音楽を聴く時に使うもの…と言えば「イヤホン」や「ヘッドホン」が思いつきますが、一定数支持を集めているのが「耳を塞がないイヤホン」。
耳を塞がない事により、周囲の音を聞き漏らす事無く、音楽やコンテンツの音が楽しめるという事で、「ながら作業」のお供として人気があります。
耳を塞がないイヤホンは、「骨伝導方式」「空気伝導方式」などありますが、今回紹介するのは「空気伝導方式」を採用したイヤホン『Tranya X3』。
本製品は、左右独立した完全ワイヤレスタイプになっている事に加え、16mmの大型ドライバーを採用、aptXコーデック対応など、使い勝手や音質に拘った製品となっています。
本記事では『Tranya X3』を実際に使い、「音質」「操作感」「使い勝手」「音漏れ具合」などを詳しくレビューしていきます。
耳を塞がない”オープンイヤータイプ”のイヤホンが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
タップできる目次
Tranya X3とは?
『Tranya X3』は、オープンイヤー型のワイヤレスイヤホン。
”オープンイヤー”というだけあって、普通のイヤホンの様に耳の穴に押し込んで使うのではなく、耳に掛けて使うタイプの製品です。
イヤホンの様に耳を塞がないので、周囲の音を聴きながら音楽やコンテンツを楽しむ事が可能。そのため、「ランニングの時に車の音を聞き逃さない」「Youtubeの音声を聴きながら家事ができ、子供たちの声を聞き逃さない」といった、ながら作業をする際に大活躍します。
Tranya(トランヤ)について
『Tranya X3』を販売する「Tranya(トランヤ)」は、中国生まれの新興オーディオブランド。
日本ではまだそこまで知名度は高くありませんが、アメリカではかなり人気のあるブランドで、Tranyaシリーズは、アメリカのAmazonで累計20,000以上のレビューが良さられ、ワイヤレスイヤホンの「Amazon’s Choice」にも選ばれるほど。
お手頃な価格ながら、価格を超えた音質や品質を提供する「Tranya」は今後注目のブランドと言えます。
Tranya公式Twitterアカウント:@tranya_japan
Tranyaカスタマーサポート:jp.support@tranya.com
スペック
Tranya X3 | |
---|---|
Bluetooth | 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Adaptive |
ドライバー | 16mmダイナミックドライバー |
再生時間 | 8時間(イヤホン単体) 32時間(充電ケース併用) |
充電方法 | USB-C |
マイク | CVC 8.0 ノイズキャンセリング |
ノイズキャンセリング | − |
マルチポイント接続 | − |
ワイヤレス充電 | − |
防水性能 | IPX5 |
サイズ | 100×65×20mm |
重量 | 約205g |
メーカー保証 | 15ヶ月 |
価格 | 14,838円(税込) |
スペックを踏まえた『Tranya X3』の、主な特徴は以下の通り。
オープンイヤー型のイヤホンながら、16mmの大型ダイナミックドライバーを搭載、「aptX Adaptive」コーデック対応など、音質面に関しては、かなりスペックが高いのが分かります。
また、IPX5相当の防水性能があるため、雨の日のジョギングなんかでも十分に使える、使い勝手の良さも特徴的です。
パッケージの内容
『Tranya X3』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。
パッケージはシンプルながらも洗練されたデザイン。
Apple製品を彷彿とさせる上品なデザインとなっているのが特徴的。
パッケージ内容は上記の通り。
結構驚いたのが説明書。
この手の製品って、説明書に様々な言語が書いてあり、日本語があっても結構簡単な説明になっているものが多いのですが、本製品の説明書はしっかりと「日本語のみ」で分かりやすく記載されています。
ちゃんと日本仕様にしてくれているのは嬉しい配慮だと感じました。
充電用のUSB-C to Aケーブル。長さは30cmほどとなっています。
本体外観・サイズ感
『Tranya X3』の本体外観・サイズ感を見ていきます。
充電ケース外観。
流線型で丸みをおびており、石鹸入れの様な形状。
表面にはロゴがうっすらと見えますね。
ケース背面。
各種認証マークがあり、日本市場向けにしっかりと「技適マーク」もあります。
ケース裏側には充電用のUSB-Cポートがあります。
ケースを開けるとイヤホン本体が見えてきます。
最初イヤホンを見た時、独特の形状で驚きました。
イヤホン本体は耳に引っ掛けて使うため、フックのような独特な形状をしています。
イヤホン内側には「L/R」の表記と共に、音が出る穴も設けられています。
イヤホン外側には、各種操作が可能なタッチボタンや、マイクなどが備えられています。
イヤホン本体の重量は、両方合わせて実測で23.9g。
充電ケースも合わせた総重量は、実測で109.1gでした。
AirPods Proとの比較
『AirPods Pro(第一世代)』との比較。なおAirPods Proには保護ケースとして『PITAKA MagEZ Case for AirPods Pro 2』を付けています。
そもそも『AirPods Pro』と『Tranya X3』は、全く異なるジャンルの製品なので、一概に比較は出来ないのですが、並べてみると、やはり『Tranya X3』の本体サイズはやや大きめだなという印象。
Ring 6との比較
一方、同じく「空気伝導方式」を採用した『Mu6 Ring』との比較。
こちらと比較すると分かりやすいですが『Tranya X3』は、左右がそれぞれ独立している為、「空気伝導方式」の製品としてはかなりコンパクトに収まっているのが分かります。
頭の後ろに回すネックバンドも無いため、スッキリしているのもメリットと言えます。
Tranya X3の使用レビュー
実際に『Tranya X3』を使い、装着感や音質などを詳しく見ていきます。
装着感
耳に装着してみた様子。
独特な形状なので、最初付ける時に少し戸惑いますが、一度付けてしまうとかなりしっかりとフィットしてくれます。首を振ってもズレないので、ジョギングなどスポーツの時にも役立ちそう。
また、実際に付けてみると、引っ掛けるフックの部分が耳の後ろに隠れるためか、思ったより大きさを感じさせず目立ちにくいように感じました。
操作方法
『Tranya X3』は、イヤホン本体外側にあるボタンをタッチすることで、各種操作が可能。
動作・状態 | L側(左) | R側(右) |
---|---|---|
再生/停止 | 1回タッチ | |
曲送り | − | 3回タッチ |
曲戻し | 3回タッチ | − |
音量+ | − | 2回タッチ |
音量− | 2回タッチ | − |
通話応答/終了 | 1回タッチ | |
着信拒否 | 着信中、1秒長押し | |
Siri/音声アシスタント | 1秒長押し | |
ゲームモード | 4回タッチ |
上記の通り、基本的な操作は全てイヤホン単体で行えます。
ただ、ゲームモード起動の「4回タッチ」というのは、他のイヤホンでは見かけたことの無い操作ですね…。(せいぜい3回)
慣れれば問題ないと思いますが、誤動作する可能性もありそう。
音質
音質は一言でいうと、なかなか良いと思いました。
全体的に少し曇った様な印象は受けますが、中音域が聴き取りやすく全体的なバランスとしては悪くありません。
「歌もの」はもちろん、Youtube視聴にも向いています。
また、耳に直接入れているわけではないので、長時間聴いても疲れにくいのもメリット。
似たような方式に「骨伝導方式」がありますが、あちらは音を大きくすると、振動が強くて触れている部分がむず痒くなってしまいますが、そういった事も無く自然に音を楽しむことができます。
”ながら”作業用のイヤホンとしては、かなり良いのではと思いました。
音漏れ具合
「空気伝導方式」というのは、つまり小型のスピーカーが耳の近くにある…というものなので、音漏れに関しては構造上必ず発生します。
電車や図書館など公共の場所や、深夜の静かな空間での使用にはあまり向いていません。
ただ、音の出る方向が耳に向かっている事もあり、音量を大きくしなければ、そこまで音漏れは気にならないかな…といった感じです。
家事しながらとか、運動しながらとかであれば問題なく使えるかと思います。
Tranya X3のレビューまとめ
『Tranya X3』は、耳を塞がないオープンイヤータイプのイヤホン。
周囲の音が聞こえるので、聞き逃しが無いのが特徴です。
一見ちょっと変わった形状をしていますが、耳へのフィット感が良く、一度装着してしまえばすぐにズレ落ちる事はありません。
構造上仕方ないのですが、イヤホン本体・充電ケースともにやや大きめな事と、イヤホン市場のトレンドの一つである「ワイヤレス充電」や「マルチポイント接続」に対応していないのはデメリットと言えます。
しかし、それを差し引いても、聴きやすく疲れにくい音質という事もあり、長時間付けっぱなしでも問題なく使える点は魅力的。
”ながら”作業のお供として『Tranya X3』は、かなり良い選択肢なのではと思いました。
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