「完全ワイヤレスイヤホン」って、一般的には5,000円〜1万円以上はするので、ちょっと高いなぁという印象ですが、なんと税込1,650円という価格で購入できる完全ワイヤレスイヤホンが、3COINS(スリコ)にあります。
その価格の安さから、累計販売台数100万台を越えるほどの大ヒットを記録している『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』を実際に購入しましたので「使い勝手はどうか?」「音質はどう?」「カナルタイプとインナータイプどちらが良い?」といった点を詳細にレビューしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
タップできる目次
スリーコインズ ワイヤレスイヤホンとは?
3COINS(スリーコインズ)から販売されている完全ワイヤレスイヤホンです。
以前よりスリーコインズでは完全ワイヤレスイヤホンが販売されていましたが、本製品はそれのリニューアル版にあたります。
旧モデルに引き続き「カナルタイプ」「インナータイプ」の2種類があり、税込1,650円という価格を維持しながら「バッテリー残量表示対応」「AACに対応し、音質が向上」など、更に完成度が高まりました。
スペック
インナータイプ | カナルタイプ | |
---|---|---|
型番 | 2123/KP-07 | 2123/KP-06 |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
対応コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC |
イヤホンバッテリー | 30mAh | 30mAh |
充電ボックスバッテリー | 300mAh | 300mAh |
入力 | DC5V/1A | DC5V/1A |
連続再生時間 | 約4時間 | 約4.5時間 |
充電時間 | 約1.5時間 | 約1.5時間 |
サイズ | イヤホン:約42×17×17mm 充電ケース:約72×36×29mm | イヤホン:約25×20×27mm 充電ケース:約72×39×31mm |
カラー | ホワイト/ブラック | ホワイト/ブラック |
重量 | イヤホン:4g 充電ケース:32g | イヤホン:約5g 充電ケース:約30g |
価格 | 税込1,650円 | 税込1,650円 |
スペックは上記の通り。
スペック上、旧モデルと比較して大きく変わった点としては、対応コーデックに「AAC」が追加されたという点。
コーデックとは、Bluetoothにおいて音声を圧縮する方式の事。一般的には「SBC」よりも「AAC」の方が音質も良く遅延も少ないとされています。
インナータイプ
まずは「インナータイプ」から見ていきます。
全体的なパッケージは【3COINS DEVICE】シリーズ共通のシンプルなデザイン。特に”新型”とか”バージョンアップ”といった表記はありませんが、旧モデルとは異なり「AACコーデック対応」という表記があります。
パッケージ背面は、製品の特徴が記載されていますが、こちらは旧モデルとあまりデザイン的に変更点は無いようです。
パッケージ内容
と、なっています。
付属する充電用USBケーブル。旧モデルまではマイクロUSBケーブルでしたが、ついにUSB-Cケーブルになりました!
旧モデルのレビューをした時に、マイクロUSBがマイナスポイントだと書きましたが、その点が解消されたのは素直に喜ばしい限りです。
充電ケース
旧モデルの充電ケースはツルツルした質感だったのに対し、新型はツヤがないマットな質感になりました。手触りは悪くないのですが、見た目的には価格相応といった印象です。
蓋を開けると充電端子が見えます。ここにイヤホン本体を収納することでイヤホンの充電が出来ます。
旧モデルは、「R」と「L」の表記が分かりづらく、一瞬どちらの穴にどのイヤホンを入れれば良いかが分からなかったのですが、新型はちゃんと「R」と「L」の表記が分かりやすくなっています。
イヤホン本体を収納すると、イヤホンのLEDランプが「赤」に光り、充電が開始されます。
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』の大きな改良点が、充電ケース前面に設けられた液晶パネル。旧モデルまではLEDの数で電池残量を表示していましたが、液晶になったことで詳細な残量を確認できるようになりました。
左右にある「L」や「R」は、イヤホン本体を充電する際に点灯して充電の様子を教えてくれるというもの。注意点としては、イヤホン本体の電池残量を表しているものでは無く、この液晶パネルからイヤホン本体の電池残量を確認することは出来ません。
充電ケース背面には、充電用のUSB-Cポートがあります。
こういった低価格の製品はマイクロUSBを採用するケースが多かったのですが、ついにUSB-Cを採用するようになりました。これだけでも買い換える価値ありですw
充電ケース底面には、各種仕様と技適マークやPSEマークが見えます。
『スリーコインズ 高音質ワイヤレスイヤホン』は、製造元が「多摩電子工業株式会社」でしたが、『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』では旧モデルに引き続き、「コーリュウ株式会社」となっています。
イヤホン本体
イヤホン本体のデザインを見ていきます。
全体的なデザインは旧モデルとあまり変わらず、軸(ステム)部分が長い、AirPodsの様な形状をしています。
軸(ステム)部分上部にある丸いボタンの様な部分はタッチセンサーとなっており、ここをタッチすることで曲再生・停止、曲送り、曲戻しなどの操作が可能。
イヤホン自体は両方合わせても約4gほどしかなく、非常に軽量。手に持ってもほとんど重量を感じないくらいです。あまりにも軽いので大丈夫かな?と思うくらいw
カナルタイプ
続いて「カナルタイプ」を見ていきます。
パッケージは「インナータイプ」同様に、製品写真が写ったシンプルなパッケージデザインです。
パッケージ内容
と、なっています。
こちらも「インナータイプ」と同様、充電ケーブルはUSB-A to Cのケーブル。長さは30cmほどと短く、充電以外にはあまり使えない印象です。
充電ケース
「カナルタイプ」の充電ケースを見ていきます。こちらに関してはケース上部の透明なフタなど、旧モデルとのデザインはあまり変更が無いようです。
充電ケースにイヤホンをセットすると、イヤホン本体が充電されます。
全体的な見た目はそれほど変わらないものの、こちらの「カナルタイプ」も前面に液晶パネルが備えられ、充電ケースの電池残量が詳細に確認できるようになりました。
「カナルタイプ」の充電ポートもUSB-Cを採用。マイクロUSBだった旧モデルと比較して、使い勝手が向上しています。
底面には各種仕様や、技適マーク、PSEマークが確認できます。
イヤホン本体
イヤホン本体のデザインを見ていきます。
本体の形状は旧モデルとほぼ同じ。本体は割と大きく見えますね。
イヤーピースが付いていますが、交換用イヤーピースなどは付属してきません。
このイヤーピースはシリコン製ですが、どうも薄いというか硬いというか・・・あまり質は良くないような印象を受けます。
イヤホンの表面にはボタンが内蔵されており、ここを押すことによって、曲再生・停止、曲送り・曲戻しなどの操作が可能となっています。
イヤホン本体は両方合わせても約5gと、こちらも非常に軽く、手にとってもあまり重さを感じません。
インナータイプ、カナルタイプどっちが良い?
スリーコインズのワイヤレスイヤホンは、「インナータイプ」「カナルタイプ」の2種類がありますが、どちらが良いのでしょうか?
それぞれのスペックで、違いがある部分を抜き出したのが下記の表です。
インナータイプ | カナルタイプ | |
---|---|---|
連続再生時間 | 約4時間 | 約4.5時間 |
サイズ | イヤホン:約42×17×17mm 充電ボックス:約72×36×29mm | イヤホン:約25×20×27mm 充電ボックス:約72×39×31mm |
重量 | イヤホン:4g 充電ボックス:32g | イヤホン:約5g 充電ボックス:約30g |
スペック的には、ほぼ違いはありません。
ですので、後は見た目の好みや付け心地による所が大きいのですが、
・耳を圧迫しないのが良い→インナータイプ
・音楽に没頭したい→カナルタイプ
といった感じで選ぶのが良いかなと思います。
スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの使い方と使用レビュー
実際に『スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』を使っていきます。
装着感
インナータイプ
「インナータイプ」は、イヤホンの挿入部はコンパクトですが、軸(ステム)部分が長く伸びているのがちょっと気になりますね。AirPodsも軸が短くなってきているので、同じ様に短くなれば、もう少し見た目が良くなりそうです。
装着感はイヤホン本体が軽いこともあり、非常に軽やか。スッと耳に装着でき、圧迫感を感じる事も無いので付け心地は良好。
遮音性はインナータイプという事もあり高くありません。イヤホンを付けていても普通に周囲の音は聞こえてきます。逆に言うと、音量を大きくすると周囲への音漏れも発生するので、電車などで使う場合は注意が必要そうです。
カナルタイプ
「カナルタイプ」は軸は無いものの、本体自体は割と大きく感じます。
装着感に関しては、構造上耳栓のように耳の中に押し込むのでしっかりとしています。ただ、人によっては圧迫感を感じる場合もあるかもしれません。
遮音性はカナルタイプにしては低いように感じました。イヤーピースがあまり合ってないのかもしれません。場合によってはイヤーピースだけ他のメーカーのものに変更する方が良さそうです。
操作方法
イヤホンのタッチセンサー、及びボタンを押すことで、各種操作が可能です。
動作・状態 | L側(左) | R側(右) |
---|---|---|
再生/停止 | タッチセンサーを1回タッチ | |
曲送り | タッチセンサーを3回タッチ | ― |
曲戻し | ― | タッチセンサーを3回タッチ |
音量+ | タッチセンサーを2回タッチ | ― |
音量− | ― | タッチセンサーを2回タッチ |
通話開始/終話 | タッチセンサーを1回タッチ | |
着信拒否 | タッチセンサーを約2秒間長押し |
片耳での使用も可能
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』は、片耳だけで使用することも可能です。
具体的なやり方は、ペアリング完了後、片方だけイヤホンを取り出して使うだけです。
片耳で使用している場合は、イヤホン本体の操作方法も異なってきます。
動作・状態 | 操作方法 |
---|---|
再生/停止 | タッチセンサーを1回タッチ |
曲送り | タッチセンサーを3回タッチ |
曲戻し | ― |
音量+ | タッチセンサーを2回タッチ |
音量− | ― |
通話開始/終話 | タッチセンサーを1回タッチ |
着信拒否 | タッチセンサーを約2秒間長押し |
となっており、片耳で使用している場合「音量を下げる」と、「曲戻し」はイヤホン本体では出来ず、スマートフォン側で行う必要があります。
音質
気になる音質をチェックしていきます。なお、音質の感じ方はあくまで主観という事で、予めご了承ください。
まず、「インナータイプ」「カナルタイプ」両方とも、旧モデルと比較した場合、大きく音質が向上している様に感じました。
旧モデルのイヤホンは、全体的にこもっている上に低音の方により過ぎてて、音楽を楽しめるような感じはしなかったのですが、低音により過ぎてたものが、フラットな傾向になり、バランスが良くなった印象です。
どうせ音質はあまり変わっていないんだろうなと思っていただけに、いい意味で裏切られた様な気がしますw
また、旧モデルで問題だった、なぜか音量が異様に大きいという点も解消されています。
旧モデルは正直”安かろう悪かろう”みたいな所がありましたが、今回の新型は税込1,650円という価格を考えるとかなり良いのではないかと感じました。
AACで接続しているか確認
iPhoneではどのコーデックで接続しているか確認することは出来ないので、Android9を搭載する『Rakuten Mini』とペアリングさせて確認してみました。
「インナータイプ」「カナルタイプ」共に「HDオーディオ:AAC」がオンになっているので、AACで接続している事が確認できました。
個人的に好きなイコライザ設定
iPhoneの「ミュージック」アプリで音楽を聴く場合、「設定」→「ミュージック」→「イコライザ」から、自分の好きな音質に変更することが出来ます。
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』の場合、僕は「Treble Booster」が相性が良いと感じました。
「Treble Booster」は、高音域を持ち上げるのに使われるもので、イヤホンによってはシャカシャカと聞こえてしまうのですが、このイヤホンの場合、高音域のベールが一枚剥がれよりクリアな音質になる感じがするので、僕好みです。
遅延具合
いくつかスマートフォンのゲームをプレイしてみましたが、やはり遅延はどうしてもありますが、旧モデルと比較すると結構マシになっているような印象でした。
AACコーデックが使われるようになったので、遅延具合も改善されているのかなと感じました。
接続安定性
イヤホンを付けたまま、駅前など人通りの多い所を歩いてみましたが、音飛びしたり接続が切れることはありませんでした。
旧モデルは接続安定性が悪く、人の多い所で使っていると途切れる事が多かったのですが、この点が改良されたのは良いですね。これもAACコーデックを採用したおかげかもしれません。
充電方法と充電時間
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』本体を充電するには、「充電ケース」にイヤホン本体をセットして充電する必要があります。
そのため、「充電ケース」自体に電池が残っていないと、イヤホンへも充電出来ないので、充電ケースの電池残量は気にしておくと良いでしょう。
【新型】になってから、充電ケース前面に液晶が付いたので、電池残量が確認しやすくなったのは良いですね。
また、充電ケースへの充電(ややこしいw)は、付属のUSB-A to Cケーブルを使い、USB充電器と繋ぎ充電します。ただ、この付属してくるケーブルは長さが30cmしか無いので、正直使いづらいです。ある程度長さのあるUSB-Cケーブルを別途用意するほうが良いかもしれません。
なお、充電時間は、インナータイプ、カナルタイプ共に約1.5時間となっています。
スリーコインズ ワイヤレスイヤホンの口コミ
SNSでも常に話題になっている『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』。Twitterでつぶやいている方の意見を幾つかピックアップしていきます。
我が家で通称「お豆」「お豆はうす」
— クレヨン (@ohisamanekokuma) March 3, 2022
と呼ばれているワイヤレスイヤホン♪
家族全員スリコのこれ愛用中
男子は黒豆、女子は白豆
1500円だけど思っていたより
音がいいし、高性能✨
私は遅れてこれから使用☺️ pic.twitter.com/gCOrXfiojw
ワイヤレスイヤホンって絶対無くすからヤダと思ってたけど、これ、スリコで1650円‼️
— 菜生🌾はっはーん😆 (@happyend111616) January 15, 2022
試しに買ってみたけどめっちゃいい‼️#スリコ#ワイヤレスイヤホン pic.twitter.com/8WNwHojvQj
スリーコインズのワイヤレスイヤホン、良かったんだけど1ヶ月で充電部分壊れちゃった😢
— たいら (@tairanotan) March 7, 2022
メーカーの買う前のチャレンジとしてスリコのワイヤレスイヤホン買ってみた!
— まゆゆん (@wanwanwanko02) February 24, 2022
耳痛い…グリグリしすぎた💦
口コミを見てみると、やはり「1,500円という価格を考えたら、優秀」という意見が多く見られました。
ただ、中には「すぐに壊れた」という意見や、特にカナルタイプで「耳に合わない」といった意見もありました。
カナルタイプは耳栓の様に耳の中に入れるので、人によっては合わないこともあります。その場合は「イヤーピース」を別途購入し、付け替えると改善する事があります。
イヤーピースは数百円程度で売っていますし、なんなら100円ショップにも売っています(質が良いかは微妙な所ですが)
もし、合わないなと思ったら試してみてください。
スリーコインズ ワイヤレスイヤホンのまとめ
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』は、大ヒットした『スリーコインズ 完全ワイヤレスイヤホン』のリニューアル版です。
旧モデルと変わらず税込1,650円という価格ながら、AACコーデックに対応し、音質・遅延・安定性などが大きく向上しています。
旧モデルは正直、”価格は安いが製品の質としては微妙”といった感じでしたが、今回は弱点だった部分をしっかりと改良し、低価格なワイヤレスイヤホンを探している方にオススメできるイヤホンと言えそうです。
こんな人にオススメ
『【新型】スリーコインズ ワイヤレスイヤホン』は、税込1,650円という価格なので手に取りやすく、「完全ワイヤレスイヤホン」の入門用としてオススメです。
完全ワイヤレスイヤホンの便利さが十分に体験できますし、音質面でもこだわりが無ければ十分に聴けるレベルに仕上がっています。
これに物足りなくなってきたら、ノイズキャンセリングが付いているような高機能イヤホンを検討してみるのが良い流れかなと思っています。
なお、ノイズキャンセリングが付いており、1万円以内で購入できる完全ワイヤレスイヤホンとしては『SOUNDPEATS Capsupe3 Pro』がオススメです。
上記のイヤホンは、NWS315のウォークマンブルトゥスバージョン4・1+EDRは、使用可能ですか?教えて下さい。
NWS315を持っていないのですが、製品の仕様を見る限り、問題なく使用できると思います!ただ、接続されるコーデックが「SBC」になる点だけは注意が必要そうです!
このイヤホンってマイク付いてるんですか?
付いてますよー。音質は悪いですけど。
iPhoneは機種関係なく使用できますか?
iPhoneならBluetoothに対応しているので、使えると思います!