 0.86kg |
価格 | 12,300円(税込) |
ストア | Amazon |
パッケージと付属品


『QK81』のパッケージは、黒×ピンクの可愛いデザイン。EPOMAKERのキーボードパッケージはシリーズによって異なるみたいで、『TH85』や『G84』、『LUMA 84』とも全く違うデザインとなっています。

- EPOMAKER QK81 本体×1
- USB-A to Cケーブル×1
- キーキャップ・キースイッチプラー×1
- キースイッチ×3
- 取扱説明書
付属品は上記の通り。

取扱説明書は多言語化されており、日本語での記載もあります。
ライティングパターンの変更方法なども書いてあるため、一読しておくことをオススメします。

付属のUSB-A to Cケーブル。光沢感のある網巻きケーブルで、デザインが非常に美しく耐久性も期待できる、なかなか品質の良いケーブルが付属します。

キーキャップ・キースイッチを外すためのプラー。本製品は簡単にキースイッチが交換できる「ホットスワップ」に対応しているため、このプラーを使って自分好みのキーキャップにカスタマイズ可能です。

『QK81』は購入時にキースイッチを選べますが、今回はリニアタイプの「EPOMAKER Wisteria Linear Switch」を採用したものを使用します。
本体デザイン

『QK81』の本体デザイン。
「ホワイト×ピンク」の配色がメチャクチャ可愛いです。「ESCキー」や「ENTERキー」など主要なキーのキーキャップがピンクとなっており良いアクセントとなっています。
また、キーキャップに印字された文字も同じくピンク色となっており、統一された色味となっているのがオシャレです。
白系やピンク系のデスク環境の方に、特に最適なデザインのキーボードですね。

『QK81』は75%キーボードという事でテンキーがないコンパクトなレイアウトですが、「矢印キー」と右側の「HOMEキー」達の間に隙間が設けられたセパレートタイプなので、タイプミスが少ないのが特徴。
僕は75%レイアウトが好きなのですが、一番右列に隙間がないものだとタイプミスする時があるので、本製品の様なセパレートタイプはまさに理想的。

『QK81』最大の特徴とも言える「ノブ」。
サイズはかなり大きめで、インパクトのあるデザインになっています。ノブは回すことで音量調節ができるほか、押し込む事でミュートのON/OFFができます。
また、VIAを使って動作をカスタマイズする事が出来るので、自分好みに仕上げることも可能。

本体上部には、有線接続兼充電用のUSB-Cポートと、Win/Macの切り替えスイッチ、有線/2.4GHzワイヤレス/Bluetoothの切り替えスイッチがあります。



本体底面。四隅には滑り止めのゴムが付けられており、タイピング時に動かないようになっています。
上部には角度調整用のキックスタンドがあり、2段階で角度を変えることが可能。
また、製品名の部分をよく見ると技適マークのシールが貼ってありますね。日本国内市場向けにちゃんと技適も取得しているので、安心して使用できます。


キックスタンドを使うとこんな感じで角度の調整が可能です。

なお、無線接続に使用するワイヤレスドングルはキックスタンドの内側部分にセットされているので、使わないときはしまっておけるのが地味に便利。
キースイッチ

『QK81』購入時に選べるキースイッチは「EPOMAKER Wisteria Linear Switch V1」と「EPOMAKER Flamingo Switch」の2種類で、スペックは下記の通り。
EPOMAKER Wisteria Linear Switch V1 | EPOMAKER Flamingo Switch | |
---|---|---|
タイプ | リニア | リニア |
ファクトリールブ | ◯ | ◯ |
ピン数 | 5 | 5 |
トリガーフォース | 45±3gf | 47±5 gf |
ボトムアウトフォース | 62±5 gf | 55 gf |
プリトラベル | 2.0±0.3mm | 2.0±0.5mm |
トータルトラベル | 3.6±0.3mm | 3.6±0.3mm |
素材 | ハウジング:PC、PA66 ステム:POM & PTFE | ハウジング:PC ステム: POM |
耐久性 | 5,000,000回 | 5,000,000回 |
今回使用しているキースイッチは「Wisteria Linear Switch V1」。EPOMAKERのキーボードの中では採用例も多いリニアスイッチです。


癖のない素直な打鍵感と、カタカタというしっかりとした打鍵音が特徴的。
キーキャップ


キーキャップはPBTダブルショット成形。キーボードに合わせたピンク色のキー印字が美しいです。
EPOMAKER QK81の使用レビュー
実際に『QK81』を使い、使い勝手や打鍵感、打鍵音について詳しく紹介していきます。
打鍵感・打鍵音
実際にタイピングしている様子を動画に収めましたので、まずはこちらをご覧ください。
打鍵感は癖のない滑らかな打ち心地といった感じで非常に良好です。
ファクトリールブ済みなので、擦れ感や引っ掛かりなどが無く、スッとタイプ出来ます。押下圧は45gfということで『G84』に採用されている「Creamy Jade Switch」などとスペック上は一緒ですが、個人的には「Wisteria Linear Switch」の方がより軽く感じますね。
一方打鍵音は結構大きめといった印象。「Creamy Jade Switch」と比較しても明らかにカタカタという音は大きいですね。
メッチャうるさいという訳でも無いのですが、静音性は期待できないので、あまりタイプ音を出したくないのであれば「Flamingo Switch」の方を選ぶほうが良いと思います。
ライティングはハッキリとした光り方が特徴

EPOMAKERのキーボードはライティングが美しいことで定評がありますが、『QK81』も例に漏れず美しいライティングと豊富なライティングパターンが用意され、デスクを彩ります。
ただ。どうも『QK81』の場合、他のキーボードと比較してもLEDの光り方が指向性のあるパキッとした光り方をしているみたいで、やや眩しく感じます。

個人的には『G84』くらい柔らかく光ってくれるものの方が好みですが、よりハッキリと光らせたいという場合は『QK81』が向いていそう。
素早く調整できるノブは便利

以前からノブ付きのキーボードが気になってましたが、実際に使ってみると想像以上に便利だなと感じています。
僕は音量調節をする際に、スピーカー本体を操作して音量を調節していますが、ゲーム用として使っているスピーカー『EDIFIER M60』の場合、本体上部にタッチセンサーがあるので、そこまで手を伸ばさないと音量調節が出来ない点や、音量の細かい調整が出来ない事が悩みの一つでした。

その点『QK81』であれば、手元から気軽に音量調節できる事や、OS側の音量を変更するので、0〜100までの細かい段階調整が行える点が非常に便利だと感じています。
夜間、子供が寝た後にゲームする時って、結構音量に気を使うんですよ…
こういった手元から細かい音量が変更できる「ノブ」の利便性に改めて気付かされました。
QMK/VIA対応

『QK81』はQMK/VIAに対応しており、自分好みにキー配列の変更が可能です。
JSONファイルは以下からダウンロードできます。
基本的なキー配列の変更はもちろん、ノブの動作も変更できるため、アイディア次第ではノブも更に活用できそう。

また、「Mod-Tap機能」にも対応しており、1つのキーに対して「短押し」と「長押し」でそれぞれ動作を割り当てる事も可能です。ただ、このMod-Tapに設定した内容がワイヤレス接続時には引き継がれないようでした。
キーボードのファームウェア次第ではワイヤレス接続時もMod-Tapが引き継げるらしいので、改善されたファームウェアが出てくれればなぁと思います。
EPOMAKER QK81のレビューまとめ
『EPOMAKER QK81』は、ホワイト×ピンクの配色が美しいキーボード。その見た目の可愛さが特徴的ですが、普通にメカニカルキーボードとしても優秀。
使いやすく丁度よいサイズの75%レイアウトというキー配置で、矢印キーや一番右列の部分に隙間が設けられているセパレートタイプなので、タイプミスが少なく、快適に使うことができます。
打鍵感も良好で、癖の無い素直に押し込めるタイプ感は、仕事でもゲーム、どちらでも使いやすいと思います。ただ、「Wisteria Linear Switch」はやや打鍵音は大きめなので、打鍵音の音を抑えたい場合購入時に「Flamingo Switch」を選んでおいた方が良さそう。
大きめのノブも可愛く実用的で、全体的なキーボードとしての完成度はかなり高いと感じました。
見た目が気になった方はもちろん、1万円ちょいで使いやすいキーボードが欲しいという場合『QK81』はかなりオススメのキーボードと言えます。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
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