SHOKZ OpenMove レビュー/価格が手頃な骨伝導ワイヤレスイヤホン。機能は上位モデル同等
SHOKZ OpenMove レビュー/価格が手頃な骨伝導ワイヤレスイヤホン。機能は上位モデル同等

耳を塞がずに音が聞こえる」事で人気なのが「骨伝導方式」を採用したイヤホン。ながら聞きするのに適しており、スポーツなどでも活躍してくれます。

現在様々なメーカーから骨伝導イヤホンが販売されていますが、骨伝導イヤホンのパイオニアであるSHOKZ(旧 After Shokz)から販売されている、エントリーモデルの骨伝導イヤホンが『OpenMove』です。

AfterShokz OpenMoveの保護シートを取った様子

エントリーモデルなので手頃な価格となっていますが、機能としては上位モデルにも見劣りしないのが特徴。

本記事では、実際に『OpenMove』を使い、実際の使用感や音質などを詳しくレビューしていきます。

骨伝導イヤホンが気になっている方は、本記事を参考にしてください。

なお、本記事は旧 AfterShokz時代に販売されていた「旧OpenMove」のレビュー記事となっていますので、ご注意ください。

現在は、Bluetoothのバージョンが5.0→5.1になったアップデート版が販売されていますが、使用感は大きく変わらないものと思われます。

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本記事はメーカー様より製品をご提供頂き、作成しております。
なお、記事内容について指示等は無く、率直な意見・感想を記載しています。

SHOKZ OpenMoveとは?

骨伝導イヤホンの先駆け的メーカーである、SHOKZ(ショックス、旧 AfterShokz)から販売されている、「骨伝導方式」を採用したBluetoothイヤホンが『OpenMove』。

同社の骨伝導イヤホンの中では廉価グレードに位置づけられており、1万円程度という価格で購入できるコスパに優れたイヤホンとなっています。

骨伝導方式とは?

「骨伝導」とは、その名の通り「骨」を通して直接聴覚神経に音を届ける技術です。骨を通して音を聴くので、通常のイヤホンより鼓膜への負担が少ないと言われています。

また耳を塞がないので、周囲の音を聞き取ることが出来ます。スポーツや何かの作業をしている時など、周囲の音を取り入れながら、BGM感覚で音楽を聴くことが可能です。

スペック

SHOKZ OpenMove
型番AS661
Bluetooth5.1
対応コーデックSBC
再生時間6時間以上
バッテリー容量135mAh
充電端子USB-C
充電時間約2時間
サイズ約12.15×10×4.55cm
重量29g
防塵防水性能IP55
※粉塵の侵入を防止かつ、いかなる方向から水がかかっても影響を受けない

まず重量が29gと軽量。ヘッドホンは付けている時間も長いので軽量なのは良いですね。

また防水機能は「IP55」となっています。これは、「粉塵が内部に侵入することを防止した上で、多少防塵の侵入があっても問題ない上に、いかなる方向から水がかかっても影響を受けない」という性能を有しています。

ただ、完全防塵・完全防水というわけではありません。多少の水や雨程度では問題ありませんが、水中で使えるほどでは無いので、お風呂やプールでの仕様は控えたほうが良いと思います。

遅延や音質を左右するBluetoothのコーデックは「SBC」のみ対応。「SBC」だから絶対に音が悪いというわけではありませんが、一般的にはiPhoneであれば「AAC」、Androidであれば「aptX」に対応している方が有利と言われています。

パッケージの内容

『OpenMove』を開封して、パッケージ内容や本体外観・サイズ感を見ていきます。

パッケージはとてもシンプルなデザイン。色もモノトーンで統一されており、スタイリッシュで洗練された印象を受けます。

AfterShokz OpenMoveの付属品一覧
SHOKZ OpenMoveのパッケージ内容
  • OpenMove 本体×1
  • キャリングポーチ ×1
  • USB-C充電ケーブル ×1
  • 耳栓 ×1セット
  • マニュアル類

パッケージ内容は上記の通り。

「ユーザーガイド」や「安全上の注意」は12ヶ国語に対応しており、もちろん日本語での記載もあるので安心。

付属のキャリングポーチ。これに『OpenMove』を入れて持ち運べます。

キャリングポーチは薄いものの、手触りや質感はなかなか良く、撥水性もありそうなので、持ち運ぶ時にはこのキャリングポーチに入れておけば多少濡れても安心そうです。

AfterShokz OpenMoveに付属する充電用USB-Cケーブル

付属してくる充電用のUSB-Cケーブルです。長さは60cmほどと若干短め。

本体外観・サイズ感

『OpenMove』本体のデザインやサイズ感を見ていきます。

AfterShokz OpenMove本体

ネック部分は薄いのですが、こめかみに当てる振動ユニット部分は結構大きく丸くなっています。上位モデルである『Aeropex』はこの振動ユニット部分が小さくスマートだったので比較すると、どうしても少し野暮ったく感じてしまいます。

AfterShokz OpenMoveの保護シートを取った様子
AfterShokz OpenMoveの振動ユニット部分

『OpenMove』の振動ユニット部分です。質感としては硬めのゴムといった感じ。サラッとした感覚で、肌触りは悪くありません。

AfterShokz OpenMoveの振動ユニットはマグネットなのでくっつく

振動ユニット同士はマグネットになっており、左右がくっつくようになっています。

AfterShokz OpenMove本体右側にあるボタン類

本体右側には、充電用端子と、電源・音量調整ボタンがあります。

AfterShokz OpenMoveの充電用端子

充電用端子はUSB-C。安価なデバイスの場合、未だにマイクロUSBを採用している事も多いですが、『OpenMove』はしっかりとUSB-C対応されています。

AfterShokz OpenMoveを充電するとLEDランプが赤く光る

充電中は端子上にあるLEDが赤く点灯。充電が完了すると色が青に変わります。

AfterShokz OpenMoveの本体左側

本体左側。保護シートが貼ってあった部分はボタンになっています。このボタンは「マルチファンクションボタン」と呼ばれており、このボタン一つで曲の再生・停止や、かかってきた電話に出ることが可能。

AfterShokz OpenMoveの重量

本体重量は実測で29.4gでした。

実際に手に取ってみても非常に軽いので、持ち運ぶのも楽ですし、耳に付けていても疲れづらそうです。

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SHOKZ OpenMoveの使用レビュー

『OpenMove』を実際に使い、使い勝手や音質などを確認していきます。

装着感

AfterShokz OpenMoveを付けてみた様子

実際に付けた様子。

付けた最初の印象としては、振動ユニットが若干大きいので、こめかみに当たる感はありますが、一度付けてしまえばフィット感は良く、多少頭を左右に振ったくらいではズレることがないほど安定しています。

本体自体も29gと軽く、実際付けていても重さが気になることはありません。

付けたままの状態で、しばらく音楽を聴きながら作業をしてみましたが、軽さもあって作業に集中している時はヘッドホンを付けているのを忘れてしまうほど。

作業用にBGMを流しておきたいけど、スピーカーだと音がうるさくて心配といった方には非常にオススメです。

また、耳を塞いでいないので、長時間のリスニングでも耳への負担が少ないのも特徴。イヤホンの場合、長時間していると耳が疲れてくるのですが、この『OpenMove』は長時間使っていても耳への負担は少ないように感じました。

音声ガイドが全て日本語

電源を入れる時には、「アフターショックスへようこそ」、ペアリングモードに入る時は「ペアリングモードです」などと、全て日本語の音声でガイドしてくれます。

こういった海外製品では、音声ガイドは付いていても英語しかない事が多いので、こういった細かい点までちゃんと日本語対応されているのは素直に驚きました。

操作方法

『OpenMove』の操作は、本体左にある「マルチファンクションボタン」と、右にある「電源/音量ボタン」で行います。

マルチファンクションボタン

AfterShokz OpenMoveのマルチファンクションボタン
機能操作
再生/停止1回押し
曲送り再生時に2回押し
曲戻し再生時に3回押し
通話/終話1回押し
次の着信に応答通話中に2秒長押し
通話拒否着信時に2秒長押し
リダイアル2回押し
言語切替ペアリング中に2回押し

電源/音量ボタン

AfterShokz OpenMoveの電源/音量ボタン
機能操作
電源オン電源ボタンを2秒長押し
電源オフ電源ボタンを3秒長押し
音声ミュート通話中に電源ボタンを2秒長押し
イコライザ切り替え音楽再生中に電源ボタンを3秒長押し
バッテリー残量チェック音楽再生中に1回押し

となっています。

音質

音質はあくまで「僕個人が感じた主観である」ということをお断りした上でレビューすると、

音質は一言で言うとそこそこです。

全体的にソフトにまとまっており、飛び抜けた点がなく落ち着いた印象。ボーカルが聞こえやすい気がするので、ボーカルものや、いわゆるカフェミュージックみたいな、ジャズ・ボサノバ辺りの音源と相性が良い気がします。

ただ、やはり上位モデルである『Aeropex』と比較してしまうと音質面では結構差があるなという印象。『Aeropex』は中高音域が非常にクリアで抜けのある音質だったのに対し、『OpenMove』はそこまで抜けていかない様に感じます。

骨伝導方式でもちゃんと音楽を楽しみたいという場合はやはり『Aeropex』に軍配が上がります。

骨伝導ならではの耳への振動は?

骨伝導方式は、肌に当たる部分に振動が伝わってむず痒く感じる事が多いと聞いていたのですが、『OpenMove』を実際に使っていてもそれほど振動を感じることはありません

ただ、音量によっても振動具合はかなり変わってきます。90〜100%程度の大きい音量の場合はそれなりに振動が伝わってきて、むず痒く感じることもありますが、60〜70%程度まで音量を絞れば、かなり振動が軽減されます。

音漏れ具合

「骨伝導イヤホン」は、一般的に音漏れが大きいと言われていますが、この『OpenMove』は、音量を上げ過ぎなければ音漏れは気にならないレベルでした。

流石に最大音量で再生すると当然音漏れは発生しますが、60〜70%程度まで絞れば、ほぼ気にならないレベルだと思います。

使う環境にもよりますが、よほど静かな空間じゃなければ、そこそこ音量をあげても音漏れの問題はあまり無さそうです。

遅延具合

対応コーデックが「SBC」のみということで、遅延に関しては結構不利かなと思ってたのですが、遅延は少ないです。

遅延が無いわけではありませんが、安物のワイヤレスイヤホンなんかと比較すると非常に少なく感じました。幾つかスマホゲームをプレイしてみましたが、プレイ中遅延が気になる事はありません。よほどタイミングがシビアな「音ゲー」でも無い限り、ゲームのプレイも問題なく出来そうです。

遅延具合に関しては上位モデルの『Aeropex』とあまり変わらないと感じました。

SHOKZ OpenMoveのレビューまとめ

SHOKZ OpenMove

総合評価

(3)
SHOKZ OpenMove のメリット
  • 骨伝導方式を採用し、1万円前後で購入できる
  • 29gという軽量設計
  • フィット感が良く、多少動いた程度ではズレない
  • IP55の防塵防水性能で、多少の雨くらいであれば問題なく使用可能
SHOKZ OpenMove のデメリット
  • 全体的な音質としてはそこそこ
  • デザインは多少野暮ったく感じる

『OpenMove』は、骨伝導方式を作用しながらも、1万円以下で購入できる高コスパなワイヤレスイヤホンです。

本体が軽量な上に耳を塞がないので、長時間使っていても疲れにくく、作業中にBGM感覚で音楽を聴くにはかなり良いイヤホンだと感じました。

フィット感も良く、多少頭を動かした程度では全くズレないので、ランニングなど多少激しい動きをしても問題ありません。

多少残念な所としては、全体的な音質はそこそこといった所。上位モデルである『Aeropex』が骨伝導ヘッドホンなのに驚きのクリアな音質を実現していたのと比べると、そこまでの感動はありません。

また、デザイン面でも『Aeropex』のシャープさと比較してしまうと、多少野暮ったく感じる部分もあります。

ただ、それ以外の使い勝手や機能に関しては、ほとんど上位モデルと同等。価格を考えるとコスパは高いと思います。

骨伝導イヤホンを試してみたいという方や、音質はそこまで拘らないという方であれば全く問題なくストレス無しで使うことができますので、テレワーク中のBGM鑑賞用としてや、ジョギングのお供として幅広く活躍してくれそうなイヤホンです。

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白い”モノ”を中心に、ガジェットや家電、デスク周りのアイテムなどをレビューしています。

バリューコマース メディアアワード 2021下期 新人賞1位 / 2022下期 ファッション・アクセサリー賞 受賞 | Picky'sの記事監修も行っています | Apple好き・ムジラー | 2児のパパ

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