ワイヤレスイヤホンを選ぶ時、何を基準に選びますでしょうか?デザイン、音質、ノイズキャンセリング性能など、色々とあると思いますが、使い勝手という側面から考えると、ぜひ欲しいのが「マルチポイント接続」
2台のBluetooth機器を同時に接続し、シームレスで切り替えられる「マルチポイント接続」は、複数デバイスを使っている人にメリットが大きい機能の一つ。
「マルチポイント接続」に対応したワイヤレスイヤホンは、以前までは1万円以上は出さないと手に入らなかったのですが、最近では手頃な価格帯の製品にも搭載されるようになってきました。
本記事で紹介する『Tranya T6』も、そんな「マルチポイント接続」に対応したワイヤレスイヤホン。
7千円台で購入でき、マルチポイント接続を始め、最大9時間の連続再生、aptX Adaptiveコーデックに対応と、機能面では目を見張るものがあります。
本記事では実際に『Tranya T6』を使い、使用感や音質、メリット・デメリットなどを詳しくレビューしていきます。
本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
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Tranya T6とは?
『Tranya T6』は、Tranyaから新しく販売されたワイヤレスイヤホン。
「マルチポイント接続対応」「aptX Adaptive対応」「最大9時間の連続再生」「コンパクトなサイズ感」などの特徴を備えています。
また、この『Tranya T6』より専用アプリ「Tranya Audio」にも対応している事も大きなポイント。ハードウェア、ソフトウェア両方で、今までよりも進化を遂げているワイヤレスイヤホンです。
Tranya(トランヤ)について
『Tranya T6』を販売する「Tranya(トランヤ)」は、中国生まれの新興オーディオブランド。
日本ではまだそこまで知名度は高くありませんが、アメリカではかなり人気のあるブランドで、Tranyaシリーズは、アメリカのAmazonで累計20,000以上のレビューが良さられ、ワイヤレスイヤホンの「Amazon’s Choice」にも選ばれるほど。
お手頃な価格ながら、価格を超えた音質や品質を提供する「Tranya」は今後注目のブランドと言えます。
Tranya公式Twitterアカウント:@tranya_japan
Tranyaカスタマーサポート:jp.support@tranya.com
スペック
Tranya T6 | |
---|---|
搭載チップ | Qualcomm QCC3040 |
Bluetooth | 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX Adaptive |
ドライバー | 6mmウールコンポジットドライバー |
連続再生時間 | 約9時間(イヤホン単体) 約34時間(充電ケース併用) |
充電方法 | USB-C |
充電時間 | 2時間 |
ノイズキャンセリング | − |
外部音取り込み | − |
マルチポイント接続 | ◯ |
ワイヤレス充電 | − |
ゲームモード | ◯ |
防水性能 | IPX5 |
サイズ | 62×32.8×25.9mm |
重量 | 約4.65g(イヤホン単体) 約44.4g(充電ケース) |
カラー | ピンク |
メーカー保証 | 12ヶ月+3ヶ月 |
『Tranya T6』のスペックは上記の通り。
「Qualcomm QCC3040」を搭載しており、コーデックとしては「SBC / AAC / aptX Adaptive」に対応しているのが特徴。
また、イヤホン単体で連続9時間再生、充電ケースを併用すると最大34時間のスタミナ再生が可能。さらに、最大2台までのマルチポイント接続にも対応しているなど、機能面ではなかなかに優秀。
ただ、ノイズキャンセリング機能やワイヤレス充電には対応していないと残念な部分も見え隠れします。
パッケージの内容
『Tranya T6』を開封して、パッケージ内容や本体外観を見ていきます。
パッケージは小ぶりで非常にシンプルなデザイン。背面も非常にシンプルです。
開封していくと、最初に取扱説明書が現れ、その下にイヤホン本体や付属品類が収められていました。
パッケージ内容は上記の通り。
取扱説明書は全て日本語で記載されています。
付属するUSB-A to Cケーブル。長さは30cmほどと短いタイプのものです。
交換用イヤーピース。S/M/Lが付属し、イヤホン本体には予めMサイズがセットされています。
本体デザイン
『Tranya T6』の充電ケース。
サイズはかなりコンパクトで、数あるワイヤレスイヤホンの中でも小さい部類に入ると思います。
表面素材はアルミっぽい金属が使われており、かなり質感が良いですね。
ケース背面は、充電用のUSB-Cポートがあります。
ケースの蓋を開けた様子。
ケース、イヤホン本体共にピンクゴールドで統一されています。
ちょっと見えづらいですが、充電ケース蓋内部には各種仕様や認証マークがプリントされており、日本国内で使うための技適マークもあります。
充電ケースにロゴはありますが、それ以外の装飾やプリントが無いので、全体的にはかなりシンプルなデザインにまとまっています。
ちょっと光って見づらいですが、充電ケース手前には「L/R」の表記があり、イヤホンを収納する時に迷わないようになっています。
『Tranya T6』イヤホン本体のデザイン。
かなり小ぶりなサイズ感となっており、内側には「L/R」の表記があります。
イヤーピースはシリコン製ですが、よく低価格帯のイヤホンに使われるような、少し硬めのシリコンといった感じ。
場合によっては別のイヤーピースに替えたほうが良いかもしれません。
イヤホン表面は光沢のある仕上げ。仕上がりとしてはかなりキレイなのですが、個人的にはちょっとキラキラし過ぎで、逆に安っぽく感じてしまいました。
中央は物理ボタンとなっており、押すことで各種操作が可能。また、後述する専用アプリによって、この操作はかなり柔軟に変更することが可能です。
イヤホン本体の大きさを『SOUNDPEATS Opera 05』『AirPods Pro』と比較した様子。
『SOUNDPEATS Opera 05』は、イヤホン本体が大きめという事もあり、明らかにサイズ感が異なりますが、『AirPods Pro』と比較しても軸(ステム)部分が無いため、全体的にはかなり『Tranya T6』の方がコンパクト。
イヤホン本体の重量は実測で、8.6gと軽量。
充電ケースを含めた総重量でも、実測44.7gとかなり軽量なので、持ち運びしやすいのがメリットと言えます。
Tranya T6の使用レビュー
実際に『Tranya T6』を使い、装着感や音質などを詳しく見ていきます。
装着感
耳に装着した様子。
イヤホン本体が小ぶりなので、付けていても必要以上に耳から出っ張ること無く収まってくれています。
個人的には少し光沢感が強いかな…とも思いました。ピンクという色のせいもあるかもしれません。今後は他にも色が追加されるそうなので、ブラックとかであれば多少光沢があっても目立たないかもしれません。
なお、装着感自体は悪くありません。付けたまま頭を振っても落ちる様子は無いので、しっかりとフィットしてくれていると思います。
操作方法
『Tranya T6』はイヤホン本体にあるボタンを押すことによって、イヤホンだけで各種操作が可能。
初期状態では以下のような設定になっています。
動作・状態 | L側(左) | R側(右) |
---|---|---|
電源オン | 自動操作:イヤホンを充電ケースから取り出す 手動操作:イヤホン両方のボタンを3秒間長押し | |
電源オフ | 自動操作:イヤホンを充電ケースに戻す 手動操作:イヤホン片方のみのボタンを3秒間長押し | |
再生/停止 | ボタンを1回押す | |
曲送り | ボタンを2回押す | ― |
曲戻し | ― | ボタンを2回押す |
音量+ | ― | ボタンを3回押す |
音量− | ボタンを3回押す | ― |
音声アシスタント起動 | ボタンを4回押す | |
通話応答/終話 | 着信中ボタンを1回押す | |
着信拒否 | 着信中ボタンを1秒押す |
初期状態から、わりと素直な操作方法で分かりやすい印象ですが、アプリを使うと更に自由にカスタマイズすることが可能です。
音質
肝心の音質について。
全体的にクリアで聴きやすい音質。変に尖った所が無くどのようなジャンルの音楽でも聴きやすく感じました。
バランスが取れた音ですが、少し低音域が弱くも感じました。ただ、低音の弱さに関しては、アプリでイコライザ調整することでかなりまともになります。
個人的に試した感じだと、結構ゴリゴリに低音強くしても全体的なバランスとしては破綻しなかったので、低音が物足りないと感じる方は、強めに低音ブーストさせても良いかもしれません。
マルチポイント接続
1台のイヤホンで最大2台までのデバイスに同時接続する「マルチポイント接続」にも本機は対応しています。
通常、一般的なBluetoothデバイスというのは、1個に対して1台がペアとなっており、機器を切り替えたいときは接続し直す必要がありますが、マルチポイント接続に対応している場合、複数台同時に接続した状態になり、音楽などを再生すると自動的に機器が切り替わります。
一人で複数デバイスを扱うことが当たり前になった現代に是非とも欲しい機能の一つと言えますが、『Tranya T6』も、このマルチポイント接続にしっかりと対応。
最大2台までのデバイスをシームレスに切り替えて使うことが可能です。
ゲームモード搭載
『Tranya T6』はゲームモードを搭載しており、有効にすると遅延が40ms(0.04s)まで短くなります。
有効にするには、アプリからゲームモードをオンにするか、アプリで操作方法をカスタマイズすればイヤホン本体だけでも有効にすることが可能となります。
実際にいくつかのスマホゲームで、ゲームモードを試してみましたが、明らかに効果を感じることが出来ました。
スマホゲームなんかをよくプレイする方には嬉しい機能と言えます。
専用アプリ「Tranya Audio」で出来ること
『Tranya T6』は、専用アプリ「Tranya Audio」に対応しています。
アプリのダウンロードは以下から。
Tranya Audio
2023 Shenzhen Quangu Technology Co., Ltd無料posted withアプリーチ
このアプリ、わりと最近出来たばかりなのでまだ荒削りな所もあるのですが、それでも結構面白い機能があって、最初にしてはなかなか出来が良いのではないかと思いました。
登録・ホーム画面
「Tranya Audio」は会員登録の他に「ゲスト」というものが用意されているので、「ゲスト」を選べば会員登録無しで使うことができます。
「デバイス」画面で、+ボタンをタップすると自動的にイヤホンを探し『Tranya T6』と接続してくれます。
アプリからは、「イコライザー設定」や「ボタン設定」「ゲームモード切り替え」「ファームウェアアップデート」など、基本的な所は全て抑えられている印象です。
ボタンの設定
個人的にこれ凄いな…と思ったのが、イヤホン本体ボタンの設定。
「L」「R」それぞれに対し、かなり細かく設定が可能です。
トリプルタップくらいまでは他のアプリでも見たことがありますが、4回のタップとか5回のタップとかまで設定出来るのは凄いですね…(それが使いやすいかどうかはまた別問題ですが)
実際にこれらの動作を使うかどうかはさておき、設定できるという事自体が凄いと思います。他のメーカーもこれくらいの柔軟性を持たせてくれれば、更にイヤホンが使いやすくなるのにな…なんて感じました。
イコライザ設定
イコライザ設定は一般的な感じです。
予め用意されたいくつかのプリセットに加え、自分自身でカスタムプリセットを作ることも可能。
ただ、予め用意されたプリセットは、一部音域だけが極端に低かったりとちょっと良く分からないので、自分で好みのものを作った方が良さそう。
デバイスを探す
何気に便利だなと思うのが「デバイスを探す」という機能。最後にペアリングした地点を表示しているだけのようですが、紛失しやすいワイヤレスイヤホンをアプリから探せるのはかなり便利ですね。
Tranya T6のレビューまとめ
『Tranya T6』は、ワイヤレスイヤホンとしては、かなりコンパクトなサイズに収まっており、持ち運びにも便利なのが特徴。
充電ケースの質感が非常に良く、デザインが優れている事と、物理ボタンによる誤作動しにくい設計やアプリによる柔軟なカスタマイズ性は優秀。
また、この価格帯でマルチポイント接続にも対応しているなど、機能面で優れているポイントが多くあります。
ただ、現状はカラーがピンクのみ(カラー追加予定あり)と、ちょっと使う人を選びそうな所と、ノイズキャンセリング非搭載という点は残念。
ノイズキャンセリングを重視する方にはあまり向いていませんが、コンパクトでシンプルなデザインのワイヤレスイヤホンが欲しいという方だったら、検討する価値はあると思いました。
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